妻が座っていた~浮気?とバレた僕と彼女の奇妙な18週間

サイケ ミカ

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20week

妻との出会いを回想しちゃったりとかな。

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 鳴りやまない電話の音と、

 後ろ姿の妻。

 僕は、初めて妻に会った日の事を
 朧気に思い出すーーーーーーー

ーーーーーー。゜。.*・.゜。.



「えーーっ!!本当ですか!
 なぜ、よりによって、
 自分がアンバサダーしてる所、
  ご丁寧に CMしている車運転で
  事故をするかって話ですよね!」

さすがの僕もやや本性が出そうで、
語彙があやしくなりつつ、
情報管理室からの
報告を受けた電話口で
叫んだ。

すぐにスピーカーをONにして
営業フロア全部に共有しとく!

『外出てるのに連絡して!』

外ヅラ笑顔な電話しながらも、青筋立てて
ホワイトボードに指示を出す

5年前の僕。

一斉に営業フロアの電話に
対処する部下や
アシスタントの声が木霊する。

あ"ーーーも"う"!

某若手俳優は他でも、うちの広告に使ってんだよ。
それがよりによって、

「人身事故って逃げただ?!
  大問題じゃないですか!!」

外ヅラスマイル張り付け、
僕もさすがに吠えたね!

しかもその車種!
うちのグループメーカー車でタイミング最悪!

最近リコールをかけた車種と
シリーズが同じモノだろが!

事故った、某若手俳優が観光大使する
協賛企業も、うち!
ついでに、
ドライブCMも、うち!

三重苦に
うちの課担当の案件だ!

こっから不眠不休の
糞対応じゃねーか!!ぐぉら!

差し替えに、事情説明、
とばっちりリコール車への影響からの
株主やらなんやら。

くそ!

『全営業課に伝達共有してくれ』

僕はアシスタントに筆談指示を出して、
情報管理室からの報告を聞く。

想定して1課総当たり戦かよ。

半ギレで、スポンサー企業に
説明報告に周りじゃ!

「副課長、まさか、リコール車と
  同シリーズでの不具合事故とか。」

電話を切った僕に
部下がオロオロと駆け寄り、
クソゲロ不吉な話を投げてくる。

やめろ!縁起でもねー。

「じゃない事を、祈るが、
   メーカーに直接出て、可能性の
   有る無しを、先に僕が
   ヒアリングしてくる。
 まず、
   それを押さえておかないとな。」
   
今すぐお前が聞ーてこいやぁ!って中指たてそーな
気分だぞ。

「メーカー本部行ってくるから。」

僕は、

デスクチェアにかけていた
ジャケットを引っ付かんで、
アシスタントに告げると
足早に、オフィスを出た。 

「担当のハヤシは、外出中か。」 

共有ホルダーのスケジュールを確認して、
メーカー側担当者に電話する。

我がグループ内生産部門にある自動車メーカーは、

合併後に細分合理化された為、
傘下子会社になっているが
メーカー規模は小さくない。
  
「もしもし、本社営業1課の
   アマネと申します。
 はい、
   普段はハヤシが担当してます。
   ええ、
 出来たらリコール車と
   同シリーズになる今回の車種との
 比較情報の考察を相談したいのですが。
 ええ
 お願いします。」
 
もちろん、社用車も、
同ブランドラインやがな。

いけるん?

オフィスを駆け抜けながら、
僕はアポどりの電話をしつつ、
メーカー本部に向かった。

その場所が、

妻カレンとの出会いの場
となるなわけで。

一般的な車種は海外に生産ライン工場があるが、
V.I.P.ブランド車は、
部品生産から組み立て、

ラグジュアリーな仕上げまで国内。
尚且つ都心部から
すぐの
郊外本部で行っている。

 
「AI走行時のブレーキ行為において、
 駆動モーターに接続するケーブル先端部の
 強度不足による損傷が発生。

 駆動モーター動力の不伝達により、
 警告灯点灯後ブレーキに誤作動が生じる。
 これが、
 例の車種で起きたとしたら致命的ですよね。
 わかりました。」

生産側担当者から
改めてリコール内容を説明受けて、
今回の事故車種との
比較検証をしてもらう。

あとは現場検証で
誤作動による事故でない事が
せめて証明されればだが、、

「こちらの広報対応も、
   ぜひ参考にしときたい
   ので、広報部に少しご挨拶を
   してもよろしいですかね?」

「あ、いや、広報は今、、」

さすがに僕のこのタイミングでの申し出は、
ただでさえ
外部対応で死ぬほど忙しいは
重々承知の助で、

「こちらでも参考にしたいんで
   そこを、どうか頼みます。」

僕は
子会社側の広報部に足を運んだ。

一般から問い合わせは
コールセンター扱いなんだけどね。

企業の説明対応は
広報がフロントになるっしょ?

どんな内容で、何処からの
問い合わせクレームが入るかー、
目でみて
説明まわりの対策しときたいわけよ?

まあ、
その程度の考えやったのが、

電話が鳴り止まない広報に
足を踏み入れた僕は、

そこに
恐ろしく美人なのに、
つり目がキツそうな印象で、

見た目通りに言い方が高慢?な女に
出会った。

『貴方何様のつもり?
   この忙しい時に、
 無駄に整った顔を出されると、
 士気が下がるだけで邪魔にしかならないわ。
   今すぐ立ち去りなさい。
   貴方の仕事のデータ取りだけの
   場所ではないの。
 必要なら
   後で履歴内容を送ります。
   人の仕事場を広報だからと
   馬鹿にしないでちょうだい。』
   
たださ、
顔だした瞬間、
クレームか説明かに
ジャンジャンバリバリ鳴る電話コールを、
後ろに背負う女王さまから、
的確に
いろいろ文句を並べられて、

あげく
絶対零度の視線で
体よう追い出されたんよな。

阿修羅憤怒な炎が見える、
ピンと伸びた後ろ姿と、
長くてやたら綺麗な足に
高いハイヒールの女王様、、

まるで
そいつで踏み倒された
気分満載。

「すいません、広報には連絡
   入れてたのですけど、、
   あいにくの状態でして。」

わざわざ広報に案内してくれて
謝る専務さんさえ、

ウジ見るかにしたうえに、
眉間にクッキリハッキリ溝をつけた顔を向けた
彼女は、

『対応に追われているのは
  お前んとこだけじゃねー!!
  この顔だけ虫けらんがぁ!』


言わんばかりの
般若オーラを止めと振り返り

僕にぶっ刺してくんよ。

『くんな!殺すぞ!われ!』

って感じね☆!

周りの広報部スタッフも
顔青ざめさして

踏みつけられ瀕死の毛虫でも見るみたいに、
気の毒な眼差しで

僕を見とったっけ。

アハハ(;゚∇゚)、、

なんせ、
タモツとかキヨよりは劣ると言え

この顔を見て
顔を、赤らめへん女子に
会ったのが初めてで

そこに正直驚いた。

この女子、目ぇ悪いんかな?

とかマジ思ったし、
ホンマの美人さんは、
顔面指数の平均が
高なるんか?

とも考えあぐね
これはゆゆしき問題やぞと、
ショックを受けて、早々キヨに

「もしかの、僕ん顔、劣化しとるんかな?
 これから、
 スミマセン行脚に回るん有効利用できる?」
 
とかバカな電話を入れて、

「寝言いわずに、その顔ぶら下げて
 お詫び行脚いってこい!!」

引かれてどやされた。

とにかく、
初見の印象は
イケメンアドバンテージは
全く発揮されず。

妻に
とって僕は
自分の事しか考えてない、

顔だけ最低男
やったんは間違いない。ぞ☆! 
   

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