島の家を相続した!!~人生100年というが、どうする?!~

サイケ ミカ

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友引ではなかったはずなのに

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保険金の受け取りは基本
受取人申告をされている人物になる。

けれど、叔母の場合は家族がいない。

しかも昭和に入ったままでの
共済損害保険であったから、
受取人が死亡した祖母のまま。

そうすると、
配偶者か子供が受け取り人になるところ、
未婚の叔母にはその受取人が、
兄妹に分配移行になる。

叔母の場合、妹3人に弟1人。
つまり弟は我が父。

私から言えば
姉叔母、中叔母、妹叔母たちだ。

中叔母は既に他界していて、娘が2人。
だから中叔母の分配は娘たちに移行となるわけで。

「この度はご愁傷さまです、、、、」

わたしは、父と姉叔母の葬儀に
寝不足の目をこすりながらの出席だった。

「まさか、叔母さんの3か月後に母親が逝くなんて思ってなかったよ。」

従兄の長男が、
目を真っ赤にして挨拶にきた。
若干マザコンだったもんね。

さて、
ここの家族も早くに父親を亡くして以来、
母親が、ようは姉叔母が2男2女を育てた。
うちに家系はどうも、
父親は早逝する質らしい。

ちなみに連絡をくれた電話口で、

『今回はCMしてる、少人数の葬儀にしたから、家族だけで。で、何なんだけど、香典はいいから花を入れてくれないかな。最低限にすると、あんまりにも何も無くて侘しくって、、』

どうやら供花の数で華やかに
したいとの申し出。

実際、親族で香典の辞退といっても、
形だけなんだよね。

仕方ないから、
普通なら一家ごとに供花のところを、
個人ごとに供花する!!って!!
どんなんなの?!
我が家だけで3基だよ!!
父2万円花、わたしと妹は1万円の花ね!

「ところで、こんな時に悪いが島の家の名義と、遺産全般の手続き放棄の判をもらえるか?説明は娘がする。」

あいさつも早々に、
父が喪主の従兄に口を開く。

そう!!
わたしが寝不足なのは、

急遽親族が集まるこの、この葬儀の機会を
有効利用するべく、
島の遺産手続きの代表人に、
我が父を推挙いただく判と、
遺産放棄のお願いの為の
プレゼン資料制作のため!!

人の葬儀に?というなかれ。
鬼畜と呼ばれても致し方なし。

集めるべき判は、
姉叔母、妹叔母、
中叔母娘から2つ。計4つ。

それが、今姉叔母の逝去で姉叔母1つが、
この葬儀で子供たち4つに膨れ上がったのだ!

「マジか!!」

従弟からの電話のあと、
大声で叫んだわたしは、
すぐさま遺産相続センターの
行政書士に電話した。

頭で弾き出したのは、
姉叔母への追悼よりも判の数!!
1→4!!勘弁してくれ!!
下手すれば妹叔母だって逝きかねない年齢。

そうすれば1→3。要するに2→7!!
判子の回収だよ!!

『今すぐ書類を用意します。葬儀会場はどこですか?バイク便で送ります。日付を3日前にしておきますから、その場で親族様から全員、 判をもらってください!』

要するに、
姉叔母が亡くなる前日に資料が完成したと
細工するのだ。くーーーー。

かくして、通夜の挨拶をする中、
バイク便で事務所からの書類を受け取り、
徹夜で打ち込んだ
島の叔母の遺産状況を資料にしたのだ。

そ・れ・も

妹叔母よりも早くに姉叔母親族と、中叔母親族に
消えた4千万の遺産の説明をしなくてイケナイ。
でないと、通夜で殴り合いになる。

地でサスペンスドラマ張りの隠密プレゼン。

「と、いうわけで、現在、島の叔母さんの遺産は家と、保険金の800万ですが、家を売ることができませんので家の維持費用として800万を使わせて欲しいのです。」

消えた4千万のいきさつの、
わたしの推理を聞いた
姉叔母親族と、中叔母娘は唖然の顔をしていた。

「どうりで、仕事もしていないのに、女子ゴルファーの追っかけしてるのは、お金どうしてるのかと疑問だったんだ。」

「あたしも、オカシイと思った。叔母さんところにやたら、妹叔母さんが通ってたもの。そういう訳ね、納得。」

こんな感じで
更なる事情徴収も出来た。

とりあえず、
姉叔母さんに香典を30万。
中叔母娘に車代10万を
手渡した介もあっての、
800万の放棄は納得もらえた次第。

最後は袖の下だ。

なにより、
あと30分もすれば妹叔母親族が列席に来る。

「「私たちは、味方だから!!」」

頭を下げる父と、わたしに了承の声が上がり、
バイク便で届られた書類の冊子に判を付いてくれる。

いかんせん、
判を押すといっても1か所ではないのだ。
もう法的公文な書類として、
10ページぐらいのに、
何か所も割印やらサインやら必要になっている。

とにかくどんどん判子をおしてもらっての
通夜!!
散乱する書類の吹雪!!シュール極まりない!!

それで到着したのが妹叔母の親族なのだか、
険悪極まりなかった。

ちなみに当の本人である妹叔母は、

「姉さんが迎えにきた!一緒に連れていかれる!!」

といって葬儀の出るのを拒んだのだ。
もう、笑うしかなかった。

「後ろ暗いところがあるからだよ。」

従兄は一言、
名代列席した妹叔母の長男に言い放つし。

ぎょえーーーーー、、、、

葬式なんてケンカが起きないはずがないと
昔からいうけれど。

ほんとにひどい通夜の再来。
島の叔母の葬儀も酷かったが。

碌なもんじゃない。

ちなみに、

少人数葬儀だからと、
50万予算でお金を用意していた従兄。

結局100万になり、
父の渡した30万を足して、
残り20万を葬儀後に、兄弟4人で割って
5万ずつ出してと説明したら、
また火葬後で揉めたらしい。
もちろんお坊さんへ包むのは別だ。

最初の金額の倍になったのは、
喪主の不手際だとかで。

「結局、叔母さんたち姉妹って最後まで仲悪かったね。」

わたしが呟いたのを、父は
「女きょうだいって、そんなもんだろ。」

達観した顔でイナシタ。
そりゃないよ、父よ。あんたのきょうだいだよ?




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