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piece4 楽しい遊園地
遊園地のパワーアップ
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遊園地の門に辿り着くと、珍しく彩奈と拓真の方が先に到着していた。
「おっはよー!」
今か今かと待っていたようで、2人は悠里たちを見つけるや否や、パッと顔を輝かせ、大きく手を振った。
「おはよう!お待たせ!」
2人のもとに駆け寄り、悠里は微笑む。
「はい!悠里ちゃんとゴウの分!」
拓真が嬉しそうに、乗り放題を示すチケットを手渡した。
昔と変わらない、腕輪のように手首に付けるタイプのチケットである。
「すげえ張り切ってんな」
チケット代を出しながら、剛士と悠里は笑った。
時間は、9時20分。
開演10分前だが、門の前には悠里たち4人を含めても10組いるかどうかだ。
小さな子ども連れの家族が殆どで、高校生らしきグループは、今のところ他に見当たらない。
拓真の情報通り、日曜日でもこの遊園地はそれほど混まないのだろう。
サプライズを開始する昼までの間、存分にアトラクションを楽しめそうだった。
開園して、中に入った拓真以外の3人は、目を見張る。
「あれ? 意外と乗り物がグレードアップしてる!」
彩奈がキョロキョロしながら声を上げた。
「本当だ……すごい!」
悠里も同じように園内を見回し、大きく頷く。
記憶の中の遊園地は、メリーゴーランドやコーヒーカップ、観覧車、それに園内を走る可愛らしい汽車など、まさに小さな子ども向けのテーマパークだった。
しかし眼前に広がる光景は、ちょっとしたジェットコースターにフリーフォールなどの絶叫マシーン、それにお化け屋敷などが新設されていた。
開園前には全く気がつかなかった遊園地の変貌に、悠里と彩奈が沸き立つ。
門の周りには桜の木がたくさん植えられているので、園内の様子があまり見えなかったのだ。
そもそも、子ども向けの小さな遊園地だという頭があったから、気にして見たりもしなかった。
これはサプライズ関係なしに、思い切り楽しめそうだ。
嬉しい誤算である。
女子2人の反応を見て、嬉しそうに拓真が笑う。
「リニューアルしたこと、まだあまり知られてないみたいで。結構穴場スポットだよね」
「やるじゃん拓真くん!」
彩奈が飛びつくようにして、拓真の頭をポンポンと撫でる。
その様子に笑いながら、悠里は傍らの剛士を見上げた。
「すごいね、ゴウさん!」
「あ、ああ」
呆気に取られたように、剛士の目は奥に見えるジェットコースターのレールに注がれている。
その反応を不思議に思いつつも、遊園地に興奮した彩奈と拓真に急かされ、悠里は目を移す。
「さあ、何から攻める!? やっぱジェットコースターだよね!?」
こちらの返答など、必要としていなかったようだ。
意気揚々と、彩奈と拓真が乗り場を目指して歩き始めた。
慌てて悠里たちも2人の背中を追う。
「おっはよー!」
今か今かと待っていたようで、2人は悠里たちを見つけるや否や、パッと顔を輝かせ、大きく手を振った。
「おはよう!お待たせ!」
2人のもとに駆け寄り、悠里は微笑む。
「はい!悠里ちゃんとゴウの分!」
拓真が嬉しそうに、乗り放題を示すチケットを手渡した。
昔と変わらない、腕輪のように手首に付けるタイプのチケットである。
「すげえ張り切ってんな」
チケット代を出しながら、剛士と悠里は笑った。
時間は、9時20分。
開演10分前だが、門の前には悠里たち4人を含めても10組いるかどうかだ。
小さな子ども連れの家族が殆どで、高校生らしきグループは、今のところ他に見当たらない。
拓真の情報通り、日曜日でもこの遊園地はそれほど混まないのだろう。
サプライズを開始する昼までの間、存分にアトラクションを楽しめそうだった。
開園して、中に入った拓真以外の3人は、目を見張る。
「あれ? 意外と乗り物がグレードアップしてる!」
彩奈がキョロキョロしながら声を上げた。
「本当だ……すごい!」
悠里も同じように園内を見回し、大きく頷く。
記憶の中の遊園地は、メリーゴーランドやコーヒーカップ、観覧車、それに園内を走る可愛らしい汽車など、まさに小さな子ども向けのテーマパークだった。
しかし眼前に広がる光景は、ちょっとしたジェットコースターにフリーフォールなどの絶叫マシーン、それにお化け屋敷などが新設されていた。
開園前には全く気がつかなかった遊園地の変貌に、悠里と彩奈が沸き立つ。
門の周りには桜の木がたくさん植えられているので、園内の様子があまり見えなかったのだ。
そもそも、子ども向けの小さな遊園地だという頭があったから、気にして見たりもしなかった。
これはサプライズ関係なしに、思い切り楽しめそうだ。
嬉しい誤算である。
女子2人の反応を見て、嬉しそうに拓真が笑う。
「リニューアルしたこと、まだあまり知られてないみたいで。結構穴場スポットだよね」
「やるじゃん拓真くん!」
彩奈が飛びつくようにして、拓真の頭をポンポンと撫でる。
その様子に笑いながら、悠里は傍らの剛士を見上げた。
「すごいね、ゴウさん!」
「あ、ああ」
呆気に取られたように、剛士の目は奥に見えるジェットコースターのレールに注がれている。
その反応を不思議に思いつつも、遊園地に興奮した彩奈と拓真に急かされ、悠里は目を移す。
「さあ、何から攻める!? やっぱジェットコースターだよね!?」
こちらの返答など、必要としていなかったようだ。
意気揚々と、彩奈と拓真が乗り場を目指して歩き始めた。
慌てて悠里たちも2人の背中を追う。
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