異世界で俺だけがプログラマー~転生して蘇った知識は魔王級。家族に捨てられたけど、世界法則には気に入られた。プログラム的呪文で最強無双~

喰寝丸太

文字の大きさ
63 / 409
閑話集その1

第63話 第6感と、風邪と、ウイルス除去

しおりを挟む
「くしゅん」

 俺はマイラのおでこに自分のおでこを重ね合わせた。
 マイラのおでこは火が点いたように熱い。

「はわわ」

 マイラの顔がいっそう赤くなった。

「マイラ、風邪をひいたな」
「そうかも」
「病気が治るまで大人しくしてろよ」

 俺はマイラを一人部屋に残して授業に出た。

「あれっ、今日はマイラが居ないの」

 セレンが俺にそう言って声を掛けてきた。

「マイラは風邪なんだ」
「果物を持ってお見舞いに行かなくちゃね」
「マイラも喜ぶだろう」

 放課後。

「マイラ、調子はどう?」
「怠いし、しんどい」
「セレンがお見舞いに来ると言ってた」
「そう。弱ったところを見せたくないけど、男にあえて弱みを見せるのも」

 マイラが呟いている。
 ドアがノックされた。

「どうぞ」
「マイラの調子はどう」
「まだ熱があるみたいなんだ」
「魔法で治せたらいいのにね」

 それだ。
 考えてみよう。
 まずは風邪を検知する魔法だ。

char sick_sense; /*病気*/
char main(void)
{
 return(sick_sense); /*病気を検知*/
}

 こんなのでどうだ。
 早速、魔法を実行してみた。

 うわっ、菌がうようよだ。
 菌ってこんなにいるものなんだな。
 こんなに居たらどれがマイラの風邪の菌か分からない。

「果物を剥いたわ」
「料理出来るアピール。敵ながら天晴」

 何かマイラが呟いたのが聞こえた。
 魔法の事を考えながらウサギの形に剥かれた果物を食べる。

 待てよ、シックとシックス似てるよな。
 そうなると。

char sixth_sense; /*第六感*/
char main(void)
{
 return(sixth_sense); /*第六感を検知*/
}

 うおぅ、魔法で第六感を再現しちまった。
 なんか、ざわざわするだけでこれで第六感と言えるのか。
 あっ、悪寒がしてきた。
 それに、突き刺さるように痛い。
 幽霊でも居るんじゃないだろうか。

「はっくしょん」

 どうやら俺も風邪をひいたようだ。
 風邪を治す魔法の開発に戻ろう。

extern MAGIC *magic_make(char *material,long material_size,int image); /*魔法作成*/
extern int mclose(MAGIC *mp);
extern void magic_delete(MAGIC *mp);

char virus[1000000]; /*ウィルス百万個*/
void main(void)
{
 MAGIC *mp; /*魔法定義*/
 mp=magic_make(virus,sizeof(virus),IMAGEUNDEFINED); /*ウィルスを魔法に*/
 magic_delete(mp); /*ウィルス消去*/
 mclose(mp); /*魔法終わり処理*/
}

 よし、出来た。

「【ウイルス除去】。効果がないな」

 百万個では少なすぎたか。
 何回か連続で使えば問題ないよな。

「【ウイルス除去】。【ウイルス除去】。【ウイルス除去】……【ウイルス除去】」

 ふぅ、だいぶ良くなった。
 マイラにも魔法を掛けてやるとするか。

「【ウイルス除去×20】。どうだ、マイラ」
「良くなったみたい」

 マイラのおでこにおでこを重ねる。

「はにゃ、近い」

 マイラが動くので鼻だとか唇とかが当たってしまった。

「ごめん」
「うみゅう」

 顔は赤いが、熱は下がったな。

「何か邪魔しているみたいだから帰るわね」
「おう、また明日な」

 そういえば第六感魔法は成功だったのか、失敗だったのか。
 第六感魔法を発動してみた。
 何やら、暖かくてピンク色の波動が感じられた。
 リラックスしているという事なんだろうか。

「タイトに看病されたかったのに。何でも魔法で解決しちゃうんだから。でも、ありがと」
「どういたしまして」

 第六感は役に立たないな。
 お蔵入りにしておこう。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。

秋田ノ介
ファンタジー
  88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。  異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。  その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。  飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。  完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。  

ReBirth 上位世界から下位世界へ

小林誉
ファンタジー
ある日帰宅途中にマンホールに落ちた男。気がつくと見知らぬ部屋に居て、世界間のシステムを名乗る声に死を告げられる。そして『あなたが落ちたのは下位世界に繋がる穴です』と説明された。この世に現れる天才奇才の一部は、今のあなたと同様に上位世界から落ちてきた者達だと。下位世界に転生できる機会を得た男に、どのような世界や環境を希望するのか質問される。男が出した答えとは―― ※この小説の主人公は聖人君子ではありません。正義の味方のつもりもありません。勝つためならどんな手でも使い、売られた喧嘩は買う人物です。他人より仲間を最優先し、面倒な事が嫌いです。これはそんな、少しずるい男の物語。 1~4巻発売中です。

辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい

ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆ 気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。 チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。 第一章 テンプレの異世界転生 第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!? 第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ! 第四章 魔族襲来!?王国を守れ 第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!? 第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~ 第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~ 第八章 クリフ一家と領地改革!? 第九章 魔国へ〜魔族大決戦!? 第十章 自分探しと家族サービス

念願の異世界転生できましたが、滅亡寸前の辺境伯家の長男、魔力なしでした。

克全
ファンタジー
アルファポリスオンリーです。

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活

髙龍
ファンタジー
MMORPGで念願のアイテムを入手した次の瞬間大量の水に押し流され無念の中生涯を終えてしまう。 しかし神は彼を見捨てていなかった。 そんなにゲームが好きならと手にしたステータスとアイテムを持ったままゲームに似た世界に転生させてやろうと。 これは俺TUEEEしながら異世界に新しい風を巻き起こす一人の男の物語。

異世界に転生した社畜は調合師としてのんびりと生きていく。~ただの生産職だと思っていたら、結構ヤバい職でした~

夢宮
ファンタジー
台風が接近していて避難勧告が出されているにも関わらず出勤させられていた社畜──渡部与一《わたべよいち》。 雨で視界が悪いなか、信号無視をした車との接触事故で命を落としてしまう。 女神に即断即決で異世界転生を決められ、パパっと送り出されてしまうのだが、幸いなことに女神の気遣いによって職業とスキルを手に入れる──生産職の『調合師』という職業とそのスキルを。 異世界に転生してからふたりの少女に助けられ、港町へと向かい、物語は動き始める。 調合師としての立場を知り、それを利用しようとする者に悩まされながらも生きていく。 そんな与一ののんびりしたくてものんびりできない異世界生活が今、始まる。 ※2話から登場人物の描写に入りますので、のんびりと読んでいただけたらなと思います。 ※サブタイトル追加しました。

転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~

ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。 コイツは何かがおかしい。 本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。 目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。

処理中です...