婚約破棄!?なんですって??その後ろでほくそ笑む女をナデてやりたい位には感謝してる!

まと

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どうしてこうなった?



「イヴリン・グリフィス、そなたを我が息子アダム・ムーアとの婚約者として認める」

あまりの衝撃で、失礼にも陛下に向かって「は?」と聞き返してしまった今日の午後。
今日って、私なりに断罪式?みたいな気分で登城したの
だけれども。

馬車の中で、ハリエットと向き合っていた。


「ねえ、ハリエット。あれって私の聞き間違えかしら」

「何度も何度も陛下に聞き返してたじゃないですか。あれはだいぶ失礼に値しますよ。しつこいお嬢様に戸惑っていらっしゃいました」

「だって、陛下ったら目も合わせてくださらないもの!マイラもマイラで突然虐めは私の勘違いでした!なんて皆の前で謝罪するし」

猫から人間の姿に戻ったマイラは、そのまま意識を失った(失わせた)のでティティトリティス家の門の前に置いて、ピンポンダッシュして逃げてきた。

「何か裏で動きがあったのでしょうね」

私はふぅっとため息をついた。

「その裏で糸を引いていた人間と話をつけなきゃね」

「私は言いましたよ。国外追放なんてさせてもらえないと」

「もう少し聞こえるように言ってくれる?」





次の日、私は再び登城した。

「ご機嫌よう。アダム」


美しく咲く薔薇に囲まれた、その後ろ姿に声をかける。

「イヴリン」

アダムの真正面に私は立つ。

「私達、本当に親友ではなくなってしまったようね」

「そうだね」

静かに私を見つめ返すアダム。

「なぜ?アダム、あなたバカだわ。私を救う為にこんな事を?」

「…。」

「私はあなたに少しでも自由な結婚をして幸せになって欲しかったのに」

何て悔しいんだろう。大切な人の足を引っ張ってしまうような事を私はしたのだ。
私が婚約破棄に浮かれている裏で、アダムは私を救う為に色々と動いてくれたのだ。

「自分を犠牲にしてまで守ってもらっても、私は嬉しくなんてない!」

握りしめた手の上をアダムが優しく包み込む。

「それは違うよ。イヴリン。この婚約はオレが願ったことだ」

「なにをっ…!」

「マイラがはじめに魅了をかけたのはオレだ」

「なっ!はっはあぁ??」

「二度程かけられたが、オレにはまるで効果がなかった。靡かないオレに逆ギレしてマイラはオレを責めた。なぜ魅了が効かないのかと」

え、マイラ自分でバラしちゃったの?相手王族だよ?

「でも魅了は強い魔法よ。二度も失敗するなんて…」

「言っただろう?オレには愛している人がいる」

"オレの恋は最初から最後まで同じ人だよ"

「…だからって」

魅了がかからない程の、強い想いなど…,

アダムは握りしめた私の手を、自分の頬にあてた。
伏せた目を綺麗な睫毛が囲う。

「ずっと、ずっと愛してるんだ。イヴリン・グリフィス。君を」

伏せた目がゆっくりと開く。
アダムの強い視線が私に突き刺さる。
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