人気者の幼馴染が俺の番

蒸しケーキ

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惨事

「淳太。僕と付き合ってほしい。」

俺の聞き間違いか??幻聴??

「??え、ごめ、なんて?付き合う?」

あ、もしかして突きあうってこっち??セフレ的な??

「うん。恋人になりたいってことだよ。」

最初の俺の付き合うの意味で合ってたらしい。

「え、あぁいやでも俺オメガとして不完全だし、可愛げないし、そのえっと」

「僕は淳太がいいんだよ。淳太だから好きになったんだよ第二次性関係なく。それとも僕と付き合うの嫌??」

「ちが!そうじゃねぇけど、、、うーん俺も恭ちゃんのことは好きだよ。でももし今回ので責任感じてとかだったらあれだなって。」

恭ちゃんは俺の頬を両手で挟むと目線を強制的に合わせる。

「そのことなら全然気にしないで。むしろ僕は淳太とそういうことできて嬉しかったよ。今はただ僕と付き合えるか、そうじゃないかだけ考えて。」

真っ直ぐな瞳で恭ちゃんが俺を見てる。俺は観念して

「うん俺も恭ちゃんと付き合いたい。」

そういうと恭ちゃんの瞳が潤んでいるのに気が付いた。

「良かった~~。嬉しい!ありがとう淳太っ!」

恭ちゃんが抱き着いてくる。俺も優しく背中に手を回し抱きしめ返す。

「僕、結構前から淳太にアピールしてたつもりだったんだけど、全然気づかないから脈ないかなって思ってた。」

「まじで?ごめん。俺自分のことで手一杯だったからかも。」

「いいよ。結果付き合えたし、それと静香さんから淳太の体質のことも聞いたよ。これからは僕が付き添うから安心してね??」

「あぁ。分かった。え?聞いた??」

「うん。今連絡してて付き合ったことも言ったよ。そしたら喜んでくれたよ」

おぉまじか。俺はどうやら恭ちゃんのことを甘く見ていたらしい。ま、先のことは後になってから考えればいっかな。
翌日、母さんが帰ってくるなり「恭弥君帰ったの!?」「もう一緒に住んだらどうよ!?」「結婚式はいつなの!?」などと騒いでいた。恭ちゃんを家に帰して良かったと安堵する。

俺の発情期は恭ちゃんと過ごしたおかげで予定より二日早く終わった。予定通り学校には普通に通えているが、変わったことがあるとすれば、毎朝恭ちゃんと一緒に学校に行っていることだろう。そして朝はいつも決まって俺の項の匂いを嗅ぐというルーティーンを行っている。

変な感じがするからやめて欲しいときもあるのだが、匂いを嗅いだ後の恭ちゃんの顔が幸せそうなので中々言い出せずにいる。

学校に着けば、クラスメイトの一部がやはりざわついていたが、気にしないようにする。なんてたって恭ちゃんは俺の彼氏だからな。

「あれ??恭弥いつのまに佐伯と仲良くなったん??」

「うん。元々仲は良かったんだけどね」

「ふーんそうなん?」

「成瀬君!!修学旅行どうだった~?私はね~」

「先駆けしないで!!私の話も聞いてよ~!!」

いつも通りの見慣れた光景なはずなのに、少し胸がもやもやっとする。

「じゃ、俺光と旭のとこ行ってくるわ。」

居た堪れなくなってしまい、その場から逃げるように去る。そっけなかったかな。

「、、はよ。」

「おはよ!修学旅行で仲直りできたとは聞いたけど、朝から見せつけてくるね」

「、、、にしてはパッとしてないな。なんかあったか?」

こういうときの旭の観察力はピカイチだ。これは光にも同じで、異変があるとすぐに察してくれる。

「あー、いや大したことじゃないんだけどさ、、俺って案外心狭いのかもなって。」

「ってことは成瀬君と付き合っ「ばっ!!誰かに聞こえたらどうする!?俺が殺されるだろ!!」

俺はすぐさま光の口を塞ぐ。口を塞ぎながらも光はもごもごなにか喋っていた。

「淳太の言い分も分からくはないが、いずれバレることだろ??それにあの光景を見るのが耐えられないならいっそのこと公言したらどうだ??」

「え??そんなことして効果あると思う?」

「そうそう!だって成瀬君だって恋人いるんだって断りやすくなるじゃん。効果はあると思うな~。」

光も旭と同じことを思っていたらしい。そっか恋人宣言なぁ。

「ま、最後は淳太が決めればいいよ。少なくとも僕たち二人は淳太の味方だよ。」

「そうだぞ。頑張れよ。ってことでこれ北海道のお土産。」

「ありがとな。あ、俺もあるわ。はいよ。」

この日はそのまま帰りの時刻となり、旭と光は部活へ行ってしまった。俺もそろそろ帰るかと教室から出ようとする。

「あ!!淳太いた!!」

日和がひょこっと教室に顔を出す。トコトコと俺のところに駆け寄り周囲を見渡し誰もいないことを確認すると小声で聞いてくる。

「、、この前の発情期大丈夫だった??」

「おう、平気だったよ。病院にも行って新しい抑制剤に変えてもらったし。」

「それなら良かった~なんだかんだ心配だったからさ。」

「わざわざ言いに来てくれたのか?」

「あ、そうそう!!さっき恭弥が告白されてたんだけどそのとき恋人がいるから無理って断っててもしかしたら~と思って。」

「あぁそういうことか。うん。実は発情期の時に一緒にいてくれてさ。それでその時に、、、」

あのときの情景を思い出してしまい顔が赤くなる。

「やっぱそうだったんだ~おめでとうじゃん!!航と駿にも言っちゃお~。」

「俺、恭ちゃんがもう言ってると思ってたわ。」

「??あ、付き合ってること?それねたぶん淳太のこと気遣ってるからだと思うよ?恭弥的にはすぐに恋人ですって言いたいだろうけどね。」

「そっか、、」

俺はもしかしたら恭ちゃんに我慢させすぎなのかな。

「そんな悩まなくてもいいと思うよ??単純に嫌か嫌じゃないかで考えてみれば?この先恭ちゃんに告白してくる子山ほどいるだろうし、全員をけん制するのは難しいかもだけど、ある程度の虫よけにはなるんじゃない?」

「分かった、うん。ちょっと恭ちゃんとも話してみるわ。」

「それがいいよ!!頑張れ淳太!!あ、たまには僕たちの教室来てね!!駿と航もいるからさ!じゃあね!」

明日、いや明後日??うーんいつ言おうか。

「??淳太?お待たせ。ごめんねちょっと話が長引いちゃって。」

「!お、おぉ全然大丈夫。」

「そう??じゃあ帰ろっか」

「あのさ!恭ちゃんはさ、、、」

「ん??」

「いや、やっぱなんでもないわ、思い出したら言う。」

結局この日は言い出すことができなかった。どうやって話を切り出すのか悩んでしまう。俺ってこんなヘタレだったか??

明日は言おう、明日は言おう、明日は、、、と来る日も来る日もタイミングを逃し、気づけば1か月が経過し、もうそろそと夏休みに入ろうとしていた。

さすがにこれはまずいぞ、、、家で練習してるときは素直に言えるのにな。この日も恭ちゃんの周りには恭ちゃんを好意の眼差しで見つめている人たちで囲まれていた。目に入れたくないのに気になってつい見てしまう。

「、、、ねぇ淳太、顔色日に日に悪くなってきてない??」

「テスト勉強でも根詰めてるのか?無理はするなよ。」

「はは。そうするわ」

乾いた笑いしか出てこない。すると一人の女の子が

「話があるからちょっと来て欲しいの。お願い!恭弥君!!これで最後にするから!」

あの子は確かいつも恭ちゃんに胸を押し付けては、きゃぴきゃぴしてやがる奴だな。

「あ、成瀬君行っちゃったね。貴重なお昼休みに可哀そうに、、、」

「??淳太どうした?」

「俺、ちょっと見てくる。」

「お!?嫉妬ですか!?いいね~行ってらっしゃ”い!?」

煽ってきたので光の頭にスコーンっと一発入れてから教室を出る。後をつけると空き教室の中で話をしているようだった。扉に耳を当て話を聞いてみる。

「、、手短に済ませてもらえるかな??」

「そんなこと言わないで??ねぇ恭弥君さ、私と付き合お?恋人いるなんてもう嘘つかなくていいんだよ??」

は??え??なんていった??

「、、はぁ~。僕君みたいな頭の悪い子嫌いなんだよね。なんで分かんないかな?」

恭ちゃんの冷たい声が静寂な教室に響く。

「っ!ひどいっ私は、私はこんなにも恭弥君のこと思っているのに、、」

「でもね?私にも考えがあるの。」

その刹那鼻の中を甘く、くどい香りが漂ってくる

「!?やばいっ!!!」

まずいと思った俺は咄嗟に教室の中に入る。女の子が手に持っていたのは注射器。それはつまり













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