エスパー&ソーサラー

緒方宗谷

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反撃

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 長い道を進み続けると、さび付いた鉄扉を見つけた。
 開けようとしたが、鍵がかかっていて開かない。道が細いため、ゴーレムを召喚して破壊するわけにもいかなかった。
 「サイコマグナムで、鍵穴壊したらどうですか?」
 「力を使ったら、わたし達の居場所がばれちゃうでしょ? サラも使っちゃだめよ」
 そう言いながらミリィは、サラのローブの腰元を止めていたピンを取った。
 「やっ! ミリィさんのエッチ!!」
 はだけそうになるローブを抑え、サラが叫ぶ。
 「変なこと言わないでよ!! 鍵を開けるためだってば!!」
 「ミリィさんて、泥棒家業出身なんですか?」
 「違うわよ!!」
 ミリィはすぐ開くと自負したが、大分時間が過ぎる。
 「まだですか~?」
 「ん~・・・、初めてやるのよ、これ」
 どれだけの時間が過ぎたのだろうか。空が見えていたとしたら、陽が暮れてるころだろうか。霊力もだいぶ回復してきた。
 やっとの思いで鍵が開いて先に進もうとした時、後ろで爆音が響き廊下全体が揺れた。
 長い時間、グラノズンは2人を探し回っていたらしい。なかなか見つからないことに苛立ち、とうとう、ところかまわず魔法攻撃しだしたようだ。
 「マズイわね・・・、先を急ぎましょう」
 「誰のせいで・・・」
 「悪かったわね!! この鍵がいけないのよ!!!」
 小声でぼやいたサラの言葉に反応し、ミリィは怒鳴った。
 ゆっくりと扉を閉めると、手のひらくらいの大きさで、回転するボッチがついている。鍵が開閉する装置だろう。時間稼ぎになるとは思えないが鍵を閉め、2人は先を急いだ。
 少し進んだところで階段を見つけ上ってみると、ごちゃごちゃと物が置かれた部屋に出た。見回してみたが、別にすごいものは置いていなかった。気にせずに、木が砂屑になりかけて鉄枠だけになった扉をあけ、次の部屋に進んだ。
 その部屋で最初に目に入ったのは、エスプスの軍服を着た白骨死体だった。軍服のタイプから見て、この遺跡が使われていた当時の人間だ。
 2人はビビッて足並みが乱れたが、奥へ繋がる道を覗くと赤く光っている。早歩きで奥に進むと、地面には魔法陣が描かれ中央に祭壇がある。沢山の魔術文字が書かれたその祭壇が、サイレントシィールの核となっているようだ。
 罠に警戒しながら祭壇に近づくと、石板がはめ込まれている。ミリィがそれをはずすし地面に叩きつけ破壊すると赤い光は消え、サラの周りにいた精霊が騒ぎ出し、喜びながら飛び回った。サイレントシィールが解けたようだ。
 床にしゃがんで作戦を練った。精霊呪文が使えるとなれば、結構余裕だ。ようやく勝算が出てきた。
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