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第4章 盗賊団との対決編
第80話 終わりと始まり
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俺は冒険者達を待った。
骨折した腕が物凄く痛い。
「待たせたな」
ジュエルスターさんを先頭に冒険者が到着した。
「骨折を治せる人いませんか」
「おう、それなら俺が」
格闘家の冒険者が名乗り出た。
「痛いぞ。歯を食いしばれ」
腕が真っ直ぐに伸ばされ固定される。
「うがぁ」
「よく頑張ったな」
俺は勢いよくポーションを左手で飲んだ。
痛みが和らぐ。
ほっと胸をなでおろした。
まあ、骨折ぐらいでは死なないが。
俺を治療しているその間に冒険者達は頭目のツリーハウスを漁っていた。
俺と同年代の女の子が降ろされてきた。
まさかあの頭目はロリコンか。
「なんじゃ、その目は。不敬罪で縛り首にするぞ」
なんだか偉そうだ。
「ええとどちら様で」
「ティア王女じゃ。誰ぞ早く飲み物と食事を持て」
冒険者が王女の世話をする。
王女様を捕らえていたのか。
どうするつもりだったのだろう。
「お主の活躍をツリーハウスから眺めておった。あっぱれな戦いよう、褒めてつかわす」
「それほどでもないです」
「わらわを捕らえて、第二王子の権力を高める為の方策を練っていたらしいが、泡と消えた。愉快じゃ。褒美は何が良い」
こんな事をしている暇はない。
「そうだ、証拠は? 俺を嵌めた奴らの証拠は?」
「心配するな。あったぞ。それにこんな物もな」
ジュエルスターが羊皮紙を見せる。
見ると糞親父デプス・バッファの密約書だった。
印章も押されている。
「ふはは、愉快じゃのう。これで第二王子派の手駒が一枚減る」
「バッファ家は取りつぶされるのですか?」
「いや、こちらに忠誠心をもった人間を立てる。今のバッファ伯爵は修道院に隠居かの」
俺には関係ない事だ。
「褒美は最高のポーションを下さい」
なんとしてもマリーだけは助けたい。
「ほう、善処しよう」
証拠も手に入れたし後は裁判に出るだけだ。
「急ぎますので失礼します」
「忙しないのう。仕方ない行くが良い」
ライオンに乗り街道に出て、車を作って飛ぶように走しらせた。
裁判の場所にやってきた。
「今頃来ても、もう遅い。裁判はもうほとんど終わっている。後は判決だけだ」
あの商人リンジムがそう言ってふてぶてしく笑った。
「リンジムを盗賊と結託していた罪で告訴します。ここに証拠の密約書があります」
「小僧どこからそれを」
「裁判長、新たな証拠が出て来ました。これは審理を延長しませんと」
「仕方ないですな。新たな証拠に基づいて捜査し直す事とする。閉廷」
リンジムはうなだれて声も出さない。
俺は急いでマリーのいる家に帰った。
ちょうどクランマスターが出て来た所だった。
「マリーは? もしかして」
「マリーならほれ。わしの後ろに」
マリーがクランマスターの影からひょっこり顔を出した。
そして駆け寄って俺に抱きついた。
「痛い」
「ごめん。ディザ、勝ったの?」
「ああ、勝ったさ。大勝利だよ。それもこれもマリーのおかげだ」
「えへへ。改まって言われると、なにか照れるよ」
「戦闘中にマリーの顔が浮かび、頑張れたよ」
「酷い怪我。早く休まないと」
生きて帰れた事に感謝しよう。
糞親父も隠居という名前の幽閉になった。
裁判も勝てそうだ。
激動の一日が終わったな。
「マリー、聞いてくれ」
「なにっ、改まって」
「俺と婚約してくれ。【具現化】婚約指輪」
俺は跪いて指輪を差し出し言った。
「いいよ」
「駄目って事のいいじゃないよね」
「うん、承諾のいい」
「やった、ひゃっほう」
俺は指輪をマリーに嵌めてやった。
はにかむマリー。
「若いっていいねぇ。クランハウスの出入り禁止を解いてやろう。皆と騒いでお祝いでもするんだね」
「今日は二人だけで祝うよ」
「好きにするさね」
今日は婚約者水入らずだ。
子供だから健全な物だけどな。
ジュースを飲んで上等な肉を食って、色々な話をする。
やっぱり、最後は同じベッドで抱き合って寝るのね。
これは婚約者になったのだから良いだろう。
気兼ねなく抱き合える。
思えばマリーには世話になりっぱなしだ。
マリーがいなければ俺は糞親父に負けてたかも。
「ありがとう、マリー」
マリーからの返事はない。
マリーの安らかな寝顔を眺める。
俺に家族が出来たのを実感する。
俺はこれからも頑張っていけそうだ。
-未完-
----------------------------------------
未完ですけど、ここで終りです。
いつになるかは分かりませんけど、リメイクを検討中です。
骨折した腕が物凄く痛い。
「待たせたな」
ジュエルスターさんを先頭に冒険者が到着した。
「骨折を治せる人いませんか」
「おう、それなら俺が」
格闘家の冒険者が名乗り出た。
「痛いぞ。歯を食いしばれ」
腕が真っ直ぐに伸ばされ固定される。
「うがぁ」
「よく頑張ったな」
俺は勢いよくポーションを左手で飲んだ。
痛みが和らぐ。
ほっと胸をなでおろした。
まあ、骨折ぐらいでは死なないが。
俺を治療しているその間に冒険者達は頭目のツリーハウスを漁っていた。
俺と同年代の女の子が降ろされてきた。
まさかあの頭目はロリコンか。
「なんじゃ、その目は。不敬罪で縛り首にするぞ」
なんだか偉そうだ。
「ええとどちら様で」
「ティア王女じゃ。誰ぞ早く飲み物と食事を持て」
冒険者が王女の世話をする。
王女様を捕らえていたのか。
どうするつもりだったのだろう。
「お主の活躍をツリーハウスから眺めておった。あっぱれな戦いよう、褒めてつかわす」
「それほどでもないです」
「わらわを捕らえて、第二王子の権力を高める為の方策を練っていたらしいが、泡と消えた。愉快じゃ。褒美は何が良い」
こんな事をしている暇はない。
「そうだ、証拠は? 俺を嵌めた奴らの証拠は?」
「心配するな。あったぞ。それにこんな物もな」
ジュエルスターが羊皮紙を見せる。
見ると糞親父デプス・バッファの密約書だった。
印章も押されている。
「ふはは、愉快じゃのう。これで第二王子派の手駒が一枚減る」
「バッファ家は取りつぶされるのですか?」
「いや、こちらに忠誠心をもった人間を立てる。今のバッファ伯爵は修道院に隠居かの」
俺には関係ない事だ。
「褒美は最高のポーションを下さい」
なんとしてもマリーだけは助けたい。
「ほう、善処しよう」
証拠も手に入れたし後は裁判に出るだけだ。
「急ぎますので失礼します」
「忙しないのう。仕方ない行くが良い」
ライオンに乗り街道に出て、車を作って飛ぶように走しらせた。
裁判の場所にやってきた。
「今頃来ても、もう遅い。裁判はもうほとんど終わっている。後は判決だけだ」
あの商人リンジムがそう言ってふてぶてしく笑った。
「リンジムを盗賊と結託していた罪で告訴します。ここに証拠の密約書があります」
「小僧どこからそれを」
「裁判長、新たな証拠が出て来ました。これは審理を延長しませんと」
「仕方ないですな。新たな証拠に基づいて捜査し直す事とする。閉廷」
リンジムはうなだれて声も出さない。
俺は急いでマリーのいる家に帰った。
ちょうどクランマスターが出て来た所だった。
「マリーは? もしかして」
「マリーならほれ。わしの後ろに」
マリーがクランマスターの影からひょっこり顔を出した。
そして駆け寄って俺に抱きついた。
「痛い」
「ごめん。ディザ、勝ったの?」
「ああ、勝ったさ。大勝利だよ。それもこれもマリーのおかげだ」
「えへへ。改まって言われると、なにか照れるよ」
「戦闘中にマリーの顔が浮かび、頑張れたよ」
「酷い怪我。早く休まないと」
生きて帰れた事に感謝しよう。
糞親父も隠居という名前の幽閉になった。
裁判も勝てそうだ。
激動の一日が終わったな。
「マリー、聞いてくれ」
「なにっ、改まって」
「俺と婚約してくれ。【具現化】婚約指輪」
俺は跪いて指輪を差し出し言った。
「いいよ」
「駄目って事のいいじゃないよね」
「うん、承諾のいい」
「やった、ひゃっほう」
俺は指輪をマリーに嵌めてやった。
はにかむマリー。
「若いっていいねぇ。クランハウスの出入り禁止を解いてやろう。皆と騒いでお祝いでもするんだね」
「今日は二人だけで祝うよ」
「好きにするさね」
今日は婚約者水入らずだ。
子供だから健全な物だけどな。
ジュースを飲んで上等な肉を食って、色々な話をする。
やっぱり、最後は同じベッドで抱き合って寝るのね。
これは婚約者になったのだから良いだろう。
気兼ねなく抱き合える。
思えばマリーには世話になりっぱなしだ。
マリーがいなければ俺は糞親父に負けてたかも。
「ありがとう、マリー」
マリーからの返事はない。
マリーの安らかな寝顔を眺める。
俺に家族が出来たのを実感する。
俺はこれからも頑張っていけそうだ。
-未完-
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未完ですけど、ここで終りです。
いつになるかは分かりませんけど、リメイクを検討中です。
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