上 下
80 / 111
これから始まる1-S生活!!(初日遅刻…。)

8

しおりを挟む
「随分王道な展開だな。

格好良いとはあると思ったけど勇者ねぇ。

ケントと比べるとそこまででもないけどな。

ケントは格好良いじゃなくて天性の美形だからねぇ。」

「そんな事を言っているセイヤも格好良いけどな。

はっきり言ってこのグループは勇者より美形しかいないよな。」

「気配薄くしてたのにケントがふざけ半分で質問なんかしたから気づかれたんだ。

勇者君にまとわりついてた女顔と貴族がこっちによって来てる。

セイヤのに混ぜてケントが張った結界のせいで入れないようだがな。

ああ。それと勇者君、ケントのことめっちゃ見つめてるぞ。

視線がうざいどうにかしろ。」

「大丈夫大丈夫。

もうすぐ勇者君の方に興味と媚が向くから。

しばらくの我慢。」

そうこうしているうちに、国全体に声が響いた。

どうやら風魔法等で拡張しているようだ。

「あーあー。テステス。

聞こえてるねぇー?

こんにちわぁ。騎士の伝達・伝令部の者だよぉー。

そんなのあったっけって思ったでしょう?

実はあるんだなこれがぁ。

こういうの得意な者とか、早馬、伝書鷹・伝書使い魔、が得意な者が主にいるよぉー。

さてさて王宮から発表です。

あ、大事じゃないから身構えないでねぇ?

第一王子がお姫様と結婚でも、ユリウス王に何かあったわけでもないからぁー。

もちろん国も無事だよぉ。

この度第ニ王女サリア姫様が...。

まぁ、言い方ひどいけど責めないでね事実だからぁ。

あー。サリア姫様がこの度勝手に勇者召喚をしまして、勇者が召喚されてきましたぁ。

容姿はとても格好良いらしいのでぇ。はい。

えー。ルナタニア学園1-Sに在学中ですぅ。

と言うか入学されました事をお伝えしますぅー。

名前知りたいでしょう?

マサル・キシと言う名の男の子ですのでぇ。よろしくお願いしますぅ。

詳しくは本人に直接聞いてくださいねぇ。

ん。俺の喋り方がうざいってぇ?

まあチャラ男風でお願いとふざけてなのか、ユリウス王にお願いされましてぇ、そこんところも大目に見てくださいなぁ。

チャラ男風でとはなにか。難しいお題でしたよ。

ではまた会いましょー。」

ブツッとマイクの電源が落ちると共にザワッと興味を持った面食いらはざわめいた。

実は勇者にいい印象がないこの国は容姿以外にも恐怖や混乱、疑問のざわめきでもあったが、わざわざ国が発表したのなら大きな事は起きないだろうと無視をする事にしたのか、ざわめきは少しずつ消えていく。
しおりを挟む

処理中です...