468 / 514
モモタとママと虹の架け橋
第百一話 欠けた愛情が現れる時
しおりを挟む
ニーラが燐光してくれているおかげで、真っ暗な廊下を泳いでいく破目には陥りませんでした。
海中に沈んだ幅広の階段を上がって空気のある廊下に出て、ニーラを先頭に歩いていきます。
モモタが言いました。
「どうして人魚のみんなは、真実の愛を知っていたのに、バラバラなことを言っていたんだろう」
モモタの頭の上にとまったアゲハちゃんも、疑問に思っていたようです。
「そうよね、愛の悟りを開いていたのなら、みんな同じ結論を導き出すんじゃないかしら。だって真実の愛を知っているんですもの」
ニーラが答えて言いました。
「真実の愛は一つではないわ。無限にあるのよ。みんなは、心の内から溢れる愛情をそれぞれのやり方で示したのね」
キキが言いました。
「みんなで同じ形で示せばよかったんじゃない? 協力し合った方が力になるよ。僕たちだってみんなで頑張ってきたから、ここまでこれたんだし」
アゲハちゃんとチュウ太が頷きます。
ニーラが微笑みました。
「愛の発露を変えさせられた者たちが示したものは愛なのかしら。変えるように迫ったほうは満足なんでしょうけれど」
玉響の時が流れました。
沈黙したモモタたちに、ニーラがある伝説を話して聞かせました。伝説の名は『クガニティーラのイハナシ』といいました。黄金の太陽伝説という意味です。
内容は、モモタがゾウガメじいちゃんから聞いた母星と子星のお話と大変よく似ていました。母星はアンマーほうし、子星はワラバーほうしと呼ばれていました。
ですが、結末は全く違っています。ワラバーたちは、それぞれが愛情をアンマーに示して、宇宙の彼方へと旅立っていくのです。誰もひきとめません。残る者は残りましたし、戻ってくるものは戻ってきました。常に、喜びが込められた送迎歌と凱旋歌が響き渡る日々の中。
聞き終って、チュウ太がニーラに言いました。
「来るもの拒まず、出ていくもの引きとめず? それってお互いを尊重しているように見えて、ただの無関心なんじゃないの?」
「理解に溢れているから、そのように見えるだけ。この伝説も、モモタたちが知っているものと話が違っているでしょう? たぶん他にもたくさんあるし、みんなの解釈もそれぞれ違うのでしょうね。
それもそのはず、だってわたしたちは、海や地上から見上げて思いを馳せるしか出来ないのだから。星々の真意は測りきれないわ。
でも、わたしたちは信じているの。天に煌めく全ての星は、愛情に満ち溢れているから、ヒカリゴケのように輝いているんだって。
遠い遠い昔々のお話にも星々は必ず出てくるわ。わたしはそんな星々を想像して必ず思うの。遠い昔、幼い時分に見たあの夜空は、真実の愛情に満ちているから美しい思い出として、今も消えることなく心にとどまり続けているのじゃないかしらって。
宇宙は永遠に広がり続け、星は無限に増え続ける。だってそうでしょう? ニライカナイがサンゴに覆われる長い時間を遡った前よりも更に昔から、天空は星に埋め尽くされていたのだから」
アゲハちゃんが、チュウ太の問いに話を戻しました。
「自分よがりの愛情は、未成熟ってことなのかしら。赤ちゃんはいつも泣いてママを呼ぶでしょう? 赤ちゃんたちは愛されることを求めるけれど、愛することは求めないわ。
サナギに変わる前あたりに、芋虫ちゃんたちは、ママやパパにお花を摘んで持っていってあげたりするの。それって、愛することを求め始めたってことだと思うの」
キキがアゲハちゃんに言いました。
「僕は、野ネズミをとても美味しいって思っているけれど、それはそれでネズミへの愛情なんだろうね。でもネズミたちはそんな愛情は望んでいない。僕に食べられるのを拒むことで、もし僕が怒るなら、それは押しつけがましい愛情を示したってこと?」
「そうね、フカの谷のサメたちのように?」
「うん。あそこには覇道の理っていうのがあって、それで治まっていた部分も大きいはずだけど、そうとう我慢我慢を強いる世界だったように思う」キキはそう言って、ニーラに視線を投げました。「でも、それで得られる愛情もあるんじゃないかな。嫌なことは嫌だけど、でも嫌がなくなることなんてないじゃない? 誰かと一緒にいれば、相手に合せないといけないこともあるよ」
ニーラが言いました。
「愛情を自分にも向けてみて。キキ、あなたの深層はそのようなことを思っていないわ。色々なものが心についているからそう思ってしまうだけ。でも大丈夫よ。ここの水は愛に満ちているから、ゆっくりとだけれど、色々なものを洗い流してくれるから」
モモタが、「どう言うこと?」と、ニーラに訊きました。
「キキは、誰かに合せたり合わせて貰ったりすることで愛憎を感じているのではなくて、自分の真相と表層の差異に憂悶しているだけなのよ。その差異を埋められないから、その負荷によって生まれた情動を相手や自分に向けて苦しんでいるの。
でもそれは乗り越えられるわ。尊重を理解に変えて受け入れることができれば、なんだって乗り越えられるの」
「とても難しい」とチュウ太が根をあげました。
アゲハちゃんが、「だから、人魚は減ってしまったのね。色々なお友達が人魚に寄りそおうとやってきたけれど、真実の愛を理解していなかったから」
ニーラが言います。
「知ってはいるのよ。心の奥深くにその宝玉はしまわれているの。あとは磨いて光り輝かせるだけなのだけれど――」
アゲハちゃんが引き継ぎます。
「一方的な愛情に対しても人魚たちは愛を示したと思うわ。でもみんなは理解できなかったのね。たぶん、理解できない者同士でも争いが起こったんじゃないかしら」
「その通りだと思うわ」ニーラが悲しげに俯きます。「争う者同士は、互いを悪だと決めつけて、自分は正義だと思っているけれど、本当の悪なんてどこにもいやしないわ。悪だと思っている相手だって、信じる正義があって戦っていたのだから。自分の愛は正義だと信じていたからこそ、みんな争いを始めたのね」
ニーラは、チュウ太をチラリと見てから視線を前に戻して続けます。
「なんかごはんのようなチュウ太ちゃんを食べてみたい、と思うわたしの気持ちも愛情なのよね。でもチュウ太ちゃんはそんなわたしをよく思わないわ。そればかりか、逃げることが正義だと言わんばかりに逃げ回るでしょうね。生への愛情を如何なく発揮して」
チュウ太、苦笑いです。
「なんか、ここに来てからの僕の扱いひどくない? いつか見返してみせるからね、海ネズミの存在を証明して」
ウミヘビの存在を知ったチュウ太は、なぜか海ネズミにご執心でした。
海中に沈んだ幅広の階段を上がって空気のある廊下に出て、ニーラを先頭に歩いていきます。
モモタが言いました。
「どうして人魚のみんなは、真実の愛を知っていたのに、バラバラなことを言っていたんだろう」
モモタの頭の上にとまったアゲハちゃんも、疑問に思っていたようです。
「そうよね、愛の悟りを開いていたのなら、みんな同じ結論を導き出すんじゃないかしら。だって真実の愛を知っているんですもの」
ニーラが答えて言いました。
「真実の愛は一つではないわ。無限にあるのよ。みんなは、心の内から溢れる愛情をそれぞれのやり方で示したのね」
キキが言いました。
「みんなで同じ形で示せばよかったんじゃない? 協力し合った方が力になるよ。僕たちだってみんなで頑張ってきたから、ここまでこれたんだし」
アゲハちゃんとチュウ太が頷きます。
ニーラが微笑みました。
「愛の発露を変えさせられた者たちが示したものは愛なのかしら。変えるように迫ったほうは満足なんでしょうけれど」
玉響の時が流れました。
沈黙したモモタたちに、ニーラがある伝説を話して聞かせました。伝説の名は『クガニティーラのイハナシ』といいました。黄金の太陽伝説という意味です。
内容は、モモタがゾウガメじいちゃんから聞いた母星と子星のお話と大変よく似ていました。母星はアンマーほうし、子星はワラバーほうしと呼ばれていました。
ですが、結末は全く違っています。ワラバーたちは、それぞれが愛情をアンマーに示して、宇宙の彼方へと旅立っていくのです。誰もひきとめません。残る者は残りましたし、戻ってくるものは戻ってきました。常に、喜びが込められた送迎歌と凱旋歌が響き渡る日々の中。
聞き終って、チュウ太がニーラに言いました。
「来るもの拒まず、出ていくもの引きとめず? それってお互いを尊重しているように見えて、ただの無関心なんじゃないの?」
「理解に溢れているから、そのように見えるだけ。この伝説も、モモタたちが知っているものと話が違っているでしょう? たぶん他にもたくさんあるし、みんなの解釈もそれぞれ違うのでしょうね。
それもそのはず、だってわたしたちは、海や地上から見上げて思いを馳せるしか出来ないのだから。星々の真意は測りきれないわ。
でも、わたしたちは信じているの。天に煌めく全ての星は、愛情に満ち溢れているから、ヒカリゴケのように輝いているんだって。
遠い遠い昔々のお話にも星々は必ず出てくるわ。わたしはそんな星々を想像して必ず思うの。遠い昔、幼い時分に見たあの夜空は、真実の愛情に満ちているから美しい思い出として、今も消えることなく心にとどまり続けているのじゃないかしらって。
宇宙は永遠に広がり続け、星は無限に増え続ける。だってそうでしょう? ニライカナイがサンゴに覆われる長い時間を遡った前よりも更に昔から、天空は星に埋め尽くされていたのだから」
アゲハちゃんが、チュウ太の問いに話を戻しました。
「自分よがりの愛情は、未成熟ってことなのかしら。赤ちゃんはいつも泣いてママを呼ぶでしょう? 赤ちゃんたちは愛されることを求めるけれど、愛することは求めないわ。
サナギに変わる前あたりに、芋虫ちゃんたちは、ママやパパにお花を摘んで持っていってあげたりするの。それって、愛することを求め始めたってことだと思うの」
キキがアゲハちゃんに言いました。
「僕は、野ネズミをとても美味しいって思っているけれど、それはそれでネズミへの愛情なんだろうね。でもネズミたちはそんな愛情は望んでいない。僕に食べられるのを拒むことで、もし僕が怒るなら、それは押しつけがましい愛情を示したってこと?」
「そうね、フカの谷のサメたちのように?」
「うん。あそこには覇道の理っていうのがあって、それで治まっていた部分も大きいはずだけど、そうとう我慢我慢を強いる世界だったように思う」キキはそう言って、ニーラに視線を投げました。「でも、それで得られる愛情もあるんじゃないかな。嫌なことは嫌だけど、でも嫌がなくなることなんてないじゃない? 誰かと一緒にいれば、相手に合せないといけないこともあるよ」
ニーラが言いました。
「愛情を自分にも向けてみて。キキ、あなたの深層はそのようなことを思っていないわ。色々なものが心についているからそう思ってしまうだけ。でも大丈夫よ。ここの水は愛に満ちているから、ゆっくりとだけれど、色々なものを洗い流してくれるから」
モモタが、「どう言うこと?」と、ニーラに訊きました。
「キキは、誰かに合せたり合わせて貰ったりすることで愛憎を感じているのではなくて、自分の真相と表層の差異に憂悶しているだけなのよ。その差異を埋められないから、その負荷によって生まれた情動を相手や自分に向けて苦しんでいるの。
でもそれは乗り越えられるわ。尊重を理解に変えて受け入れることができれば、なんだって乗り越えられるの」
「とても難しい」とチュウ太が根をあげました。
アゲハちゃんが、「だから、人魚は減ってしまったのね。色々なお友達が人魚に寄りそおうとやってきたけれど、真実の愛を理解していなかったから」
ニーラが言います。
「知ってはいるのよ。心の奥深くにその宝玉はしまわれているの。あとは磨いて光り輝かせるだけなのだけれど――」
アゲハちゃんが引き継ぎます。
「一方的な愛情に対しても人魚たちは愛を示したと思うわ。でもみんなは理解できなかったのね。たぶん、理解できない者同士でも争いが起こったんじゃないかしら」
「その通りだと思うわ」ニーラが悲しげに俯きます。「争う者同士は、互いを悪だと決めつけて、自分は正義だと思っているけれど、本当の悪なんてどこにもいやしないわ。悪だと思っている相手だって、信じる正義があって戦っていたのだから。自分の愛は正義だと信じていたからこそ、みんな争いを始めたのね」
ニーラは、チュウ太をチラリと見てから視線を前に戻して続けます。
「なんかごはんのようなチュウ太ちゃんを食べてみたい、と思うわたしの気持ちも愛情なのよね。でもチュウ太ちゃんはそんなわたしをよく思わないわ。そればかりか、逃げることが正義だと言わんばかりに逃げ回るでしょうね。生への愛情を如何なく発揮して」
チュウ太、苦笑いです。
「なんか、ここに来てからの僕の扱いひどくない? いつか見返してみせるからね、海ネズミの存在を証明して」
ウミヘビの存在を知ったチュウ太は、なぜか海ネズミにご執心でした。
0
あなたにおすすめの小説
ノースキャンプの見張り台
こいちろう
児童書・童話
時代劇で見かけるような、古めかしい木づくりの橋。それを渡ると、向こう岸にノースキャンプがある。アーミーグリーンの北門と、その傍の監視塔。まるで映画村のセットだ。
進駐軍のキャンプ跡。周りを鉄さびた有刺鉄線に囲まれた、まるで要塞みたいな町だった。進駐軍が去ってからは住宅地になって、たくさんの子どもが暮らしていた。
赤茶色にさび付いた監視塔。その下に広がる広っぱは、子どもたちの最高の遊び場だ。見張っているのか、見守っているのか、鉄塔の、あのてっぺんから、いつも誰かに見られているんじゃないか?ユーイチはいつもそんな風に感じていた。
あだ名が242個ある男(実はこれ実話なんですよ25)
tomoharu
児童書・童話
え?こんな話絶対ありえない!作り話でしょと思うような話からあるある話まで幅広い範囲で物語を考えました!ぜひ読んでみてください!数年後には大ヒット間違いなし!!
作品情報【伝説の物語(都道府県問題)】【伝説の話題(あだ名とコミュニケーションアプリ)】【マーライオン】【愛学両道】【やりすぎヒーロー伝説&ドリームストーリー】【トモレオ突破椿】など
・【やりすぎヒーロー伝説&ドリームストーリー】とは、その話はさすがに言いすぎでしょと言われているほぼ実話ストーリーです。
小さい頃から今まで主人公である【紘】はどのような体験をしたのかがわかります。ぜひよんでくださいね!
・【トモレオ突破椿】は、公務員試験合格なおかつ様々な問題を解決させる話です。
頭の悪かった人でも公務員になれることを証明させる話でもあるので、ぜひ読んでみてください!
特別記念として実話を元に作った【呪われし◯◯シリーズ】も公開します!
トランプ男と呼ばれている切札勝が、トランプゲームに例えて次々と問題を解決していく【トランプ男】シリーズも大人気!
人気者になるために、ウソばかりついて周りの人を誘導し、すべて自分のものにしようとするウソヒコをガチヒコが止める【嘘つきは、嘘治の始まり】というホラーサスペンスミステリー小説
こわモテ男子と激あま婚!? 〜2人を繋ぐ1on1〜
おうぎまちこ(あきたこまち)
児童書・童話
お母さんを失くし、ひとりぼっちになってしまったワケアリ女子高生の百合(ゆり)。
とある事情で百合が一緒に住むことになったのは、学校で一番人気、百合の推しに似ているんだけど偉そうで怖いイケメン・瀬戸先輩だった。
最初は怖くて仕方がなかったけれど、「好きなものは好きでいて良い」って言って励ましてくれたり、困った時には優しいし、「俺から離れるなよ」って、いつも一緒にいてくれる先輩から段々目が離せなくなっていって……。
先輩、毎日バスケをするくせに「バスケが嫌い」だっていうのは、どうして――?
推しによく似た こわモテ不良イケメン御曹司×真面目なワケアリ貧乏女子高生との、大豪邸で繰り広げられる溺愛同居生活開幕!
※じれじれ?
※ヒーローは第2話から登場。
※5万字前後で完結予定。
※1日1話更新。
※noichigoさんに転載。
※ブザービートからはじまる恋
「いっすん坊」てなんなんだ
こいちろう
児童書・童話
ヨシキは中学一年生。毎年お盆は瀬戸内海の小さな島に帰省する。去年は帰れなかったから二年ぶりだ。石段を上った崖の上にお寺があって、書院の裏は狭い瀬戸を見下ろす絶壁だ。その崖にあった小さなセミ穴にいとこのユキちゃんと一緒に吸い込まれた。長い長い穴の底。そこにいたのがいっすん坊だ。ずっとこの島の歴史と、生きてきた全ての人の過去を記録しているという。ユキちゃんは神様だと信じているが、どうもうさんくさいやつだ。するといっすん坊が、「それなら、おまえの振り返りたい過去を三つだけ、再現してみせてやろう」という。
自分の過去の振り返りから、両親への愛を再認識するヨシキ・・・
14歳で定年ってマジ!? 世界を変えた少年漫画家、再起のノート
谷川 雅
児童書・童話
この世界、子どもがエリート。
“スーパーチャイルド制度”によって、能力のピークは12歳。
そして14歳で、まさかの《定年》。
6歳の星野幸弘は、将来の夢「世界を笑顔にする漫画家」を目指して全力疾走する。
だけど、定年まで残された時間はわずか8年……!
――そして14歳。夢は叶わぬまま、制度に押し流されるように“退場”を迎える。
だが、そんな幸弘の前に現れたのは、
「まちがえた人間」のノートが集まる、不思議な図書室だった。
これは、間違えたままじゃ終われなかった少年たちの“再スタート”の物語。
描けなかった物語の“つづき”は、きっと君の手の中にある。
美少女仮面とその愉快な仲間たち(一般作)
ヒロイン小説研究所
児童書・童話
未来からやってきた高校生の白鳥希望は、変身して美少女仮面エスポワールとなり、3人の子ども達と事件を解決していく。未来からきて現代感覚が分からない望みにいたずらっ子の3人組が絡んで、ややコミカルな一面をもった年齢指定のない作品です。
にゃんとワンダフルDAYS
月芝
児童書・童話
仲のいい友達と遊んだ帰り道。
小学五年生の音苗和香は気になるクラスの男子と急接近したもので、ドキドキ。
頬を赤らめながら家へと向かっていたら、不意に胸が苦しくなって……
ついにはめまいがして、クラクラへたり込んでしまう。
で、気づいたときには、なぜだかネコの姿になっていた!
「にゃんにゃこれーっ!」
パニックを起こす和香、なのに母や祖母は「あらまぁ」「おやおや」
この異常事態を平然と受け入れていた。
ヒロインの身に起きた奇天烈な現象。
明かさられる一族の秘密。
御所さまなる存在。
猫になったり、動物たちと交流したり、妖しいアレに絡まれたり。
ときにはピンチにも見舞われ、あわやな場面も!
でもそんな和香の前に颯爽とあらわれるヒーロー。
白いシェパード――ホワイトナイトさまも登場したりして。
ひょんなことから人とネコ、二つの世界を行ったり来たり。
和香の周囲では様々な騒動が巻き起こる。
メルヘンチックだけれども現実はそう甘くない!?
少女のちょっと不思議な冒険譚、ここに開幕です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる