とある高3の日記

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7月19日

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今週末から夏休みが始まる。
就職を希望している自分にとってはここまで長い休みは最後になるだろう。
それが分かっているのに俺は何一つ夏休みにしたいことがなかった。
きっとこれから決まる筈だ!
なんせ俺には沢山友人が・・・居るわけじゃないから無理か。
学校は夏休みが近いこともあり半日で授業が終わるので午後の予定を立てる人や夏休みにどこかに行こうと誘う奴らで賑やかを通り越して騒がしいくらいだ。
それはそうと自分の兄が熱を出した。
流行りの病気に罹ることはないだろうが一応病院に行ってもらった。
兄弟揃って一度流行りのアレに罹っているのだそう二度も3度も罹らないだろう。
だが、万が一もあるので俺は来月で辞めるバイトに休む為に電話した。
「アレじゃないなら大丈夫だから来なさい」と言うのがバイト先から言われたことだった。
こちらも親や祖父母が居れば安心して行けるのだが祖父母は亡くなったし両親は重度のアル中だったり脳梗塞で言語障害と半身麻痺で病院送りになっているしそもそも両親との縁を切っている。
家族と呼べる存在は兄しか居ないのが現状でありそんな兄まで死んでは困るのでいっそ流行りの病気に罹ったことにすることにした。
その電話をしようとすると繋がらなかった。二度ほど電話を掛けたが出なかったためこれ以上掛けても無駄だと思い明日掛けることにした。
そのせいで一日無断欠勤になってしまった。別に後悔はしていない。
兄は検査の結果陰性だったがまぁ良い今週休むことにするか。
ちなみに来週の金土日は2泊3日の遠征合宿になっているので来週も土日はシフトが入っているが休むことになる。
本来ならもう引退した三年は行かないはずな行事ではあるのだがいかんせん所属している部活は後輩3人しかおらずしかも今1人が練習に来ていないというかなり深刻な状況だったりする。そのため審判や人数合わせに行かなければならないという仕方ない理由があったりする。
どうも来てない1人は鬱病とのことだ、せめて週一でいいから顔を出して欲しいところではある。
さて、そんな今日一番疲れたのはコンビニ巡りだったりする。
夜の10時を過ぎたあたりで兄からコンビニでジュースとホットスナックを頼まれた。しかも何を買うかまで指定されてしまったのでそれを探すのに近所のコンビニを巡っていた。
ようやく買って帰って来る頃には11時だった一時間近く歩き回っていたのかと思うとどっと疲れがきた。

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