【第1部完結】暫定聖女とダメ王子

ねこたま本店

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第4章

2話 ムクドリの王子はかしましい

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 ほんの一瞬、しん、と静まり返った中央エントランスは、何とも言い難い空気に包まれていた。
 そこにいるのは、エントランスの出入り口付近で絶句し、固まっている私達(平民)と、訳の分からない事をデカい声で言い放ち、その平民の1人を指差している他所のお国の王子様。
 それからその王子様の姿を、あちゃー、と言わんばかりの顔で見ている、北の帝国からお出でになった公爵令嬢様に、その光景を遠巻きに見ながら、ひそひそ話をする他の生徒の皆々様。
 なんだかカオスな状況です。

 おまけに周囲からは、「なんなのかしら、あの無礼な方は」とか、「高貴な身分であるご自覚はないのか」とか、「恥というものをご存じないようだ」とかいう言葉が、割と大きめな声で聞こえてくる。
 だが、その言葉が聞こえてないのか、当の王子様は「ついに言ってやったぜ、ざまぁみろ!」とでも言わんばかりのドヤ顔をなさっておいでだ。
 一体どうすりゃいいのか分かんない……っつーか、コイツからも、どこぞのバカ王子を彷彿とさせる匂いを感じるんですが!
 ……まあアレだ。ここはまず、この的外れ王子が、何を思って私を婚約者だとか婚約破棄するだとか言い出したのか、そこから掘り下げねばなるまい。
 あと、指差している相手が『アルエット』ではない事を、きちんと指摘して訂正する必要がある。

 本音を言うなら、「初対面の相手にため口利くな、貴様呼ばわりするな」とか、「人を指差すんじゃねえ」とか、多々あるマナー違反(基本、王族であっても前述の言動はNGです)を叱り付けたいのだが、そこまで言い始めるとキリがないので、ここは断腸の思いで割愛する事にした。
 つか、正直こいつとは口利きたくないし、話し合うのもめんどくせぇんだけどな。

「――まず、訂正させて下さい。殿下が指差しておられる女生徒は、アルエットではありません。メグです」
「なにっ!? どういう事だ!」
 私が、一歩分後ろにいるメグの隣に移動しながらそう指摘した途端、的外れ王子が分かりやすいオーバーリアクションで後ずさった。
 なんだよその、「騙された!」みてーな顔は。
 イライラすんなぁ、もう。
 なんとか敬語の体を保っているが、ついつい口調がキツくなる。
「どうもこうもありません。そもそも、殿下がご自分で勝手にお間違えになられただけですので、理由を問われても困ります」
「俺が間違えただと! 無礼な! 第一お前は何者だ!」
「……私ですか。アルエットです」
「貴様がアルエットか! ふん、顔は悪くないな。だが、なぜ公爵令嬢という高貴な身分でありながら、そこの頭の悪そうな女の陰に隠れ、俺を騙そうとした!」
 的外れ王子の発言を耳にした途端、メグの顔が引きつった。
 多分、ミランダとプリム、私の顔も引きつってると思う。

 分かる。分かるぞメグ。
 本当なら今この場で、「誰が頭の悪そうな女だ!」と叫んで、平手の一発もお見舞いしたい所だろう。
 でも、相手は腐っても王族で、私達は平民。
 平手どころか、下手に口を挟んで抗議するだけでも大惨事になりかねない。
 メグのお家は宝石商――しかも、上位貴族と取引がある大店らしいので、その大店の娘であるメグもその辺の事はちゃんと知ってるし、弁えて自制する能力だってある。
 ちょっとうっかりさんな所はあるが、決して頭が悪い訳ではない。
 むしろ、頭が悪いのはお前だろ、と声を大にして言いたいくらいだ。
 つか、誰が友達を盾にして隠れるような真似するか!
 ……やっぱダメだ。このまま言われっぱなしじゃ私の気が済まん。
 基本的に反論は悪手だが、ここは是が非でも物申しておかねばなるまい。
 これ以上ごちゃごちゃ言うなら、聖女としての権限を行使する事も厭わんぞ、私は。

「殿下、メグは私の友人です。私は友人の陰に隠れてなどいませんし、殿下を騙してもおりません。それに、彼女は断じて、頭の悪そうな女などではありません。訂正して下さい。
 そもそも、殿下はなぜ私を公爵令嬢などと呼び、婚約者扱いなさるのですか。私は貴族ではなく平民です。殿下と婚約する事などできませんよ?
 当然、他国の王家に対して私用で勝手に手紙を出す権利や権限も、私にはありません。言いがかりも甚だしいように思うのですが」
「平民だと!? バカを言うな!!」
 できるだけ平坦な声を作ってそう言うと、的外れ王子が細い眉をキリキリ吊り上げて叫んだ。
 メグの件に関してはスルーか。クソが。
 的外れ王子は、私が睨んでいるのもお構いなしで制服の内ポケットに手を突っ込み、一通の白い封筒を引っ張り出す。
「アルエット、貴様が公爵家の娘である事は、この手紙にしっかり書かれているのだぞ! よくもそのような寝言が吐けたものだな! この恥知らずめが!」
「有り得ません。その手紙に、本当に私の名が書かれているならお見せ頂けますか?」
「断る! 小狡い貴様の事だ、手紙を渡した途端、証拠隠滅を図って焼き捨てるつもりだろう!」
 またもやドヤ顔を晒し、「バカめ、残念だったな!」と胸を張る的外れ王子。

 バカはテメーだ! 衆人環視の中で証拠品を始末する奴がどこにいる!
 この状況でンな真似したら、「私は黒です」って言ってんのと同じだろうが!

 頭を掻き毟って喚きたい衝動を必死こいて抑えつつ、私はどうしたモンかと思案する。
 一方、さっきまで的外れ王子相手に一方的な舌戦を繰り広げていた、帝国からお越しの公爵令嬢は、あれからずっと沈黙を貫いていた。
 今自分が口を挟んでも、事態は好転しないと判断したのだろう。
 なんせ、ついさっき半ば本気でこの的外れ王子を氷漬けにしようとしてた訳だからして。
 多分、彼女が割って入った所でコイツの思い込みが悪化するだけだ。

 あとは、下手な事してこの王子と同列に扱われたくないって気持ちも、幾らかあると見た。
 ……うむ、その気持ちは大変よく分かる。彼女を責める事はできないな。

 てか、あーもう! マジでどうしたモンかなこの状況……!
 もういっその事、この場でヤツの冤罪適当にでっち上げて強硬手段に出てやろうか、と思い始めた直後。この場に救いの神が現れた。
「皆さん、これはなんの騒ぎですか!」
 中央エントランス奥にある階段上から、聞き馴染みのある声が降ってくる。
 この声は、2学年の時よくお世話になっていたアンナ先生だ。
 階段の方へ目を向ければ、そこに金髪碧眼の美女2人の姿があった。
 1人は当然アンナ先生で、あともう1人は――

 えっ!? あれヴィクトリア様じゃんか!
 なんでここにヴィクトリア様がいるの?
 確かヴィクトリア様は、聖地巡礼の旅路の護衛という大役を終えてすぐ、パストリア公爵の地位を継承したユリウス様と結婚して、公爵夫人になったってメルローズ様が言ってたよ? その公爵夫人が学園に何のご用事なのだろう。
 ユリウス様もヴィクトリア様も、結婚式の段取りとか、その前後に挟まる準備とか根回しとかで忙しいそうで、ここしばらく一緒にお茶してなかったから、その辺の事情がまるで分からない。

 私が動揺している間に、アンナ先生が「次の授業が始まる前に教室へお戻りなさい! この場は私とパストリア公爵夫人が収めます!」と声を上げ、こちらの様子を遠巻きに伺っていた生徒達を中央エントランスから追い出していく。
 後に残されたのは、私達と的外れ王子、それから帝国の公爵令嬢だけだ。

「お久しゅうございます、アルエット様。驚かせてしまいました事、お詫び申し上げますわ。
 実はこの度、パストリア公爵家の運営する商会が、女王陛下より直々に学園の設備拡充の大役を仰せ付かりましたので、わたくしが夫の名代として学園の視察に来たのです」
 私があんまり驚いて目を丸くしていたせいか、ヴィクトリア様が、にっこり笑って事情を説明してくれた。
 的外れ王子の事は盛大に無視して。
「お久し振りです、ヴィクトリア様。事情はよく分かりました。でも、女王陛下の私財である学園の設備を拡充ですか……。かなりの大商いになりますね」
「ええ。それはもう。歴代公爵が果たしてきたものの中でも、屈指の大仕事ですわ。
 何より今回賜ったお話は、我が夫が爵位を継承して以降、初となる仕事でもありますから、わたくしも気合を入れておりますの」
「そうですか。ユリウス様には、改めて爵位の継承と初仕事おめでとうございます、とお伝え下さい。女王陛下とパストリア公爵家にとって、よい商いとなる事を祈っております」
「お心遣い、ありがとうございます。夫も喜ぶ事でしょう」
 私とヴィクトリア様のやり取りを、一層目を丸くして見ているメグ達。
 ゴメンよ、事情は後でちゃんと説明するから。

 ついでに的外れ王子も、目の前の光景を見てまたもや勝ち誇った顔をした。
「はははは! 語るに落ちたなアルエット! そうして公爵夫人と親しくしているのだから、やはり貴様は公爵家の娘だ!」
「何を仰っているのですか、リーディクルス王子殿下。アルエット様は、創世聖教会より正式な認定を受けた聖女であらせられますのよ?」
「……は?」
 呆れ顔でヴィクトリア様に言われ、長ったらしい名前の的外れ王子は、ドヤ顔を一瞬で凍り付かせる。
「アルエット様の御髪を見て、お分かりになりませんか。聖女が持つこの黒髪を」
「あっ! ……そそ、それはっ、しかし、髪など染めれば分からんだろう!」
「我がノイヤール王国において黒は国家の禁色であり、国主であっても身に付ける事はおろか、断りなく触れる事さえ許されぬものです。髪を黒に染めるなどした日には、最悪、処刑案件となりますが」
「しょ、処刑……。な、ならばっ、あなたはなぜアルエットと親しくしている! 聖女は平民なのだろう!? その平民がなぜ!」
「この国の民はみな、身分に関わらず、多くの者が定期的に大神殿へ礼拝に行くのです。その際、幾度かお話をする機会がございまして、親しくして頂けるようになりましたの。
社交界ならいざ知らず、教会内においては俗世の身分など軽いもの。本来の身分を越えた友諠ゆうぎの結びがあろうとも、取り立てて不思議な事ではございません」
「だだ、だがっ、手紙には、カサドール公爵家のアルエットと……」
「カサドール公爵家のご令嬢のお名前は、アリエッタ様です。文字も満足に読めないのですか」
「なんだと! バカにしおって! 公爵令嬢の名前はアルエットだ! この手紙にも間違いなくそのように書いて――」
 言うなり、的外れ王子は手にしていた手紙を封筒から出し、中身に目を通し始め――やがて無言で固まった。
 どうやらカサドール公爵家のご令嬢の名前は、やはりヴィクトリア様の言う通り、アルエットではなくアリエッタだったようだ。

 うーわ、マジかよコイツ。
 確かにこっちの世界の文字は英語に近いもんがあるから、アルエットとアリエッタじゃ字面と綴りが似るだろうけどさあ、それでも自分の婚約者の名前、間違って覚えるか? 普通。有り得ないんですけど。
 だが、ヴィクトリア様の話はまだ終わっていなかった。
 言葉の鈍器でフルボッコにされたせいか、ものっそい青くなった顔でプルプルしている的外れ王子に対して、ヴィクトリア様は更なる爆弾を容赦なく叩き付ける。

「ついでに申し上げますと、アリエッタ様とリーディクルス王子殿下は、婚約者などではございませんわ。
 確かに婚約のお話は出ていたようですが、殿下のお母君がカサドール公爵家に対し、あれもこれもと欲の皮が張った条件を突き付けてきた為、カサドール公爵閣下が大層お怒りになって、婚約の話自体、白紙になったと聞き及んでおります」
「え?」
「は?」
 ヴィクトリア様の口から語られた事実に、的外れ王子のみならず、私まで変な声を出してしまう。
 なんじゃそら!? どういうこっちゃ!
「カサドール公爵家はそれ以降、殿下のご実家である王家への手紙など、一切したためておられません。むしろ、そちら側から執拗に何度も、婚約の話を調えるよう一方的に要求する手紙を送り付けられ、公爵家ご一家のみならず、窓口となっている家令も大変辟易していると、カサドール公爵夫人が仰られていましたが?
 それをまさか、カサドール公爵家のご令嬢が、さもそちらとの婚姻のお話に縋っているかのように歪曲してご子息に伝えていたなんて、呆れてものが言えませんわね。どれだけ無駄なプライドを抱えておいでなのかしら」

 ヴィクトリア様の口調は酷く淡々としていて、その眼差しも氷のように冷たい。
 更にそこへ、ため息交じりに「既に成人され、それに相応しい思慮分別を身に付けようと鋭意努力されているご子息に、このような下らない嘘を吹き込むなんて、妃殿下は何をお考えなのでしょう。王子殿下もお気の毒ですわね」と、婉曲的表現を用いた嫌味を、追加でブッ込んでくる。
 要するに、「とっくの昔に成人してる分際で、なに母親の言う事まるっと鵜呑みにしてイキってんだバカ」と、仰っている訳ですね。はい。
 その一方、ヴィクトリア様と相対している的外れ王子の顔は、今や青いを通り越して白くなり始めている。
 このままじゃ自分の立場が本気でやべぇと気付いたか、それとも母親に嘘つかれた事にショック受けてんのか、はたまたその両方なのかは分からんけども。
 そのうちぶっ倒れるんじゃねえの? コイツ。

 的外れ王子の有り様を見たヴィクトリア様は、いい笑顔で「あらあら、どうなさいましたの? お顔の色が優れませんわよ?」と、白々しいお言葉を口にする。
 つか、さっきの言葉もそうだけど、善意に見せかけた半端なオブラートに包まれて、中身が透けて見えてる嫌味ぶつけられるのって、ある意味、直で嫌味ブッ込まれるより屈辱だよね。

「アンナ先生、どうやらリーディクルス王子殿下は体調を崩しておられるようですわ。殿下の逗留先のお屋敷へ、殿下をお迎えに上がるよう連絡した方がよろしいのではなくて?
 先程のお話の前には随分と大騒ぎをされておりましたし、学園の医務室では、お身体もお心も休まらないでしょうから」
「あ、は、はい、かしこまりました。即座に手配して参ります。――さ、殿下、こちらへ。お迎えの方がお出でになるまで、職員室脇の応接室でお休み下さい」
 先程の勢いと威勢はどこへやら。
 もはや口を利く気力さえ失い、茫然自失状態になった的外れ王子は、ちょっぴり顔を引きつらせたアンナ先生に連れられて、若干フラフラしながら去って行く。
 いずれノイヤール王国にその名を轟かせるであろう事必至の、キツネ夫婦の片割れにそうと知らぬまま噛み付いたのだから、返り討ちに遭うのも当然の事であろう。
 ご愁傷様。

 去り行く的外れ王子の姿を見届けたヴィクトリア様は、黙って事の成り行きを見守っていた帝国の公爵令嬢に向き直り、優雅なカーテシーと共に挨拶を述べた。
「あなた様は、セア・エクエス神聖帝国よりご来訪下さいました、プレヤーデン公爵家のご息女、グレイシア様でございますね?
 わたくしはノイヤール王国五大公爵家がひとつ、パストリア公爵家を治めるユリウス・パストリアの妻、ヴィクトリアと申します。早くにお姿を認めておきながら、かようにご挨拶が遅くなりました事、心からお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした」
「い、いえっ、勿体ないお言葉ですわ。わたくしこそ、そちらの聖女様が謂れなき誹謗中傷に晒されていたというのに、何もせずにおりました事、心からお詫び申し上げます。友好国の公爵令嬢として、恥ずべき振る舞いでございました。
 聖女様、大変な思いをされている所をお助けせず、不義理にも傍観しておりました事、心よりお詫び申し上げます。どうかこの未熟者をお叱り下さいませ」
 恐縮しきりといった様子で、グレイシア嬢がヴィクトリア様に頭を下げ、次いで私にまで頭を下げてくる。なんとも真面目な子だ。
 別に不義理だなんて思ってないですってば。

「頭をお上げ下さい。私も友人も、何事もなく無事ですので、どうかこれ以上お気に病まれませんよう。
 それより今は、次の授業に遅れないように、お互い教室へ急ぎましょう。ここの学園の先生方はどなたも、授業に遅れてくる弛んだ生徒に対しては、とても厳しいですよ?」
「そうですわね。先生の指導方針によっては、教室の後方に立たされる事もありましてよ?」
「まあ、それは大変ですわ」
 私とヴィクトリア様が悪戯っぽく笑って言うと、グレイシア嬢も釣られたように小さく笑った。
 その辺の事情をよく知らないメグ達は、何とも渋い顔をしている。
 いや、ヴィクトリア様が言ってる事はマジだよ? これから気を付けな?
「では、先生方からお叱りを受けないよう、急ぎ教室へ向かうとしましょう。
 ――いずれ正式に、大聖堂へご挨拶に参ります。では皆様、ごきげんよう」
「ええ、ごきげんよう」
「はい、いずれまたお会いしましょう」
「「「失礼致します」」」
 私達はそれぞれの言葉で挨拶を交わし、早足でその場を後にしたのだった。
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