26 / 79
例えどんな理不尽な世界だとしても
絶体絶命ですか?
しおりを挟む
鉄の味が口いっぱいに広がる。汗なのか血なのかわからないが、目に入り視界がぼやける。
ハーピィーと相対してどれくらい経っただろうか。とても長いような気もするが、実際は五分とかそこらなのかもしれない。
ハーピィーの振り抜くかぎ爪を盾で弾き、体勢を崩したところに踏み込んで剣を入れる。
浅い。
ハーピィーは体勢が崩れるとすぐさま両方の翼を羽ばたかせ、空中でバランスを取り戻す。故に、聖騎士の基本スタイルの弾いて踏み込むが通用しにくい。
後方から黒いもやもやした霧がテトラ上空を通り過ぎ、宙を羽ばたくハーピィーに絡みつく。ハーピィーの動きが明らかに鈍くなった。デバフ魔法――『アンチボーカー』だ。黒精霊の力によって対象の動きを鈍らせることができる。
しかし、ハーピィーはすぐさま竜巻を作り出し、テトラに向けて放つ。竜巻を使われると、テトラは防御に徹するしか無くなる。アンチボーカーの効力時間も防御に徹する羽目になるであろう。
魔法職は個人ごとに使える魔法が違う。シャンディとアカメは味方へのバフ魔法は持ち合わせていない。無論、治癒魔法など持っているはずもないため、このように持久戦を強いられると、どうしても前衛の負担が大きくなる。テトラ自身は光魔法が使えるため、バフ魔法も簡単なものであれば使用できるが、いかんせん詠唱する暇などない。
盾をすり抜けてきたかまいたちが、額を軽くえぐる。血が頬を伝うが、そんなこと気にしている余裕はない。
後方を一瞬だけ確認する。ロインは既に満身創痍だ。着ていた麻服は真っ赤に染まり、遠目からでも肩で息をしているのがわかる。
「ンッッッッッオラッ!」
スキルを発動する。盾が光の加護を帯び、輝く。盾に食い入るようにぶつかっていた竜巻がパンッという軽快な破裂音と共に弾ける。
どうにかこうにか凌いではいるが、いまだに救援は来ない。周りの民間人は完全にいなくなっていた。故にハーピィーは最初に見つけたテトラたちに標的を向け続けている。
運がよかったと言うべきか、悪かったと言うべきか。民間人や駆け出しの冒険者の目の前にハーピィーが舞い降りていたら、おそらく死者が出ていただろう。
なんにせよ、一体であればどうにかやり過ごすくらいのことはできるが、Bランクの魔物二体は本気でまずい。
早いところ救援が欲しいが、冒険者と思しき見た目の者は割って入ることはなく、先ほどから視界の遠く先の方で、物陰からチラチラ様子を見ている存在がいることを、テトラは気づいていた。
触らぬ神に祟りなし、といったところだろうか。ハーピィーは一体でも村なら全壊させられる程度には凶悪だ。凶悪と言うか、ハーピィーの一段上は準災害級。それが二体。もはや、準災害級レベルなのでは? とよくわからないことをぼんやり考える。
駄目だ、飲まれるな。
頭を振って逃避しかけた思考を無理やり戻しこむ。
「神将の名の下に――『バニッシュ』!」
光を放つ盾で力任せにハーピィーを殴る。そして、続けざまに剣で三連突きを見舞う。鮮血がハーピィーから溢れるように流れる。
「俺は一人でいい! アカメとシャンディはロインにつけ!」
おそらく、二人をロインの援護に添わせたとしても、時間の問題だ。前線なんて言葉は、この戦闘では最初から半壊している。
もう、誰でもいいから早く来てくれ。そこのさっきから剣を抱きしめてチラチラ見ている奴でもいいし、右前方の飲み屋の中からおずおずと首を出す狩人でもいい。誰か助けてくれ。
当然、彼らは出て来ない。この街でハーピィーと戦える冒険者のパーティーなど、十組もいない。しかも、今は武器だけは持っていても、防具はつけていない者たちが多い。万全の状態ならハーピィーと退治できるBランク冒険者も、無装備の状態では飛び出してくることはないだろう。
しかし、薄情だ。ロインなんてあんなに血まみれなのに、皆、我大切と言わんばかりに他人事のように見ている。
見世物じゃないんだぞ。
「テトラ危ないッ!」
刹那、右腕に激しい痛みが生じた。えぐられている。肉ごとごっそりと。
思考が停止した一瞬の隙に、ハーピィーは硬質化した羽を飛ばしていた。反射的に動かした盾で大半は撃ち落としたが、漏らした一つがテトラの右腕を貫通した。
耐え難い激痛で危うく剣を落としそうになる。感覚がない。たぶん、もう剣は振るえない。戦闘中に野暮なことを考えるなど、あってはならない。つい、理不尽すぎてあってはならないことをしてしまった。その代償がこの右腕だ。
ハーピィーは続けざまに竜巻を巻き起こす。しかし、それは今までの大きさではない。二倍はある。
決めに来ている。瞬時に悟った。
止めれるか? いや、無理だ。見上げるほどの高さだし……。
思わず死を連想した。結構、はっきりと――。
竜巻は唸り声をあげながら迫り来る。体を盾に預けるようにして衝撃に備える。
しかし、竜巻はテトラの体を切り刻むことはなかった。
突然、竜巻が消え去った。いや、地面をよく見ると、右方向にえぐれている。つまり、その方向からのなんらかしらの力によって打ち消されたと言うことだ。
「――テトラ! 大丈夫か!?」
懐かしい声。テトラは知っている。この声の主を――
「ハルト……!?」
声をかけた時には既にハルトはハーピィーに肉薄していた。紫色の薄いオーラを帯びた剣で、防具はテトラ同様に身につけていない。遅れて、横からハルトと同じ剣を持った大柄な男が、ハーピィーの横っ腹に剣を突き立てる。
「テトラ! 全員を下げろ! 早く!」
「えっ……?」
ロインたちの方に目を向けると、そちらには四人の見覚えのある顔ぶれの冒険者が、既にハーピィーとこぜりあっていた。
「ほらっ。さっさと退いた退いた」
テトラの真横に立ち、大きな銀の弓をつがえた女性は限界まで弦をひきしぼり、放射した。一本だった矢は空中で五本に分裂し、それぞれ弧を描いてハーピィーに全て突き刺さる。その瞬間、ハーピィーの体が大爆発する。
「えっと、確か……Aランク冒険者……ですよね?」
名前は確か……コマチさんだったか。
コマチはこちらをチラッと見たが、すぐさま視線を戻す。前方には白衣を着た魔導士が魔術を既に詠唱させている。
「テトラ先輩! 大丈夫っすか?」
ロインたちが駆け寄ってくる。身の安全を心配してくれたのはロインだったが、その彼も相当に満身創痍だ。
「ひとまず、邪魔にならないところへ」
アカメに肩を借り、後方へと身を寄せる。そして、ようやく事態を静観。Aランクのライズさんのパーティーと、おそらくハルトたちのパーティー。いや、確実にハルトたちのパーティーだろう。武器からして全員魔剣士のようだ。
前衛はハルトと大柄な男一人。後衛は金髪と薄い桃色の髪の女性。魔剣士だけでは正直、ハーピィーと戦うには無謀すぎる。一刻も早く助けに行きたいが、体が全く動かない。
「なにあれ……」
シャンディが呟いた。三人も目を疑った。視界の左では白衣の男性が、右ではハルトのパーティーメンバーの女性二人が、それぞれ特大の氷球を作り上げていた。
「デカ過ぎる……私の三倍はある……」
「イアンさんは理解できますが、ハルトさんたちのお二方……魔剣士ですよね?」
「魔剣士があのレベルの魔法を――!?」
魔法職二人が唖然としているが、もちろんテトラとロインも度肝を抜いていた。なぜなら、魔法を発動した頃には既にハーピィーは地に膝を付いていたからだ。
前衛陣のとめどない猛追。ハルトももう一人の大柄な男性と代わる代わるタンク、スキル、タンク、スキルと繰り返していたが、その威力は理解し難かった。明らかにパーティーにいたときのハルトが使用していた威力ではなかった。
そして、ゆっくりと宙を浮かぶ氷球がハーピィーの上空に到達すると、まるで上から殴られたように急降下。周囲の地面ごとハーピィーを叩き割った。
「あれが、ハルト先輩のパーティー……?」
腕の痛みなど等に忘れていた。圧倒的すぎて、全く理解が追いつかなかった。気が付けば、口を開いていた。
「運、よかったな……」
ハーピィーと相対してどれくらい経っただろうか。とても長いような気もするが、実際は五分とかそこらなのかもしれない。
ハーピィーの振り抜くかぎ爪を盾で弾き、体勢を崩したところに踏み込んで剣を入れる。
浅い。
ハーピィーは体勢が崩れるとすぐさま両方の翼を羽ばたかせ、空中でバランスを取り戻す。故に、聖騎士の基本スタイルの弾いて踏み込むが通用しにくい。
後方から黒いもやもやした霧がテトラ上空を通り過ぎ、宙を羽ばたくハーピィーに絡みつく。ハーピィーの動きが明らかに鈍くなった。デバフ魔法――『アンチボーカー』だ。黒精霊の力によって対象の動きを鈍らせることができる。
しかし、ハーピィーはすぐさま竜巻を作り出し、テトラに向けて放つ。竜巻を使われると、テトラは防御に徹するしか無くなる。アンチボーカーの効力時間も防御に徹する羽目になるであろう。
魔法職は個人ごとに使える魔法が違う。シャンディとアカメは味方へのバフ魔法は持ち合わせていない。無論、治癒魔法など持っているはずもないため、このように持久戦を強いられると、どうしても前衛の負担が大きくなる。テトラ自身は光魔法が使えるため、バフ魔法も簡単なものであれば使用できるが、いかんせん詠唱する暇などない。
盾をすり抜けてきたかまいたちが、額を軽くえぐる。血が頬を伝うが、そんなこと気にしている余裕はない。
後方を一瞬だけ確認する。ロインは既に満身創痍だ。着ていた麻服は真っ赤に染まり、遠目からでも肩で息をしているのがわかる。
「ンッッッッッオラッ!」
スキルを発動する。盾が光の加護を帯び、輝く。盾に食い入るようにぶつかっていた竜巻がパンッという軽快な破裂音と共に弾ける。
どうにかこうにか凌いではいるが、いまだに救援は来ない。周りの民間人は完全にいなくなっていた。故にハーピィーは最初に見つけたテトラたちに標的を向け続けている。
運がよかったと言うべきか、悪かったと言うべきか。民間人や駆け出しの冒険者の目の前にハーピィーが舞い降りていたら、おそらく死者が出ていただろう。
なんにせよ、一体であればどうにかやり過ごすくらいのことはできるが、Bランクの魔物二体は本気でまずい。
早いところ救援が欲しいが、冒険者と思しき見た目の者は割って入ることはなく、先ほどから視界の遠く先の方で、物陰からチラチラ様子を見ている存在がいることを、テトラは気づいていた。
触らぬ神に祟りなし、といったところだろうか。ハーピィーは一体でも村なら全壊させられる程度には凶悪だ。凶悪と言うか、ハーピィーの一段上は準災害級。それが二体。もはや、準災害級レベルなのでは? とよくわからないことをぼんやり考える。
駄目だ、飲まれるな。
頭を振って逃避しかけた思考を無理やり戻しこむ。
「神将の名の下に――『バニッシュ』!」
光を放つ盾で力任せにハーピィーを殴る。そして、続けざまに剣で三連突きを見舞う。鮮血がハーピィーから溢れるように流れる。
「俺は一人でいい! アカメとシャンディはロインにつけ!」
おそらく、二人をロインの援護に添わせたとしても、時間の問題だ。前線なんて言葉は、この戦闘では最初から半壊している。
もう、誰でもいいから早く来てくれ。そこのさっきから剣を抱きしめてチラチラ見ている奴でもいいし、右前方の飲み屋の中からおずおずと首を出す狩人でもいい。誰か助けてくれ。
当然、彼らは出て来ない。この街でハーピィーと戦える冒険者のパーティーなど、十組もいない。しかも、今は武器だけは持っていても、防具はつけていない者たちが多い。万全の状態ならハーピィーと退治できるBランク冒険者も、無装備の状態では飛び出してくることはないだろう。
しかし、薄情だ。ロインなんてあんなに血まみれなのに、皆、我大切と言わんばかりに他人事のように見ている。
見世物じゃないんだぞ。
「テトラ危ないッ!」
刹那、右腕に激しい痛みが生じた。えぐられている。肉ごとごっそりと。
思考が停止した一瞬の隙に、ハーピィーは硬質化した羽を飛ばしていた。反射的に動かした盾で大半は撃ち落としたが、漏らした一つがテトラの右腕を貫通した。
耐え難い激痛で危うく剣を落としそうになる。感覚がない。たぶん、もう剣は振るえない。戦闘中に野暮なことを考えるなど、あってはならない。つい、理不尽すぎてあってはならないことをしてしまった。その代償がこの右腕だ。
ハーピィーは続けざまに竜巻を巻き起こす。しかし、それは今までの大きさではない。二倍はある。
決めに来ている。瞬時に悟った。
止めれるか? いや、無理だ。見上げるほどの高さだし……。
思わず死を連想した。結構、はっきりと――。
竜巻は唸り声をあげながら迫り来る。体を盾に預けるようにして衝撃に備える。
しかし、竜巻はテトラの体を切り刻むことはなかった。
突然、竜巻が消え去った。いや、地面をよく見ると、右方向にえぐれている。つまり、その方向からのなんらかしらの力によって打ち消されたと言うことだ。
「――テトラ! 大丈夫か!?」
懐かしい声。テトラは知っている。この声の主を――
「ハルト……!?」
声をかけた時には既にハルトはハーピィーに肉薄していた。紫色の薄いオーラを帯びた剣で、防具はテトラ同様に身につけていない。遅れて、横からハルトと同じ剣を持った大柄な男が、ハーピィーの横っ腹に剣を突き立てる。
「テトラ! 全員を下げろ! 早く!」
「えっ……?」
ロインたちの方に目を向けると、そちらには四人の見覚えのある顔ぶれの冒険者が、既にハーピィーとこぜりあっていた。
「ほらっ。さっさと退いた退いた」
テトラの真横に立ち、大きな銀の弓をつがえた女性は限界まで弦をひきしぼり、放射した。一本だった矢は空中で五本に分裂し、それぞれ弧を描いてハーピィーに全て突き刺さる。その瞬間、ハーピィーの体が大爆発する。
「えっと、確か……Aランク冒険者……ですよね?」
名前は確か……コマチさんだったか。
コマチはこちらをチラッと見たが、すぐさま視線を戻す。前方には白衣を着た魔導士が魔術を既に詠唱させている。
「テトラ先輩! 大丈夫っすか?」
ロインたちが駆け寄ってくる。身の安全を心配してくれたのはロインだったが、その彼も相当に満身創痍だ。
「ひとまず、邪魔にならないところへ」
アカメに肩を借り、後方へと身を寄せる。そして、ようやく事態を静観。Aランクのライズさんのパーティーと、おそらくハルトたちのパーティー。いや、確実にハルトたちのパーティーだろう。武器からして全員魔剣士のようだ。
前衛はハルトと大柄な男一人。後衛は金髪と薄い桃色の髪の女性。魔剣士だけでは正直、ハーピィーと戦うには無謀すぎる。一刻も早く助けに行きたいが、体が全く動かない。
「なにあれ……」
シャンディが呟いた。三人も目を疑った。視界の左では白衣の男性が、右ではハルトのパーティーメンバーの女性二人が、それぞれ特大の氷球を作り上げていた。
「デカ過ぎる……私の三倍はある……」
「イアンさんは理解できますが、ハルトさんたちのお二方……魔剣士ですよね?」
「魔剣士があのレベルの魔法を――!?」
魔法職二人が唖然としているが、もちろんテトラとロインも度肝を抜いていた。なぜなら、魔法を発動した頃には既にハーピィーは地に膝を付いていたからだ。
前衛陣のとめどない猛追。ハルトももう一人の大柄な男性と代わる代わるタンク、スキル、タンク、スキルと繰り返していたが、その威力は理解し難かった。明らかにパーティーにいたときのハルトが使用していた威力ではなかった。
そして、ゆっくりと宙を浮かぶ氷球がハーピィーの上空に到達すると、まるで上から殴られたように急降下。周囲の地面ごとハーピィーを叩き割った。
「あれが、ハルト先輩のパーティー……?」
腕の痛みなど等に忘れていた。圧倒的すぎて、全く理解が追いつかなかった。気が付けば、口を開いていた。
「運、よかったな……」
2
あなたにおすすめの小説
S級スキル『剣聖』を授かった俺はスキルを奪われてから人生が一変しました
白崎なまず
ファンタジー
この世界の人間の多くは生まれてきたときにスキルを持っている。スキルの力は強大で、強力なスキルを持つ者が貧弱なスキルしか持たない者を支配する。
そんな世界に生まれた主人公アレスは大昔の英雄が所持していたとされるSランク『剣聖』を持っていたことが明らかになり一気に成り上がっていく。
王族になり、裕福な暮らしをし、将来は王女との結婚も約束され盤石な人生を歩むアレス。
しかし物事がうまくいっている時こそ人生の落とし穴には気付けないものだ。
突如現れた謎の老人に剣聖のスキルを奪われてしまったアレス。
スキルのおかげで手に入れた立場は当然スキルがなければ維持することが出来ない。
王族から下民へと落ちたアレスはこの世に絶望し、生きる気力を失いかけてしまう。
そんなアレスに手を差し伸べたのはとある教会のシスターだった。
Sランクスキルを失い、この世はスキルが全てじゃないと知ったアレス。
スキルがない自分でも前向きに生きていこうと冒険者の道へ進むことになったアレスだったのだが――
なんと、そんなアレスの元に剣聖のスキルが舞い戻ってきたのだ。
スキルを奪われたと王族から追放されたアレスが剣聖のスキルが戻ったことを隠しながら冒険者になるために学園に通う。
スキルの優劣がものを言う世界でのアレスと仲間たちの学園ファンタジー物語。
この作品は小説家になろうに投稿されている作品の重複投稿になります
「役立たず」と追放されたが、俺のスキルは【経験値委託】だ。解除した瞬間、勇者パーティーはレベル1に戻り、俺だけレベル9999になった
たまごころ
ファンタジー
「悪いがクビだ、アレン。お前のような戦闘スキルのない寄生虫は、魔王討伐の旅には連れていけない」
幼馴染の勇者と、恋人だった聖女からそう告げられ、俺は極寒の雪山に捨てられた。
だが、彼らは勘違いしている。
俺のスキルは、単なる【魔力譲渡】じゃない。
パーティメンバーが得た経験値を管理・分配し、底上げする【経験値委託(キックバック)】という神スキルだったのだ。
俺をパーティから外すということは、契約解除を意味する。
つまり――今まで彼らが俺のおかげで得ていた「かさ増しステータス」が消え、俺が預けていた膨大な「累積経験値」が全て俺に返還されるということだ。
「スキル解除。……さて、長年の利子も含めて、たっぷり返してもらおうか」
その瞬間、俺のレベルは15から9999へ。
一方、勇者たちはレベル70から初期レベルの1へと転落した。
これは、最強の力を取り戻した俺が、雪山の守り神である銀狼(美少女)や、封印されし魔神(美少女)を従えて無双し、新たな国を作る物語。
そして、レベル1に戻ってゴブリンにも勝てなくなった元勇者たちが、絶望のどん底へ落ちていく「ざまぁ」の記録である。
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
空月そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。
魔法筆職人の俺が居なくなったら、お前ら魔法使えないけど良いんだよな?!
川井田ナツナ
ファンタジー
俺は慈悲深い人間だ。
だから、魔法の『ま』の字も理解していない住民たちに俺の作った魔法筆を使わせてあげていた。
だが、国の総意は『国家転覆罪で国外追放』だとよ。
馬鹿だとは思っていたが、俺の想像を絶する馬鹿だったとはな……。
俺が居なくなったら、お前ら魔法使えなくて生活困るだろうけど良いってことだよな??
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
魔力0の貴族次男に転生しましたが、気功スキルで補った魔力で強い魔法を使い無双します
burazu
ファンタジー
事故で命を落とした青年はジュン・ラオールという貴族の次男として生まれ変わるが魔力0という鑑定を受け次男であるにもかかわらず継承権最下位へと降格してしまう。事実上継承権を失ったジュンは騎士団長メイルより剣の指導を受け、剣に気を込める気功スキルを学ぶ。
その気功スキルの才能が開花し、自然界より魔力を吸収し強力な魔法のような力を次から次へと使用し父達を驚愕させる。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流@3/19書籍発売!
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる