25 / 409
第1章 ニオブざまぁ編
第25話 行方不明と、商会と、紐スイッチ
しおりを挟む
やる事も終わったので行方不明になった生徒を探す事にする。
もう生きてはいないだろうけど、遺骨ぐらい墓に納めてやりたい。
まずは今いる魔法おもしろ研究会、略しておも研のメンバーからだ。
「会長は去年行方不明になったリニアって女生徒を知ってる?」
「叫び声だけを残して消えた彼女かね?」
「そうだと思う」
「寮の生徒が何人も叫び声を聞いている。しかしだ、血痕も争った形跡もまるでなし。大規模な捜査が行われたが結果は何もわからずというところだね」
「噂とかないかな」
「当時は色々な噂が立ったが、いずれも事件解決するようなものではなかった」
「そこの所を詳しく」
「いわく、恋人に振られた。成績に悩んでた。カンニングしているらしいとかだね」
なるほどな。
詳しく噂とやらを聞いたが、どうなんだろう。
捜査機関が調べたのなら、俺の出る幕はないと思う。
引っ掛かるようなものはない。
学生ならどれもありそうな噂だからだ。
これは手間取りそうだ。
未解決で終わる可能性もあるな。
在学中に頑張って分からなければ、諦めよう。
「マイラ、元締めに会いに行ってから寮に戻ろう」
「うん」
元締めの家に行き、いつもの奥の部屋に入る。
「おう、待ってたぜ」
「魔道具はマイラが納品しているけど、何かトラブル?」
「いいや。本格的に堅気になる事にした。商会を起こすんだ。クラッド商会と名を付けた」
「よく、商業ギルドが許可したね」
「そこは蛇の道は蛇よ。鼻薬を嗅がせりゃ、大抵はなんとかなるってもんだ」
「なるほどね」
「おかげさまで、スリグループはみんな真っ当な店員だぜ。ところでよ種火の魔道具があるが、あれで煮炊きする奴がいるって知ってたか?」
「たしかに50時間ぐらい連続で火が持つけど」
「少し、使いづらいんだよな。丸い炎だろ、鍋の底と形状が合わない」
そう言えば、前世のコンロはリング状の炎だったな。
作るか。
こんなのでいいな。
extern MAGIC *ring_fire_make(float mana);
extern int mclose(MAGIC *mp);
void main(void)
{
MAGIC *mp;
mp=ring_fire_make(0.00005); /*環状の火を生成*/
while(1); /*無限ループ*/
mclose(mp); /*魔法終わり処理*/
}
後で火力調整の機能付きのを作ろう。
今は火力の違う別バージョンを作って使い分けてもらおう。
コンロ台は元締めに作らせればいいな。
「後よ、灯りの魔道具あるだろ。あれも使いづらい。手元で点灯できないとな。何か考えてくれ」
前世だと灯りは手元か天井に設置だな。
スイッチの紐がいるな。
待てよ。
「魔石を粉にして紐を染めて魔道具に付けられないか」
「出来るな」
「天井に魔道具を設置して紐に触れば点灯が出来る」
「そりゃいいな。しかし、その工夫は既にありやがる。真似したと言われるのは業腹だ」
そうだよな。
普通に考えたらそういう魔道具を作るよな。
これと別バージョンは、扉の脇にスイッチか、リモコンかという所だな。
「扉の脇にスイッチを作るのはどうかな。小さい灯りをスイッチに付けてやるのも良いな」
「それなら紐の先に、小さい灯りをつけりゃいい。新しい工夫だと胸を張れる」
おう、そうだな。
前世では照明の灯りは扉脇のスイッチでLEDの小さい灯りが付いていたやつだった。
田舎に行った時の記憶だと、紐の先に蛍光塗料を塗った物が付いてたっけ。
何だ、簡単だ。
extern MAGIC *light_make(float mana);
extern int mclose(MAGIC *mp);
void main(void)
{
MAGIC *mp;
mp=light_make(0.000001); /*灯り生成*/
while(1); /*無限ループ*/
mclose(mp); /*魔法終わり処理*/
}
この魔道具を紐の先に付ければ良い。
104日も光り続ける。
問題は紐のスイッチを操作しようとして、先端の灯り玉を操作してしまう事だ。
104日も魔力の補充で触らなくて良いのなら、カバーで覆って触れないようにしてしまえば良い。
これで解決だ。
試作品を作ってみた。
天井の灯りには傘をつけた。
暗い中で紐の先端が光る。
紐に触って魔道具を起動すると天井の灯りが点る。
もう一度紐に触って停止をすると灯りが消えた。
「画期的だ。これならどんな商品にも負けないぜ」
「壁のスイッチも試してみてくれ。人によっては部屋の中央に紐があると邪魔な場合もある」
「あんた、何もんだ。子供とは思えねぇ」
「ただの本の虫さ」
「タイトはタイトだよ」
「あんたが何者であろうとも。こちらとしちゃ、食っていけるのなら文句はねぇな」
前世の知識をまた一つ使ってしまった。
でもこれぐらい良いよな。
灯りに紐スイッチのアイデアは前からあるみたいだし。
もう生きてはいないだろうけど、遺骨ぐらい墓に納めてやりたい。
まずは今いる魔法おもしろ研究会、略しておも研のメンバーからだ。
「会長は去年行方不明になったリニアって女生徒を知ってる?」
「叫び声だけを残して消えた彼女かね?」
「そうだと思う」
「寮の生徒が何人も叫び声を聞いている。しかしだ、血痕も争った形跡もまるでなし。大規模な捜査が行われたが結果は何もわからずというところだね」
「噂とかないかな」
「当時は色々な噂が立ったが、いずれも事件解決するようなものではなかった」
「そこの所を詳しく」
「いわく、恋人に振られた。成績に悩んでた。カンニングしているらしいとかだね」
なるほどな。
詳しく噂とやらを聞いたが、どうなんだろう。
捜査機関が調べたのなら、俺の出る幕はないと思う。
引っ掛かるようなものはない。
学生ならどれもありそうな噂だからだ。
これは手間取りそうだ。
未解決で終わる可能性もあるな。
在学中に頑張って分からなければ、諦めよう。
「マイラ、元締めに会いに行ってから寮に戻ろう」
「うん」
元締めの家に行き、いつもの奥の部屋に入る。
「おう、待ってたぜ」
「魔道具はマイラが納品しているけど、何かトラブル?」
「いいや。本格的に堅気になる事にした。商会を起こすんだ。クラッド商会と名を付けた」
「よく、商業ギルドが許可したね」
「そこは蛇の道は蛇よ。鼻薬を嗅がせりゃ、大抵はなんとかなるってもんだ」
「なるほどね」
「おかげさまで、スリグループはみんな真っ当な店員だぜ。ところでよ種火の魔道具があるが、あれで煮炊きする奴がいるって知ってたか?」
「たしかに50時間ぐらい連続で火が持つけど」
「少し、使いづらいんだよな。丸い炎だろ、鍋の底と形状が合わない」
そう言えば、前世のコンロはリング状の炎だったな。
作るか。
こんなのでいいな。
extern MAGIC *ring_fire_make(float mana);
extern int mclose(MAGIC *mp);
void main(void)
{
MAGIC *mp;
mp=ring_fire_make(0.00005); /*環状の火を生成*/
while(1); /*無限ループ*/
mclose(mp); /*魔法終わり処理*/
}
後で火力調整の機能付きのを作ろう。
今は火力の違う別バージョンを作って使い分けてもらおう。
コンロ台は元締めに作らせればいいな。
「後よ、灯りの魔道具あるだろ。あれも使いづらい。手元で点灯できないとな。何か考えてくれ」
前世だと灯りは手元か天井に設置だな。
スイッチの紐がいるな。
待てよ。
「魔石を粉にして紐を染めて魔道具に付けられないか」
「出来るな」
「天井に魔道具を設置して紐に触れば点灯が出来る」
「そりゃいいな。しかし、その工夫は既にありやがる。真似したと言われるのは業腹だ」
そうだよな。
普通に考えたらそういう魔道具を作るよな。
これと別バージョンは、扉の脇にスイッチか、リモコンかという所だな。
「扉の脇にスイッチを作るのはどうかな。小さい灯りをスイッチに付けてやるのも良いな」
「それなら紐の先に、小さい灯りをつけりゃいい。新しい工夫だと胸を張れる」
おう、そうだな。
前世では照明の灯りは扉脇のスイッチでLEDの小さい灯りが付いていたやつだった。
田舎に行った時の記憶だと、紐の先に蛍光塗料を塗った物が付いてたっけ。
何だ、簡単だ。
extern MAGIC *light_make(float mana);
extern int mclose(MAGIC *mp);
void main(void)
{
MAGIC *mp;
mp=light_make(0.000001); /*灯り生成*/
while(1); /*無限ループ*/
mclose(mp); /*魔法終わり処理*/
}
この魔道具を紐の先に付ければ良い。
104日も光り続ける。
問題は紐のスイッチを操作しようとして、先端の灯り玉を操作してしまう事だ。
104日も魔力の補充で触らなくて良いのなら、カバーで覆って触れないようにしてしまえば良い。
これで解決だ。
試作品を作ってみた。
天井の灯りには傘をつけた。
暗い中で紐の先端が光る。
紐に触って魔道具を起動すると天井の灯りが点る。
もう一度紐に触って停止をすると灯りが消えた。
「画期的だ。これならどんな商品にも負けないぜ」
「壁のスイッチも試してみてくれ。人によっては部屋の中央に紐があると邪魔な場合もある」
「あんた、何もんだ。子供とは思えねぇ」
「ただの本の虫さ」
「タイトはタイトだよ」
「あんたが何者であろうとも。こちらとしちゃ、食っていけるのなら文句はねぇな」
前世の知識をまた一つ使ってしまった。
でもこれぐらい良いよな。
灯りに紐スイッチのアイデアは前からあるみたいだし。
62
あなたにおすすめの小説
爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。
秋田ノ介
ファンタジー
88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。
異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。
その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。
飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。
完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。
ReBirth 上位世界から下位世界へ
小林誉
ファンタジー
ある日帰宅途中にマンホールに落ちた男。気がつくと見知らぬ部屋に居て、世界間のシステムを名乗る声に死を告げられる。そして『あなたが落ちたのは下位世界に繋がる穴です』と説明された。この世に現れる天才奇才の一部は、今のあなたと同様に上位世界から落ちてきた者達だと。下位世界に転生できる機会を得た男に、どのような世界や環境を希望するのか質問される。男が出した答えとは――
※この小説の主人公は聖人君子ではありません。正義の味方のつもりもありません。勝つためならどんな手でも使い、売られた喧嘩は買う人物です。他人より仲間を最優先し、面倒な事が嫌いです。これはそんな、少しずるい男の物語。
1~4巻発売中です。
辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい
ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。
チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~
第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?
第九章 魔国へ〜魔族大決戦!?
第十章 自分探しと家族サービス
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活
髙龍
ファンタジー
MMORPGで念願のアイテムを入手した次の瞬間大量の水に押し流され無念の中生涯を終えてしまう。
しかし神は彼を見捨てていなかった。
そんなにゲームが好きならと手にしたステータスとアイテムを持ったままゲームに似た世界に転生させてやろうと。
これは俺TUEEEしながら異世界に新しい風を巻き起こす一人の男の物語。
異世界に転生した社畜は調合師としてのんびりと生きていく。~ただの生産職だと思っていたら、結構ヤバい職でした~
夢宮
ファンタジー
台風が接近していて避難勧告が出されているにも関わらず出勤させられていた社畜──渡部与一《わたべよいち》。
雨で視界が悪いなか、信号無視をした車との接触事故で命を落としてしまう。
女神に即断即決で異世界転生を決められ、パパっと送り出されてしまうのだが、幸いなことに女神の気遣いによって職業とスキルを手に入れる──生産職の『調合師』という職業とそのスキルを。
異世界に転生してからふたりの少女に助けられ、港町へと向かい、物語は動き始める。
調合師としての立場を知り、それを利用しようとする者に悩まされながらも生きていく。
そんな与一ののんびりしたくてものんびりできない異世界生活が今、始まる。
※2話から登場人物の描写に入りますので、のんびりと読んでいただけたらなと思います。
※サブタイトル追加しました。
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる