俺のテリトリーにこれ以上土足で踏み込むのを今すぐやめてくれ!

のらねこメルト

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とりあえず文系理系体育会系のどれにも当てはまらなかった

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「ぅふあああ」

 ぐ…ここにきて眠気が。俺ピンチ!

「えと、(2)は…」

 寝ぼけなまこでプリントを睨む。睡魔が襲って来るとは。分かってはいたが。

「対義語か…」

 遊馬、頼むからもう余計な事はしないでくれよ。俺にはもう、つっこむ気力なんて残ってないんだ。そんなことに使う気力なんてなくていいんだがな。

「ああああああ」

 何だっ!?敵襲か?!!

「本○にあった怖い話録画するの忘れてた…」

 蓮、お前三回死んでこい。

「できた…」

「どうしたの」

「本当にあった怖○話の対義語は、本当はなかった楽しい話」

「ぶふぉっ」

「あっくん傑作www」

 なんだそれ、辛すぎるだろ。本怖よりよっぽど恐怖だわ。なにか悩み事があるならお兄さん聞くぞ!!

「俺もできたよ!」

「なになに」

「可愛い子には旅をさせよってことわざの対義語は、引きこもってろブス」

「ンンンンwww」

 やめてやれよ。

「こんなのはどうだ。セー○ームーンの『月に代わっておしおきよ』の対義語は、『太陽のように君を守るよ』」

 イケメンすぎだろ!惚れてまうわ。

「コ○ラのマーチ…ゴリラのレクイエム」

「ぐっはwwwwww」

「かな…天才w」

 かなた、お前はいきなり起きてきてちょくちょくすごい事言うよな。

 俺だって…

「こないだ北海道のお土産で食った、白○恋人の反対ってさ、赤の他人じゃねwww」

「…ちーくんそれ、そこまでインパクトないよ」

「まあ、そうだな」

「言われてみればそうだねって感じ」

 ふっざけんな。てめーらまとめてミンチにすんぞ。

「あっこれなんかどう?おばあちゃんのぽたぽた焼きの反対はおじいちゃんのゴリゴリ茹で」

「ぎゃはははは」

「腹痛てぇよ」

「もの○け姫の『生きろ、そなたは美しい』は『死ね、ブス』だよね」

 おい蓮、さっきからお前容赦ないな。

「そうだ 京都、行こう。の対義語は?」

「うわあああ!大阪が来た!」

「なんだよそれwww」

「タ○チの名言のさ、『綺麗な顔してるだろ…ウソみたいだろ…死んでるんだぜ、それで…』」

「『汚い顔してるだろ…本当なんだ…生きてるんだぜ、それで』だろ」

「ちーくん正解wwwよく分かったね」

 もうだいたい分かってきたっつの。つか俺に言ってんのか?それは。


「これだからゆとりは」

「さすがバブルっすね」


「痩せ我慢」

「デブ大暴れ」


「一匹狼」

「101匹わ○ちゃん」


「とびだせ○うぶつの森」

「ひっこんでろにんげん砂漠」


「謎解きは○ィナーのあとで」

「犯罪は朝飯前」


 お前らそんなよく出てくるな。それより、実際に存在するものの名前出しすぎだろ!規制が追いつかねーんだよ!!

「ハイジャックの対義語は」

「いいえ、トムです」

 いや、おかしいだろ!いきなり中学英語の問題みたいになってんぞ。

「えーと、他は…」

「これとかよくない?」

 ん?お前ら何見て…


「N○VERのまとめスレ読んでただけじゃねーか!!!」


 少しでもこいつら天才とか思った俺、何だったんだ。

「勉強で苦しんでるちーくんを励まそうと思って」

「それじゃあ、僕はそろそろ眠りにつくとしようか」

「zzZzzzZZ…」


 ただ今の時刻⇒A.M.04:18
 俺の残りHP⇒0
 タイムリミット⇒HP不足により、予測不可能


「レディー○ガの対義語はミスター・○ポ」
 俺はプリントに遺言を書き残すと、オレンジ色の朝日の中、眠りについた…







 と見せかけて。忘れちゃならねぇこの一言!!

「てめーら!せめて寝る時くらい靴を脱げ!」


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