56 / 409
第1章 ニオブざまぁ編
第56話 暗殺部隊と、異端と、永遠の愛
しおりを挟む
「私達の他に姿隠しを使っている人間がいる」
「マイラ、それ本当?」
「ええ、気配を感じるの」
どれどれ。
「【姿隠し破り】。わっ、本当だ。魔法撃っちゃえ。【警報探知】からの【電撃誘導】」
電撃が当たり、黒ずくめの死体が現れた。
こいつらが暗殺部隊か。
楽勝だな。
建物の中をくまなく歩いて始末した。
姿隠し破りの魔法はこんなだ。
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
void main(void)
{
system("dir /AH > カニキクカ"); /*姿隠しの神秘魔法名鑑定*/
}
書庫に行ったら、本棚がずれて、拍手しながら伯爵が現れた。
「姿を現したまえ、タイト君。足音で居るのは分かってる」
「ばれたか」
俺とマイラは姿を現した。
「うわっ。何だ、二人いたのか。そちらのお嬢さんは予想外だ。足音が全く聞こえなかったよ。殺し屋かね」
「元スリ」
マイラが短く返答した。
「まあいい。それより君の奮闘は魔法で見せて貰ったよ」
「それで」
「君の本質が理解できたよ。一言で言うなら異端だ。天才ではない。平凡でありながら偉業を成し遂げる。異端という他はない」
異端か?
転生というのはイレギュラーなんだろう。
確かに異端だ。
羊の中に一頭の転生者という狼が皮を被って潜んでる。
見た目では区別はつかない。
接してみなければ異端具合が分からないという事だろう。
マイラは俺に初めて出会った時に、その異端具合を感じ取ったのかな。
マイラも少し外れているような人間だから、仲間だと思ったのかもしれない。
「そうだね。異端に映るだろう」
「自覚があるんだね。その異端な所が危険なのか、私にはまだ判断できない。君とは長い付き合いになりそうだ」
「ところで姿隠しだけど、暗殺部隊はどうやって実現してるんだ?」
「噂でいいのなら教えてあげられる。噂では世界との接続を切るらしい。これはイメージ出来る者と出来ない者がいると聞いている」
「そういうイメージなんだ。よく、分かったよ」
「やはり異端だね。世界との接続が何かというのを理解しているとは。百万人に一人ぐらいしか姿隠しは出来ないとの噂だ。魔導師は素質がある者を血眼になって探している」
「じゃあ、すぐに暗殺部隊は再建するのは難しいね」
「そうだね」
「暗殺部隊の生き残りがいるかも知れないから気を付けて」
「分かってるさ」
「マイラ、行こう」
「うん」
姿隠しを使い、伯爵邸から出て、隣の敷地に向かった。
隣の敷地に何があるかと言えば墓地だ。
アルミナのお墓がある。
来たついでにお墓参りしようと思ったのだ。
墓に行くと、花束を持ったニオブが立っていた。
「いい所で会った。お前が買った魔石の用途について喋って貰うぞ」
「ふん、目立つ所に出ると、うるさいハエがすぐに集ってくる」
ニオブはそう言うと魔道具を起動した。
辺りは霧に包まれる。
「【警報探知】。駄目だ、逃げられた」
「うん、居ない」
マイラも見失ったようだ。
ええと霧を晴らすには、風だな。
風は最弱のイメージだったけど、役に立つ場面もあるんだな。
風を起こすと霧が晴れて、アルミナの墓前には花束が置かれていた。
メッセージカードが添えてある。
永遠の愛をとある。
ニオブも矛盾しているな。
永遠なら、バリスタとの婚約はどうなんだ。
手段の一つとして割り切ったのか。
貴族なら政略結婚は常套手段だしな。
「タイト、来月になったら、ダンスパーティあるの……えっと、それでね」
マイラにしては珍しく歯切れが悪い。
「何だ。行きたいのか。パートナーとして連れてってやるよ」
「本当! タイト、大好き!」
大げさな奴だな。
でも、服を用意しないとな。
準備にだいぶ時間が掛かりそうだ。
「マイラ、それ本当?」
「ええ、気配を感じるの」
どれどれ。
「【姿隠し破り】。わっ、本当だ。魔法撃っちゃえ。【警報探知】からの【電撃誘導】」
電撃が当たり、黒ずくめの死体が現れた。
こいつらが暗殺部隊か。
楽勝だな。
建物の中をくまなく歩いて始末した。
姿隠し破りの魔法はこんなだ。
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
void main(void)
{
system("dir /AH > カニキクカ"); /*姿隠しの神秘魔法名鑑定*/
}
書庫に行ったら、本棚がずれて、拍手しながら伯爵が現れた。
「姿を現したまえ、タイト君。足音で居るのは分かってる」
「ばれたか」
俺とマイラは姿を現した。
「うわっ。何だ、二人いたのか。そちらのお嬢さんは予想外だ。足音が全く聞こえなかったよ。殺し屋かね」
「元スリ」
マイラが短く返答した。
「まあいい。それより君の奮闘は魔法で見せて貰ったよ」
「それで」
「君の本質が理解できたよ。一言で言うなら異端だ。天才ではない。平凡でありながら偉業を成し遂げる。異端という他はない」
異端か?
転生というのはイレギュラーなんだろう。
確かに異端だ。
羊の中に一頭の転生者という狼が皮を被って潜んでる。
見た目では区別はつかない。
接してみなければ異端具合が分からないという事だろう。
マイラは俺に初めて出会った時に、その異端具合を感じ取ったのかな。
マイラも少し外れているような人間だから、仲間だと思ったのかもしれない。
「そうだね。異端に映るだろう」
「自覚があるんだね。その異端な所が危険なのか、私にはまだ判断できない。君とは長い付き合いになりそうだ」
「ところで姿隠しだけど、暗殺部隊はどうやって実現してるんだ?」
「噂でいいのなら教えてあげられる。噂では世界との接続を切るらしい。これはイメージ出来る者と出来ない者がいると聞いている」
「そういうイメージなんだ。よく、分かったよ」
「やはり異端だね。世界との接続が何かというのを理解しているとは。百万人に一人ぐらいしか姿隠しは出来ないとの噂だ。魔導師は素質がある者を血眼になって探している」
「じゃあ、すぐに暗殺部隊は再建するのは難しいね」
「そうだね」
「暗殺部隊の生き残りがいるかも知れないから気を付けて」
「分かってるさ」
「マイラ、行こう」
「うん」
姿隠しを使い、伯爵邸から出て、隣の敷地に向かった。
隣の敷地に何があるかと言えば墓地だ。
アルミナのお墓がある。
来たついでにお墓参りしようと思ったのだ。
墓に行くと、花束を持ったニオブが立っていた。
「いい所で会った。お前が買った魔石の用途について喋って貰うぞ」
「ふん、目立つ所に出ると、うるさいハエがすぐに集ってくる」
ニオブはそう言うと魔道具を起動した。
辺りは霧に包まれる。
「【警報探知】。駄目だ、逃げられた」
「うん、居ない」
マイラも見失ったようだ。
ええと霧を晴らすには、風だな。
風は最弱のイメージだったけど、役に立つ場面もあるんだな。
風を起こすと霧が晴れて、アルミナの墓前には花束が置かれていた。
メッセージカードが添えてある。
永遠の愛をとある。
ニオブも矛盾しているな。
永遠なら、バリスタとの婚約はどうなんだ。
手段の一つとして割り切ったのか。
貴族なら政略結婚は常套手段だしな。
「タイト、来月になったら、ダンスパーティあるの……えっと、それでね」
マイラにしては珍しく歯切れが悪い。
「何だ。行きたいのか。パートナーとして連れてってやるよ」
「本当! タイト、大好き!」
大げさな奴だな。
でも、服を用意しないとな。
準備にだいぶ時間が掛かりそうだ。
60
あなたにおすすめの小説
爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。
秋田ノ介
ファンタジー
88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。
異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。
その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。
飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。
完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。
ReBirth 上位世界から下位世界へ
小林誉
ファンタジー
ある日帰宅途中にマンホールに落ちた男。気がつくと見知らぬ部屋に居て、世界間のシステムを名乗る声に死を告げられる。そして『あなたが落ちたのは下位世界に繋がる穴です』と説明された。この世に現れる天才奇才の一部は、今のあなたと同様に上位世界から落ちてきた者達だと。下位世界に転生できる機会を得た男に、どのような世界や環境を希望するのか質問される。男が出した答えとは――
※この小説の主人公は聖人君子ではありません。正義の味方のつもりもありません。勝つためならどんな手でも使い、売られた喧嘩は買う人物です。他人より仲間を最優先し、面倒な事が嫌いです。これはそんな、少しずるい男の物語。
1~4巻発売中です。
辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい
ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。
チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~
第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?
第九章 魔国へ〜魔族大決戦!?
第十章 自分探しと家族サービス
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活
髙龍
ファンタジー
MMORPGで念願のアイテムを入手した次の瞬間大量の水に押し流され無念の中生涯を終えてしまう。
しかし神は彼を見捨てていなかった。
そんなにゲームが好きならと手にしたステータスとアイテムを持ったままゲームに似た世界に転生させてやろうと。
これは俺TUEEEしながら異世界に新しい風を巻き起こす一人の男の物語。
異世界に転生した社畜は調合師としてのんびりと生きていく。~ただの生産職だと思っていたら、結構ヤバい職でした~
夢宮
ファンタジー
台風が接近していて避難勧告が出されているにも関わらず出勤させられていた社畜──渡部与一《わたべよいち》。
雨で視界が悪いなか、信号無視をした車との接触事故で命を落としてしまう。
女神に即断即決で異世界転生を決められ、パパっと送り出されてしまうのだが、幸いなことに女神の気遣いによって職業とスキルを手に入れる──生産職の『調合師』という職業とそのスキルを。
異世界に転生してからふたりの少女に助けられ、港町へと向かい、物語は動き始める。
調合師としての立場を知り、それを利用しようとする者に悩まされながらも生きていく。
そんな与一ののんびりしたくてものんびりできない異世界生活が今、始まる。
※2話から登場人物の描写に入りますので、のんびりと読んでいただけたらなと思います。
※サブタイトル追加しました。
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる