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解き放たれる悪
第1話 暗き渇望
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ユルゲナム王国の大都市アルデナークは賑わいと繁栄の象徴といわれている。
壮麗な建物が立ち並び、広場では賑やかな市が開かれて、市民が溢れていた。しかし、今ではその賑わいの裏に、かすかな陰りが漂っていた。夜の帳が降りると共に、街全体がまるで別の世界に変貌するかのように、闇が深まり、冷たさが増していく。
それは黒魔術師ユーグの影響によるものである。
ユーグは王国で異彩を放つ存在だった。
線の細い美男子であり、女性はもちろん男も虜にする容姿に加えて、見る者の心を震わせる愛嬌と完璧な礼儀作法は、庶民も貴族にも尊敬の念を抱かせた。しかし、その眼光の奥にある鋭さと冷酷さに気づく者はいない。
彼の登場と共に、大都市アルデナークの風景も変わり始める。
ユーグは上流階級の人々と交友を持ちながら、都市の有力者たちとのパイプも太め、その影響力を次第に強めていく。彼の邪魔をしようとした者や篭絡されなかった者たちは、原因不明の病にかかったり、不慮の事故にあったり、ある日突然行方不明になった。
そして、十分な準備が整った時、彼は自身の影響力を行使した。
かつては荘厳な教会が鎮座していた場所を改築して、不気味な黒い塔をいくつも立ち並べて、各地から禁忌とされた書物や道具を保管させた。表向きには教会の力で邪悪なる力を封じるためとされたが、すでにアルデナークの教会上層部はユーグの意のままに動く人形に過ぎなかった。
塔の頂上には常に闇の雲が渦巻き、禁断の知識を求める者たちが集い始めていた。
ある日、ユルゲナム王国の首都より、ローレンス伯爵が大都市アルデナークに訪れた。より正確にはこの黒い塔に訪れた。彼はユルゲナム王国の有力な貴族の一人であり、その歴史は知られていたが、いくつかの事業に失敗して、今やその地位と財力を失いかねないと噂されていた。
今回の監査は、面倒ごとを押し付けられる形であったのだが、禁じられた知識のもたらす力に伯爵は秘かに強い関心を抱いていた。
ローレンス伯爵が塔の重厚な扉を押し開けると、薄暗い内部が彼を迎えた。そこには異様な静寂が漂っており、空気は冷たく、息をするたびにその冷気が肺の奥まで入り込むようだった。伯爵はその冷たさに一瞬、顔をしかめたが、すぐに気を取り直すと、配下を引き連れて堂々と進み、塔の内部にあるユーグの私室に押し入った。
「貴様がユーグだな? 噂の『知識の塔』か。なかなか立派なものではないか? だが、不穏な噂も出回っておる。儂が来た理由は知っておるな?」
ローレンス伯爵は尊大な口調で言い放った。その声には、まるでこの塔全体を自分のものにしようとするかのような傲慢さが含まれていた。
ユーグはその言葉に微笑みを浮かべる。
相手のすべてを肯定するかのような魔性の微笑みであり、男女問わずに魅了する力は、伯爵はもちろん護衛の兵士たちも捕らえる。
「ローレンス伯爵。わざわざ私の塔にお越しいただけるとは、光栄の至りです。監査の件か聞いておりますゆえ、存分にお調べください。むろん、私に手伝えることがあれば何なりと」
ユーグは完璧な作法で伯爵の突然の来訪に応対する。
ローレンス伯爵は、ほんの一瞬、眉を緩めたが、すぐに表情を引き締めた。
「知識の塔だと言うからには、ここには貴重な書物や秘術が集まっていると聞いた。王国の害となるようなものがあるか、王国の重鎮である儂が、直々に監査するが……、そのようなものがあるのならば、すぐに提出せよ。隠しだてるようなことがあれば、お主のためにならぬぞ?」
ユーグは再び微笑んだ。
「もちろんでございます、伯爵様。この塔には、古代から伝わる秘術書や、禁じられた知識の数々が所蔵されております。中には、王国の歴史さえも覆す力を持つものが含まれております。王国の重鎮、宿将ある伯爵様ほどの方が取り調べになるのも、ごもっともなことでございます」
「ほう、殊勝なことだ。そして興味深い話だな」
ローレンス伯爵は少し前のめりになり、目を細めた。
「それでは、その『歴史を覆す力』という書物を、見せてもらおうか」
ユーグは静かに頷き、手を一振りすると、背後の壁が音もなく開き、巨大な書架が姿を現した。その書架には、古びた革表紙の本や、錆びついた鎖で閉ざされた巻物が並んでおり、どれも一目でただの書物ではないことが分かった。ユーグはその中の一冊を手に取り、ローレンス伯爵に差し出した。
「こちらに所蔵されたる書物は『契約書』と呼ばれるものです。死の魔王の猛威により、世界が荒廃したおり、古の王たちが『世界の管理者』なる神々に等しい存在に謁見したおり、授けられた力を封じた書物にございます。これらの書に記された契約を交わすことで、古の王たちは異界の力を手に入れたのでございます。しかし、その契約は高い代償を伴うものでして……。無論、このような書物は焼き捨てるべきなのでしょうが、あらゆる方法を試しても処分することができぬのでございます。箱に閉じ込めようとも、海に流そうとも、いつの間にかどこかの本棚にあらわれるものらしく、このように保管しておくしかないのです」
ローレンス伯爵はユーグの説明を聞きながらも、差し出された本から目が離せなかった。計り知れない闇が潜んでいるのを感じながらも、彼はその誘いに抗うことができない。伯爵はゆっくりと本を受け取る。その表紙に手を触れた瞬間、冷たい感触が指先に走った。
「代償など取るに足らん。私はただ『力』が欲しいのだ」
ローレンス伯爵は言うつもりもない本心を言い放った。その声には、何としてもこの力を手に入れようとする執念が込められていた。
「さすがは伯爵様。恐れ入ります」
ユーグは軽く頭を下げるが、その表情は冷たく、精巧な人形のようなものであったが、再び顔をあげた時には、人好きする表情に戻っている。
「ただ、ひとつだけご忠告を。契約書の契約は絶対です。それを破ることは『世界の管理者』にも不可能なこと。なぜなら別世界の法則に縛られているからでございます」
ローレンス伯爵は鼻で笑い、本を懐に納める。
「契約か。それも楽しみだな、ユーグ。だが、どのような代償を払おうとも『力』が手に入るならば関係ない。私は王国の中でも選ばれし者だ。その力を支配してみせる」
ユーグはその言葉を黙って聞き、最後に軽く頷いて、相手が求める言葉を口にする。
「もちろんでございます、伯爵様。どうぞ、存分にその力をお楽しみください。すべては伯爵様の手に委ねられております」
ローレンス伯爵は王国に対して「黒き塔は問題なし」と監査報告してから、自らの領地へと戻った。彼は手にした書物を隠し持ち、夜毎にそれを開いては、書かれた禁じられた呪文や契約の言葉を学び始める。
いくつもの異形の像を領内に建てると、領民たちに魔除けと称して、礼拝を命じる。
この奇行に領民たちは困惑したが、やがて伯爵の領地は栄え始めた。家畜たちは肥え太り、領民たちは病知らずに、領内からは魔物が姿を消して、採掘場からは金や銀、宝石が山のようにとれるようになる。
その噂が広まると、各地から次々と人が集まり、ローレンス伯爵領はユルゲナム王国を代表する領地に発展していったのである。
しかし、同時に黒い噂もたった。
墓場から死体が消えた。
伯爵家に奉公に行った娘が戻らない。
産まれたばかりの赤子が消え去る事件が多発する。
数々の噂の真偽を確かめるべく、ユルゲナム王国とドワーフのルーンマスター、教会は合同の調査団をローレンス伯爵領に派遣した。
悲劇の幕開けでもある。
壮麗な建物が立ち並び、広場では賑やかな市が開かれて、市民が溢れていた。しかし、今ではその賑わいの裏に、かすかな陰りが漂っていた。夜の帳が降りると共に、街全体がまるで別の世界に変貌するかのように、闇が深まり、冷たさが増していく。
それは黒魔術師ユーグの影響によるものである。
ユーグは王国で異彩を放つ存在だった。
線の細い美男子であり、女性はもちろん男も虜にする容姿に加えて、見る者の心を震わせる愛嬌と完璧な礼儀作法は、庶民も貴族にも尊敬の念を抱かせた。しかし、その眼光の奥にある鋭さと冷酷さに気づく者はいない。
彼の登場と共に、大都市アルデナークの風景も変わり始める。
ユーグは上流階級の人々と交友を持ちながら、都市の有力者たちとのパイプも太め、その影響力を次第に強めていく。彼の邪魔をしようとした者や篭絡されなかった者たちは、原因不明の病にかかったり、不慮の事故にあったり、ある日突然行方不明になった。
そして、十分な準備が整った時、彼は自身の影響力を行使した。
かつては荘厳な教会が鎮座していた場所を改築して、不気味な黒い塔をいくつも立ち並べて、各地から禁忌とされた書物や道具を保管させた。表向きには教会の力で邪悪なる力を封じるためとされたが、すでにアルデナークの教会上層部はユーグの意のままに動く人形に過ぎなかった。
塔の頂上には常に闇の雲が渦巻き、禁断の知識を求める者たちが集い始めていた。
ある日、ユルゲナム王国の首都より、ローレンス伯爵が大都市アルデナークに訪れた。より正確にはこの黒い塔に訪れた。彼はユルゲナム王国の有力な貴族の一人であり、その歴史は知られていたが、いくつかの事業に失敗して、今やその地位と財力を失いかねないと噂されていた。
今回の監査は、面倒ごとを押し付けられる形であったのだが、禁じられた知識のもたらす力に伯爵は秘かに強い関心を抱いていた。
ローレンス伯爵が塔の重厚な扉を押し開けると、薄暗い内部が彼を迎えた。そこには異様な静寂が漂っており、空気は冷たく、息をするたびにその冷気が肺の奥まで入り込むようだった。伯爵はその冷たさに一瞬、顔をしかめたが、すぐに気を取り直すと、配下を引き連れて堂々と進み、塔の内部にあるユーグの私室に押し入った。
「貴様がユーグだな? 噂の『知識の塔』か。なかなか立派なものではないか? だが、不穏な噂も出回っておる。儂が来た理由は知っておるな?」
ローレンス伯爵は尊大な口調で言い放った。その声には、まるでこの塔全体を自分のものにしようとするかのような傲慢さが含まれていた。
ユーグはその言葉に微笑みを浮かべる。
相手のすべてを肯定するかのような魔性の微笑みであり、男女問わずに魅了する力は、伯爵はもちろん護衛の兵士たちも捕らえる。
「ローレンス伯爵。わざわざ私の塔にお越しいただけるとは、光栄の至りです。監査の件か聞いておりますゆえ、存分にお調べください。むろん、私に手伝えることがあれば何なりと」
ユーグは完璧な作法で伯爵の突然の来訪に応対する。
ローレンス伯爵は、ほんの一瞬、眉を緩めたが、すぐに表情を引き締めた。
「知識の塔だと言うからには、ここには貴重な書物や秘術が集まっていると聞いた。王国の害となるようなものがあるか、王国の重鎮である儂が、直々に監査するが……、そのようなものがあるのならば、すぐに提出せよ。隠しだてるようなことがあれば、お主のためにならぬぞ?」
ユーグは再び微笑んだ。
「もちろんでございます、伯爵様。この塔には、古代から伝わる秘術書や、禁じられた知識の数々が所蔵されております。中には、王国の歴史さえも覆す力を持つものが含まれております。王国の重鎮、宿将ある伯爵様ほどの方が取り調べになるのも、ごもっともなことでございます」
「ほう、殊勝なことだ。そして興味深い話だな」
ローレンス伯爵は少し前のめりになり、目を細めた。
「それでは、その『歴史を覆す力』という書物を、見せてもらおうか」
ユーグは静かに頷き、手を一振りすると、背後の壁が音もなく開き、巨大な書架が姿を現した。その書架には、古びた革表紙の本や、錆びついた鎖で閉ざされた巻物が並んでおり、どれも一目でただの書物ではないことが分かった。ユーグはその中の一冊を手に取り、ローレンス伯爵に差し出した。
「こちらに所蔵されたる書物は『契約書』と呼ばれるものです。死の魔王の猛威により、世界が荒廃したおり、古の王たちが『世界の管理者』なる神々に等しい存在に謁見したおり、授けられた力を封じた書物にございます。これらの書に記された契約を交わすことで、古の王たちは異界の力を手に入れたのでございます。しかし、その契約は高い代償を伴うものでして……。無論、このような書物は焼き捨てるべきなのでしょうが、あらゆる方法を試しても処分することができぬのでございます。箱に閉じ込めようとも、海に流そうとも、いつの間にかどこかの本棚にあらわれるものらしく、このように保管しておくしかないのです」
ローレンス伯爵はユーグの説明を聞きながらも、差し出された本から目が離せなかった。計り知れない闇が潜んでいるのを感じながらも、彼はその誘いに抗うことができない。伯爵はゆっくりと本を受け取る。その表紙に手を触れた瞬間、冷たい感触が指先に走った。
「代償など取るに足らん。私はただ『力』が欲しいのだ」
ローレンス伯爵は言うつもりもない本心を言い放った。その声には、何としてもこの力を手に入れようとする執念が込められていた。
「さすがは伯爵様。恐れ入ります」
ユーグは軽く頭を下げるが、その表情は冷たく、精巧な人形のようなものであったが、再び顔をあげた時には、人好きする表情に戻っている。
「ただ、ひとつだけご忠告を。契約書の契約は絶対です。それを破ることは『世界の管理者』にも不可能なこと。なぜなら別世界の法則に縛られているからでございます」
ローレンス伯爵は鼻で笑い、本を懐に納める。
「契約か。それも楽しみだな、ユーグ。だが、どのような代償を払おうとも『力』が手に入るならば関係ない。私は王国の中でも選ばれし者だ。その力を支配してみせる」
ユーグはその言葉を黙って聞き、最後に軽く頷いて、相手が求める言葉を口にする。
「もちろんでございます、伯爵様。どうぞ、存分にその力をお楽しみください。すべては伯爵様の手に委ねられております」
ローレンス伯爵は王国に対して「黒き塔は問題なし」と監査報告してから、自らの領地へと戻った。彼は手にした書物を隠し持ち、夜毎にそれを開いては、書かれた禁じられた呪文や契約の言葉を学び始める。
いくつもの異形の像を領内に建てると、領民たちに魔除けと称して、礼拝を命じる。
この奇行に領民たちは困惑したが、やがて伯爵の領地は栄え始めた。家畜たちは肥え太り、領民たちは病知らずに、領内からは魔物が姿を消して、採掘場からは金や銀、宝石が山のようにとれるようになる。
その噂が広まると、各地から次々と人が集まり、ローレンス伯爵領はユルゲナム王国を代表する領地に発展していったのである。
しかし、同時に黒い噂もたった。
墓場から死体が消えた。
伯爵家に奉公に行った娘が戻らない。
産まれたばかりの赤子が消え去る事件が多発する。
数々の噂の真偽を確かめるべく、ユルゲナム王国とドワーフのルーンマスター、教会は合同の調査団をローレンス伯爵領に派遣した。
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