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第5章 アンデッドでざまぁ
第231話 おっさん、秘密基地を壊滅させる
秘密基地の場所は商店への食料の注文書に書かれていた。
全然、秘密基地じゃないだろう。
まあ、食い物を運ぶ必要があるから仕方ないが。
二人や三人ならともかく十人以上いるとなると食料もかなり要るのは間違いない。
基地と呼ばれる規模なら仕方ないのかも知れない。
「無理するなよ」
「平気さ」
「ほら、根っこに、つまずいたぞ」
ジェフの体力は限界近い。
いきなりの強行軍で、山登りの次は道なき道を探索ときてる。
大の大人でも根を上げてもおかしくない。
ここにジェフを置き去りにして、俺だけで秘密基地に行こうかと思ったぐらいだ。
人間の俺は連れて行くのが人情だと思い、アンデッドの俺は置いていけと思う。
心は人間だという意地が連れて行く事を選んでいた。
背負ってやる事も申し出たが、拒否された。
モンスターが現れた時に俺が満足に戦えないからだ。
事実、狼型や熊型などのモンスターがひっきりなしに現れた。
道ぐらい作っておけよと思わなくもない。
秘密基地だから、なんだろうな。
森の奥深くにレンガで出来た建物が現れた。
やっと着いたか。
「やはり侵入は夜か」
「もう待てない。それに今度は俺も連れてってくれ」
「そうか、なら作戦を立てないとな」
「こういう時は騒ぎを起こして忍び込むと教わった」
「そうだな。なら、良い物がある」
魔力通販と爆竹を箱買いする。
いくつかばらして導火線を取る。
それを長く結び爆竹の束に結んだ。
「よし、入口から少し離れた場所に、仕掛けよう」
爆竹を仕掛け、火を点け離れる。
後は入口近くで待つだけだ。
しばらくして爆竹が爆発する。
「何だ、何だ」
兵士が数人出て来る。
俺はそいつらに鉄アレイをぶつけて昏倒させ、入口から入った。
「お前は誰だ。敵襲。敵襲」
「寝てろ」
メイスで兵士を殴る。
「属性魔導、光よ収束しろ」
敵魔導士がレーザーみたいな物を放つ。
俺はレーザーを受け止めた。
出力が弱すぎだ。
火傷を負うどころか、かすり傷さえ負わせられない。
「目を狙え」
そういう用途なら分かる。
「属性魔導、光よ収束しろ」
俺はスモークシールドのヘルメットとサングラスを併用しているから、眩しいぐらいでどうって事はない。
メイスで魔導士達を蹴散らす。
そして、俺達は広い空間に出た。
魔力回路がある。
これは生贄の魔力回路に似ているな。
「ステアぁ! これはステアの腕輪。お前らステアに何をした」
魔力回路の脇にあるゴミの山を見て、ジェフが慟哭する。
そして、入ってきた兵士に突撃した。
おいおい、突撃するなよ。
アンデッドの心が放って置けと言い、人間の心が庇えと言う。
俺はジェフの背中を掴むと引き戻した。
兵士が一斉にクロスボウを放つ。
あっ、不味い。
ジェフと俺はハリネズミになった。
だが、俺は魔力壁で無傷だ。
仕方ないな。
エリクサーをジェフに飲ます。
ジェフを置いて、俺は淡々と兵士達を殺し始めた。
何にも感じない。
怒りも悲しみもない。
これがアンデッドの心か。
人間を殺すのが当たり前。
義務感も達成感も無い。
兵士を殺し終わり、牢屋を見つけた。
そして我に返る。
ステアの血の匂いがする。
牢屋では自分の指先を針で突き布に血文字を書く少年がいた。
「助けに来たぞ。ジェフも一緒だ」
「兄さんが来ているの」
「ああ、すぐ会える」
ジェフをステアが眠りから起こす。
「ここは天国なのか、死んだはずのステアの姿が見える」
「兄さん、現実だよ。まだ死んでない」
感動の再会だが、なんの感慨も浮かんでこない。
良かったなと人間の心が言う。
だがアンデッドの心がそれを否定する。
感動など要らないと。
俺は今後、アンデッドの心とどう付き合うのか、考えないといけないと思った。
ソロでやって行こう。
同行者は要らない。
煩わしいだけだ。
アンデッドは一人でも生きて行ける。
駄目だ。
人間の心を否定しちゃ駄目だ。
結末が悲しい物であろうとも、人情に寄り添って生きるんだ。
今回はたまたま運がよかっただと、アンデッドの心が言う。
違う。
兄の執念が実を結んだ。
強行軍を突破して、その努力が報われた。
そう思う事にする。
感動する事を忘れてはいけない
俺の中の人間がどんどん抜け落ちている気がするが執念で覆すんだ。
そう心に誓った。
全然、秘密基地じゃないだろう。
まあ、食い物を運ぶ必要があるから仕方ないが。
二人や三人ならともかく十人以上いるとなると食料もかなり要るのは間違いない。
基地と呼ばれる規模なら仕方ないのかも知れない。
「無理するなよ」
「平気さ」
「ほら、根っこに、つまずいたぞ」
ジェフの体力は限界近い。
いきなりの強行軍で、山登りの次は道なき道を探索ときてる。
大の大人でも根を上げてもおかしくない。
ここにジェフを置き去りにして、俺だけで秘密基地に行こうかと思ったぐらいだ。
人間の俺は連れて行くのが人情だと思い、アンデッドの俺は置いていけと思う。
心は人間だという意地が連れて行く事を選んでいた。
背負ってやる事も申し出たが、拒否された。
モンスターが現れた時に俺が満足に戦えないからだ。
事実、狼型や熊型などのモンスターがひっきりなしに現れた。
道ぐらい作っておけよと思わなくもない。
秘密基地だから、なんだろうな。
森の奥深くにレンガで出来た建物が現れた。
やっと着いたか。
「やはり侵入は夜か」
「もう待てない。それに今度は俺も連れてってくれ」
「そうか、なら作戦を立てないとな」
「こういう時は騒ぎを起こして忍び込むと教わった」
「そうだな。なら、良い物がある」
魔力通販と爆竹を箱買いする。
いくつかばらして導火線を取る。
それを長く結び爆竹の束に結んだ。
「よし、入口から少し離れた場所に、仕掛けよう」
爆竹を仕掛け、火を点け離れる。
後は入口近くで待つだけだ。
しばらくして爆竹が爆発する。
「何だ、何だ」
兵士が数人出て来る。
俺はそいつらに鉄アレイをぶつけて昏倒させ、入口から入った。
「お前は誰だ。敵襲。敵襲」
「寝てろ」
メイスで兵士を殴る。
「属性魔導、光よ収束しろ」
敵魔導士がレーザーみたいな物を放つ。
俺はレーザーを受け止めた。
出力が弱すぎだ。
火傷を負うどころか、かすり傷さえ負わせられない。
「目を狙え」
そういう用途なら分かる。
「属性魔導、光よ収束しろ」
俺はスモークシールドのヘルメットとサングラスを併用しているから、眩しいぐらいでどうって事はない。
メイスで魔導士達を蹴散らす。
そして、俺達は広い空間に出た。
魔力回路がある。
これは生贄の魔力回路に似ているな。
「ステアぁ! これはステアの腕輪。お前らステアに何をした」
魔力回路の脇にあるゴミの山を見て、ジェフが慟哭する。
そして、入ってきた兵士に突撃した。
おいおい、突撃するなよ。
アンデッドの心が放って置けと言い、人間の心が庇えと言う。
俺はジェフの背中を掴むと引き戻した。
兵士が一斉にクロスボウを放つ。
あっ、不味い。
ジェフと俺はハリネズミになった。
だが、俺は魔力壁で無傷だ。
仕方ないな。
エリクサーをジェフに飲ます。
ジェフを置いて、俺は淡々と兵士達を殺し始めた。
何にも感じない。
怒りも悲しみもない。
これがアンデッドの心か。
人間を殺すのが当たり前。
義務感も達成感も無い。
兵士を殺し終わり、牢屋を見つけた。
そして我に返る。
ステアの血の匂いがする。
牢屋では自分の指先を針で突き布に血文字を書く少年がいた。
「助けに来たぞ。ジェフも一緒だ」
「兄さんが来ているの」
「ああ、すぐ会える」
ジェフをステアが眠りから起こす。
「ここは天国なのか、死んだはずのステアの姿が見える」
「兄さん、現実だよ。まだ死んでない」
感動の再会だが、なんの感慨も浮かんでこない。
良かったなと人間の心が言う。
だがアンデッドの心がそれを否定する。
感動など要らないと。
俺は今後、アンデッドの心とどう付き合うのか、考えないといけないと思った。
ソロでやって行こう。
同行者は要らない。
煩わしいだけだ。
アンデッドは一人でも生きて行ける。
駄目だ。
人間の心を否定しちゃ駄目だ。
結末が悲しい物であろうとも、人情に寄り添って生きるんだ。
今回はたまたま運がよかっただと、アンデッドの心が言う。
違う。
兄の執念が実を結んだ。
強行軍を突破して、その努力が報われた。
そう思う事にする。
感動する事を忘れてはいけない
俺の中の人間がどんどん抜け落ちている気がするが執念で覆すんだ。
そう心に誓った。
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