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生まれ変わりたい黄丸の話
気楽な感じが一番すてき
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お花の上に集まっておしゃべりしていた黄丸のスーちゃんが、しばらくぶりにやって来たフィーナちゃんに言いました。
「そんなに蜜を集められるって言うなら、私たちの蜜も集めてよ」
「嫌よ、何で私がそんなこと?自分の事は自分でしなさい」
フィーナちゃんがそう言うと、みんなは悪口を言い始めます。
「手伝ってくれてもいいじゃない、嫌な性格」
「あの子は、たくさんたくさんの蜜を隠しているから、ああいう性格でいられるのよ」
それを聞いたフィーナちゃんが言い返しました。
「違うよ、こういう性格だから、蜜がたくさんたまるんだよ」
「うそよ、もし蜜を隠していなかったら、そんなふうに言い放てないはずよ。
私たちとおんなじで、助け合って蜜を取らないとやっていけないもの」
「それは、蜜蜂を羨ましがるばかりで努力しないからでしょ?
だから結局貯める気ないのよ」
スーちゃんは、ムキになります。
「貯める気はあるわ。頑張ってるわ。
私が蜜蜂だったら溜まっているはずよ。
あーあ、私も蜜蜂だったら、色々蜂生を楽しめたのに」
フィーナちゃんは、両手を腰に当ててため息をついて言いました。
「それ、蜜が溢れる巣しか想像していないでしょ?
蜜蜂は、どうやってそんなに蜜を集めたの?」
「それは花にとまってでしょ?」
「とまって、どんなふうに取るの?」
「私たちのようにとるんでしょ?」
「違うでしょ?私たちと違うから、あんなに貯まるんでしょ?
それじゃあ、巣はどうやって作るの?」
「知らないわよ、私たちには関係ないでしょ?」
「関係大ありよ。だって蜜蜂のこと羨ましがっていたじゃん。
蜜蜂の女王様だって、生まれた時から自分の巣があって蜜が溜まっているわけじゃないのよ。
巣を作って、花を探して、蜜を集めて、それから正真正銘の蜜蜂になるのよ。
蜜が溜まってからだって大変よ。
クマが食べに来るし、スズメバチも食べに来るし、人間も食べに来るわ。
それはもう大変なのよ。スーちゃん耐えられる?」
スーちゃんは黙っていましたが、周りの黄丸たちは、「ムリムリ」と言っています。
フィーナちゃんは続けました。
「蜜蜂は本当につらいと思うわ。
蜜蜂って名前があるくらいなんだから、蜜がなくなったら死んじゃうわ。
文句ばかり言っているけれど、一番楽ちんなのは、黄丸なのよ」
みんな、フィーナちゃんの言っている意味が分かりません。
スーちゃんは訊きました。
「どうして?私たち蜜蜂みたいに蜜集められないし、蝶々みたいに人気があるわけじゃないのよ」
フィーナちゃんが答えます。
「だから楽ちんなのよ。
針がないから、人間が怖がらないでしょ?
針がある蜂だったら、こんなところに集まっていたら、お薬シューよ。
だから、針のある黒丸はいないじゃない。
人間とお友達になれるから、怖い熊やスズメバチもそばに寄ってこないでしょ?
かといって、蝶々ほど人と仲良くもできないから、あまり人と会わなくてもいいじゃん。
だから、勝手気ままにお庭で蜜取りできるのよ。
私たちが蜂の中で一番楽ちん。一番幸せなのよ」
モモタは、こういう性格だから、いつか本当に蜜蜂になれるんじゃないかな、と思いました。
「そんなに蜜を集められるって言うなら、私たちの蜜も集めてよ」
「嫌よ、何で私がそんなこと?自分の事は自分でしなさい」
フィーナちゃんがそう言うと、みんなは悪口を言い始めます。
「手伝ってくれてもいいじゃない、嫌な性格」
「あの子は、たくさんたくさんの蜜を隠しているから、ああいう性格でいられるのよ」
それを聞いたフィーナちゃんが言い返しました。
「違うよ、こういう性格だから、蜜がたくさんたまるんだよ」
「うそよ、もし蜜を隠していなかったら、そんなふうに言い放てないはずよ。
私たちとおんなじで、助け合って蜜を取らないとやっていけないもの」
「それは、蜜蜂を羨ましがるばかりで努力しないからでしょ?
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私が蜜蜂だったら溜まっているはずよ。
あーあ、私も蜜蜂だったら、色々蜂生を楽しめたのに」
フィーナちゃんは、両手を腰に当ててため息をついて言いました。
「それ、蜜が溢れる巣しか想像していないでしょ?
蜜蜂は、どうやってそんなに蜜を集めたの?」
「それは花にとまってでしょ?」
「とまって、どんなふうに取るの?」
「私たちのようにとるんでしょ?」
「違うでしょ?私たちと違うから、あんなに貯まるんでしょ?
それじゃあ、巣はどうやって作るの?」
「知らないわよ、私たちには関係ないでしょ?」
「関係大ありよ。だって蜜蜂のこと羨ましがっていたじゃん。
蜜蜂の女王様だって、生まれた時から自分の巣があって蜜が溜まっているわけじゃないのよ。
巣を作って、花を探して、蜜を集めて、それから正真正銘の蜜蜂になるのよ。
蜜が溜まってからだって大変よ。
クマが食べに来るし、スズメバチも食べに来るし、人間も食べに来るわ。
それはもう大変なのよ。スーちゃん耐えられる?」
スーちゃんは黙っていましたが、周りの黄丸たちは、「ムリムリ」と言っています。
フィーナちゃんは続けました。
「蜜蜂は本当につらいと思うわ。
蜜蜂って名前があるくらいなんだから、蜜がなくなったら死んじゃうわ。
文句ばかり言っているけれど、一番楽ちんなのは、黄丸なのよ」
みんな、フィーナちゃんの言っている意味が分かりません。
スーちゃんは訊きました。
「どうして?私たち蜜蜂みたいに蜜集められないし、蝶々みたいに人気があるわけじゃないのよ」
フィーナちゃんが答えます。
「だから楽ちんなのよ。
針がないから、人間が怖がらないでしょ?
針がある蜂だったら、こんなところに集まっていたら、お薬シューよ。
だから、針のある黒丸はいないじゃない。
人間とお友達になれるから、怖い熊やスズメバチもそばに寄ってこないでしょ?
かといって、蝶々ほど人と仲良くもできないから、あまり人と会わなくてもいいじゃん。
だから、勝手気ままにお庭で蜜取りできるのよ。
私たちが蜂の中で一番楽ちん。一番幸せなのよ」
モモタは、こういう性格だから、いつか本当に蜜蜂になれるんじゃないかな、と思いました。
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