目が覚めたらBLゲームの悪役令息になったけど、山に引き籠もりたいので全力で主人公を応援しますっ!

mana.

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【18歳】

【18歳】3☆ (ほんの少しです)

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明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。

みなさんこんにちは、シオン・ローズウッドです。
みなさんの初夢はいかがでしたでしょうか?
俺?俺は……前回で経験した同時進行の超濃い夢だったよ!
しかも…わぉ☆凄いねっ!一度経験したせいか、今回はすぐに復活したよっっ♡

復活したけどさ……


………生地面積極小とはいえ……下着付けたまま……2人に何度もヤラれたよ………


もうね、何だろ…転生前のやってない経験を何度すりゃ良いんだろうね……夢なのに五感は現実と全く変わらないの。
俺とカヤ…俺とオークの精液でドロッドロになった下着が余計に刺激されて、初めて履いた下着と初めての締め付けの刺激に……その……いつも以上に俺の息子さんが収まらず……起きた時には大変な事に……なってなかったよ…凄く怖いよね……
精霊王の樹のママよ…もう……アンタの事……可憐で可愛いママじゃなくて、ネタに走るオカンって呼びたくなったよっ!
7歳までの俺の可憐なママの記憶に謝れぇぇっ!!
2人が「結婚式」や「花嫁」って言ってたけど……あの人2人に何言ったんだよっ⁉
しかも……あんな誘い方……っ……俺、素面なら絶対しないからなっっっ!
消えたい……俺……今すぐ消えたい……今なら喜んで断罪されて山行くよっ!!

部屋で椅子に座って頭を抱えていたらクスクスと声がする。

この声は………

『ウフフ~、呼ばれて飛び出てオカンでぇ~っす♡』

___オカンだよ♡  オカンってなぁに?  オカンはオカンだよ~!___

精霊達も楽しそうにママの周りでフワフワと飛び回っていた。

「オカンッ……いやっ……ママッ!何その昭和なフレーズ‼何で知ってんのさっ⁉」

俺の目の前に精霊の玉と共に現れた精霊王の母こと精霊のママ。
ニコニコとしながら可愛くドヤ顔で言って俺の前の椅子に座った。

『それは……ほら…封印解く時に見えちゃったの。』

「………あ、目覚める直前の?」

『そうそう……あ、こないだの夢は見てないわよ♡』

いやぁぁぁああ!それは見ないでぇぇ‼

「………ってか、ママ……とかってどういう事さ⁉俺、すっごい格好されたんだけど⁉」

『あらあら……それは大変だったわねぇ……でもあれ……あなたの転生前の知識から取ったものよ?』

コテンと、可愛く首を傾げて恐ろしい返事を返してきた。

………転生前の………俺の記憶だとっ⁉
んな訳あるかっ!
…………んな訳…………ある…………


………………あったぁぁぁあぁあ………………


ゴンッと、元気に頭をテーブルにぶつけてしまう。
…あった………あったよママン………よく掘り下げたよなぁ………すっかり忘れてたよ………
ゲイバーのママから昔、彼氏との夜のマンネリ化脱却に男性の下着サイトとかを見せられたんだっけ…男でも着れるベビードールとこれでイチコロ♡とか言われて………

「ママン………アンタ………猛者だよ……強すぎるよ………」

『ウフフ♡シオン、面白い子に育ったわねぇ♪ママ、嬉しいわ。』

「いや……中身オッサンだよ?」

顔を上げると優しく微笑むママの姿があった。

『でも、顔付きが違うわ。あなたは愛されてる顔だもの。』

「愛されて………っ!」

ボッ!と、顔が一気に赤くなって熱が籠もり、精霊達にからかわれてしまった。

___シオン顔真っ赤♪ 真っ赤~ 可愛い~♡___

「……でも断罪される運命かも……なんだよな。」

『シオン……』

精霊達が俺を慰める様に頬や身体を撫でる。

「ま、それも大分確率は減ったけどな!フフッ……みんな…ありがと。」

顔を上げるとママが背筋を伸ばし、今までとは違う顔でこちらを見た。

『……私の可愛い子ども達、今からシオンと大事な話をするわ。あなた達はこの部屋に誰も来ないように頑張れるかしら?』

___ママ お話し? シオンとお話し?___

『えぇ、大事なお話し。内緒のお話しがしたいの。精霊の森でも良いけど…今、お話しがしたいの。』

___良いよ。 内緒♪内緒♪ 入れないよ 頑張る~!___

フワフワと精霊達が騒ぎ出す。
すると1つの玉が俺のそばに来た。

___シオン シオン 大丈夫?___

くるくると表情は見えないが、精霊の玉が心配そうに声を掛ける。

「大丈夫…ありがと。」

___大丈夫? シオン 大丈夫?___

もう1つの玉も遅れてそばに来た。

「フフッ…お前もか。大丈夫だよ、ありがとな。」

2つの玉はくるくると相談する様に回った後「またね」と、他の玉と一緒に消えた。

『さて…シオン、あなた…クロバイと同じでカヤだけでなくオークにも紐が結ばれてしまったのね。』

「うん。」

『私は…クロバイの時は見守る事が正しいと思って何も言わなかったわ。でも違った……言うべきだったのよね。』

ママが遠くを見る。

『私はね、クロバイの精霊の子が悩んでいた時寄り添う事はしたけど、その事で色々と話さなかったわ……ただ他愛もない話をしてただけ……』

「……ママ……」

『シオン……シオンは……どうしたい?今何を考えてるの?私は……あなたの心を納得するための手助けをしたいの…」

『クロバイへの罪滅ぼしと言われてもおかしくないわよね。でもね……可愛いあなたの悩む姿……夜に見せるカヤやオークの溜息の姿……私は何かをしたくてたまらないのよ。』


……夜に見せるカヤやオークの溜息の姿……


「…そっか…2人を待たせてるから……申し訳ないよね……」

『良い答えを考えましょう。シオン、最後はあなたが決めるとしても……少しでも力になれるなら……可愛いポーロウニアだって、あなたが話をするのを待っているわ。』

そう言ってママが席を立った。

『さぁ、そろそろ時間切れね。精霊達が騒ぎ出したわ。カヤが来たのかも。またね、シオン。今度はゆっくりとお茶しましょ♪』

ママは精霊達を呼び戻すと精霊達がママを包んで光の中へと消えていった。
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