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第4章 盗賊団との対決編
第71話 手乗りライオン
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盗賊の話題も過去の話となりつつある。
盗賊のとの字も出て来ない。
俺はドラゴンの運送屋でしこたま儲けた。
冒険者から文句がでると思ったのだが、重たい物はドラゴンでは運べない。
穀物や鉄製品などは馬車で運んでいた。
貴重品や量が少ないけど急ぐという人がドラゴンを使っている。
とうぜん、バランスをとらないといけないという事で、ドラゴン便は値上げして馬車の二倍程度に落ち着いた。
もう働かなくても良いかなと密かに思っている。
「ディザ、アクセサリーの在庫が少ないよ」
「分かった補充しておく」
マリーとの店は完全に道楽となっていた。
「この新作のてんとう虫シリーズは可愛いね」
「お客さん目がお高い。当店のお勧めです」
どこでそんな言葉遣いを覚えたのかマリーが一端の店員に見える。
「マリーさんが連れているバナナとっても可愛い。私も欲しいな」
「ディザ、ご指名よ」
「ポリゴンの仔ライオンは餌を食べず良く懐く。ペットに最適だよ」
「でも、もう少し小さくならない」
うーん、縮小すれば手乗りライオンとかも出来る。
やってみるか。
「【具現化】手乗りライオン」
「きゃー、かわいい」
「どう、気に入った」
「はい、この子を家に連れてきます」
「値段がね。ちょっと高いんだよ。さすがに銅貨10枚って訳にはいかないんだ」
「ええ、必ずお金、持って来ます」
「じゃあ、鳥かごに手乗りライオンを入れて、ご成約と貼っておくよ」
手乗りライオンのかごに皆の目は釘付けになった。
「こっち見たよ」
「可愛い。癒される」
「貯めたお小遣いで足りるかしら」
やべっ、値段決めてなかったよ。
金貨1枚だと高過ぎか。
ハムスターのような物だと考えたら、銀貨1枚が妥当だろう。
久しぶりに創作意欲が湧いたぞ。
この手乗りライオンが遊ぶ玩具を作ろう。
中に入って車を回す奴だとか、ハイプだとか。
斜めに木を固定して木登りや、プールなんてのもいいな。
水槽もついでに作るか。
透明なポリゴンを使えば水槽は容易い。
さっそく作って見た。
大型の熱帯魚が入りそうな水槽に本物の砂を入れて。
遊び道具を入れる。
そして手乗りライオンを10頭入れて、一頭で銀貨一枚の張り紙をした。
「うはー、何ですの。この可愛いのは」
「マガリーヌ、いらっしゃい」
「マリー、酷いですわ。新作が出来たら、真っ先に持って来てくれる約束」
「てんとう虫シリーズは届けたよ」
「もちろん、この可愛い天使の事に決まっていますわ」
「これ、今出来たばっかりなんだ。手乗りライオンって言うんだよ」
「仕方ないですわね。一人下さいな」
「一頭の間違いじゃなくて」
俺は思わずそう言っていた。
「もう家族ですわ。一人に決まってます」
「おう、そうだね。お嬢様、水槽はどうする」
「もちろん、一式、買っていくわよ」
おう、セレブ買いだ。
俺はネコ科が好きなんだよな。
あの滑るような骨が無いようなしなやかな動き。
あれが堪らん。
そうだ。
手乗り虎とか手乗り豹とかも作ろう。
作成依頼を出してと。
水槽に虎と豹と黒豹が加わった。
ライオンはもう既に半数が売れている。
売れるの早いな。
「なんですの。この色違いは」
「仔虎と仔豹と仔黒豹だ」
「この子達も貰います」
やっちゃう、あれを作っちゃう。
禁断のあれを。
「じゃじゃーん。【具現化】手乗り仔パンダ」
「何ですの。この熊みたいな生き物は。きゅんと来過ぎて死にそうですわ」
手乗りパンダを水槽に入れたら、店にいた全員が水槽の前に集まった。
やべっ、調子に乗り過ぎだ。
パンダの威力舐めてた。
「あー、一人一頭ね」
俺は声を張り上げた。
「酷い、みんな欲しいのに」
「そうよ、横暴よ」
「うるさい。それなら手乗りパンダは金貨10枚にするぞ」
「えー、おたんなす」
「そんな事を言うと禿げるよ」
「禿げるのは嫌だから銀貨1枚で売ってやるけど、一人一頭は守ってもらう」
「仕方ないわね」
「押さなくていいから、在庫は十分あるから」
金を持っている物はみな手乗りパンダを買っていった。
金がない奴の根切りがしつこい。
予約券を渡して帰ってもらったが、何となく小学校に業者が物を売りに来た光景を思い出した。
買えないで指を咥える奴が何人かいた。
前世では俺も買えない奴の一人だった訳だが、こういう光景は少しいたたまれない。
分割払いみたいな制度を考えるべきだろうか。
それとも銅貨10枚のアクセサリーにくじをつけるとか。
それだと金持ちのチャンスは何倍にもなる。
不公平を無くすのは難しい。
俺が考える事でもないような気がする。
しかし、パンダは禁断の技だな。
やらなきゃ良かった。
「ところで、今日はどうしたの。てんとう虫シリーズの注文かな」
マリーがマガリーヌに話し掛けた。
「大変ですわ」
「どうしたの」
「盗賊がまた出没し始めたのよ。お父様が被害に遭わないか心配でたまりませんわ」
頭目が捕まらなかったから、また来るかもとは思っていたが、案の定だな。
盗賊のとの字も出て来ない。
俺はドラゴンの運送屋でしこたま儲けた。
冒険者から文句がでると思ったのだが、重たい物はドラゴンでは運べない。
穀物や鉄製品などは馬車で運んでいた。
貴重品や量が少ないけど急ぐという人がドラゴンを使っている。
とうぜん、バランスをとらないといけないという事で、ドラゴン便は値上げして馬車の二倍程度に落ち着いた。
もう働かなくても良いかなと密かに思っている。
「ディザ、アクセサリーの在庫が少ないよ」
「分かった補充しておく」
マリーとの店は完全に道楽となっていた。
「この新作のてんとう虫シリーズは可愛いね」
「お客さん目がお高い。当店のお勧めです」
どこでそんな言葉遣いを覚えたのかマリーが一端の店員に見える。
「マリーさんが連れているバナナとっても可愛い。私も欲しいな」
「ディザ、ご指名よ」
「ポリゴンの仔ライオンは餌を食べず良く懐く。ペットに最適だよ」
「でも、もう少し小さくならない」
うーん、縮小すれば手乗りライオンとかも出来る。
やってみるか。
「【具現化】手乗りライオン」
「きゃー、かわいい」
「どう、気に入った」
「はい、この子を家に連れてきます」
「値段がね。ちょっと高いんだよ。さすがに銅貨10枚って訳にはいかないんだ」
「ええ、必ずお金、持って来ます」
「じゃあ、鳥かごに手乗りライオンを入れて、ご成約と貼っておくよ」
手乗りライオンのかごに皆の目は釘付けになった。
「こっち見たよ」
「可愛い。癒される」
「貯めたお小遣いで足りるかしら」
やべっ、値段決めてなかったよ。
金貨1枚だと高過ぎか。
ハムスターのような物だと考えたら、銀貨1枚が妥当だろう。
久しぶりに創作意欲が湧いたぞ。
この手乗りライオンが遊ぶ玩具を作ろう。
中に入って車を回す奴だとか、ハイプだとか。
斜めに木を固定して木登りや、プールなんてのもいいな。
水槽もついでに作るか。
透明なポリゴンを使えば水槽は容易い。
さっそく作って見た。
大型の熱帯魚が入りそうな水槽に本物の砂を入れて。
遊び道具を入れる。
そして手乗りライオンを10頭入れて、一頭で銀貨一枚の張り紙をした。
「うはー、何ですの。この可愛いのは」
「マガリーヌ、いらっしゃい」
「マリー、酷いですわ。新作が出来たら、真っ先に持って来てくれる約束」
「てんとう虫シリーズは届けたよ」
「もちろん、この可愛い天使の事に決まっていますわ」
「これ、今出来たばっかりなんだ。手乗りライオンって言うんだよ」
「仕方ないですわね。一人下さいな」
「一頭の間違いじゃなくて」
俺は思わずそう言っていた。
「もう家族ですわ。一人に決まってます」
「おう、そうだね。お嬢様、水槽はどうする」
「もちろん、一式、買っていくわよ」
おう、セレブ買いだ。
俺はネコ科が好きなんだよな。
あの滑るような骨が無いようなしなやかな動き。
あれが堪らん。
そうだ。
手乗り虎とか手乗り豹とかも作ろう。
作成依頼を出してと。
水槽に虎と豹と黒豹が加わった。
ライオンはもう既に半数が売れている。
売れるの早いな。
「なんですの。この色違いは」
「仔虎と仔豹と仔黒豹だ」
「この子達も貰います」
やっちゃう、あれを作っちゃう。
禁断のあれを。
「じゃじゃーん。【具現化】手乗り仔パンダ」
「何ですの。この熊みたいな生き物は。きゅんと来過ぎて死にそうですわ」
手乗りパンダを水槽に入れたら、店にいた全員が水槽の前に集まった。
やべっ、調子に乗り過ぎだ。
パンダの威力舐めてた。
「あー、一人一頭ね」
俺は声を張り上げた。
「酷い、みんな欲しいのに」
「そうよ、横暴よ」
「うるさい。それなら手乗りパンダは金貨10枚にするぞ」
「えー、おたんなす」
「そんな事を言うと禿げるよ」
「禿げるのは嫌だから銀貨1枚で売ってやるけど、一人一頭は守ってもらう」
「仕方ないわね」
「押さなくていいから、在庫は十分あるから」
金を持っている物はみな手乗りパンダを買っていった。
金がない奴の根切りがしつこい。
予約券を渡して帰ってもらったが、何となく小学校に業者が物を売りに来た光景を思い出した。
買えないで指を咥える奴が何人かいた。
前世では俺も買えない奴の一人だった訳だが、こういう光景は少しいたたまれない。
分割払いみたいな制度を考えるべきだろうか。
それとも銅貨10枚のアクセサリーにくじをつけるとか。
それだと金持ちのチャンスは何倍にもなる。
不公平を無くすのは難しい。
俺が考える事でもないような気がする。
しかし、パンダは禁断の技だな。
やらなきゃ良かった。
「ところで、今日はどうしたの。てんとう虫シリーズの注文かな」
マリーがマガリーヌに話し掛けた。
「大変ですわ」
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