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アダムは可愛い嫁???
「イヴリン、今日はランチを作ってきたんだ」
「え?」
晴れ渡る空の下、私の婚約者がそう言った。
うちの庭のいつもの木陰で、のんびりとお喋りをしている時に。
シートの上に並べられた眩しい料理達。色とりどりの具材が入ったサンドイッチにサラダ、デザートには美しくカットされたフルーツ。
呆然とサンドイッチを手に取る。
パリッとしたレタスに薄くスライスされたハム、真っ赤なトマトは輪切りにされてパンに挟まれている。控えめに覗くきゅうりも新鮮そうだ。
え?なあにこれ。この良い嫁感。普通は私が手料理を振る舞ったりするんじゃないの?
「はい、コンソメスープもあるからね」
とポットからスープ皿に入れてくれる。
ほらまた良い嫁感出す。
サンドイッチを一口齧る。
「…美味しい」
「本当??!良かった、まあサンドイッチなんて具を挟むだけだからね。
だけどパン好きのイヴリンに喜んでもらう為に、パンは生地を捏ねるところから作ったんだ」
と顔を赤らめて、照れるアダム。
もうやめてぇえぇええっ!!!!私が私を許せなくなる前にやめて!!!
なんなの?どうしたの?今までこんな事してこなかったじゃないの!
ちらりとカットされたフルーツを見る。私は二度見した。
なによこの林檎、スワンの形にカットされているわ!
普通うさぎさんとかじゃないの?!なぜに白鳥???
もうアダムが何を目指しているか分からない。
「ごめんなさい、アダム。この国の大事な大事な王子に料理なんてさせて。普通なら私が用意してもよいものを…」
料理を作るなんて、全くもって考えもしなかった。
というか、包丁さえも握った事のない愚かな私をお許しになって。
「気にしないでイヴリン。オレがイヴリンにしてあげたいと思っただけなんだ。
ほら、イヴリンは食べる事が好きだろう?こうして作った料理を食べてもらえるのがどんなに幸せか…。」
兄さんの婚約者の時は出来なかった事だから…と瞼を伏せつつも、手作りドレッシングなるものをサラダにかけてくれる。ノンオイルで減塩らしいわ。
ふふ、もう完敗よ…。
「私って本当に幸せ者ね…。こんなに素敵で可愛い婚約者、どこを探してもいないわ」
そっとアダムの頬にキスをする。さわりと風が二人の髪を靡かせる。
驚いて目を見開くアダム。頬に手をあて口をぱくぱくさせている。
「やっやめてよ。こんなの期待してしまう…オレは…自由になる筈の君を、無理やり婚約者にしたんだ」
と、最後は自嘲気味に笑うアダム。
ああ、まだそこにいるのねアダム。違うのに。
「それは違うわ。確かに最終的に国を出る事が、自分にとっての幸せだと思っていた。でもそれは殿下の婚約者としての話よ」
殿下と結婚する位なら、婚約破棄をされてこの国を出た方がマシだと思ったから。
あまり言い過ぎると悪口になるわね。アダムは殿下の弟ぎみなのだから。
「今はアダムを置いてこの国を出る事なんて考えられない。こんなに心を動かされているのだから」
「イヴリン…」
アダム、アナタはいつも慈しむように私を見てくれる。
それは最近ようやく気付いた事だけれど…。
アダムの手がそっと私の頬に触れる。そしてそのまま優しく包み込む。ふわりと顔に影が落ちた。
目を閉じれば、触れるだけの優しいキス。
「ありがとう、イヴリン。愛してる」
食後、3日前に自家焙煎したばかりの豆なんだ☆とニコニコと美味しい珈琲を淹れてくれた。
私の婚約者は可愛い。
「え?」
晴れ渡る空の下、私の婚約者がそう言った。
うちの庭のいつもの木陰で、のんびりとお喋りをしている時に。
シートの上に並べられた眩しい料理達。色とりどりの具材が入ったサンドイッチにサラダ、デザートには美しくカットされたフルーツ。
呆然とサンドイッチを手に取る。
パリッとしたレタスに薄くスライスされたハム、真っ赤なトマトは輪切りにされてパンに挟まれている。控えめに覗くきゅうりも新鮮そうだ。
え?なあにこれ。この良い嫁感。普通は私が手料理を振る舞ったりするんじゃないの?
「はい、コンソメスープもあるからね」
とポットからスープ皿に入れてくれる。
ほらまた良い嫁感出す。
サンドイッチを一口齧る。
「…美味しい」
「本当??!良かった、まあサンドイッチなんて具を挟むだけだからね。
だけどパン好きのイヴリンに喜んでもらう為に、パンは生地を捏ねるところから作ったんだ」
と顔を赤らめて、照れるアダム。
もうやめてぇえぇええっ!!!!私が私を許せなくなる前にやめて!!!
なんなの?どうしたの?今までこんな事してこなかったじゃないの!
ちらりとカットされたフルーツを見る。私は二度見した。
なによこの林檎、スワンの形にカットされているわ!
普通うさぎさんとかじゃないの?!なぜに白鳥???
もうアダムが何を目指しているか分からない。
「ごめんなさい、アダム。この国の大事な大事な王子に料理なんてさせて。普通なら私が用意してもよいものを…」
料理を作るなんて、全くもって考えもしなかった。
というか、包丁さえも握った事のない愚かな私をお許しになって。
「気にしないでイヴリン。オレがイヴリンにしてあげたいと思っただけなんだ。
ほら、イヴリンは食べる事が好きだろう?こうして作った料理を食べてもらえるのがどんなに幸せか…。」
兄さんの婚約者の時は出来なかった事だから…と瞼を伏せつつも、手作りドレッシングなるものをサラダにかけてくれる。ノンオイルで減塩らしいわ。
ふふ、もう完敗よ…。
「私って本当に幸せ者ね…。こんなに素敵で可愛い婚約者、どこを探してもいないわ」
そっとアダムの頬にキスをする。さわりと風が二人の髪を靡かせる。
驚いて目を見開くアダム。頬に手をあて口をぱくぱくさせている。
「やっやめてよ。こんなの期待してしまう…オレは…自由になる筈の君を、無理やり婚約者にしたんだ」
と、最後は自嘲気味に笑うアダム。
ああ、まだそこにいるのねアダム。違うのに。
「それは違うわ。確かに最終的に国を出る事が、自分にとっての幸せだと思っていた。でもそれは殿下の婚約者としての話よ」
殿下と結婚する位なら、婚約破棄をされてこの国を出た方がマシだと思ったから。
あまり言い過ぎると悪口になるわね。アダムは殿下の弟ぎみなのだから。
「今はアダムを置いてこの国を出る事なんて考えられない。こんなに心を動かされているのだから」
「イヴリン…」
アダム、アナタはいつも慈しむように私を見てくれる。
それは最近ようやく気付いた事だけれど…。
アダムの手がそっと私の頬に触れる。そしてそのまま優しく包み込む。ふわりと顔に影が落ちた。
目を閉じれば、触れるだけの優しいキス。
「ありがとう、イヴリン。愛してる」
食後、3日前に自家焙煎したばかりの豆なんだ☆とニコニコと美味しい珈琲を淹れてくれた。
私の婚約者は可愛い。
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「帰らずの森のある騒動記」という連載作品に乗っている兄妹でもあります。