旦那の愛が重すぎる

カイン

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29 奏多VS雅人仁義なき戦い

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「や、や、弥生それは俺を置いていくということか…」

「んー、まぁ簡単に言えばそういう事だよ」

「なんでだ!なんでそんな酷いこと言うんだ!!」

「なんでって言われても、ねぇー、」

と言って俺のスカートの裾を掴んでる奏多を見る。
あのホテルでの後、一旦屋敷に帰ることになり、色々あって、奏多と出かけることにした。
俺も元気だし、特に傷とかもなかったしな。案外俺丈夫だよね。
でも、雅人は俺が出かけることに大反対してる。 
まぁ、雅人に反対されても行くんだけど

「な、な、なんでそいつを見るんだ!」

「だって、雅人が一緒は嫌だって言うし、」

「当たり前だろ!?こんなクソガキとだれが行きたいんだよ!」

といって、奏多を睨みつけた。

「ふわぁん、ママぁ」

「雅人、奏多も甘えたいし、遊びたい年頃なのよ?お父さんに任せるのもいいけど、せっかく遠くに来たんだからちょっと遊んで帰るだけよ」

「そうは言っても、あんな事があったばかりだし!出かけるなら俺とならいいけど、こいつとは絶対だめだ!」

と、目を血走らせ掴みかかる勢いで言ってきた。
俺の話一切聞いてねぇなこいつ。

「はいはい、じゃあね行ってきます。」

「待てやよい!絶対行かせないぞ!!」

「もぉ、雅人どい、」 

玄関の前で立ち塞がる雅人に手を焼いていると、

「ママぁあれ見てー」

といって、奏多が空を指さす

「え、なに?」

反射的に上を見る。

ドスッ

「うっ、」

ぱっと、声がした方をみると雅人が足を抱えて倒れていた。

「え、雅人どうしたの、だいじょ、」

ギョッとしてすぐ駆け寄ろうとしたけど奏多に子供(しかも3歳児)にしてはありえない力で引っ張られる。

「かあたまーいこー」

「え、ちょ、ま、」

「じゃあね、父様絶対についてこないでね」

奏多が手を引っ張りながら低めの声でいう。

「あ、じゃ、夕方には帰ってくるから、行ってきます。」

少し雅人が心配だけど何とかなるだろうと思い家を後にした。


少し歩いて



「かあさまどこに行きます?」

「んー、どうしよっかぁ、考えてなかったんだよね、」

「ならかあさま、僕に任せてください」

「ん、じゃあ任せちゃおっかな?」

そんな会話をしながら道路を歩いているとなぜだか少し視線を感じる。きのせいかな?

「かあさまあぶない!」

急に奏多に突き飛ばされた。躓きそうになり前のめりになる。

パンッ

「いたっ」

軽い空気のような音と共に声が聞こえた気がしたがきのせいみたいだ。

「もぉ、奏多どうしたのー?」

後ろにいる奏多に顔を向ける。

「ううん、なんでもなかった!」

「そう、あれ?」

「かあさま、どうかしましたか?」

「ううん、なんでもない」

いつの間にか視線が無くなっていた。

車の中で

「それにしても、大きいリュックね、かあさまが持ったあげよっか?」

実は奏多はギリギリ体よりも小さいサイズのバックを持っている。
それなのにしっかり歩いている奏多に驚く。この子本当に3歳なのかしら?

「いいえ、大丈夫です。」

「そう?でも重くなったらいってよ?」

「はい…わかりました。」

そう答えた奏多は俯き唇をニンマリしていた。






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