旦那の愛が重すぎる

カイン

文字の大きさ
32 / 34

31

しおりを挟む

カタカタカタカタカタカチカチ

パソコンの音が広い車内でも鳴り響く。
このパソコンは奏多がこの移動時間が暇だったのかバカでかいリュックから取り出したものだ。

「ねぇねぇ、今どこに向かってるの?」

「かあさま、それは着いてからのお、た、の、し、みですよ!」

俺も暇なのでなにか話そうと思い隣のパソコンとにらめっこしてる奏多に話しかけた。
そんな俺に奏多はこちらを向いてなにか含みのあるような言い方で返してきた。
驚くことに実は奏多は車の手配も行き先もあっという間に全てしてくれた。
任せるとは言ったけど、、、ここまでとは。
俺はただぼーっとしてただけだ。
しかし俺はあることに気がついた。

はっ!?待てよ。

これって親がすべき仕事してなくね?
頼りない親っておもわれるんじゃね??
そうなったら奏多に呆れられるかも…
どうしようか考えた挙句俺は、少しでも奏多にいい所を見せるためにできることがないか聞いてみる。

「ねぇ、奏多かあさまにも手伝うことはな、」

「大丈夫です。かあさまは何もせずリラックスしておいて下さい。」

全て言いきれず、言葉を途中で遮られしかも断られた。

ガーン…

少しショックをうける。

「あ、あぁそう…??」

「はい。」

そう短く答えるとまた奏多は目をパソコンに移しカタカタとキーボードを叩く。

「もうすぐで目的地に到着します。」

俺は車の中で少し寂しい思いをしながらも目的地に着いた。
はぁ、ここに雅人がいてくれたらなぁ。
なんて思いながら窓の外を覗いた。
瞬間パァと目が大きく見開く。

「え、、、」

派手な色で彩られたすっごく大きい門。
それに軽快な音楽がドア越しにも関わらず大音量で流れてる。 
さっきの寂しさもどこへやら急いで車をおりる。
奏多もパソコンをしまい俺に続いて降りる。

「なにここぉぉお!!!!」

ある程度声を抑えて言ったつもりだが、奏多が笑っている。
恥ずかしい。すぐさま我に返り深呼吸して少し中を遠目から覗いてみると奥には船のようなものや鉄の乗り物?とかで溢れえっていた。

何ここ何ここ!!

「かあさま!ここはアミューズメントパークです。またの名を"遊園地"といいます。」

「ゆうえんち!」

奏多が自慢げに言った。
ゆうえんち、、何その響き、すごくいい!

「ねぇ、ねぇ、どうやったら中に入れるの??早く早く」

「かあさま落ち着いてください。」

「あ、そうね!うんん、はしたなかったわ!!!」

またも我を失ってしまった。平常心平常心

「普通は受付を済まさないとダメなんだよ。でも、今回は特別に貸し切りだから僕がいればすぐ入れるよ」

「え、まじ!?やったー!!奏多早く行くよぉ!!」

と、奏多に手を伸ばす。

「ふふ、かあさま可愛いですね。早く行きましょ。」

そういって奏多は弥生の手を握った。
その後奏多は小声で耳を押えてニヤッと笑い

「パターン3始動」

と呟いた。
もちろん弥生には聞こえなかった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

雅人視点

雅人は双眼鏡を片手に2人の行方を見ていた。

「クソガキめぇ!俺の許可無く弥生に触れやがって!!
クソっ!!弥生をはやくとりかえさなくては!!」

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

創作BL短編集

さるやま
BL
短編まとめました。 美形×平凡、ヤンデレ、執着・溺愛攻め多め

ヤンデレにデレてみた

果桃しろくろ
恋愛
母が、ヤンデレな義父と再婚した。 もれなく、ヤンデレな義弟がついてきた。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

お兄ちゃんができた!!

くものらくえん
BL
ある日お兄ちゃんができた悠は、そのかっこよさに胸を撃ち抜かれた。 お兄ちゃんは律といい、悠を過剰にかわいがる。 「悠くんはえらい子だね。」 「よしよ〜し。悠くん、いい子いい子♡」 「ふふ、かわいいね。」 律のお兄ちゃんな甘さに逃げたり、逃げられなかったりするあまあま義兄弟ラブコメ♡ 「お兄ちゃん以外、見ないでね…♡」 ヤンデレ一途兄 律×人見知り純粋弟 悠の純愛ヤンデレラブ。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

陥落 ー おじさま達に病愛されて ー

ななな
BL
 眉目秀麗、才ある青年が二人のおじさま達から変態的かつ病的に愛されるお話。全九話。  国一番の璃伴士(将棋士)であるリンユゥは、義父に温かい愛情を注がれ、平凡ながらも幸せな日々を過ごしていた。  そんなある日、一人の紳士とリンユゥは対局することになり…。

ヤンデレだらけの短編集

BL
ヤンデレだらけの1話(+おまけ)読切短編集です。 【花言葉】 □ホオズキ:寡黙執着年上とノンケ平凡 □ゲッケイジュ:真面目サイコパスとただ可哀想な同級生 □アジサイ:不良の頭と臆病泣き虫 □ラベンダー:希死念慮不良とおバカ □デルフィニウム:執着傲慢幼馴染と地味ぼっち ムーンライトノベル様に別名義で投稿しています。 かなり昔に書いたもので芸風(?)が違うのですが、楽しんでいただければ嬉しいです! 【異世界短編】単発ネタ殴り書き随時掲載。 ◻︎お付きくんは反社ボスから逃げ出したい!:お馬鹿主人公くんと傲慢ボス

敗戦国の王子を犯して拐う

月歌(ツキウタ)
BL
祖国の王に家族を殺された男は一人隣国に逃れた。時が満ち、男は隣国の兵となり祖国に攻め込む。そして男は陥落した城に辿り着く。

処理中です...