ラブコメなんてするものか。

2話(仮)

まずは自己紹介から。
俺の名前は及川京介、高校1年生だ。顔は自分で言うのもあれだが普通だ。もしくは普通以上。中学の頃は野球部に入っていて勉強もそこそこ、ごく普通の高校生だ。ある1点を除いては。
そうそれは恋愛だ。恋愛が嫌いなのだ。いや、嫌いというか嫌いにさせられたのだ。ほんの15分程度で。あの女に、、。

さて、話を戻そう。中学校時代俺はとある女子に振られた。思いもしなかった言葉で。
｢あなたが私と？無理じゃない。｣
｢だいたいまずあなたと私じゃ釣り合うわけないじゃない。｣
｢体型も顔も最悪じゃない｣
と、わけがわからなかった。俺は彼女をそんな人だとは思わなかった。それもそのはずだ。彼女はいつも学級委員としてクラスをまとめ仕事を完璧にこなし誰にでも優しくする、そんな人だ。俺はそんな彼女に惚れたのだ。だが、現実とは実に恐ろしかった。
あれ、いつの間にか外は暗い。当然部活をしている生徒も当然いない俺は振られた直後言葉も出せずずっと固まっていたらしい。彼女の姿もなく俺はそのまま家に帰った。

ーー｢恋なんてしてたまるか。｣
ーー｢あんな想いもうしたくないや。｣

#____#