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来ない
俺は不安感に襲われている。恭ちゃんと二回目の行為をした後、番になる約束をしたはいいものの、あれから3か月経っても発情期ががやってこない。
一応すぐ病院には行った。検査をしてもフェロモン値に異常は見られなかったが、いきなり不完全だった身体にアルファの精を短期間のうちに受けたことで、身体がまだ順応しきれておらず、ホルモンバランスが乱れているのではとの見解だった。
それでも不安感は拭えない。この間に恭ちゃんがもし愛想を尽かしたらと思うと不安で仕方ない。そこで俺は休日に日和と会う約束をし、前々から行ってみたいと言っていた喫茶店で話をすることにした。
「そっかぁ~。でも恭弥のことなら大丈夫だと思うけどな。」
「俺も最近そう思ってたんだけど最近になってやたら距離感じるっていうか、、」
近頃、恭ちゃんは俺と放課後一緒に帰ることも少なくなり多くても週に3回、家に遊びに来るのも2週間に一回あればいい方だった。前はいや来すぎだろって思うぐらい入り浸っていたのに。
「それ恭弥に聞いた??なんで最近会えないの~って」
「、、言えてない。これで別れ話とかされたら俺死ぬ」
「もうすーぐ悪い方向に考えるんだからさ」
「はぁ。やっぱ聞いた方がいいよな」
「うんうん。それにストレス溜め込むのも良くないしね。発情期の周期それで乱れちゃう人もいるみたいだからさ。」
日和は頬杖を付きながら真剣にうーんと悩んでいる様子だった。
「今日は会えないの??近所でしょ?」
「あーそれが最近既読つくのが遅くてさ。22時過ぎとかなんだよね。しかも家には着いてないみたいだし」
「バイトじゃないの??」
「俺もそう思ったんだけど、恭ちゃんの家お金持ちだからあんまそういう金銭面で困るイメージないっていうか、」
「自分のお金でなんか買いたいんじゃないの??それか社会経験」
社会経験ならまぁ恭ちゃんにはありえそうなことだ。
「あーあ、俺もアルバイト始めよっかな。このままぐるぐる考えるのも嫌だし」
「おぉいいじゃん!始めちゃいなよ~!!」
「そういや日和はなんかやってないの?」
「僕??いやぁ前は飲食店でやってたんだけど店長にセクハラされててさ、それを駿に言ったらバ先に乗り込んできて大変だったんだよね、今は親戚の叔母さんがやってるアパレルのお手伝いをたまにしてるぐらいかな。」
「へぇ、なんだかんだで甲斐田君、日和のこと思ってるじゃん。」
「そんなことないよ!?いつも意地悪ばっかだし!僕の言うことなんて聞きやしないしさ!!」
そう言うと日和は若干、下を向きながらくるくるとストローを回し始める。満更でもなさそうだなぁーと俺は思う。
「淳太はなんかやりたいところとか無いの??」
「俺かぁ。うーんなんだろ無難なのは飲食店だよな~」
「それか僕と一緒にアパレル店員やる??」
いやさすがにないな。俺は高い声で「いらっしゃいませ~。どうぞご覧くださいませ~」とかいてる姿が想像できない。腕組みをしながら悩んでいると
「盗み聞きして申し訳ないね。君たち今アルバイト探しているのかい??」
声をかけてくれた店員さんを見るとおそらく店長さんだろうか。年齢は50~60歳ぐらいで穏やかな物腰柔らかい表情に黒髪に所々白髪が混じっている。
「あぁまぁ。一応今始められたらいいな~みたいな感じでして、、」
「そうかい。よければうちで働いてみないかい??ちょうど最近若いのが辞めてしまってね、困っていたんだよ。」
たぶんこれは俺じゃなくて日和に言ってるな。喫茶店だから顔採用も大事なのだろう。俺は少し申し訳なさそうに
「あーすいませんけど、こっちの子は働けないんですよ」
俺が若干食い気味に答えると、一瞬ぽかんとした表情で店員さんが固まっていたが
「、、あぁいや私は君に言ったんだよ。初めからそちらの可愛い子は働けないと聞いてしまったものでね。」
「あ、そうだったんすか。すんません。」
「いやいや私も主語が抜けていたね。申し訳ない。それでどうかね??うちで働いてみるのは」
日和の方に目をやるといいんじゃない??やりなよと目線で訴えてくる。
「一旦持ち帰ってもいいすか??親とも少し話します。」
「そうだね。そうするといい、いつでも待ってるからまた来なさい。」
「ありがとうございます」
そういうと店長さんらしき人はカウンターへ戻っていった。甘い香りがするなぁと思い、パッとテーブルの上に目をやるとケーキが二つ置かれている。どうやらサービスらしい。
「これ食ったら帰るか」
「そうだね!やったぁ!ケーキラッキ~!!」
日和は嬉しそうにケーキを口いっぱいに頬張っている。なんか人の食べている姿を見ると自然と自分も嬉しい気持ちになる。あれ?俺って飲食向いてるのかもとケーキを食べながら少し思った。
「バイト??カフェで??いいんじゃない??あんたずっと家にいるんだし」
家に帰り、一応母さんに言うとやはり二つ返事でおっけーだ。ほんとにこの人真面目に話を聞いているのだろうか、、と時々疑問に思う。
俺は明日の放課後にでも喫茶店に行き、正式な採用をしてもらおうと思う。あ、そういえば恭ちゃんにまだ言ってないっけ。いやいっかまた今度言えば。
それから次の日、恭ちゃんといつも通り登校するが、やはり眠そうだ。瞼が半分ぐらいしか開いておらず狐のような目になっている。それでもかっこいいのだから世の中不公平だよな。
「あ、そうだ今日も一緒に帰れないんだ、、ごめん。」
「いや、いいって気にすんな。朝一緒に行けるだけでも嬉しいから」
「淳太~!!」
と人の目も憚らず抱き着いてくるので、「人の前!!」といいペイっと引き剝がす。するとごく自然な流れで手がするっと絡んでくる。俺がおいっと言う前に
「今だけ、」
とおねだりされる。しょうがないなぁと思い学校に着くまでの間手を繋いで登校する。
「あ!朝から成佐カップルがいちゃついてる~!!」
「おい!声がでかいんだよ!!」
「いったぁ~!!もう暴力反対!!」
たまたま通学路で光と旭に遭遇する。
「成瀬おはよ。今日も見せつけてるな」
「佐々木君、神田君おはよう。見せつけるに決まってるじゃん」
なんでそんなこと聞くんだ旭。そして恭ちゃんもいちいちそんな答えなくていいんだよ。ちなみに発情誘発事件があってから俺は恭ちゃんと付き合っていることを公言した。意外にもクラスの反応はそこまで悪くなかった。今ではすっかり「成佐カップル」として定着してしまった。
まぁそれでも一部恭ちゃんにベタベタしてくる人はいたが、今はかなり少なくなった。当然と言ったらあれだが未遂を起こした女の子は退学処分となり、そのまま引っ越したそうだ。
だからといってはなんだが、かなり平和に生活できていると思う。クラスでの生活もそこまで変化はなく光と旭と変わらず一緒に過ごしている。たまーに恭ちゃんが来たり、甲斐田くんや日和、航がクラスに遊びに来るくらいだ。
いつもと同じように学校が終わり下駄箱に向かっていると、たまたま日和と甲斐田君と出くわす。
「あぁ!淳太!結局恭弥とは話せたの??」
「いや今日も一緒には帰れないってさ。」
「そっかぁ~。なんか恭弥最近忙しんだってさ。受験シーズンにしてはまだ早いしなぁ~、、駿なんか知らない?」
「知らないな。俺もあいつのことなんでもしってるわけじゃないし、佐伯が知らないんなら誰にも言ってないんじゃね?」
「やっぱそうだよな、、あぁてか、俺今日あそこ行ってくるわ」
「?あぁ!!結局バイトするんだ!!いいじゃん!良かったね!」
「まだ採用かは分からないけどな、、」
「あんなの採用が決まってるみたいなもんじゃん?今度遊びに行くよ!」
「ありがと。じゃ、デートの邪魔して悪かったな!」
「デッ!?もう!早く行きなよ!!!」
喫茶店に行ったときに話したのだが、おめでたいことに日和と甲斐田君はフリではなく正式なお付き合いを始めたらしい。それを聞いたときはまるで自分のことのように嬉しくなった。
そして俺は空気の読める男ですのアピールをして、駅へと向かう。
「なぁ。ひよ?佐伯って恭弥に今のこと言ってんの?」
「ん??バイトのこと?話す時間が無くって言ってないんだってさ。あ、やっぱなんか知ってるんでしょ?」
「まぁ、それなりには、、、」
はぁとため息が漏れる。俺は心の中で恭弥が佐伯に対して怒っている姿が脳裏に浮かんだが、黙っておこう。
一応すぐ病院には行った。検査をしてもフェロモン値に異常は見られなかったが、いきなり不完全だった身体にアルファの精を短期間のうちに受けたことで、身体がまだ順応しきれておらず、ホルモンバランスが乱れているのではとの見解だった。
それでも不安感は拭えない。この間に恭ちゃんがもし愛想を尽かしたらと思うと不安で仕方ない。そこで俺は休日に日和と会う約束をし、前々から行ってみたいと言っていた喫茶店で話をすることにした。
「そっかぁ~。でも恭弥のことなら大丈夫だと思うけどな。」
「俺も最近そう思ってたんだけど最近になってやたら距離感じるっていうか、、」
近頃、恭ちゃんは俺と放課後一緒に帰ることも少なくなり多くても週に3回、家に遊びに来るのも2週間に一回あればいい方だった。前はいや来すぎだろって思うぐらい入り浸っていたのに。
「それ恭弥に聞いた??なんで最近会えないの~って」
「、、言えてない。これで別れ話とかされたら俺死ぬ」
「もうすーぐ悪い方向に考えるんだからさ」
「はぁ。やっぱ聞いた方がいいよな」
「うんうん。それにストレス溜め込むのも良くないしね。発情期の周期それで乱れちゃう人もいるみたいだからさ。」
日和は頬杖を付きながら真剣にうーんと悩んでいる様子だった。
「今日は会えないの??近所でしょ?」
「あーそれが最近既読つくのが遅くてさ。22時過ぎとかなんだよね。しかも家には着いてないみたいだし」
「バイトじゃないの??」
「俺もそう思ったんだけど、恭ちゃんの家お金持ちだからあんまそういう金銭面で困るイメージないっていうか、」
「自分のお金でなんか買いたいんじゃないの??それか社会経験」
社会経験ならまぁ恭ちゃんにはありえそうなことだ。
「あーあ、俺もアルバイト始めよっかな。このままぐるぐる考えるのも嫌だし」
「おぉいいじゃん!始めちゃいなよ~!!」
「そういや日和はなんかやってないの?」
「僕??いやぁ前は飲食店でやってたんだけど店長にセクハラされててさ、それを駿に言ったらバ先に乗り込んできて大変だったんだよね、今は親戚の叔母さんがやってるアパレルのお手伝いをたまにしてるぐらいかな。」
「へぇ、なんだかんだで甲斐田君、日和のこと思ってるじゃん。」
「そんなことないよ!?いつも意地悪ばっかだし!僕の言うことなんて聞きやしないしさ!!」
そう言うと日和は若干、下を向きながらくるくるとストローを回し始める。満更でもなさそうだなぁーと俺は思う。
「淳太はなんかやりたいところとか無いの??」
「俺かぁ。うーんなんだろ無難なのは飲食店だよな~」
「それか僕と一緒にアパレル店員やる??」
いやさすがにないな。俺は高い声で「いらっしゃいませ~。どうぞご覧くださいませ~」とかいてる姿が想像できない。腕組みをしながら悩んでいると
「盗み聞きして申し訳ないね。君たち今アルバイト探しているのかい??」
声をかけてくれた店員さんを見るとおそらく店長さんだろうか。年齢は50~60歳ぐらいで穏やかな物腰柔らかい表情に黒髪に所々白髪が混じっている。
「あぁまぁ。一応今始められたらいいな~みたいな感じでして、、」
「そうかい。よければうちで働いてみないかい??ちょうど最近若いのが辞めてしまってね、困っていたんだよ。」
たぶんこれは俺じゃなくて日和に言ってるな。喫茶店だから顔採用も大事なのだろう。俺は少し申し訳なさそうに
「あーすいませんけど、こっちの子は働けないんですよ」
俺が若干食い気味に答えると、一瞬ぽかんとした表情で店員さんが固まっていたが
「、、あぁいや私は君に言ったんだよ。初めからそちらの可愛い子は働けないと聞いてしまったものでね。」
「あ、そうだったんすか。すんません。」
「いやいや私も主語が抜けていたね。申し訳ない。それでどうかね??うちで働いてみるのは」
日和の方に目をやるといいんじゃない??やりなよと目線で訴えてくる。
「一旦持ち帰ってもいいすか??親とも少し話します。」
「そうだね。そうするといい、いつでも待ってるからまた来なさい。」
「ありがとうございます」
そういうと店長さんらしき人はカウンターへ戻っていった。甘い香りがするなぁと思い、パッとテーブルの上に目をやるとケーキが二つ置かれている。どうやらサービスらしい。
「これ食ったら帰るか」
「そうだね!やったぁ!ケーキラッキ~!!」
日和は嬉しそうにケーキを口いっぱいに頬張っている。なんか人の食べている姿を見ると自然と自分も嬉しい気持ちになる。あれ?俺って飲食向いてるのかもとケーキを食べながら少し思った。
「バイト??カフェで??いいんじゃない??あんたずっと家にいるんだし」
家に帰り、一応母さんに言うとやはり二つ返事でおっけーだ。ほんとにこの人真面目に話を聞いているのだろうか、、と時々疑問に思う。
俺は明日の放課後にでも喫茶店に行き、正式な採用をしてもらおうと思う。あ、そういえば恭ちゃんにまだ言ってないっけ。いやいっかまた今度言えば。
それから次の日、恭ちゃんといつも通り登校するが、やはり眠そうだ。瞼が半分ぐらいしか開いておらず狐のような目になっている。それでもかっこいいのだから世の中不公平だよな。
「あ、そうだ今日も一緒に帰れないんだ、、ごめん。」
「いや、いいって気にすんな。朝一緒に行けるだけでも嬉しいから」
「淳太~!!」
と人の目も憚らず抱き着いてくるので、「人の前!!」といいペイっと引き剝がす。するとごく自然な流れで手がするっと絡んでくる。俺がおいっと言う前に
「今だけ、」
とおねだりされる。しょうがないなぁと思い学校に着くまでの間手を繋いで登校する。
「あ!朝から成佐カップルがいちゃついてる~!!」
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たまたま通学路で光と旭に遭遇する。
「成瀬おはよ。今日も見せつけてるな」
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まぁそれでも一部恭ちゃんにベタベタしてくる人はいたが、今はかなり少なくなった。当然と言ったらあれだが未遂を起こした女の子は退学処分となり、そのまま引っ越したそうだ。
だからといってはなんだが、かなり平和に生活できていると思う。クラスでの生活もそこまで変化はなく光と旭と変わらず一緒に過ごしている。たまーに恭ちゃんが来たり、甲斐田くんや日和、航がクラスに遊びに来るくらいだ。
いつもと同じように学校が終わり下駄箱に向かっていると、たまたま日和と甲斐田君と出くわす。
「あぁ!淳太!結局恭弥とは話せたの??」
「いや今日も一緒には帰れないってさ。」
「そっかぁ~。なんか恭弥最近忙しんだってさ。受験シーズンにしてはまだ早いしなぁ~、、駿なんか知らない?」
「知らないな。俺もあいつのことなんでもしってるわけじゃないし、佐伯が知らないんなら誰にも言ってないんじゃね?」
「やっぱそうだよな、、あぁてか、俺今日あそこ行ってくるわ」
「?あぁ!!結局バイトするんだ!!いいじゃん!良かったね!」
「まだ採用かは分からないけどな、、」
「あんなの採用が決まってるみたいなもんじゃん?今度遊びに行くよ!」
「ありがと。じゃ、デートの邪魔して悪かったな!」
「デッ!?もう!早く行きなよ!!!」
喫茶店に行ったときに話したのだが、おめでたいことに日和と甲斐田君はフリではなく正式なお付き合いを始めたらしい。それを聞いたときはまるで自分のことのように嬉しくなった。
そして俺は空気の読める男ですのアピールをして、駅へと向かう。
「なぁ。ひよ?佐伯って恭弥に今のこと言ってんの?」
「ん??バイトのこと?話す時間が無くって言ってないんだってさ。あ、やっぱなんか知ってるんでしょ?」
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