目が覚めたらBLゲームの悪役令息になったけど、山に引き籠もりたいので全力で主人公を応援しますっ!

mana.

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【15歳】

【15歳】2☆

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___カヤ!シオン様!!___

「そこまでだ!」

「「ハッ…」」

クロバイがオレとカヤの肩を掴んで意識を引き戻した。

「…………あ…クロバイ、ゴメン。」

「…………………」

少しぼ~っとしてしまうが、意識が徐々にしっかりしてきたが、カヤの様子が少しおかしい。
カヤは手を見つめて固まっていた。

「………?カヤ?」

「……………あ…俺は…ぁ…失礼…しました…」

「顔色が悪いな…部屋に戻るか?」

クロバイがカヤの頬に手を当て、様子を伺う。

「…はい……スミマセン…」

カヤの様子もおかしかったのでクロバイがお姫様抱っこをし、今日の魔法の訓練は中止となった。

おっほ~♪
心配顔のイケオジなりかけ & 弱ったイケメン………

絵になるっ!神様…っ……ありがとう!
ありがとうしかねぇなっ!この絵面!!

神絵師っ!どこぞに神絵師はいないかぁぁっっ!!

くそぅっ!この世界にカメラがねぇのが悔やまれるぅっ!!

しかし、翌日からカヤの熱は下がらず訓練は俺1人となった。

訓練で1人、それは別に良い。
ただ、カヤの体調が心配だけど……その…閨の講義はカヤの担当だったので………ほぼ毎日カヤに触られていたのに触られないのは……多感なお年頃な俺の身体には……正直…辛い…

「………ん……ん………」

と、言う訳で…夜、クチュクチュとペニスを1人で扱く。

うわぁ………久し振りだな………こんな…感じだっけ………?

「…あれ…?…ん…ぅ………ィ………かなぃぃ………っ…」

中途半端な快感が浮上しては落ちるのを繰り返しで、だんだん扱く手も疲れてきた。

「んぅ…………カヤ…ァ………」

カヤがしてくれたらすぐにイケるのに……

『フフッ………こうですよ…』

「ぁ…」

ふと…脳内にカヤの声が響いた。

『裏筋をこうして…乳首はこう……』

無意識にそのまま言う通りに自分の手が指示に従う。

「んん………」

『ほら……濡れてきた…』

「あ………ん………カ……ヤァ……」

『ほら………早く…扱いて…』

「あっあっあっ………ィク…っ!」

『シオン………』

「あぁんっ!!」

ビュクッ!!

脳内にあるカヤの声で昂り精を放った。

「ハァ…ハァ…………ハハッ……俺…完全『受』じゃん………」

手の平に出した自身の精を見て思う。

アイツの声ですぐにイクなんて………
どんだけ毎日されてんだよ。

手を綺麗にして…身体を横たえる。

ゲームが始まるまであと1年………
「悪役令息」まで………あと1年…

ゲームの設定じゃあ俺が王宮へ頻繁に足を向け、オークは俺を疎ましがって女遊びが耐えないはずが、頻繁に屋敷こっちへやって来ては泊まっていく程だ。

7歳の時に両親を取り持ってしまったせいなのか、王子以外「攻」だった俺は「受」の感じがするし………
その…容姿もゲームの設定ではもう少し筋肉質で背もあったはず。
それが、ヒョロヒョロでチビ…ではないと思うんだが……まぁ、メイドの人達よりはデカいから…普通なんだろうな。
アイツらと比べるからダメなんだよなぁ。

天井へ向けて伸ばす腕は細くて生っ白い。
毎日剣術してるんだけどなぁ……

「ハァ…………寝よ…」

酒も飲めねぇしな。
こんな時は眠るに限る!

俺はそのまま静かに目を閉じた。

カヤはなかなか熱が下がらなかったが、1週間経ってやっと体調が戻って来たようだ。
俺はクロバイに頼んでカヤの部屋にお見舞いに行く事にした。

___コンコン___

「はい。」

「俺。入るね。」

「………あ…はい…」

ドアを開いて入るとフワッとカヤの服の香りがした。
いつもお姫様抱っこされたり着替えとかされてるからなぁ……
今はクロバイだから気付いたけど…15歳になったらお姫様抱っこ………されなくて良いんだよね?
コイツ、知らされてないのかな?

「具合、どう?」

「あ………スミマセン…」

カヤが慌てて起きようとする。

「あっ!良いからっ!寝てろって!!」

俺も慌てて起きようとするカヤを止めようとしたら躓いて、そのままカヤの胸に飛び込む形で倒れてしまった。

___ドサッ!___

「うわぁっ!………あっ!!ゴメ………ッ、カ…ヤ?」

すぐに立ち上がろうとした所でカヤに抱き締められる。

「………会いたかった…」

カヤが俺の頬に顔を擦り付けてきた。

「?………ん?どうした…」

弱ってるのかなぁ?

「………ぁ……いえ……少し…このままで…いさせて………」

「魔法……キツかった…?」

「うぅん………貴方に会えないのが…辛かった…」

「熱は…?」

俺はおデコを出してカヤのおデコに合わせる。
体温計がない時ってこうするんだっけ?

「……………シオン…様………?」

「ん~…何?」

う~ん…平熱っぽいかなぁ…

「…キス………したい…っ………」

「…え?……何………んんっ………」

カヤが何を言ったか分からず聞き返した時、カヤの手が俺の後頭部に回って自分の方へと引き寄せられた。

「………ん………ぅ……ぅん………」

すぐに入って来た舌を絡ませる…
熱くて…気持ち…良い………

ん?…熱い……?…て、事はコイツまだ熱あるじゃん!
コイツまだ病人っ!!

「プハッ!ダメだって!!」

「………じゃあ………治ったら…我慢したご褒美…欲しい………」

「ご褒美って…」

何かコイツだんだんタメ口になってるな。
まぁ、別に良いけど。

……口でやって…?」

はい?
でぇ?!

いやいや…そもそもお前、俺との閨の時は自分のズボンすら降ろさねぇよな?!
どういうことだっ?!

カヤの様子がおかしかったからクロバイを呼んで少し診てもらうよう頼み、俺は自分の部屋へ戻る事にした。
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