異世界で俺だけがプログラマー~転生して蘇った知識は魔王級。家族に捨てられたけど、世界法則には気に入られた。プログラム的呪文で最強無双~

喰寝丸太

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第4章 盗まれたスペルブック編

第224話 説教と、罠と、ベッド

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「話って?」

 寮の俺の部屋でリッツと会う。
 リッツは何事かと心配そうに俺に尋ねた。
 セレンがお茶を淹れる。

 みんなの視線はリッツに集中した。

「嫌だなぁ、みんなに見つめられると不安になります。あっこれお土産」

 渡されたのは豚の置物。

「もしかして、今日のラッキーアイテムか?」
「よく分かりましたね。今日のラッキーアイテムなんだ。贈り物すると、みんなハッピーになれるらしい」

「話は一つだ。ソレノが居ながら女と買い物してたな。まだハーレムを目指しているのか?」
「えー、心外だな。そんな事は、ないない。ソレノ一筋に決まってるじゃないですか」

「そうか。じゃあ行っていいぞ。釘を刺したかっただけだから」

 若干、不思議そうな顔をしてリッツが出ていく。
 豚の置物には魔石がはめ込まれていた。

 やっぱりね。
 魔道具を停止させた。

「どう思う。盗聴器を仕掛けるのにお土産だと言って渡すか」
「自然にやってましたわね。演技なら大したものです」
「体のどこにも余分な力は入ってなかった。自然体」

 レクティとマイラの意見は白か。
 盗聴器を解析して、盗聴している場所をレクティに知らせた。

「この盗聴器を使えないかな。たとえば誰かにあげるとか。そして、その人物にたまに会いに行く。そこで偽情報を流す」
「すぐにばれると思います。ですが、駄目元でやってみるのもよろしいかと」

 レクティが賛成したのでそうする事にした。
 誰に渡すかな。
 私生活が分かっても被害がない奴。
 俺は魔道具を起動して、ベークの所に行った。

「これ要らないからやるよ」

 ベークは豚の置物を受け取り損なって落とし、慌てて豚の置物を拾った。

「ああ、もらっておく。お返しはまた」
「お返しは別にいいよ。金が無いんだろ」
「馬鹿にするな。良いアルバイトが見つかって裕福に暮らしている」
「そうか。とにかくお返しは要らないから」

 ベークに悪い事したかな。
 少し罪悪感がある。
 許せベーク。
 部屋に帰るとレクティが部屋にいた。

「やはり、気づかれまたね。盗聴者は姿をくらましました」
「あんまり期待してなかったからいいや。ベークに彼女でも紹介してやろうかな。レクティはどう思う」
「ええと、みんな嫌がると思います」

「そっか、嘘の彼女でも良いんだけどな。しばらく喜ばせて、綺麗に別れる。できるだろ」
「できますけど」
「頼むよ」
「仕方ありませんね」

 そして、何時間か経って、レクティがやってきた。

「彼女は要らないそうです。断られました。もう彼女はいるそうです」
「彼女は元婚約者の一人だったりしてな」
「ベークならありえそうです。複数婚約者がいても不思議はありません。調べますか」
「ベークの事はそっとしておこう。振られたら紹介してやれば良い」

「ちわー、家具屋です。キングサイズのベッドをお届けに参りました」

 そう言って男が入ってきた。
 マイラが通したんだろ。

「この部屋に置いてくれ」
「へい」

 4人掛かりでベッドが運ばれた。

 男達が去るとセレンの手で、シーツが敷かれ、マイラが飛び乗る。
 そして俺を手招きした。
 俺はリニアに運ばれベッドの上に乗せられた。

「ちょっと」

 服を剥かれてないから、まだ安心だ。
 でも4人全員がベッドの上に上がってきた。

「殿、お覚悟を。お情け頂戴ませ」
「マイラ、冗談だよね」
「うん、冗談」

 もっかの敵は4人の婚約者。
 一戦交えるわけにもいかない。
 身内というのはかくも扱いが難しい。

 今は4人の関係は良好と言えるだろう。
 だが、何かのはずみに敵に回る事もあるかも。
 身内が潜在的な敵。

 嫌な考えだ。
 だが、考えてしまう。

 4人に包まれて寝る。
 まだ早い時間なのに寝入ってしまった。

 夜中に起きて、心の中で何かが引っ掛かった。
 今日の出来事で何か重要な事があった気がする。
 夢の中で謎が解けたんだ。
 何の謎だったかな。

 何だろ。
 駄目だ、思い出せない。

 前世の記憶は思い出せるのに、現世の記憶は忘れることがある。
 謎も解答も思い出せない。

 完全記憶が欲しかったな。
 まあ良いや。
 寝直そう。

 4人とキスをしてから寝た。
 これで変な夢は見ないだろ。
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