そうして、『兎』は愛を知る

池家乃あひる

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15.来客

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 ノアールがその音に気付いたのは、先生の代わりにセバスから授業を受けている最中のことだった。
 ピク、と僅かに耳が揺れたのは無意識。
 勉強中は外の音を無視するよう言われたのを思い出しても意識が逸れてしまうのは、この時間に聞こえるはずのない音だったからだ。
 意識だけではなく、首までもが音の方へ傾いてしまう。
 行き交う足音。お皿を洗っている音と、どこかの埃を落としている音。くぐもって聞こえる会話の先から聞こえたのは、馬の声だ。
 この屋敷のどれとも違う扉が開き、地面に触れた靴の音まで。
 街から離れたこの屋敷で、馬車の音がするのはヴァルツが帰ってくる夜遅くのこと。
 まだ日は沈んでいないし、買い物に行く時の馬車とは違う音だ。
 帰ってくるには早すぎる時間だが、ヴァルツがいないのにお客様が来ることはあるのだろうか。

「ノアール様。また集中が切れておりますよ」

 パン、と響く軽い音は、弱い力で机を叩いたもの。
 それでも、音に敏感なうえに意識を傾けていたノアールにとっては十分な大きさ。
 顔を正面に戻せば、この勉強が始まった日から何度見たかも覚えていない、困った表情がノアールを覗き込む。

「聞こえてしまうのは仕方のないことですが、もう少しこちらに意識を向けてくださらないと」
「あっ……申し訳、ありません」

 頭を下げ、それでもホールの音を拾ってしまう耳を押さえるノアールを笑うところまでが日常の光景。
 セバスだけではなく、先生からもよく言われていることだ。その度に直そうとしているが、癖になっているのかうまくいかない。
 勉強に集中できないわけではない。むしろ、こうして教えてもらえるのは嬉しいし、それがノアールの仕事だと言われてからはより真剣に。
 まだ知らないことは多いし、兎としてはまだ十分とは言えない。
 それでも、初めの頃に比べれば知識も増えてきたし、礼儀作法も覚えてきた。
 簡単な読み書きもできるようになったし、それを楽しいとも思っている。
 だから、気が逸れてしまうのが興味の無さではなく、ノアールの耳が様々な音を拾ってしまうせいだ。
 勉強部屋として使っている書庫は屋敷の最奥にあり、人通りも少ない。この屋敷の中で、最も静寂な場所と言える。
 それでも、兎の血が流れているノアールには屋敷中の音が聞こえてしまうし、それは仕方のないことだ。
 繊細な兎の中には、迎え入れられた初期は、音の多さに困惑して伏せる者もいるとか。
 聞こえるものを聞くなとは言えず。しかし、事あるごとにそうして途切れるのもいけないと。
 集中力を高めるために、勉強と訓練を両立している形になっているが……後者はまだ時間がかかりそうだ。
 それでも徐々に良くはなっていると苦笑するセバスと違い、ノアールの表情はまだ落ち込んだまま。
 またやってしまったと、後悔する姿と視線を合わせ、セバスが首を傾けるのもいつも通り。

「それで、何が気になったのですかな?」

 咎めた後にこうして必ず聞くのは、ノアール自身に対策を考えさせたいため。
 それが会話なのか、外の音なのか。それとも、ヴァルツの気配を無意識に探っているものなのか。
 それぞれで対処法は違うと、原因を問いかける間もノアールの耳はその音を拾い続けている。
 ホールの扉が叩かれて、メイドの誰かの足音も。
 それは勘違いでも聞き間違いでもなく。確かに、この屋敷で起こっていること。

「あの……ヴァルツ様が戻ってきたようです。それと、お客様の声も」
「……お客人?」

 少し深まった呼吸は、何かを思い出しているからなのか。
 その間も、メイドと客人の声。そして、ヴァルツの声は、ノアールの耳に届き続けている。
 じっと耳を澄ませれば、声の輪郭こそ曖昧でも、その雰囲気はより鮮明になっていく。
 客人である男の声はとても明るいが、対話するヴァルツの声は、夜よりも疲れているように聞こえる。

「えっと、突然の……らいほう? を、謝っています。……仕事のために、来たと……?」
「なるほど。ならば、おそらく……」

 傾けていた意識は、ホールから廊下に。近づく足音は真っ直ぐこの部屋に辿り着き、ノックは二回。

「ヴァルツ様が戻られました。ノアール様を連れて応接室まで来るようにと」
「おや、やはりそうでしたか」

 セバスには、それだけで把握できたのだろう。落ちた呟きは低く、小さくともノアールには十分すぎるほど。

「では参りましょうか」
「お仕事中なのに、いいんでしょうか?」

 ヴァルツも仕事の都合でここに寄ったのだろうし、お客人もおそらく同じ監視官の人だ。
 邪魔をしてはいけないとためらうノアールに、セバスは笑って扉へ誘導する。

「他でもないヴァルツ様のご命令ですから、気にすることはありません。それに、私の予想が合っていれば、ノアール様のお話を聞きたくてここまで来たはずですから」
「私の、ですか?」
「さ、お客様をお待たせしてはいけませんからな」

 促され、戸惑いながら歩く間もヴァルツたちの声は近づいていく。
 辿り着いた部屋をノックすれば、間を置かずに入室の許可がおりて、開いた先に見えたのは見覚えのある金色の耳。
 ノアールの記憶が正しければ、仲介所に来た時にヴァルツのそばにいたはずだ。
 本来なら、お客人が来たら挨拶をするのが礼儀だが、緊張と不安でセバスの後ろに隠れてしまい、動けない。

「ようこそいらっしゃいました、ピルツ様」

 そんなノアールを咎めることなく、頭を下げたセバスと、同じく頭を下げただろう男の音が聞こえる。

「お久しぶりです、セバスさん。お変わりないようで何より」
「ありがとうございます。本日は、ノアール様の経過観察のためですかな?」

 名を呼ばれ、耳の先が跳ねる。経過観察……というのは多分、保護した兎の様子を見ることだろう。

「問題ないことは分かっていますが、これも仕事ですので」
「……今日でなくてもよかっただろう」
「さっきも言ったけど、経過観察は基本的に抜き打ち。それは監視官も例外じゃないし、形式としては必要だろ。実際に兎の状態を見て確認する決まりじゃなかったですかね~?」

 ここに来る前にも散々文句を言ったのだろう。
 それは、この場にピルツを連れてきたくなかったのか、あるいは優先すべき仕事への懸念か。それとも、他に理由があるのか。
 ノアールにはわからず、不機嫌そうな溜め息に対して笑うピルツの反応に目を丸くする。

「まぁ、仕事といっても形式的なものなので、今日は世間話程度と思ってください。……で、その後ろにいるのが可愛いノアール君だろ?」

 名を呼ばれ、肩が跳ねる。それから眉が寄ったのは、名を呼ばれた動揺と、その前に付いた言葉に対して。
 可愛い、というのは純血の兎に対する言葉だ。混血である自分を指すものではない。
 どうしてそう呼ばれたのかと混乱して、セバスの背中を握る力が強まる。

「ピルツ」
「これぐらいはいいだろ、俺だってずっと気になってたんだから」
「はぁ……ノアール、こちらは私と同じ監視官のピルツだ。私の昔なじみでもある。お前を迎えに行ったときにも一緒にいたが、覚えているか」

 聞かれても頷くのがやっとのこと。
 視線を向けられているのが分かっても顔を上げられずにいるノアールの背を、セバスがそっと撫でても落ち着けない。

「初めまして、ノアール君。今日は、君がヴァルツとどう過ごしているかを聞きに来たんだ。ただお喋りしにきただけだから、緊張しなくていいよ」
「大丈夫ですよ、ノアール様。さ、ご挨拶を」

 まずはセバスを見上げ、それからセバスの影からヴァルツを見て……促されるまま、そっと影から出て、背を正す。

「の……ノアールと、申します。お会いできて光栄、です、ピルツ様」

 たどたどしくとも、なぞった言葉は先生にも教わった通り。お辞儀をして、ようやく見上げた顔が呆けていたのに不安を抱く。
 どこか間違っていただろうか。それとも、頭の下げ方が悪かったのか。
 握り込んだ手の平に対し、朗らかな笑いは頭上から。

「大丈夫、上手なご挨拶でしたよ。でしょう、ヴァルツ様」
「……ああ、問題ない。ノアール、こちらへ」

 本当にダメなら、セバスは指摘してくれる。
 だから間違っていないと知るよりも、ヴァルツに褒められた方が嬉しくて。ピル、と揺れた耳に見つめた蒼も揺れるのを見る。
 呼ばれるままヴァルツの隣へ向かい、腰を下ろす。
 その頃にはピルツの呆けた顔も戻り、セバスともヴァルツとも違う笑顔にノアールの瞳が瞬く。

 それから聞かれたことは、大して多くはない。
 自分に付けられた名前から始まり、自分の血に流れている種族や、好きなこと。
 問われる内容はバラバラだったが、どれもノアールに答えられるものだった。
 朝起きてから眠るまで何をしているか。屋敷に来てからどう過ごしてきたか。時に深く掘り下げられながら答えるうちに緊張もほどけ、表情に柔らかさが戻る。
 ノアールが答えている間、ヴァルツが口を挟むことなく。静かに見守っていたことも、ノアールが安心できた理由の一つだろう。

「聞きたいのはこんなところかな。あとは、そうだな……何か困っていることは?」
「困っていること、ですか?」
「そ。なんか嫌なことをする人がいたりとか、気になることがあるとか、ヴァルツに言いにくいこととか。どんなことでもいい」

 なんなら外に出てもらおうかと提案され、思いっきり首を振る。

「嫌なことなんて、なにも……! セバスさんも、他の人も、私によくしてくださっています。私が分からない事があったらすぐに教えてくれて……あっ、もちろんヴァルツ様もです!」
「ノアール様はとても素直で優秀ですからな。我々も教え甲斐があるというものです」

 感情を表すように揺れる耳から、隣に座る男へ。それから、再びノアールへと戻った視線は、明るく笑ったまま変わらない。

「ヴァルツとも仲が良さそうでよかった。忙しいから会える時間は少ないと思うけど、話はできている?」
「問題な――」
「はい、毎晩お部屋まで来てくださいます!」
「……毎晩?」

 勢いよく、元気に。反射的に答えたせいで、ヴァルツの言葉を遮ってしまったことにも気付かず。見つめる金色が丸くなるのに、目を瞬かせる。

「? はい。昨日も一緒に過ごしてくださいました。あ……えっと、お仕事であることはわかっているんですが……」
「……お仕事ねぇ」

 ピルツの視線は、明確に横へ。つられて見上げるよりも先に、笑顔の形が変わったことに疑問が浮かぶ。
 好意的な感情には変わらない。だけど、優しそうに見えて、そうではないような……どちらかといえば、面白い物を見るような……。

「あ、あの……?」
「ピルツ、それ以上聞く意味は、」
「他には? たとえば頭を撫でたりとか、褒められたりとかはよくある?」
「はい。私が不安になっていると、いつも撫でてくださいます」
「へぇ~~~いつもねぇ~~~」

 ニコニコとした顔がヴァルツに向けられ、ノアールもいよいよそちらを見上げてしまう。
 顔を伏せ、狭まった眉は怒っているのだろうか。本当はしてはいけなかったことを、伝えてしまったのだろうか。

「あ、あの。何か、言ってはいけないことを……?」
「いやいや、とっても大事なことだよ。もしかして、最初からそうだったのかな?」
「定かではございませんが、初めてお迎えした日は一緒に添い寝もされておりましたな」

 実に微笑ましい光景でしたと笑うセバスへ鋭い視線が投げられても、朗らかな笑いは途切れないし、正面から向けられる笑顔はますます輝きを増すばかり。

「なるほどなるほど。毎晩足繁く通って、お話もして、頭もなでて、添い寝もしてると」
「……もう十分だろう」

 ぐる、と唸る音はヴァルツの喉から。
 尾がソファーを叩き、勘違いではなく怒っていることに怯えたノアールに、気付いた蒼が動揺する。

「……お前に怒っているんじゃない」
「ですが、あの……言ってはいけないことを、言ったのでは……?」
「お前は聞かれたことに答えただけだ。いらない質問をしたピルツが悪い」
「いらない質問っていうなよ! これも大事なことだろ? それで、ヴァルツとはどんな話を……」
「ノアール。勉強中に悪かった、もう戻ってもいい」

 話は終わりだと促され、セバスの誘導に従って立ち上がる。慌てているのは、勝手に終わりを告げられたピルツだけ。

「あっ、おい!」
「これ以上関係ない質問でノアールの時間を奪うな」
「俺にこれ以上可愛い姿を見せたくないって? お前にそんな独占欲が、」
「どうやら振り分けた仕事に余裕があったようだ。改めて調整するとしよう」
「すいませんでした! 今でも結構ギリギリなのでそれは許してください!」
「……あ、あの」

 眉は狭まっていないのに、なぜだか一番怒っているように見えたのは勘違いではなかったらしい。
 深く頭を下げて謝罪するピルツを横目に、会話の邪魔をしてはいけないと理解しながらもヴァルツへ声をかける。

「どうした」
「あ……今日も、お帰りは遅いですか……?」
「いや、屋敷にいるが仕事はする。お前は先に眠っていなさい」

 自分との話が終わったのなら、また監視局に戻って他の仕事をするのだろう。
 ここにいると聞いて、喜んだ気持ちが沈む。
 待っている必要はないことは、最初から言われていたことだ。だって、ヴァルツはノアールを保護しているだけで、飼い主ではない。
 最初から分かっていることだ。こうして話をしてくれるのも、仕事に含まれているから。
 兎が嫌いなはずなのに、ノアールに優しくしているのも……それが、仕事だからで。
 小さな溜め息は、ノアールからではなく、ヴァルツから。
 それも呆れではなく、少し柔らかなもので。

「……眠たかったら、だ。無理に起きてまで待っている必要はない。もう少し落ち着けば、時間も取れるようになる」
「えっと……?」
「お前の朝食に合わせる余裕ができるということだ。遅くまで起きている必要はなくなる」

 それは、朝ご飯を一緒に食べられるということで。それだけ一緒にいられる時間が増えるということに、ノアールの瞳が輝く。
 ピン、と尾が立ったのは無意識から。全身で喜びを表すノアールに、再び吐いた息は先ほどよりも柔らかくて、優しいもの。

「まだ約束はできないがな。……ほら、もう戻りなさい」
「は、はいっ! ありがとうございます、ヴァルツ様!」

 先ほどの沈んだ気持ちもどこへいってしまったのか。
 羽が生えたように軽くなった足で扉をくぐり……その寸前で、思い出して踏み止まる。

「あ。し、失礼致します」
「またね、ノアール君」

 礼をすれば、ひらりと振られた手が扉に阻まれ。もう少しで退室の挨拶を忘れるところだったと息を吐く。
 ……朝ご飯。ヴァルツ様と、一緒に。朝にも、会えるようになる。
 安心すれば、唇は勝手に上がってしまって。思わず零れた笑みを両手で隠しても、その喜びを抑えることはできず。
 その様子を見守るセバスの表情もまた、ヴァルツと同じく温かなものだった。
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