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動物園のお友達
みんなの姿は自分の姿
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今日のモモタは超高速。
すばしっこいねずみを追いかけて、動物園を駆けまわっていました。
モモタだけではありません。
植え込みの中から、2匹の追いかけっこを黙って観察している黒猫がいました。
いつでも植え込みから飛び出せる姿勢をとっています。
ねずみを捕まえるチャンスを、虎視眈々と狙っている様子でした。
黒猫の前をネズミが捕り過ぎた瞬間、葉をこすり落として勢いよく飛び出した黒猫は、モモタを押しやってネズミの背後につくと、転げたモモタに目もくれず一心不乱にもうダッシュ。
モモタは、唖然呆然と霞んでいく2匹を見やりました。
しばらくすると、「ぎゃにゃ~!!」という叫び声が聞こえてきました。
びっくりしたモモタがすくんでいると、ネズミが戻ってきます。
モモタに気がついて、一目散にどこかに行ってしまいました。
黒猫は出てきません。
あの猫はどうしたんだろう?と、モモタが恐る恐る行ってみると、とんでもない事態が発生していました。
なんと、黒猫がヒョウに食べられているではありませんか。
モモタは、ヒョウのお家に駆け寄って非難しました。
すると、黒猫を平らげたヒョウが言いました。
「何言っているんだ、俺の家に勝手に入ってきたのが悪いんだ。
それに俺は、お肉をご飯にしているんだ。
それとも何か?俺に餓死しろって言うのか?
お前だって肉くらい食うだろう。
葉っぱなんてお腹を下した時くらいしか食わないだろう。
なら、お前だって俺と同じことしているんだぜ。お前が食べたネズミや魚の親は、みんなお前を非難するだろうよ。
俺がひどいやつだって言うなら、お前だって同罪さ」
モモタは怖くてガタガタ震えながら、一生懸命に反論します。
「でも、ごはん貰っているじゃない。
食べなくてもいいお友達を食べちゃうなんて、やっぱりひどいよ」
「この黒猫はライオン臭かったぜ。お前もだ。あいつの手下なんだろ?
俺にこんなこと言ってくるお前のことだ、この黒猫は俺とは違うように見えているんだろう」
モモタは、ハッとしました。そして、後ろを振り返って考えました。
開き直ることはおこがましい、と思えました。
すばしっこいねずみを追いかけて、動物園を駆けまわっていました。
モモタだけではありません。
植え込みの中から、2匹の追いかけっこを黙って観察している黒猫がいました。
いつでも植え込みから飛び出せる姿勢をとっています。
ねずみを捕まえるチャンスを、虎視眈々と狙っている様子でした。
黒猫の前をネズミが捕り過ぎた瞬間、葉をこすり落として勢いよく飛び出した黒猫は、モモタを押しやってネズミの背後につくと、転げたモモタに目もくれず一心不乱にもうダッシュ。
モモタは、唖然呆然と霞んでいく2匹を見やりました。
しばらくすると、「ぎゃにゃ~!!」という叫び声が聞こえてきました。
びっくりしたモモタがすくんでいると、ネズミが戻ってきます。
モモタに気がついて、一目散にどこかに行ってしまいました。
黒猫は出てきません。
あの猫はどうしたんだろう?と、モモタが恐る恐る行ってみると、とんでもない事態が発生していました。
なんと、黒猫がヒョウに食べられているではありませんか。
モモタは、ヒョウのお家に駆け寄って非難しました。
すると、黒猫を平らげたヒョウが言いました。
「何言っているんだ、俺の家に勝手に入ってきたのが悪いんだ。
それに俺は、お肉をご飯にしているんだ。
それとも何か?俺に餓死しろって言うのか?
お前だって肉くらい食うだろう。
葉っぱなんてお腹を下した時くらいしか食わないだろう。
なら、お前だって俺と同じことしているんだぜ。お前が食べたネズミや魚の親は、みんなお前を非難するだろうよ。
俺がひどいやつだって言うなら、お前だって同罪さ」
モモタは怖くてガタガタ震えながら、一生懸命に反論します。
「でも、ごはん貰っているじゃない。
食べなくてもいいお友達を食べちゃうなんて、やっぱりひどいよ」
「この黒猫はライオン臭かったぜ。お前もだ。あいつの手下なんだろ?
俺にこんなこと言ってくるお前のことだ、この黒猫は俺とは違うように見えているんだろう」
モモタは、ハッとしました。そして、後ろを振り返って考えました。
開き直ることはおこがましい、と思えました。
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