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第15章 ベンチのドラゴン
第92話 筋力強化改
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リタリーとグバートが連れ立ってティの元を訪れた。
「すいません。ここに毎日居るスライム知りませんか」
「それなら、俺だ」
そう文字を出した。
リタリーが分からなかったのも無理はない。
ティは今、甲冑に包まれているからだ。
甲冑はいわゆるゴーレムという奴だ。
どうやって作ったかだって。
そんな物、魔法に決まっているだろう。
原理は簡単だ。
魔法イメージを書くとこんなだ。
char material[10]; /*動かす物質100立方センチ*/
void main(void)
{
char orbit[100]; /*軌道データ*/
MAGIC *mp; /*魔法定義*/
mp=magic_make(material,sizeof(material),IMAGEBLOCK); /*物質を魔法登録*/
magic_spiral(mp,orbit,sizeof(orbit)); /*回転の軌道データを入れる*/
magic_move(mp,orbit,sizeof(orbit)); /*物質を動かす*/
}
これで金属片が動く。
この金属片を多数用意して関節毎に取り付ければ準備完了だ。
あとはひたすら動きのデータをプログラムしていけば良い。
ティがどうやって操作しているかというと、イチゴ味の魔道具を舐めろと指示するとその魔道具が動作する。
イチゴ味の魔道具に歩きのプログラムが組んであればゴーレムが歩くという訳だ。
スライムはなんと百種類以上の味を覚えられた。
さすが喰うことだけに人生を費やす生き物だ。
甲冑の中にはこれでもかと色々な味の魔道具が詰め込まれている。
魔石の液体化ができなければこのアイデアは実現しなかっただろう。
「ええ、この甲冑の中にスライムが居るんですか」
「嘘だと思うなら胸の所の扉を開けて見るが良い」
リタリーは甲冑の胸部分の留め金を外し扉を開けた。
「うそ、本当にスライムがいる。それに数え切れないほどの魔道具。魔道具を複数操るなんて、どうやって調教したの」
「主に飴だな」
「そんな事はどうでも良いから、俺の相談に乗ってくれよ」
グバートはこの事態にも驚いていないようだ。
冷静に話を切り出してきた。
「なんだな。言ってみろ」
「俺って最近、伸び悩んでいるんだよ。魔法の一つもおぼえりゃ良いのかなと思って」
「どんな魔法が良い」
「そりゃ筋力強化だな」
「タルコットが一割五分強化する魔道具を売っている。それじゃ駄目か」
「十倍ぐらい強化してほしいな」
合成魔石を使えば十倍強化の魔道具は作れる。
しかし、面白くないな。
普通に筋力強化したんじゃ面白くない。
void main(void)
{
TEL *tpi,*tpo; /*体の定義*/
int i,j; /*カウンター*/
char power[1000]; /*筋力アップの領域*/
char power2[1000]; /*筋力アップの領域*/
tpi=topen("キナコイスカ.body"); /*グバートの体を開く*/
tpo=topen("temp"); /*仮体を開く*/
while(tgets(s,256,tpi)!= NULL){ /*このループでコピー作業*/
tputs(s,tpo);
}
for(i=0;i<sizeof(power);i++){
power[i]=MUSCLE; /*領域を筋肉に変える*/
power2[i]=MUSCLE; /*領域を筋肉に変える*/
}
for(j=0;j<10;j++){
for(i=0;i<sizeof(power);i++){
power[i]=power[i]+power2[i]; /*筋力を10倍に圧縮*/
}
}
twrite(power,1,sizeof(power),tpo); /*筋力を追加*/
tclose(tpi); /*閉じる*/
tclose(tpo); /*閉じる*/
system("copy /-Y temp キナコイスカ.body"); /*体書き換え*/
time_wait(3600*100); /*効力一時間*/
}
よし、この魔法のモルモットになってもらおう。
この魔法はただの筋力強化じゃない。
筋力を十倍に圧縮して強化している。
これで魔道具を作ったらどうなるかな。
普通に筋力が十倍になるか見ものだ。
一応魔力コストは30に抑えてある。
Cランク魔石でも作る事が可能だ。
グバートには放課後、修練場まで取りに来て貰う事にした。
そして、放課後。
「いくぜ」
グバートは魔道具を起動して、愛用の長剣を木の人形に叩きつけ。
結果、木の人形は粉々になった。
凄まじい威力だな。
「痛え、体中が痛え。な、な、なんだこれ」
グバートはのた打ち回っている。
やっぱり副作用が出たか。
想像するに十倍に圧縮された筋力はもの凄い力を発揮するのだろう。
その分、筋肉に負荷が掛かったということだと思う。
圧縮は五倍ぐらいが適当か。
完成するまでグバートには付き合ってもらおう。
この筋力強化魔道具は予想通り五倍で落ち着いた。
そして、戦士には必須とまで言われて、タルコットの所の大ヒット商品になる事に。
「すいません。ここに毎日居るスライム知りませんか」
「それなら、俺だ」
そう文字を出した。
リタリーが分からなかったのも無理はない。
ティは今、甲冑に包まれているからだ。
甲冑はいわゆるゴーレムという奴だ。
どうやって作ったかだって。
そんな物、魔法に決まっているだろう。
原理は簡単だ。
魔法イメージを書くとこんなだ。
char material[10]; /*動かす物質100立方センチ*/
void main(void)
{
char orbit[100]; /*軌道データ*/
MAGIC *mp; /*魔法定義*/
mp=magic_make(material,sizeof(material),IMAGEBLOCK); /*物質を魔法登録*/
magic_spiral(mp,orbit,sizeof(orbit)); /*回転の軌道データを入れる*/
magic_move(mp,orbit,sizeof(orbit)); /*物質を動かす*/
}
これで金属片が動く。
この金属片を多数用意して関節毎に取り付ければ準備完了だ。
あとはひたすら動きのデータをプログラムしていけば良い。
ティがどうやって操作しているかというと、イチゴ味の魔道具を舐めろと指示するとその魔道具が動作する。
イチゴ味の魔道具に歩きのプログラムが組んであればゴーレムが歩くという訳だ。
スライムはなんと百種類以上の味を覚えられた。
さすが喰うことだけに人生を費やす生き物だ。
甲冑の中にはこれでもかと色々な味の魔道具が詰め込まれている。
魔石の液体化ができなければこのアイデアは実現しなかっただろう。
「ええ、この甲冑の中にスライムが居るんですか」
「嘘だと思うなら胸の所の扉を開けて見るが良い」
リタリーは甲冑の胸部分の留め金を外し扉を開けた。
「うそ、本当にスライムがいる。それに数え切れないほどの魔道具。魔道具を複数操るなんて、どうやって調教したの」
「主に飴だな」
「そんな事はどうでも良いから、俺の相談に乗ってくれよ」
グバートはこの事態にも驚いていないようだ。
冷静に話を切り出してきた。
「なんだな。言ってみろ」
「俺って最近、伸び悩んでいるんだよ。魔法の一つもおぼえりゃ良いのかなと思って」
「どんな魔法が良い」
「そりゃ筋力強化だな」
「タルコットが一割五分強化する魔道具を売っている。それじゃ駄目か」
「十倍ぐらい強化してほしいな」
合成魔石を使えば十倍強化の魔道具は作れる。
しかし、面白くないな。
普通に筋力強化したんじゃ面白くない。
void main(void)
{
TEL *tpi,*tpo; /*体の定義*/
int i,j; /*カウンター*/
char power[1000]; /*筋力アップの領域*/
char power2[1000]; /*筋力アップの領域*/
tpi=topen("キナコイスカ.body"); /*グバートの体を開く*/
tpo=topen("temp"); /*仮体を開く*/
while(tgets(s,256,tpi)!= NULL){ /*このループでコピー作業*/
tputs(s,tpo);
}
for(i=0;i<sizeof(power);i++){
power[i]=MUSCLE; /*領域を筋肉に変える*/
power2[i]=MUSCLE; /*領域を筋肉に変える*/
}
for(j=0;j<10;j++){
for(i=0;i<sizeof(power);i++){
power[i]=power[i]+power2[i]; /*筋力を10倍に圧縮*/
}
}
twrite(power,1,sizeof(power),tpo); /*筋力を追加*/
tclose(tpi); /*閉じる*/
tclose(tpo); /*閉じる*/
system("copy /-Y temp キナコイスカ.body"); /*体書き換え*/
time_wait(3600*100); /*効力一時間*/
}
よし、この魔法のモルモットになってもらおう。
この魔法はただの筋力強化じゃない。
筋力を十倍に圧縮して強化している。
これで魔道具を作ったらどうなるかな。
普通に筋力が十倍になるか見ものだ。
一応魔力コストは30に抑えてある。
Cランク魔石でも作る事が可能だ。
グバートには放課後、修練場まで取りに来て貰う事にした。
そして、放課後。
「いくぜ」
グバートは魔道具を起動して、愛用の長剣を木の人形に叩きつけ。
結果、木の人形は粉々になった。
凄まじい威力だな。
「痛え、体中が痛え。な、な、なんだこれ」
グバートはのた打ち回っている。
やっぱり副作用が出たか。
想像するに十倍に圧縮された筋力はもの凄い力を発揮するのだろう。
その分、筋肉に負荷が掛かったということだと思う。
圧縮は五倍ぐらいが適当か。
完成するまでグバートには付き合ってもらおう。
この筋力強化魔道具は予想通り五倍で落ち着いた。
そして、戦士には必須とまで言われて、タルコットの所の大ヒット商品になる事に。
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