450 / 514
モモタとママと虹の架け橋
第八十三話 正義と悪 悪と正義
しおりを挟む
クークブアジハーが、ウーマク君とちゃくちゃくちゃんに訊きました。
「お前ら、長いこと俺がいなかったのに、なんでここに留まっていやがるんだ。ここは俺のねじろだぜ、さっさと出ていっちまえばよかったものをよ」
「君には分からないよ」とウーマク君が言います。「僕たちは、弱いお友だちも未来のお友だちも見捨てたりなんかしない。みんな一緒に生きていくんだ。この世に弱いだけの存在なんていない。君の言う弱いやつっていうのは、弱いんじゃなくて悪いやつなんだ。悪いやつだから、悪いことをするんだ」
「ふん、この世に悪いやつなんていないさ。ウーマクの目に悪いことに映る出来事だって、何かしらの意味がある。やっているやつにとっては、それを行うべき正当な理由があるもんさ」
「そんな正義あるわけないよ。僕たちは君のせいでここから出られなくてとても困っているんだよ」
「それこそいじめじゃないか。なんで俺が悪いんだい? ここから出ないのはお前らの意思だろう」
「それは、君が僕たちを襲うから」
「そりゃ襲うさ。お前たちは不当に忍び込んできたコソ泥だからな。俺んちの藻や魚を食べやがった。それに、俺はイルカやジュゴンが好物なんでね。二頭とも食ってやりたいのさ」
「ひどい」アゲハちゃんが叫びます。
それと同時に、クークブアジハーがギラリと睨み上げました。
「なにがひどいものか。ウーマクだって魚を喰らっているだろう。猫だってタカだって魚や肉を食うだろう。ん? なんだい? そこの小さいのは。…ネズミっていうのかい。お前は弱そうだな。どう思うよ。俺の言っていること」
「それは・・・」チュウ太はたじろいで口をつぐみます。
クークブアジハーは続けました。
「お前らは俺の話を分かっちゃいない。俺が言いたい弱き者とは、お前のようなやつを言うんだ。自分が招いた事態を誰かのせいにして被害者面する。黙って聞いてりゃ好き勝手言いやがって。全部自分が招いた事態じゃねぇか。
少なくとも、俺よりお前のほうが泳ぐのが速い。なら、お前だけでも今すぐに逃げられるはずさ。それに、俺は何日もここにはいなかったんだ。その数日の間にここから出ることだってできただろう。そもそも、初めからここに入らないって選択肢もあったはずだぜ。未だにここにいるのはお前のせいであって、俺のせいじゃないんだぜ」
「それは、君が怖がらせるから・・・」
後の言葉が続かないウーマク君の話を待たずに、クークプアジハーが話し始めます。
「俺はなんにもしちゃいない。ただ食おうとしただけさ。どうせ、この猫どもに俺が閉じ込めているとでも言っていやがるんだろう。だが俺は、この壁を作ったわけでもないし、ここに押し込めたわけでもない。お前たちが勝手に入って出てこないんだ」
「そのせいで・・・」
ウーマク君の言葉を、クークブアジハーが遮ります。
「お前の今の立場は、お前に追いかけられて食われた魚と同じなんだぜ。ちゃんと想像してみろよ。お前の論理では、お前は最低野郎だ。魚をいじめ回って食い殺しているんだからな。ここの魚たちは嘆いていたぞ。この庭に入ってここに来るまでに至るところから聞こえてきたよ。恐ろしいイルカが襲ってきたってな」
誰もが絶句しています。可愛くて大人気のイルカが恐ろしい怪物だと言われているのですから。
負けじとウーマク君が言い返しました。
「君のほうが恐ろしいじゃないか」
「そうか? 少なくともここの魚たちはそうは思っていないと思うぜ。なんせここの魚の殆どは、小さすぎて俺じゃ捕まえられない。すぐに建物の残骸の陰に隠れて出てこなくなる。
だが、お前は違うだろう。俺の何倍も早く泳げるのだからな。そこらにいるタイやなんかよりも早く泳げるだろよ。それにそのくちばし。そのくちばしがあれば、がれきをひっくり返して、下にいる魚も食えるだろうさ。
ここの魚たちにとっては、俺なんかよりお前のほうがはるかに獰猛な怪物なんだよ」
ウーマク君は、全く言い返すことが出来ずに口を閉じます。
クークブアジハーは、その気配を読み取ったのか、ウーマク君をフォローして言いました。
「まあ、だがよ、おまえにも強さはある。お前が言わんとしていたことはあれなんだろ? そこの彼女を見捨てて一頭だけでここから出られないよ、ってことだろ? 分かるさ、そのくらい。俺を悪者に仕立てたこと以外は、ちゃんとお前の強さだって分かっているさ」
その声には優しさがにじみ出ています。強さに対しては、とても寛容なようでした。
モモタは、勇気を出して訊いてみました。
「クークプアジハーさん。なにか歯に挟まっているね。それなんなの?」
「あ? ああ、これか。知らねぇ。ずっと昔から挟まっていてとれねぇんだ。もう何年にもなる。気持ち悪いったらありゃしねぇ」
虹の雫には、藻や汚れが付着しているのでしょう。たぶんそれで輝きが鈍いのです。
モモタが続けます。
「石や階段の角っこでゴシゴシしてみたら? 取れたら持ってきてよ。なにが挟まっていたのか、みんなで調べて教えてあげるから」
「・・・・」
やや間があって、クークブアジハーが答えます。
「ああ、そりゃ助かる。だが、ゴシゴシするのはもう試したんだ。何度やっても取れなかった。だからあれだ。モモタ、お前がその爪で引っ掻いて、これをとってくれよ。お前の爪は鋭そうだし簡単だろう。
ほら、俺の口に下りてきて早速やってくれ。さあ早く、一思いにっっ」
絶対食べる気だ。モモタはそう思いました。蒼ざめながら、すっごいイヤそうな表情を浮かべます。
クークブアジハーが、堂々と言いました。
「絶っっっっっっ対に食べないからっっ」
「うっそよー。絶対食べる気満々よー」アゲハちゃんが思わず頓狂な声をあげました。
モモタは、話題を変えようと必死です。
「そうだ、ここの海はどこの海なの? イルカのみんなはどの辺にいるのかな?」
「ああ・・」クークブアジハーが答えます。「ここは、海じゃない。サンゴ山の中にある広場さ。上を見上げると、澄み切った青空が広がっているように見えるが、あれはたぶん死んだサンゴだ。この庭の端っこまで行くと、死んで白くなったサンゴの壁があって、青く光る苔で覆われているんだ。見上げても壁の途切れ目が見えねえ。たぶん弧を描いて反対側まで続いているのさ」
モモタは考えました。
(地上にもこんな場所があるのかな? もしかしたら、モグラさんはこんなところに住んでいたりして)
もしかしたら、海モグラのお家だったのかもしれませんね。海モグラがいるかどうかは分かりませんが。
「お前ら、長いこと俺がいなかったのに、なんでここに留まっていやがるんだ。ここは俺のねじろだぜ、さっさと出ていっちまえばよかったものをよ」
「君には分からないよ」とウーマク君が言います。「僕たちは、弱いお友だちも未来のお友だちも見捨てたりなんかしない。みんな一緒に生きていくんだ。この世に弱いだけの存在なんていない。君の言う弱いやつっていうのは、弱いんじゃなくて悪いやつなんだ。悪いやつだから、悪いことをするんだ」
「ふん、この世に悪いやつなんていないさ。ウーマクの目に悪いことに映る出来事だって、何かしらの意味がある。やっているやつにとっては、それを行うべき正当な理由があるもんさ」
「そんな正義あるわけないよ。僕たちは君のせいでここから出られなくてとても困っているんだよ」
「それこそいじめじゃないか。なんで俺が悪いんだい? ここから出ないのはお前らの意思だろう」
「それは、君が僕たちを襲うから」
「そりゃ襲うさ。お前たちは不当に忍び込んできたコソ泥だからな。俺んちの藻や魚を食べやがった。それに、俺はイルカやジュゴンが好物なんでね。二頭とも食ってやりたいのさ」
「ひどい」アゲハちゃんが叫びます。
それと同時に、クークブアジハーがギラリと睨み上げました。
「なにがひどいものか。ウーマクだって魚を喰らっているだろう。猫だってタカだって魚や肉を食うだろう。ん? なんだい? そこの小さいのは。…ネズミっていうのかい。お前は弱そうだな。どう思うよ。俺の言っていること」
「それは・・・」チュウ太はたじろいで口をつぐみます。
クークブアジハーは続けました。
「お前らは俺の話を分かっちゃいない。俺が言いたい弱き者とは、お前のようなやつを言うんだ。自分が招いた事態を誰かのせいにして被害者面する。黙って聞いてりゃ好き勝手言いやがって。全部自分が招いた事態じゃねぇか。
少なくとも、俺よりお前のほうが泳ぐのが速い。なら、お前だけでも今すぐに逃げられるはずさ。それに、俺は何日もここにはいなかったんだ。その数日の間にここから出ることだってできただろう。そもそも、初めからここに入らないって選択肢もあったはずだぜ。未だにここにいるのはお前のせいであって、俺のせいじゃないんだぜ」
「それは、君が怖がらせるから・・・」
後の言葉が続かないウーマク君の話を待たずに、クークプアジハーが話し始めます。
「俺はなんにもしちゃいない。ただ食おうとしただけさ。どうせ、この猫どもに俺が閉じ込めているとでも言っていやがるんだろう。だが俺は、この壁を作ったわけでもないし、ここに押し込めたわけでもない。お前たちが勝手に入って出てこないんだ」
「そのせいで・・・」
ウーマク君の言葉を、クークブアジハーが遮ります。
「お前の今の立場は、お前に追いかけられて食われた魚と同じなんだぜ。ちゃんと想像してみろよ。お前の論理では、お前は最低野郎だ。魚をいじめ回って食い殺しているんだからな。ここの魚たちは嘆いていたぞ。この庭に入ってここに来るまでに至るところから聞こえてきたよ。恐ろしいイルカが襲ってきたってな」
誰もが絶句しています。可愛くて大人気のイルカが恐ろしい怪物だと言われているのですから。
負けじとウーマク君が言い返しました。
「君のほうが恐ろしいじゃないか」
「そうか? 少なくともここの魚たちはそうは思っていないと思うぜ。なんせここの魚の殆どは、小さすぎて俺じゃ捕まえられない。すぐに建物の残骸の陰に隠れて出てこなくなる。
だが、お前は違うだろう。俺の何倍も早く泳げるのだからな。そこらにいるタイやなんかよりも早く泳げるだろよ。それにそのくちばし。そのくちばしがあれば、がれきをひっくり返して、下にいる魚も食えるだろうさ。
ここの魚たちにとっては、俺なんかよりお前のほうがはるかに獰猛な怪物なんだよ」
ウーマク君は、全く言い返すことが出来ずに口を閉じます。
クークブアジハーは、その気配を読み取ったのか、ウーマク君をフォローして言いました。
「まあ、だがよ、おまえにも強さはある。お前が言わんとしていたことはあれなんだろ? そこの彼女を見捨てて一頭だけでここから出られないよ、ってことだろ? 分かるさ、そのくらい。俺を悪者に仕立てたこと以外は、ちゃんとお前の強さだって分かっているさ」
その声には優しさがにじみ出ています。強さに対しては、とても寛容なようでした。
モモタは、勇気を出して訊いてみました。
「クークプアジハーさん。なにか歯に挟まっているね。それなんなの?」
「あ? ああ、これか。知らねぇ。ずっと昔から挟まっていてとれねぇんだ。もう何年にもなる。気持ち悪いったらありゃしねぇ」
虹の雫には、藻や汚れが付着しているのでしょう。たぶんそれで輝きが鈍いのです。
モモタが続けます。
「石や階段の角っこでゴシゴシしてみたら? 取れたら持ってきてよ。なにが挟まっていたのか、みんなで調べて教えてあげるから」
「・・・・」
やや間があって、クークブアジハーが答えます。
「ああ、そりゃ助かる。だが、ゴシゴシするのはもう試したんだ。何度やっても取れなかった。だからあれだ。モモタ、お前がその爪で引っ掻いて、これをとってくれよ。お前の爪は鋭そうだし簡単だろう。
ほら、俺の口に下りてきて早速やってくれ。さあ早く、一思いにっっ」
絶対食べる気だ。モモタはそう思いました。蒼ざめながら、すっごいイヤそうな表情を浮かべます。
クークブアジハーが、堂々と言いました。
「絶っっっっっっ対に食べないからっっ」
「うっそよー。絶対食べる気満々よー」アゲハちゃんが思わず頓狂な声をあげました。
モモタは、話題を変えようと必死です。
「そうだ、ここの海はどこの海なの? イルカのみんなはどの辺にいるのかな?」
「ああ・・」クークブアジハーが答えます。「ここは、海じゃない。サンゴ山の中にある広場さ。上を見上げると、澄み切った青空が広がっているように見えるが、あれはたぶん死んだサンゴだ。この庭の端っこまで行くと、死んで白くなったサンゴの壁があって、青く光る苔で覆われているんだ。見上げても壁の途切れ目が見えねえ。たぶん弧を描いて反対側まで続いているのさ」
モモタは考えました。
(地上にもこんな場所があるのかな? もしかしたら、モグラさんはこんなところに住んでいたりして)
もしかしたら、海モグラのお家だったのかもしれませんね。海モグラがいるかどうかは分かりませんが。
0
あなたにおすすめの小説
ノースキャンプの見張り台
こいちろう
児童書・童話
時代劇で見かけるような、古めかしい木づくりの橋。それを渡ると、向こう岸にノースキャンプがある。アーミーグリーンの北門と、その傍の監視塔。まるで映画村のセットだ。
進駐軍のキャンプ跡。周りを鉄さびた有刺鉄線に囲まれた、まるで要塞みたいな町だった。進駐軍が去ってからは住宅地になって、たくさんの子どもが暮らしていた。
赤茶色にさび付いた監視塔。その下に広がる広っぱは、子どもたちの最高の遊び場だ。見張っているのか、見守っているのか、鉄塔の、あのてっぺんから、いつも誰かに見られているんじゃないか?ユーイチはいつもそんな風に感じていた。
あだ名が242個ある男(実はこれ実話なんですよ25)
tomoharu
児童書・童話
え?こんな話絶対ありえない!作り話でしょと思うような話からあるある話まで幅広い範囲で物語を考えました!ぜひ読んでみてください!数年後には大ヒット間違いなし!!
作品情報【伝説の物語(都道府県問題)】【伝説の話題(あだ名とコミュニケーションアプリ)】【マーライオン】【愛学両道】【やりすぎヒーロー伝説&ドリームストーリー】【トモレオ突破椿】など
・【やりすぎヒーロー伝説&ドリームストーリー】とは、その話はさすがに言いすぎでしょと言われているほぼ実話ストーリーです。
小さい頃から今まで主人公である【紘】はどのような体験をしたのかがわかります。ぜひよんでくださいね!
・【トモレオ突破椿】は、公務員試験合格なおかつ様々な問題を解決させる話です。
頭の悪かった人でも公務員になれることを証明させる話でもあるので、ぜひ読んでみてください!
特別記念として実話を元に作った【呪われし◯◯シリーズ】も公開します!
トランプ男と呼ばれている切札勝が、トランプゲームに例えて次々と問題を解決していく【トランプ男】シリーズも大人気!
人気者になるために、ウソばかりついて周りの人を誘導し、すべて自分のものにしようとするウソヒコをガチヒコが止める【嘘つきは、嘘治の始まり】というホラーサスペンスミステリー小説
ぽんちゃん、しっぽ!
こいちろう
児童書・童話
タケルは一人、じいちゃんとばあちゃんの島に引っ越してきた。島の小学校は三年生のタケルと六年生の女子が二人だけ。昼休みなんか広い校庭にひとりぼっちだ。ひとりぼっちはやっぱりつまらない。サッカーをしたって、いつだってゴールだもん。こんなにゴールした小学生ってタケルだけだ。と思っていたら、みかん畑から飛び出してきた。たぬきだ!タケルのけったボールに向かっていちもくさん、あっという間にゴールだ!やった、相手ができたんだ。よし、これで面白くなるぞ・・・
「いっすん坊」てなんなんだ
こいちろう
児童書・童話
ヨシキは中学一年生。毎年お盆は瀬戸内海の小さな島に帰省する。去年は帰れなかったから二年ぶりだ。石段を上った崖の上にお寺があって、書院の裏は狭い瀬戸を見下ろす絶壁だ。その崖にあった小さなセミ穴にいとこのユキちゃんと一緒に吸い込まれた。長い長い穴の底。そこにいたのがいっすん坊だ。ずっとこの島の歴史と、生きてきた全ての人の過去を記録しているという。ユキちゃんは神様だと信じているが、どうもうさんくさいやつだ。するといっすん坊が、「それなら、おまえの振り返りたい過去を三つだけ、再現してみせてやろう」という。
自分の過去の振り返りから、両親への愛を再認識するヨシキ・・・
14歳で定年ってマジ!? 世界を変えた少年漫画家、再起のノート
谷川 雅
児童書・童話
この世界、子どもがエリート。
“スーパーチャイルド制度”によって、能力のピークは12歳。
そして14歳で、まさかの《定年》。
6歳の星野幸弘は、将来の夢「世界を笑顔にする漫画家」を目指して全力疾走する。
だけど、定年まで残された時間はわずか8年……!
――そして14歳。夢は叶わぬまま、制度に押し流されるように“退場”を迎える。
だが、そんな幸弘の前に現れたのは、
「まちがえた人間」のノートが集まる、不思議な図書室だった。
これは、間違えたままじゃ終われなかった少年たちの“再スタート”の物語。
描けなかった物語の“つづき”は、きっと君の手の中にある。
にゃんとワンダフルDAYS
月芝
児童書・童話
仲のいい友達と遊んだ帰り道。
小学五年生の音苗和香は気になるクラスの男子と急接近したもので、ドキドキ。
頬を赤らめながら家へと向かっていたら、不意に胸が苦しくなって……
ついにはめまいがして、クラクラへたり込んでしまう。
で、気づいたときには、なぜだかネコの姿になっていた!
「にゃんにゃこれーっ!」
パニックを起こす和香、なのに母や祖母は「あらまぁ」「おやおや」
この異常事態を平然と受け入れていた。
ヒロインの身に起きた奇天烈な現象。
明かさられる一族の秘密。
御所さまなる存在。
猫になったり、動物たちと交流したり、妖しいアレに絡まれたり。
ときにはピンチにも見舞われ、あわやな場面も!
でもそんな和香の前に颯爽とあらわれるヒーロー。
白いシェパード――ホワイトナイトさまも登場したりして。
ひょんなことから人とネコ、二つの世界を行ったり来たり。
和香の周囲では様々な騒動が巻き起こる。
メルヘンチックだけれども現実はそう甘くない!?
少女のちょっと不思議な冒険譚、ここに開幕です。
笑いの授業
ひろみ透夏
児童書・童話
大好きだった先先が別人のように変わってしまった。
文化祭前夜に突如始まった『笑いの授業』――。
それは身の毛もよだつほどに怖ろしく凄惨な課外授業だった。
伏線となる【神楽坂の章】から急展開する【高城の章】。
追い詰められた《神楽坂先生》が起こした教師としてありえない行動と、その真意とは……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる