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軽音の悲劇
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うっすらと聞こえる光の音____
そこから始まる1日に僕は嫌悪感を抱いていた。
今日の天気は雨のようだ。繕っても消えない感情に淘汰されて歩く街中は騒々しいものだった。
「待ち合わせに遅れるから悪い人間」なのか、そうではないはずだ。必ずしも人間にはバランスがあり、カオスの縁を題材に人間という輪があり境目がある。そう言い聞かせながら1人歩く頭の中と空模様は反転していた。
退屈だが楽しい授業が終わり休み時間、先程までぼそぼそしていた寛はいつの間にか元気になっていた。
「お前ってさー、なんか変じゃね。」
寛が何を訴えてきているかは分からなかったが激しい興奮と呆然とした頭を抱えながら教室を後にした。
放課後には部活がある。至極当然の事でありそれを全うすることに現在僕には存在意義がある。
初めから合わせてみるなど数学的かつ物理的観点からすると不可能かもしれない。そう思いながら1曲合わせてみることにした。
始めにスティックで8拍数えなければならないのだがどうも上手くいかない。
結局僕だけがうまく合わせることができなかった。始めに浮かんだ感情というのが申し訳なさであることを実感した。
その次に浮かんできたのは激しい憎悪と哀感と疑問だった。それらが何に対してどのような観点から抱いた感情なのかはわからない。
分からない事に対してまた不安を覚える。
その時気づくのが、ここがとある境目を原点として至極当然な時の流れと感覚の流れを超越して非日常へと変化した、という事だ。
「ああ、今というものが存在しているのは事実であり虚飾であるのだな。」
そう呟いた時にバンドメンバーにこう言われた。
「なんかあんた、変じゃない。」
可能性への期待と、ある種の超人への牽制のような一言だったのだろうか。今になって哀韻ばかり考えていた僕自身に恥ずかしさを覚えた。
だんだんセンチになる僕と深くなる夜。
染まるのはどちらが先なのか、そして生まれ変わるのは。
普遍的な価値を覚えずして得た雀の涙程の脳みそは最初から分かっていたのかもしれない。
「ああ、また明日が来る。」
本当に憂鬱である。明日の自分にとって明日が何でもない日常である事を望もう。
そこから始まる1日に僕は嫌悪感を抱いていた。
今日の天気は雨のようだ。繕っても消えない感情に淘汰されて歩く街中は騒々しいものだった。
「待ち合わせに遅れるから悪い人間」なのか、そうではないはずだ。必ずしも人間にはバランスがあり、カオスの縁を題材に人間という輪があり境目がある。そう言い聞かせながら1人歩く頭の中と空模様は反転していた。
退屈だが楽しい授業が終わり休み時間、先程までぼそぼそしていた寛はいつの間にか元気になっていた。
「お前ってさー、なんか変じゃね。」
寛が何を訴えてきているかは分からなかったが激しい興奮と呆然とした頭を抱えながら教室を後にした。
放課後には部活がある。至極当然の事でありそれを全うすることに現在僕には存在意義がある。
初めから合わせてみるなど数学的かつ物理的観点からすると不可能かもしれない。そう思いながら1曲合わせてみることにした。
始めにスティックで8拍数えなければならないのだがどうも上手くいかない。
結局僕だけがうまく合わせることができなかった。始めに浮かんだ感情というのが申し訳なさであることを実感した。
その次に浮かんできたのは激しい憎悪と哀感と疑問だった。それらが何に対してどのような観点から抱いた感情なのかはわからない。
分からない事に対してまた不安を覚える。
その時気づくのが、ここがとある境目を原点として至極当然な時の流れと感覚の流れを超越して非日常へと変化した、という事だ。
「ああ、今というものが存在しているのは事実であり虚飾であるのだな。」
そう呟いた時にバンドメンバーにこう言われた。
「なんかあんた、変じゃない。」
可能性への期待と、ある種の超人への牽制のような一言だったのだろうか。今になって哀韻ばかり考えていた僕自身に恥ずかしさを覚えた。
だんだんセンチになる僕と深くなる夜。
染まるのはどちらが先なのか、そして生まれ変わるのは。
普遍的な価値を覚えずして得た雀の涙程の脳みそは最初から分かっていたのかもしれない。
「ああ、また明日が来る。」
本当に憂鬱である。明日の自分にとって明日が何でもない日常である事を望もう。
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