異世界で俺だけがプログラマー~転生して蘇った知識は魔王級。家族に捨てられたけど、世界法則には気に入られた。プログラム的呪文で最強無双~

喰寝丸太

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第7章 魔王大戦編

第399話 魔王会議と、枝豆と、アスロン侯爵軍

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「第1回魔王会議を開催する」

 魔王会議が始まった。
 最初の議題は互いに争わないということ。
 これは今まで通りなので問題はない。

 人間にも人権を認めるという提案がなされたら、反対意見が続出。
 人を気にくわないからと言って殺すのではなくて、裁判を開くんだと言ってやった。
 腹の中でどう思っているかは分からないが、受け入れてくれた。

 魔王同士が互いに抑止力になってくれれば、入植した獣人も安全だろう。
 裁判官は全魔王がやることになっている。
 当事者は裁判官になれないから、3体の魔王が裁判官を務めることになる。

 これで一区切りついたな。

「タイトは凄いな。あの魔王共を仕切るんだから」
「やつらなんか可愛いもんだ。海千山千の貴族とか相手にしてみろ。辟易するから」
「確かに長老とか相手にするより容易そうだ」

 入植された畑を見回る。
 畑には青々とした野菜が生えていた。

「麦の収穫まではおおよそ9ヶ月かかるのか」
「まあな。だが蕎麦は3ヶ月だ」
「蕎麦はいいよな。荒れ地でも育てやすい」
「豆もおおよそ3ヶ月だ」
「枝豆を食うのかが楽しみだ」
「早く植えた場所ならもう食べれるだろう」

 大豆に似た豆をつける野菜を早いうちに収穫する。
 うん、枝豆にちょうど良い。

 茹でて塩を振る。
 莢を押すと、緑色の豆が飛び出す。
 塩加減もばっちりだ。
 ビールが欲しくなる。
 エールで我慢しとくか。

「これなら、エルフにも食べられる」
「豆と塩だけだからな」
「こんな美味い豆の食い方を知っているとは、人間も馬鹿には出来ないな」
「人間は美味く食べれる方法を常に模索しているから」
「エルフにはない考え方だ。エルフは伝統をなかなか変えようとはしない」

 獣人も枝豆を美味そうに食う俺らが気になったのだろう。
 寄って来て、鍋から枝豆を摘まんだ。
 そして、エールを飲む。
 
 枝豆を摘まむ手が止まらない。
 そうなんだよな。
 枝豆と飲み物があると無限ループに陥る。

 平和だな。
 こんな日が続くのも悪くないな。

「大変です。人間の大軍が押し寄せてます」

 マイラ達の迎えでなければ、アスロン侯爵の軍だろう。
 陣地まで見に行くと、アスロン侯爵の旗が翻っていた。

 俺は伝言魔法で魔王達に軽々しく手を出すなと忠告を与えた。
 アスロン侯爵はここを開拓して大都市に変えるみたいな野望を持っているのだろうけど、有象無象を集めても魔王の1体も倒せないだろう。
 どうするつもりかな。

「エルフの斥候によると奴ら、魔王に接触して貢物したらしい」

 とりあえず喧嘩を売って回るほど馬鹿じゃないのか。
 魔王同士を潰し合わせる戦略かな。

「獣人とエルフの所には来てないのか?」
「斥候の話ではエルフと獣人は奴隷にするつもりらしい。兵士がそう話していたと言っていた」

 エルフと獣人を下に見ているのだな。
 アスロン侯爵らしい。

「エルフと獣人が手を組む必要がありそうだが、一筋縄ではいかないだろうな」
「うむ、エルフの傘下に入るならやぶさかではないがな」

 エルフは獣人を下に見てる。
 獣人は獣人でエルフは略奪する相手だと思っているからな。
 これをまとめるのは容易ではない。
 まあ、俺の魔法でアスロン侯爵の軍を皆殺しに出来るんだけど、働き盛りの男達がごっそり減るなんてことになったら、後始末する人間が苦労する。
 ランシェ辺りに文句を言われそうだ。
 エルフと獣人の連合軍で追い払えれば、二度とここを侵略しようとは考えないはず。

「獣人は何とかなるけど、魔王とエルフがな」
「エルフだって馬鹿じゃないぞ。獣人と人間の軍を同時に敵にはしない」
「だけど協力は嫌なのだろう」
「そうだな。獣人と手を組んで戦争するなど考えられん」

 どいつもこいつもという状況になりそうだ。
 金で雇うのが一番かな。
 エルフと獣人の傭兵軍を作る。

 エルフの金は木の実なんだけど、必要以上には欲しがらないのが今までの付き合いで分かる。
 たしかに木の実を食えない程貰っても虫に食われるだけだ。
 獣人は食い物で釣れそうだけど、魔法で召喚するにも限界はある。

 何か上手い手を考えないといけない。
 今の状況だと魔王が1体でも寝返ると状況はちょっと不味くなる。
 魔王をぶっ殺せばいいなんて短絡的には考えられない。
 魔王が死ねば、肉食モンスターが縄張りにするに違いない。
 肉食モンスターは獣人と話し合うなんて真似はしないだろうから、入植もとん挫する。

 これまでやってきたことが泡と消えるのはちょっとな。
 何か考えないと。
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