森蘭丸の弟、異世界に渡る<本能寺から異世界へ。文化も人体も違うところで色々巻き込まれ、恋も知る?>

天知 カナイ

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二章

その日 1

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リキが眠りについて五日が経った。まだ目覚める気配はないようだ。少しずつマリキを使いアヤラセが栄養を補給しているおかげで、眠っているリキに窶れは見えない。ただ、本当に眠っているだけのように見える。
初子果も見たところあまり変化はなく、ただとても静かにさらさらと音を立てているだけだ。
ナツの初めになって、子果清殿を訪れる人々は増えていて日々ムリキシャたちは忙しくしている。アカーテも最近はあまり顔を出せなくなって、申し訳なさそうにしていた。辺境の村々などからは厳しいフユが終わり、ハルの間に自分たちの住むところから旅立つヒトが多いので、この時期に到着する訪問者が多くなるのだ。また金を充分に持っているヒトも少ないため、子果清殿へ泊まる者も多い。遠くにざわざわと人の気配がすることがこのところ毎日だった。

トトニスももれなく忙しくなっていた。トトニスの子果樹の実りはそれほどいい方ではないが、それでもさばききれないほどの人が毎日清殿を訪れる。この時期は中々休みもとりづらく、アインには会うことも難しくなっていた。手紙で会いたいと訴えてくるアインには申し訳なかったが、どうしても休みが取れない。その事を伝えると、ではせめて顔が見たいから受付業務についている時を教えてくれと言ってきた。そうすれば、一瞬でも会えるからと。
アインがそこまで自分の事を思ってくれるということがトトニスを喜ばせた。
トトニスは勤番表を調べ、自分が受付業務にあたる日を教えた。アインは、伴侶を装っていくから友達を連れていくけどあくまで協力してくれる友達だから、安心してね、と書いてくれた。
トトニスはその日を心待ちにした。もう一月ほどもアインの顔を見ていない。アインの口づけを思い出すと下半身が疼くのを感じた。
アインはシンリキシャとみられる友人を伴ってやってきた。まっすぐトトニスの列にやってきて並ぶ。ようやくトトニスと話すとき、アインはいつものように笑っていた。
「トトニス、会いたかった‥少しだけでも中で話せない?」
小声でささやくアインを、トトニスは拒否できなかった。アインの友人も「かわいいヒトだなあ、おまえうまくやったな」と小声で言ってアインを小突いていた。頬が赤らむのをこらえながら少しうつむき加減にして、中へ案内をした。
どこの庭園に行こう、どこなら人目につかないかなと考えながら歩くトトニスの後から、二人は小さな声で「こうなってるのかあ」「宿泊施設もあるんだっけ?どのくらいあるの?」などと気さくに話しかけてくる。トトニスが訥々と答えていると、シンリキシャは「心配しないで、人目のないところに着いたら、おれはすぐどっかにいくからさ」と囁いてきて、またトトニスはドキドキした。
トトニスは小さな庭園が並んだ奥まった通路に二人を案内した。忙しいこともあって、この通路にはほとんど人が通らない。
「ここ、ならいいかな?アイン」
そう言ってアインを見上げると、アインは嬉しそうにトトニスの頭をなでた。
「ありがとう、トトニス。本当は個室みたいなところがあるといいんだけど‥トトニスを気持ちよくできるから」
そう囁くアインの声に、トトニスは全身が熱くなるのを感じた。
「い、今は宿泊部屋は全部埋まっちゃってるんだ、ヒトが多いから‥」
シンリキシャが横から聞いてくる。
「え、でもコウリキシャ用の特別室とかは空いてないの?」
「今はそこにも泊まってらっしゃるヒトがいるんだ、もう一年くらいになるんだけど」
シンリキシャは驚いた。
「へえ!一年も特別室に泊まるなんて、珍しいよね!どういうヒトなんだろう」
「あんまりおれもよくは知らないんだけど、清殿長様の知り合いのムリキシャみたいなんだ」
「へえ~偉い人なんだなあ」
シンリキシャはそういって、寄り添っている二人を見やってニヤリと笑った。
「じゃ、仕方ない、そこで二人ゆっくり過ごしてて。おれは三、四十分くらいしたらここに戻ってくるからさ!」
そう言ってアインとトトニスを二人きりにしてくれた。
トトニスは熱のこもった目でアインを見上げた。会いたかった。久しぶりに会うアインもやっぱり恰好いい。
アインはぐっとトトニスを抱き寄せて軽く口づけた。そしてトトニスの下衣から手を入れてくる。ゆびが陰裂レムにまでたどり着いた時、トトニスはその刺激にはあと熱い息を吐いた。
「トトニス、こんなに濡れて、おれのことそんなに待ってたの?」
「‥ああ、はあ、うん、会いたかった、アイン‥」
アインは無遠慮に陰裂レムをくぱりと人差し指と薬指で開き、ホトに中ゆびを潜らせてくる。アインのゆびがぐりぐりとホトのナカのしこりを刺激してたまらない快感が押し寄せてくる。トトニスは思わず腰をアインにすりつけた。
「イイんだ、トトニス」
アインはそう言ってまた笑った。ホトの上から飛び出したトトニスの陰茎を今度は握りこんで扱いてきた。トトニス自身の淫蜜を陰茎に塗りまぶし、ぬぢゅぬぢゅといやらしい音を立てて扱いてくる。久しぶりに刺激にトトニスはすぐに達してこぷこぷと精を吐き出した。太ももに自分の精が流れるのを感じ、恥ずかしさで顔を真っ赤になる。腰が砕けそうで力が入らない。そんなくったりした自分の身体を支え、アインはさらにホトへの愛撫を加えてくる。ゆびを二本まとめてホトのナカへ挿し込み、ぐるぐるとかき回してしこりを擦り上げた。
「あ、ああ、アインっ、だめぇ」
一度達して敏感になっているトトニスの身体はすぐに絶頂へと導かれ、アインの腕のなかでびくっびくっと身体を震わせた。
アインに身体を預けて快感に震えている時、

「ライセン、上手くいった、行くぞ!」
とあのシンリキシャが言ってきたのが聞こえた。ライセンとは誰だろう、戻ってくるの早かったな‥とぼんやりした頭で考えた時、どん、と身体を突き放されトトニスは地面に叩きつけられた。全身を襲う痛みとまだ残る快感にトトニスは何が起きたのか全く理解できなかった。
アインの顔を見ると、これまでに見たことのないような冷たい目をしてトトニスを見ていた。
「きったねえな」
と言ってトトニスの衣服を乱暴に引っ張って持ち上げ、右手をごしごしと拭っていた。
「毎度毎度馬鹿みたいに濡らしやがってよ。ほんときったねえ」
そう言って憎々しげにトトニスを睨みつけた。

これは、本当にアインなのだろうか。いつも優しく笑ってトトニスを夢中にさせてくれたアインなのだろうか。
目の前のアインの変化が信じられず、トトニスは言葉も出せずにただうずくまってアインを見上げていた。そんなトトニスを見ながら、アインは胸から鋭いナイフを出した。
「半年もよくもまあ我慢できたもんだ。いつか殺すとわかってたから我慢できたけどな。いい夢見れたか?」
そう言ってアインは凶悪な顔で笑い、大きく振りかぶったナイフでトトニスの腹をぐさりと刺した。
ぐぶ、と息が詰まる。焼けるような激痛がトトニスを襲った。アインは乱暴に一度ナイフを抜くと、もう一度思い切りトトニスの腹を刺した。ぐじゅっという鈍い音を立ててナイフが肉に埋まる。トトニスは喉奥からごぼっと血を吐いた。
「‥ア、イン‥」
「おれはアインじゃねえよ。早く死にな」
そう言ってアインと名乗った男はトトニスの腹に刺さったナイフの柄を脚でぐりぐりと踏みつけた。「うううう」と激痛に喘ぐトトニスの声を聞いて、男は嗤っていた。
男とシンリキシャはそのままそこを足早に立ち去っていった。
トトニスはその足音を聞きながら、痛みが薄れるのとともに意識が遠のくのを感じていた。



「アヤラセ様!すぐ来てください、喧嘩が起きてヒトが刺されました!重傷なんです」
扉をどんどんと叩いてそう叫ぶ警護者の声が響いた。アヤラセはがばっと起き上がり槍を握って外へ出た。
「不審者か?」
「いえ、どうも痴情のもつれらしいんです、子果を求めてやってきた伴侶の片割れに、裏切り者、と叫んで斬りつけた人が目撃されています。何度も刺されていて、出血がひどくて‥」
「わかった、どこにいる?」
「動かせないので、第七子果庭園の前にまだいます」
「犯人は?」
「逃走してます、今警護で探してますが‥ツトマ警護隊にも連絡をしているところです」
走りながらそれだけの言葉を交わし、第七子果庭園までたどり着いた。
刺されたヒトは傷が一か所ではなく、出血も多いため意識が朦朧としていた。その横で伴侶とおぼしきヒトが泣き叫んでいる。突然の出来事にかなり混乱しているようだ。
「おい、その伴侶のヒトをとりあえず別の場所に連れて行ってくれ、警護のシンリキシャをつけて落ち着かせろ。精神の鎮静を出来るやつはいるか?」
「います、ほら一度こちらへ」
泣き叫ぶ伴侶をあやなしながら、別の場所へ連れ出していく。それを見送ってアヤラセは手をかざし、ありったけのマリキをこめ始めた。
「これは、長くなるな‥」
じわりと脂汗をかきながら、アヤラセは目の前の怪我人に意識を集中させた。


「エルニ、ここで間違いないか?」
「特別室はここしかないようだった。あのムリキシャの情報通りだ」
「まあ使えるやつだったな」
ライセンは薄く嗤った。

本当は今すぐにでもアヤラセに会いたい。会って犯したい。だがかなり警戒されているのはわかっているし、パルーリアを飲ませるのも難しいだろう。先にアヤラセが入れ込んでいるというムリキシャを始末しなければ。
もう何年もアヤラセの姿を見ていない。ライセンの中でアヤラセの姿は十四歳のままだ。黒々とした美しい髪と目、すっとした眉に大きな瞳、思わずむしゃぶりつきたくなるようなぷくりとした唇、すらりとした柳のような姿態。全てがライセンは愛しかった。いや、この存在は自分のためだけに生まれてきたものだと確信していた。
何度アヤラセを思って自分を慰めたか知れない。いつかアヤラセの身体の中に入るのだと思うだけで陰茎はいつもガチガチに勃起した。アヤラセを思い浮かべれば自慰もまた気持ちよかった。‥だが、本物にはかなわないだろう。

ライセンはアヤラセを手に入れるためならどんなことをしても構わないと思っていた。それが当然のことだと考えているからだ。今はアヤラセは二十一歳になっているはずだ。どんなに美しく成長しただろう。成長したアヤラセを犯すことを考えるとライセンはぞくぞくした。
あの事件の際、改良したパルーラは製造を禁止されたが、解析内容はしっかり頭に入っている。禁錮刑所から出た後、さらに改良を続けて今では「パルーリア」という名前で裏社会に流通させている。もともとのパルーラは性交にある程度合意した者たちなら騙せるほどの軽い幻覚作用しか持っていなかったが、パルーリアは性交に積極的ではない者の意識をも奪って性交可能な状態にする。使用頻度が高くなれば少しずつ自我が崩壊し、目の前の人物のいうことを何でも聞くようになる、という特徴まで兼ね備えていた。
アヤラセに飲ませたものは開発したばかりだった。もう少し待ってここまで完成させてから飲ませればよかった、と数え切れぬほど後悔した。
あと少しでアヤラセのナカに侵入できるという時に自分を殴り飛ばしたヤルルアの事を、ライセンは深く恨んでいた。殺してやりたいほど憎いが、この国でも頂点に立つほどの退異師であるヤルルアには正面切って臨んでは敵わない。アヤラセを手に入れたら、どんな手段を使ってでも殺してやるとライセンは決めている。

ランムイから、
「アヤラセは伴侶候補ができたみたいだよ。よかったねえ、ライセンは祝福してあげられるかな?」
と言われたとき、怒りで身体が沸騰しそうだった。
あの、おれだけのアヤラセに?もう身体を開いたのか?おれだけが侵入を許されるはずだったあの美しい身体を、どこかの誰かが開いたというのか?
怒りにうち震え、ぎりぎりと奥歯を噛んでいるライセンを見て、ランムイは含み笑いをした。
「でもねえ、ライセン。相手の子はカベワタリらしいんだ。この国で保護されたカベワタリだから国として保護しなくちゃならない。‥この意味、わかるよね」
ランムイは金色の目を瞬かせてライセンを見つめた。
「ライセンの気持ちはよくわかっているつもりだよ。出来ることなら力を貸してあげたいとは思ってる。だけど、カベワタリに手を出すのは、本当にやめておいてね。」
ライセンが唯一、恐ろしく頭が上がらないと思っているのがランムイだ。ランムイはこの国随一のシンリキシャで、ライセンとてランムイが本気を出せば精神を操られてしまうだろう。たとえその力がなくとも、神力統主として政治の中枢にいて絶大な権力を握って暗躍しているランムイの底知れなさに、こいつにだけは逆らうまい、と半ば本能の部分で思っていた。
「‥わかりました」
ライセンはしぶしぶ了解した。

だが、「自分が」手を出さねばよいのだ、とライセンはふと気づいた。カベワタリであるのなら、きっと欲しがっている国や権力者がいるはずだ。パルーリアを売っているおかげで資金も潤沢にあり、裏社会の深いところとのつながりもある。ライセンは色々な伝手を使ってカベワタリの事を調べ始めた。案の定、聖タイカがカベワタリの情報を掴もうと暗躍していることがすぐに知れた。手引きをして下げ渡してやろうと思ったが、国の機関に渡してしまうとランムイにどこからかばれてしまうかもしれない。そう思案して接触するのをやめ、どうしたものかとあぐねていると、面白い人物がひっかかった。
それが、エルニだ。エルニはこのリンクウ大陸最南端のトレルーナ大公国のシンリキシャだ。エルニが一人、こそこそと聖タイカのリキシャが掴んだ情報を握ろうと動いているのがわかって興味を持った。

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