異世界で俺だけがプログラマー~転生して蘇った知識は魔王級。家族に捨てられたけど、世界法則には気に入られた。プログラム的呪文で最強無双~

喰寝丸太

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第1章 ニオブざまぁ編

第56話 暗殺部隊と、異端と、永遠の愛

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「私達の他に姿隠しを使っている人間がいる」
「マイラ、それ本当?」
「ええ、気配を感じるの」

 どれどれ。

「【姿隠し破り】。わっ、本当だ。魔法撃っちゃえ。【警報探知】からの【電撃誘導】」

 電撃が当たり、黒ずくめの死体が現れた。
 こいつらが暗殺部隊か。
 楽勝だな。

 建物の中をくまなく歩いて始末した。
 姿隠し破りの魔法はこんなだ。

#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>

void main(void)
{
 system("dir /AH > カニキクカ"); /*姿隠しの神秘魔法名鑑定*/
}

 書庫に行ったら、本棚がずれて、拍手しながら伯爵が現れた。

「姿を現したまえ、タイト君。足音で居るのは分かってる」
「ばれたか」

 俺とマイラは姿を現した。

「うわっ。何だ、二人いたのか。そちらのお嬢さんは予想外だ。足音が全く聞こえなかったよ。殺し屋かね」
「元スリ」

 マイラが短く返答した。

「まあいい。それより君の奮闘は魔法で見せて貰ったよ」
「それで」
「君の本質が理解できたよ。一言で言うなら異端だ。天才ではない。平凡でありながら偉業を成し遂げる。異端という他はない」

 異端か?
 転生というのはイレギュラーなんだろう。
 確かに異端だ。
 羊の中に一頭の転生者という狼が皮を被って潜んでる。
 見た目では区別はつかない。
 接してみなければ異端具合が分からないという事だろう。

 マイラは俺に初めて出会った時に、その異端具合を感じ取ったのかな。
 マイラも少し外れているような人間だから、仲間だと思ったのかもしれない。

「そうだね。異端に映るだろう」
「自覚があるんだね。その異端な所が危険なのか、私にはまだ判断できない。君とは長い付き合いになりそうだ」

「ところで姿隠しだけど、暗殺部隊はどうやって実現してるんだ?」
「噂でいいのなら教えてあげられる。噂では世界との接続を切るらしい。これはイメージ出来る者と出来ない者がいると聞いている」

「そういうイメージなんだ。よく、分かったよ」
「やはり異端だね。世界との接続が何かというのを理解しているとは。百万人に一人ぐらいしか姿隠しは出来ないとの噂だ。魔導師は素質がある者を血眼になって探している」
「じゃあ、すぐに暗殺部隊は再建するのは難しいね」
「そうだね」

「暗殺部隊の生き残りがいるかも知れないから気を付けて」
「分かってるさ」

「マイラ、行こう」
「うん」

 姿隠しを使い、伯爵邸から出て、隣の敷地に向かった。
 隣の敷地に何があるかと言えば墓地だ。
 アルミナのお墓がある。
 来たついでにお墓参りしようと思ったのだ。

 墓に行くと、花束を持ったニオブが立っていた。

「いい所で会った。お前が買った魔石の用途について喋って貰うぞ」
「ふん、目立つ所に出ると、うるさいハエがすぐにたかってくる」

 ニオブはそう言うと魔道具を起動した。
 辺りは霧に包まれる。

「【警報探知】。駄目だ、逃げられた」
「うん、居ない」

 マイラも見失ったようだ。
 ええと霧を晴らすには、風だな。
 風は最弱のイメージだったけど、役に立つ場面もあるんだな。

 風を起こすと霧が晴れて、アルミナの墓前には花束が置かれていた。
 メッセージカードが添えてある。
 永遠の愛をとある。

 ニオブも矛盾しているな。
 永遠なら、バリスタとの婚約はどうなんだ。
 手段の一つとして割り切ったのか。

 貴族なら政略結婚は常套じょうとう手段だしな。

「タイト、来月になったら、ダンスパーティあるの……えっと、それでね」

 マイラにしては珍しく歯切れが悪い。

「何だ。行きたいのか。パートナーとして連れてってやるよ」
「本当! タイト、大好き!」

 大げさな奴だな。
 でも、服を用意しないとな。
 準備にだいぶ時間が掛かりそうだ。
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