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第2章~ヴァルキリーを連れ出せ~
簡単にはヴァルキリーを渡してはもらえません
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ラガナの部屋は独特だ。入り口は土で隠れていて、場所を知っているものはごくわずか。入った先には鉄の柵で覆われた牢屋がある。
勘違いしないでほしい。彼女は投獄されているわけではない。望んでそこにいるのだ。臆病な彼女は、侵入者を恐れ、外敵に襲われにくい(と本人は思っている)牢屋を所望したのだ。
臆病さが反映されているのは牢屋だけではない。全身には常に真っ黒な鎧をまとい、整った顔も、すらっとした体も拝むことは出来ない。今日も変わらず鎧をまとい、牢屋の中で体育座りをしている。
「ラガナー、げ元気ー?」
合言葉を叫ぶと、鎧はゆっくりと顔を上げて立ち上がった。常に下を向いたまま内股で歩くと、普通には外側にあるはずの鍵を、内側から開けた。
「今日は相談があってきたんだ」
「イエス」
「庭園をまとめて移動しろって言われたんだけど、いい案はないか」
「ノー」
再び体育座りに戻ったラガナと1メートルほど距離をあけ、俺も体育座りをする。ほら、話すときは目線を合わせろっていうだろ?子供相手にって注釈付きだった気がするが、気が付かなかったことにしておく。
「そっかー、そいつは困ったな」
と言いつつ、実は気にしてはいない。
気づいてしまったことがある。依頼主はユミネだ。もしかしてクエストそのものが冗談だったりしないか?別れ際に何か言おうとしていた気がしなくもない。
「ノー。困っていますか?」
「いいや、そこまで」
「イエス。よかったです」
鎧のせいで見た目はごついが、話し声は小さいながらもまっすぐに気持ちを表現してくる。
もしかしたら、ユミネの次ぐらいに気を遣わなくてもいい相手かもしれない。
「それじゃあ次の相談。一緒にここを出ないか?」
「イエス、オア、ノー。どうしてですか?」
「実はさ、俺はこの場所から追い出されたんだ」
「ノー。許せません」
ゴゴゴゴゴと音がして、地面が揺れる。まずい!このままじゃ穴が崩れる!
「落ち着け!今は別の場所にいるから」
「…イエス。失礼しました」
揺れがおさまり、元の静寂を取り戻す。
今頃外では、地震だ!とかって大騒ぎになっているはずだ。
「その場所は俺にとって大切になりつつあってさ、ユミネにも来てほしいんだ」
「イエス。行きます」
素直で助かるよ。セイラと話しているときの癖で手を伸ばしかけて、慌ててひっこめた。変に動揺させてはいけない。それこそ、大地震が起こりかねないからな。
「それじゃあ行こうか…」
立ち上がった瞬間、ゴゴゴゴゴと音がしだした。
なんだ?ラガナは落ち着いているはずだ。
塞いだはずの入り口の土が砕け、警備が大量になだれ込んできた。牢屋越しに俺達を取り囲み、武器を向けてくる。その中心にいたのは、休憩に行ったはずのグリンだった。
「随分と短い休憩だったんだな」
冗談めかして言ってみるが、相手は本気だ。
「お戯れを。まさかあなたが侵入者だったとは。我々と同行してもらいますよ」
「断る、と言ったら?」
「力ずくでも」
振りかざされるのは純粋な正義感だ。彼は迷うことなく、俺を悪だと思っている。
「やってみろよ…第4の契約者ラガナ、我に鉄壁の力を与え給え。ガイアシールド!」
地面の土が動き出し、鉄の柵を覆っていく。残った隙間からは警備の連中が睨みつけてくるのが見える。
「そんなもので我らの攻撃を防げると思うな!」
剣や槍が突き立てられる。普通の柵ならば傷がつき、折れることもあろうが、表面の土には傷一つ付かない。
「ならば魔法だ!土の剣を!」
数人の魔術師が同時に前に出た。凄いな。完璧なまでの連携だ。
「「「土よ、刃となりて阻む壁を打ち払え。ガイアランス!」」
地面から土が浮き上がり、魔術師と同じ数の槍が作られる。盾さえも突き破る、凶悪な槍だ。
「発射!」
ガイアランスは動き出し、柵の一点だけを狙って打ち付けられる。城壁を突破することに特化した攻撃だ。見ていて感心する。だが、柵どころか、覆っている土には傷一つ付かない。
「なぜだ!?」
なぜだって?そりゃあ純粋な加護の差だ。俺は直接契約をしていて、クランの連中は加護、それも魔法陣を中継しているので本来の力からはかなり弱まっている。
「まだやるか?」
「舐めるな…土よ、我に力を…悪しきものを突き破る力を、ガイアソード!!」
地面が揺れ、グリンの前には一塊の土が浮き上がる。これは他の奴らとは違う。何倍にも濃縮された魔力を感じる。土は形を変え、手の中で剣になっていく。
「ほう、加護を持っているのか」
「そうだ!土魔法、剣、そして勇気。闇に負けぬために、自己の鍛錬を怠ってはいない!」
土の魔法を帯びた剣が、柵に向かって切り付けられた。だが、土の壁はそれすらも受け止めた。わずかに表面が削れたが、破壊するには至らない。
「満足したか?」
「なぜだ!!なぜ正義が破れるのだ!?」
叫びながら、何度も、何度も剣を振るう。その度に細かいかけらが落ち、足元を転がっていく。これでは何年かかっても壁を壊すことは出来ない。
「グリン、お前には教えてやるよ。俺もヴァルキリーから加護を受けているんだ。それはお前なんかよりもよっぽど濃厚な奴をな」
「そ、そんなバカな!?」
「クランの加護は、俺が彼女たちに頼んだものだ。この意味、分かるよな?そうそう、知らないかもしれないから言っておくと、俺は既にクランメンバーではない」
ヒントは与えた。あとは気づくかどうかだけだ。
「そんな…では加護はどうなる…もしや、貴方は悪ではない?…いやいや、では正義はどこにあるんだ?」
効いているようだ。もう戦意もないし、ここが引き時か。
「ノー。怖いです」
「そうだな、帰ろうか」
立ち上がると、上空に向かって手を向ける。
「第4の契約者ラガナ、汝の力にて、空への道を切り開け」
「イエス」
天井に穴が開き、詰まっていた土が降ってくる。すぐに牢屋は土の中に埋まるだろう。
「ラガナ、触るぞ」
「…イエス。その、優しくお願いします」
鎧越しで優しくも何もない気がするけどな。硬い感触を腕に抱き、土の隙間から差し込む光に目を細める。
「第5の契約者メルロス、我に飛翔の力を与え給え。フライ!」
今度は足ではなく、背中に羽根を生やす。鎧の少女を腕に、降り注ぐ土を避けながら外を目指す。
空は青く澄んでいて、眼下にある第4支社のある巨大な崖には、上からぽっかり穴が開いていた。
「怖くないか?」
「イエス。ヤマトと一緒なら大丈夫です」
「そいつはよかった」
時間もあるので、ゆっくりと空を飛ぶ。カリンの時のような失敗はもうしたくはないからな。
勘違いしないでほしい。彼女は投獄されているわけではない。望んでそこにいるのだ。臆病な彼女は、侵入者を恐れ、外敵に襲われにくい(と本人は思っている)牢屋を所望したのだ。
臆病さが反映されているのは牢屋だけではない。全身には常に真っ黒な鎧をまとい、整った顔も、すらっとした体も拝むことは出来ない。今日も変わらず鎧をまとい、牢屋の中で体育座りをしている。
「ラガナー、げ元気ー?」
合言葉を叫ぶと、鎧はゆっくりと顔を上げて立ち上がった。常に下を向いたまま内股で歩くと、普通には外側にあるはずの鍵を、内側から開けた。
「今日は相談があってきたんだ」
「イエス」
「庭園をまとめて移動しろって言われたんだけど、いい案はないか」
「ノー」
再び体育座りに戻ったラガナと1メートルほど距離をあけ、俺も体育座りをする。ほら、話すときは目線を合わせろっていうだろ?子供相手にって注釈付きだった気がするが、気が付かなかったことにしておく。
「そっかー、そいつは困ったな」
と言いつつ、実は気にしてはいない。
気づいてしまったことがある。依頼主はユミネだ。もしかしてクエストそのものが冗談だったりしないか?別れ際に何か言おうとしていた気がしなくもない。
「ノー。困っていますか?」
「いいや、そこまで」
「イエス。よかったです」
鎧のせいで見た目はごついが、話し声は小さいながらもまっすぐに気持ちを表現してくる。
もしかしたら、ユミネの次ぐらいに気を遣わなくてもいい相手かもしれない。
「それじゃあ次の相談。一緒にここを出ないか?」
「イエス、オア、ノー。どうしてですか?」
「実はさ、俺はこの場所から追い出されたんだ」
「ノー。許せません」
ゴゴゴゴゴと音がして、地面が揺れる。まずい!このままじゃ穴が崩れる!
「落ち着け!今は別の場所にいるから」
「…イエス。失礼しました」
揺れがおさまり、元の静寂を取り戻す。
今頃外では、地震だ!とかって大騒ぎになっているはずだ。
「その場所は俺にとって大切になりつつあってさ、ユミネにも来てほしいんだ」
「イエス。行きます」
素直で助かるよ。セイラと話しているときの癖で手を伸ばしかけて、慌ててひっこめた。変に動揺させてはいけない。それこそ、大地震が起こりかねないからな。
「それじゃあ行こうか…」
立ち上がった瞬間、ゴゴゴゴゴと音がしだした。
なんだ?ラガナは落ち着いているはずだ。
塞いだはずの入り口の土が砕け、警備が大量になだれ込んできた。牢屋越しに俺達を取り囲み、武器を向けてくる。その中心にいたのは、休憩に行ったはずのグリンだった。
「随分と短い休憩だったんだな」
冗談めかして言ってみるが、相手は本気だ。
「お戯れを。まさかあなたが侵入者だったとは。我々と同行してもらいますよ」
「断る、と言ったら?」
「力ずくでも」
振りかざされるのは純粋な正義感だ。彼は迷うことなく、俺を悪だと思っている。
「やってみろよ…第4の契約者ラガナ、我に鉄壁の力を与え給え。ガイアシールド!」
地面の土が動き出し、鉄の柵を覆っていく。残った隙間からは警備の連中が睨みつけてくるのが見える。
「そんなもので我らの攻撃を防げると思うな!」
剣や槍が突き立てられる。普通の柵ならば傷がつき、折れることもあろうが、表面の土には傷一つ付かない。
「ならば魔法だ!土の剣を!」
数人の魔術師が同時に前に出た。凄いな。完璧なまでの連携だ。
「「「土よ、刃となりて阻む壁を打ち払え。ガイアランス!」」
地面から土が浮き上がり、魔術師と同じ数の槍が作られる。盾さえも突き破る、凶悪な槍だ。
「発射!」
ガイアランスは動き出し、柵の一点だけを狙って打ち付けられる。城壁を突破することに特化した攻撃だ。見ていて感心する。だが、柵どころか、覆っている土には傷一つ付かない。
「なぜだ!?」
なぜだって?そりゃあ純粋な加護の差だ。俺は直接契約をしていて、クランの連中は加護、それも魔法陣を中継しているので本来の力からはかなり弱まっている。
「まだやるか?」
「舐めるな…土よ、我に力を…悪しきものを突き破る力を、ガイアソード!!」
地面が揺れ、グリンの前には一塊の土が浮き上がる。これは他の奴らとは違う。何倍にも濃縮された魔力を感じる。土は形を変え、手の中で剣になっていく。
「ほう、加護を持っているのか」
「そうだ!土魔法、剣、そして勇気。闇に負けぬために、自己の鍛錬を怠ってはいない!」
土の魔法を帯びた剣が、柵に向かって切り付けられた。だが、土の壁はそれすらも受け止めた。わずかに表面が削れたが、破壊するには至らない。
「満足したか?」
「なぜだ!!なぜ正義が破れるのだ!?」
叫びながら、何度も、何度も剣を振るう。その度に細かいかけらが落ち、足元を転がっていく。これでは何年かかっても壁を壊すことは出来ない。
「グリン、お前には教えてやるよ。俺もヴァルキリーから加護を受けているんだ。それはお前なんかよりもよっぽど濃厚な奴をな」
「そ、そんなバカな!?」
「クランの加護は、俺が彼女たちに頼んだものだ。この意味、分かるよな?そうそう、知らないかもしれないから言っておくと、俺は既にクランメンバーではない」
ヒントは与えた。あとは気づくかどうかだけだ。
「そんな…では加護はどうなる…もしや、貴方は悪ではない?…いやいや、では正義はどこにあるんだ?」
効いているようだ。もう戦意もないし、ここが引き時か。
「ノー。怖いです」
「そうだな、帰ろうか」
立ち上がると、上空に向かって手を向ける。
「第4の契約者ラガナ、汝の力にて、空への道を切り開け」
「イエス」
天井に穴が開き、詰まっていた土が降ってくる。すぐに牢屋は土の中に埋まるだろう。
「ラガナ、触るぞ」
「…イエス。その、優しくお願いします」
鎧越しで優しくも何もない気がするけどな。硬い感触を腕に抱き、土の隙間から差し込む光に目を細める。
「第5の契約者メルロス、我に飛翔の力を与え給え。フライ!」
今度は足ではなく、背中に羽根を生やす。鎧の少女を腕に、降り注ぐ土を避けながら外を目指す。
空は青く澄んでいて、眼下にある第4支社のある巨大な崖には、上からぽっかり穴が開いていた。
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