兎人ちゃんと異世界スローライフを送りたいだけなんだが

アイリスラーメン

文字の大きさ
上 下
406 / 417
第5章:大戦争『最終決戦編』

350 クレール救出作戦 -無謀な賭け-

しおりを挟む
 マサキを咥えながら上空へと急上昇していくルナ。
 その上昇は突然止まり――

「ぎぃやぁぁぁあああああああああああ!!!!」

 落下へと変わった。
 重力に逆らえるわけもなくマサキは落下していく。
 マサキが落下しているのは、ルナがマサキを離したからである。
 これはルナの顎の力に限界がきたからという理由ではない。
 これもマサキが提案した『無謀な賭け』に必要な要因の一つなのである。

(意識はなんとか保てる! でも目を開けるのがキツい!)

 意識は保てるものの、落下中のマサキは目を開けるのに苦労していた。
 この『無謀な賭け』においてマサキの視界と集中力は最も重要な事柄でもある。
 だからこそマサキは作戦成功のため、その瞳に映る光景に意識を集中させた。
 自分が落下しているというのを忘れるくらいに。
 もちろん全身と心で落下を感じているため、落下しているということを完全に忘れるというのは不可能だ。
 それでも忘れているような状態に最も近いところまで持っていっている。
 その精神力はクレールを助けたいという強い気持ちがあるから。そして何度も体験した落下に心が慣れつつあるからだ。

『自分から来てくれるだなんてね! ニシキギ・ギンへの憂さ晴らし、まあ、克服みたいになっちゃうけど、キミをここで殺す。恨むならキミの前世かもしれないニシキギ・ギンを恨んでね』

 ロイは自分に向かって落下してくるマサキに向かって、六本の呪いの触手を伸ばした。
 全て針のように鋭い。刺さってしまったら最後、蜂の巣になってしまうだろう。
 すぐそこにいるブランシュへの対応がないのは、自分が攻撃されないとわかっているからだ。
 背中にいるクレールが人質の役割を果たしている。そしてマサキを守るために行動する。
 その二つがあれば、ブランシュが無防備であるロイに攻撃を仕掛けてこないことに対して十分すぎる理由になるのだ。

 《個体名セトヤ・マサキの予想通り、個体名ジングウジ・ロイの攻撃が全て個体名セトヤ・マサキに向けられました》

(ああ、ここまでは予想通りの展開だな)

 ブランシュは心の中で月の声と会話をしながら、マサキを襲う六本の呪いの触手を斬っていく。上手く弾いて進行方向を変えていく。
 斬られた呪いの触手はすぐに再生されるが、ブランシュの斬撃が瞬きの刹那、再び呪いの触手を斬っていく。
 決して落下しているマサキの落下を止めようとしないのも『無謀な賭け』に必要な要因の一つなのである。

「うぉぉおおおおおおー!! 見えてるのに、何が起きてるかわからねぇー! すごすぎるんだがー!!!!!」

 マサキは目の前の光景に感銘を受けていた。
 常人の動体視力では絶対に追うことができないほどのやりとりが、目の前で行われている。
 1秒間にして数百のやりとりだ。それは感銘の一つや二つ受けるだろう。

月影流つきかげりゅう奥義――五月雨さみだれ !!」

 雨の如く降り注ぐ斬撃がロイの呪いの触手を圧倒する。
 そんな斬撃を放ったブランシュの横をマサキが過ぎていく。
 雨の如く降り注ぐ斬撃に守られながら、マサキは手の届く距離にまでロイに近付いた。
 マサキの視界には一つの黒い塊にしか見えていない。それが『透明の呪い』の効果を上回った『塩砂糖スキル』の限界だからだ。

(こっちに向かって攻撃してるってことは、その後ろ側にクレールがいるってことだろ?)

 マサキにはロイの正面さえわかっていればそれでいいのだ。
 その後ろにクレールがいる。そこに手を伸ばして掴みさえすればいい。

(クレールの透明スキルは姿も気配も完全に消える。だけどそこから消えたわけじゃない。触ろうと思えば触れるし、そっち側が何かを掴めばこっち側からだと浮いて見える!)

 それはマサキが今まで体験した透明スキルに関する情報。
 スキルという異能に馴染みがないマサキだが、身近な人物のスキルの知識、情報ならあるのだ。
 それを踏まえてマサキは、クレールにさえ手が届けば救出できると思っているのである。

「届けぇええええええ!!!」

 マサキは黒い塊の背後に向かって手を伸ばした。
 このタイミングを逃せば、マサキはロイを通り過ぎて地面に叩きつけられてしまう。
 クレールの救出と落下を停止させる方法こそ、黒い塊を――クレールを掴むことなのだ。

「届いた!」

 マサキは何かを掴んだ。
 位置的にロイの背中で拘束されているクレールの可能性は高い。

「――ぬぐッ!!! クレール!!!! 絶対に助けるぞ!!!」

 掴んだと同時に落下が停止するが、急停止したその反動がマサキの肩へと伝わる。
 その痛みを押し殺しながら、落下しようとする重力を利用しクレールを引っ張り出そうとするが、びくともしない。
 それもそのはず、二本の呪いの触手がクレールを拘束しているからだ。
 しかしこれもマサキが考えた『無謀な賭け』の内容に含まれている。

「真っ白な団長さん!」

 マサキは叫んだ。
 その瞬間、ブランシュはロイの六本の呪いの触手を潜り抜ける。

月影流つきかげりゅう奥義――」

 必殺技を繰り出そうとするブランシュの深青の瞳には、ロイが剣のようなもので直接マサキに斬りかかろうとしている光景が映っていた。
 その深青の瞳に映る光景は正しく、ロイはクレールの腕を掴むマサキを呪いの剣で直接斬ろうとしている。
 クレールの救出を阻止するためならマサキの腕を狙うはずだが、マサキの息の根を確実に仕留めるためにロイは、マサキの首を狙っていた。
 それをブランシュは防ぐために必殺技を繰り出す。

「――ろう!!!! 」

 二本の斬撃で相手を四等分に斬り裂く技だ。
 ロイの体は呪いの鎧に守られているため、ブランシュの必殺技であっても斬り裂かれることはない。
 しかし、攻撃を仕掛けてくる呪いの触手は斬撃に巻き込まれて斬り落とされていった。
 そしてマサキの首を狙う呪いの剣にも斬撃が届く。
 それにより呪いの剣は弾かれ軌道がズレるが、すぐに修正し再びマサキの首を狙った。

『残念。それだけじゃ僕の剣撃を止められないよ』

 そう叫ぶロイだが、それすらもマサキの『無謀な賭け』の内容に含まれていることを知らない。
 ロイの呪いの剣の穂先がマサキの首元へ届く寸前、落下が停止していたはずのマサキはそれを躱すように動き出した。
 否、落下が再開したのだ。

 クレールの腕を掴むマサキの腕力に限界がきたのだろうと、考えたロイだったが、それは一瞬だけの思考だった。
 その考えをロイの身に起きた変化が否定したのだ。

「――姿が!?」

 透明状態のはずのロイの姿が、夜空の下くっきりと現れ月に照らされたのである。
 驚くロイだったが、その驚きも束の間、仕留め損ねた男へと視線を移す。
 ロイの黒瞳には、地面に向かって落下する全身黒ジャージの青年と、その青年に抱き抱えられている薄桃色の髪をした兎人族の美少女が映っていた。

 マサキはクレールの救出に成功したのだ。

 クレールを拘束していた二本の呪いの触手は、先ほどのブランシュの必殺技によって斬り裂かれていた。
 クレールに斬撃が当たることなく、呪いの触手のみを斬ったのはブランシュの技量。神業とも言えよう。
 呪いの剣の位置とマサキが掴んでいるクレールの腕の位置から予測して、呪いの触手のみを斬ったのだ。
 だからこそ、マサキの合図があった直後に必殺技を発動したのだ。マサキの合図よりも前ではクレールと呪いの触手の位置を正確に判断するのが難しいためである。
 戦闘経験の豊富さ、戦闘におけるIQ、見極める嗅覚、判断能力など、全てを屈指した結果、この『無謀な賭け』を成功に導いたのである。

 しかしこれで終わりではない。
 落下しているマサキとクレールの救助、そしてそれを追うロイを止めなくてはならないのだ。
 さらにもう一つ、マサキが『無謀な賭け』の内容に取り込んでいなかった内容があった。
 それは――

「僕の力を返してもらうよ!」

 ロイの圧倒的殺意だ。
 飄々と笑う表情からは想像できないほどの殺意、闇色の禍々しいオーラがマサキを包み込んだ。
 この闇色の禍々しいオーラは常時放出されているものである。
 先ほどまでマサキが感じていなかったのは、そのオーラを遮断していた『透明の呪い』があったからだ。
 姿と気配を完全に消すということは、殺意などのオーラなども遮断するということ。
 姿を認識することができた『塩砂糖スキル』では、殺意などのオーラまでも感じることができなかったのだ。
 姿を現したことにより、本来のロイの禍々しいオーラがこの世に放出されたのである。

 強敵相手になら『透明の呪い』は効果的であることは、ガルドマンジェやフォーンたちとの戦闘で証明されている。
 しかし弱者相手になら『透明の呪い』の効果を発動せず、ロイ本来の力、威圧などで対応した方が断然良いのだ。

「――ぐッ!!」

 ロイの禍々しいオーラを全身で浴びてしまったマサキは、気を失いかける。
 なんとか持ち堪えるものの、意識は朦朧とし、思考回路は停止状態。
 もはや気を失っていないだけで、気を失っているのとほぼ変わらない状態だった。
 そんなマサキに向かってものすごいスピードで近付く何かがあった。

「ンッンッ」

 ものすごいスピードで近付く何かは声を漏らしていた。
 その声は聞き覚えがある声。可愛らしい癒しの声であり、頼れる声でもあった。
 そう。ウサギであり幻獣でもあるルナだ。
 ルナはロイの禍々しいオーラを一切感じることなく涼しげな表情で飛んでいた。

「ンッンッ!」

 ルナがマサキに近付いているのは、落下しているマサキとクレールを救助するためだ。
 これはルナが与えられた『無謀な賭け』のルナにとって最も重要な部分だ。
 落下途中のマサキとクレールをルナが救助する。その間、ブランシュは追いかけてくるであろうロイを阻止する。
 役割分担はしっかりしているのだが、一つだけ懸念があった。
 それはルナがマサキとクレールの二人を咥えて飛ぶことができるのかということ。それは実際にやってみなければわからないことだ。

 辛うじて意識を保っているマサキはクレールを抱きしめ続けているため、どちらかを咥えれば二人まとめて飛びながら運ぶことは可能だろう。
 マサキが意識を失い、クレールから離れてしまえば、この作戦は失敗に終わってしまう。
 だからマサキは意識を失っているのとほぼ変わらない状況だとしても、クレールを決して離さないのだ。

「ンッンッ!」

 ルナはマサキのジャージを咥えた。
 長いウサ耳を激しく動かし、落下速度を抑えようとするが、その速度は変わらない。
 マサキの懸念通り、ルナの力ではマサキとクレールの二人を同時に運ぶことができなかったのだ。

「ンッンッ! ンッンッ!」

 必死になるルナだが、それでも落下速度を落とすことはできなかった。
 しかしこれで失敗だと判断するのは早すぎる。
 作戦の段階で懸念があるのなら、その対処方法も考えるのが当然だ。
 マサキはこうなることも予測して予め対策を用意していた。
 それは――

「――今助ける!」

 ブランシュに助けてもらうことだ。
 ブランシュが助けに来るということは、同時にロイも向かってくることになる。
 それでも背に腹はかえられない。
 ロイの攻撃を防ぎながら落下するマサキたちを救助する、というあまりにも難易度が高い役割をブランシュはせざるを得なくなったのだ。

「僕の力だ! 返せー!」

 ロイはクレールだけを視界に映す。ブランシュも助けるべき人たちだけを視界に映す。
 両者的の姿など見ていない。それなのに激しい攻防は続いたままだ。
 敵よりも早く掴もうと必死なのである。

「邪魔をするな! 白き英雄の成り損ない!」

「貴様こそ邪魔をするな! 死にゆく悪王!」

 両者、己の能力を使い相手よりも先に近付こうと試みる。
 ロイは呪いの触手を影の如く伸ばしている。
 ブランシュは光の剣の穂先を縄のように伸ばしている。
 互いに発動元は違うものの形状は似ている。
 あと少しで同時に届くであろう瞬間、ブランシュは身を翻した。

月影流つきかげりゅう奥義――果テノ月はてのつき!!!」

 奥義を発動するブランシュ。延長させていた光の剣をロイに向かって斬り上げた。
 その行動はマサキたちの救助を諦めて、ロイに攻撃を仕掛けるというものである。

「――がはッ!!!」

 不意の攻撃であったためブランシュの剣撃を受けることになるが、血飛沫を上げた程度で致命傷までには至らなかった。
 呪いの鎧を完全に斬り裂くことができなかったのである。
 それでも今日一番のダメージをロイは受けていた。
 その衝撃によってクレールに向かって伸ばしていた呪いの触手は距離が離れていく。

 結果的にロイを邪魔することに成功したが、その代償としてマサキたちは落下したままだ。
 このままでは地面に落下し命を落とすであろう。
 しかしそんな状況にも関わらず、ブランシュはマサキたちを助けようとはしなかった。

月影流つきかげりゅう奥義――海月かいげつ!!!」

 マサキの『無謀な賭け』を諦めて、個人的な考えでロイに攻撃を仕掛け続けている。
 否、諦めたのではない。託したのだ。

(フエベスの姉妹。任せたぞ!!!)

 地上にいる小さな小さな妖精族に。

 ロイはクレールの姿ばかりを見ていたため、地上にいる子ウサギサイズの妖精族に気付かなかったのだ。
 そんな千載一遇のチャンスを逃さまいと、ブランシュは行動に出たのである。
 戦況を見極めたブランシュが一枚上手だったのだ。
 しかし一筋縄ではいかないのもまた事実。
 ロイはブランシュの猛攻に対応し始めたのだ。

 そんな戦闘が上空で繰り広げられている中、地上ではマサキたちが無事に着地していた。
 ルナは短い四本の足をしっかりと地面に付けている。マサキはクレールを抱きしめたまま、仰向けになっている状態だ。

「あ、危なかった……マジで今回ばかりは死ぬかと思ったぞ……助かったよ。ありがとうご」

 マサキは己を助けてくれた人物に向かって言った。
 その人物は妖精族の美少女ビエルネスだ。
 先ほどブランシュが上空で見てマサキを託した妖精族である。

「落ちてくるマスターを助けるの得意なのです! なのでもっと褒めても良いんですよ~。ハァハァ……」

 ビエルネスは息を荒げながらマサキの頬に全身を擦り付け始めた。
 それを嫌がる様子もなく、むしろ慣れた様子でマサキは口を開く。

「そういえばトラの獣人の時も助けてくれたもんな……本当に命の恩人だよ。ビエルネスは」

「ハァハァ……もっと褒めてください。ハァハァ……」

「またあとでな」

 そう言ったマサキはゆっくりと上半身を起こした。そしてもう一人の人物に目を向けた。
 その人物とは――

「マサキさん! 本当に、本当によかったです! 無事で、無事でよかったです!」

 白銀色の髪と垂れたウサ耳が特徴的な兎人族の美少女ネージュだ。
 ネージュは上半身を起こしたマサキに抱きついた。同時にマサキが抱き抱えているクレールも一緒に。

「心配かけちゃったな。でもちゃんとクレールを助けたぞ。まだ意識は――」

 意識はない、と言おうとしたマサキだったが、クレールのまぶたが動き始めたのを見て言うのをやめた。
 まぶたが動いていると言うことは、目を覚ます前兆でもある。
 その前兆通り、クレールはゆっくりと目蓋を開き、ルビィーのように美しい紅色の瞳を輝かせた。

「お、にぃ……ちゃん?」

「「クレール!」」

 マサキとネージュが同時にクレールの名を呼ぶ。
 直後、ルナが声を漏らし、ビエルネスがクレールの名を呼んだ。
 マサキとネージュの瞳には涙が浮かび始めたが、それを乱暴に拭い今以上に強くクレールを抱きしめる。

「く、苦しいぞ……」

 乱暴に拭ったはずの涙はすぐに溢れ出てくる。マサキもネージュも鼻水を垂らしながら泣き始めてしまった。
 マサキとネージュは負の感情以外にも喜びの感情も伝染しやすいのだ。

「「うぐっ……あぅ……」」

 マサキとネージュの泣き方も嗚咽もほぼ一緒。
 このシンクロ率は双子の姉妹デールとドール並だ。

「おにーちゃん! おねーちゃん!」

 クレールも釣られて涙を流す。
 そして無意識に強く抱きしめ返していた。

「全然苦しくないぞ。みんなと離れていた時間の方が苦しかったぞ!」

 意識を失う前の記憶が回復していた。
 そして意識を失った後も『透明スキル』を通して朧げであるが、何が起きていたのかを把握できていた。
 だからこそ今マサキとネージュに強く抱きしめられている苦しさなんて、全くの苦しさではないのだと分かった。
 人の温もり、家族の絆、大切な何か、どこにも苦しい要素なんてないのだ。むしろ逆なのだと。

「ンッンッ!!!」

 感動の再会の途中でルナは何かを伝えるかのような声で鳴き始める。
 それを代弁するかのようにビエルネスも声を上げた。

「まずはここから避難しないとですよ!」

「そ、そうでした! モモンちゃんとリリィちゃんに怒られてしまいます!」

 ネージュはビエルネスの言葉を聞いて思い出したかのように言った。
 小さな傭兵団副団長のモモンと団員のリリィ、そしてネージュとビエルネスはすでに戦いに敗れてしまったガルドマンジェとスクイラルとフレンムの避難を終わらせていたのだ。
 そしてネージュとビエルネスはフォーンの結界が張られている大樹には戻ろうとはせずに、マサキたちの救出のためここに残り、この瞬間を待っていたのである。

 マサキとクレールとルナが無事に戻ってきたと言うことで、ネージュとビエルネスの目的は果たされた。
 あとは避難するだけなのだ。

「早く行きましょう! ダールたちも心配して待ってますよ!」

 そう言ってマサキの右手とクレールの左手を握るネージュ。
 しかし、マサキはネージュの手を握り返そうとはしなかった。

「ごめん。みんな」

 マサキは突然謝罪した。
 聴き間違えたかと思うぐらいの鼻声で、ネージュとクレールとビエルネスは小首を傾げた。
 そのままマサキは言葉を続ける。

「真っ白な団長さんと約束したからさ」

 それはマサキにとって『無謀な賭け』のその先、つまり延長戦を意味するものだった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

文字変換の勇者 ~ステータス改竄して生き残ります~

カタナヅキ
ファンタジー
高校の受験を間近に迫った少年「霧崎レア」彼は学校の帰宅の最中、車の衝突事故に巻き込まれそうになる。そんな彼を救い出そうと通りがかった4人の高校生が駆けつけるが、唐突に彼等の足元に「魔法陣」が誕生し、謎の光に飲み込まれてしまう。 気付いたときには5人は見知らぬ中世風の城の中に存在し、彼等の目の前には老人の集団が居た。老人達の話によると現在の彼等が存在する場所は「異世界」であり、元の世界に戻るためには自分達に協力し、世界征服を狙う「魔人族」と呼ばれる存在を倒すように協力を願われる。 だが、世界を救う勇者として召喚されたはずの人間には特別な能力が授かっているはずなのだが、伝承では勇者の人数は「4人」のはずであり、1人だけ他の人間と比べると能力が低かったレアは召喚に巻き込まれた一般人だと判断されて城から追放されてしまう―― ――しかし、追い出されたレアの持っていた能力こそが彼等を上回る性能を誇り、彼は自分の力を利用してステータスを改竄し、名前を変化させる事で物体を変化させ、空想上の武器や物語のキャラクターを作り出せる事に気付く。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

2回目チート人生、まじですか

ゆめ
ファンタジー
☆☆☆☆☆ ある普通の田舎に住んでいる一之瀬 蒼涼はある日異世界に勇者として召喚された!!!しかもクラスで! わっは!!!テンプレ!!!! じゃない!!!!なんで〝また!?〟 実は蒼涼は前世にも1回勇者として全く同じ世界へと召喚されていたのだ。 その時はしっかり魔王退治? しましたよ!! でもね 辛かった!!チートあったけどいろんな意味で辛かった!大変だったんだぞ!! ということで2回目のチート人生。 勇者じゃなく自由に生きます?

田舎暮らしと思ったら、異世界暮らしだった。

けむし
ファンタジー
突然の異世界転移とともに魔法が使えるようになった青年の、ほぼ手に汗握らない物語。 日本と異世界を行き来する転移魔法、物を複製する魔法。 あらゆる魔法を使えるようになった主人公は異世界で、そして日本でチート能力を発揮・・・するの? ゆる~くのんびり進む物語です。読者の皆様ものんびりお付き合いください。 感想などお待ちしております。

処理中です...