異世界で俺だけがプログラマー~転生して蘇った知識は魔王級。家族に捨てられたけど、世界法則には気に入られた。プログラム的呪文で最強無双~

喰寝丸太

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第4章 盗まれたスペルブック編

第245話 ラチェッタと、決戦と、突入

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 雲一つない快晴。
 ベーク以外に寝不足はいないようだ。
 ベークの目の下のクマが酷い。
 一睡もできなかったらしい。

 村が見える所に俺達は陣取った。
 村にはローブ姿の魔導師が沢山いるのが遠目で分かる。

 ベークはちょっと前に俺達と別れて村へ行った。
 ちょっと待ってやるか。
 ほどなくしてベークはラチェッタの手を引いて現れた。

「攻撃を止めて下さいまし。お爺様達になんの罪がございましょう」
「リニア、見せてやれ」

 リニアの手がおぞましい触手に変形する。

「ひっ、これをお爺様達が」
「そうだな。それにしてもベークは凄いな。どうやって中に入って出て来たんだ」

 ラチェッタが固まったので、ベークに話題を振った。

「正直にラチェッタに一目ぼれしたので会いに来たと言ったら、入れてくれた。ラチェッタに星を落とす攻撃で村が壊滅すると言ったら、ラチェッタが抜け道を教えてくれたんだ。それで一緒に出て来れた」

 運のいい奴だ。
 ラチェッタがベークに助けられるのは予定調和なのか。
 この二人は結婚までいくかもな。
 きっと運命なのだろう。

「お爺様達はそんなに酷い事を。お爺様はふといなくなる時があって、どこに行ったのか教えてくれませんでした。村人の一人が秘密だと言って、ファラドの名と村の歴史を教えてくれました。わたくしはどうしたらいいですか?」
「俺達を恨むのも良いだろう。だがそれは魔導師が行った犯罪を全て知ってからだ。全てを知れば、どうすればいいのかは、おのずと見えてくるんじゃないかな」
「納得はいきませんが、もうどうしようもないのですね」
「俺としてはラチェッタには、滅びと再生を見守ってほしい」

「ラチェッタ、誰が敵になろうと僕は君の味方だ。今は話を聞く事しかできないけど、出来る限り力になる」
「ベーク様、ありがとうございます」

「タイト様、敵側に動きがあります」
「分かった。小手調べだ。【バリア1億魔力】」

 村をバリアで囲った。
 儀式魔法みたいなのを発動したらしい。
 1キロメートルはある巨大な火の玉が空に浮かび、こちらに向かって来て、バリアで防がれた。
 火球は散らばり、村の中は灼熱地獄になった。

 目につく魔導師のほとんどは焼け死んだ。
 バリアに戦士が果敢に斬りつけるのが見える。
 だが、バリアは突破出来ないようだ。
 こちらからも攻撃は出来ないが、向こうも攻撃できないはず。

「レクティ、降伏勧告をしてくれ」
「はい」

 レクティの部下が降伏勧告に行く。

「どうやら徹底抗戦らしいです。ほとんどの者が裁かれると死罪だと言っています。死ぬなら戦って死にたいと」
「愚かだな」

 自分のやった事を裁かれるのが怖いのか。

「ラチェッタ、良く見ておくんだ。彼らがどういう存在なのかを」
「それがわたくしの役目なのですね」

 しばらくして降伏すると言う者が現れた。
 バリアを解くと戦士がわっと俺達に向かって駆け出す。
 そう来ると思ってたよ。

「マイラ、リニア頼む。かれらに絶望を」

 魔導師側の戦士はマイラによって切り伏せられ、リニアの鉄拳で叩きのめされた。
 本当に降伏する者が出始めた。
 レクティの部下が武装解除して、移送していく。

 俺は再びバリアを張った。
 最終勧告をするべきかな。

「レクティ、最終勧告を」
「はい」

 最終勧告が行われた。
 バリアに向かって放たれる数々の魔法。
 それが返答か。

「セレン、重荷を背負わせて済まないな。覚えておいてほしい。命令を下したのは俺で、この村を滅ぼしたのは俺だ。じゃあやってくれ」
「【メテオ魔法】」

 空が明るくなり、空に点が見えた。
 俺はバリアを解除。
 そして閃光がきらめき、轟音と共に村が消滅した。
 吹き飛ばされないように樹につかまる。
 終わったな。

「お爺様」

 ラチェッタの目に涙が光った。
 ベークが優しく肩を抱きしめる。

 俺は終わりだと思っていたが、どうやら違ったようだ。

「タイト様、地下への入口を発見しました」

 レクティがそう報告して来た。
 本拠地は地下だったんだな。

「マイラ、リニア、突入するぞ。後の人間は待機だ」
「わたくしも参ります」
「なら僕も行く」

 ラチェッタとベークも行くらしい。
 俺達は村のあった場所に出来たクレーターに入り、地下へ続く穴に垂らされたロープを伝って下に降りた。
 灯りの魔道具を点ける。
 マイラとリニアが辺りの様子を窺いながら歩を進め始めた。
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