猟犬クリフ

小倉ひろあき

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3章 中年期

1話 鈴虫の音

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 5年が経った。


 歴史的に見れば安定した5年であり、大きな戦もなく人々は平和を謳歌(おうか)した。
 これ以後、自由都市ファロンの文化は花開き、新たな時代が始まるのである。


 だがしかし、世の中は平穏無事であったが、クリフ個人にとっては様々な重大事があった5年でもあった。

 娘のエリーが嫁いだ。
 バーチの町で行われたトバイアスとエリーの結婚式は公爵が臨席する豪奢なものであり、凛々しい新郎と可憐な花嫁を町ぐるみで大いに祝福した素晴らしい結婚式であった……婚姻同盟では無いので初夜の儀が無かったのはクリフにとって大いなる救いであったろう。


 クリフの父であるサイラスが死んだ。
 68才であり寿命に不足は無いが、クリフはその死に大いに嘆き悲しんだ。彼はクリフにとって父であり、友人であり、人生の恩人であった。


 エリーが子を産んだ、男の子だ。
 15才での出産であり、クリフもハンナも大いに心配したが、アビゲイルいわく安産であったらしい。
 子供はクリフォードと名付けられ元気に育っているようだ。この名はクリフの本名と同名であり、エリーが強硬に主張して決定したらしい(ヒースコートはアルバート公爵に遠慮してアルバート、トバイアスはヒースコートに遠慮してヒースコートと付けたかったそうだ)。
 後に小クリフと呼ばれる人物である。


 王都で冒険者ギルドが発足した。
 支配人(ギルドマスター)はスジラドであり、補佐としてレイトンが支える体制である。
 ちなみに王都所属の女冒険者イルマは現役だ。レイトンとは別れたらしく、この5年で結構な数の男と関係を持ったそうだ。いまや「竿枯(さおか)らしイルマ」と呼ばれる(ある意味で)有名な女冒険者である。


 自由都市ファロンは驚くほど治安が良くなった。
 平和になれば、様々な嗜好品が市(いち)に溢(あふ)れ、行き交う人々の身なりも小綺麗になったようだ。
 歌劇の流行も移り変わり、荒々しい英雄譚は下火となった……つまり「猟犬クリフ」のブームは去り、クリフの周辺は少しだけ静かなものとなったようだ。



………………



「はい、お疲れさま。報酬は4000ダカットね、仲良く分けるのよ。」

 ギルドのカウンターでハンナが若手冒険者パーティーに報酬を支払う声が聞こえる。

 クリフは隣の事務机で必死に書類と格闘していた。


 この5年、クリフは冒険者ギルドの幹部職員として運営の一翼を担(にな)っていた。
 エイブ(股旅亭のマスター)が死に、その穴を埋めるべく必死の5年でもあった。

 エイブが担当していた仕事は実に多岐にわたり、会計、冒険者への依頼の発注、報酬の支払い、他ギルドへの折衝、酒場の経営、ギルド員の引退時の職の斡旋、その他雑務……などなど数え出したらキリもない。

「はい、ゴードンはこれよ。倉庫の警備ですって、楽チンでいいわね。5日更新で800ダカットよ。受ける?」

 ハンナが冒険者に依頼を発注している。
 かなり横柄な態度だが、誰も彼女に逆らう者などは居ない。
 1度生意気な口を効いたベテラン冒険者が、カウンター越しに目を抉(えぐ)り取られたのは皆が知るところなのだ。
 剣を使わずともそこら辺の破落戸(ごろつき)などは彼女にとって物の数ではない。

「ハンナ、ギネスかピートが来たら呼んでくれ。書類がメチャクチャだ。」
「わかったわ。クリフに迷惑かけるなんて生意気ね!」

 クリフの言葉にハンナが威勢良く応じる。
 これを聞いてゴードンとか言う冒険者は首をすくめた。

 ハンナは今、冒険者ギルドの受付業務を担当している。

 事務仕事が苦手なクリフはエイブの穴を埋めれぬと自覚し、仕事を複数人で分割してこなすことにしたのだ。

 即ち、冒険者への依頼の発注や報酬の支払いなどの受付業務はハンナに。
 酒場の運営は冒険者を引退したトーマスに任せた。

 減らした仕事量でもクリフは必死なのだから、エイブの偉大さは良く判る。

 冒険者ギルドの歴史にエイブの名前は残らなかった。
 発起人であった彼は支配人(ギルドマスター)にならなかったからである。
 しかし、彼が居なければ冒険者ギルドは成立しなかったであろう……正に陰の功労者だ。

「はい、本日の受付は終了っ! とっとと帰りなさい!」

 突然ハンナが受付カウンターに終了と書いた立て札を立てる。

「あの……これ、ダメですか?」
「ダメよ。帰んなさい。」

 ハンナはにべもない。
 依頼が張り付けてあるボードを眺めていた若い冒険者がなにやら言いかけたが、ハンナに追い散らされた。

「ねえクリフ、手伝おうか?」
「うん、ごめんな……いつもハンナには迷惑をかけてばっかりだな。」

 ハンナは明るい顔で「いいのよっ」とクリフの横に座って書類を眺める。
 貴族である彼女が受けた教育レベルは高く、クリフより余程に書類仕事は得意である。

 ハンナはクリフに頼られることが嬉しく、ニコニコとしながら何やら書類に書き込んでいる。

 クリフもハンナの扱いには慣れたものである。

「おーおー、いい年のオヤジとオバチャンがいちゃつきやがって、気色悪いぜ。」

 執務室から隻眼の老人が出てきた。支配人(ギルドマスター)のヘクターである。
 彼も50才を超して髪は真っ白であるが、元々銀髪のため目立たない。

「なによっ! 失礼ね!」

 ハンナが食ってかかるが、彼女も32才であり、その容色には衰えがある。
 アンチエイジングなどの概念が無い時代なのだ……現代人のように若さを保つことは不可能なのである。

「ハンナ、ヘクターは俺たちに妬いているのさ。」
「ベルタさんに相手されないからって、嫌ね~。」

 露骨にイチャイチャとしだしたクリフとハンナを見て「おえっ」とヘクターが舌を出す。

「ジジイとババアの絡みなんぞ見てられんぜ。」

 ヘクターはギルドの酒場に向かって歩き出す。

 ヘクターが言う通りクリフも年を取った。
 髪には白いものが混じり、腹もポコッと出てきている……腹筋の筋力が低下して内臓を支えきれなくなると腹は出てくるのだ。

「ハンナの美しさがわからぬとは……ヘクターは片目も老眼で見えてないな。」
「あん、クリフ……ここじゃダメよ。」

 本格的にいちゃつき出した2人を「んん」と咳(しわぶき)をして嗜(たしな)める者がいた。

「あの、営業中に止めてください。」

 エイブの養女だったケーラだ。
 彼女は血の繋がらぬ妹のジュディと共にギルドの酒場を手伝っている。

 ケーラは20才、茶色い髪を後ろで束ねて垂らしている。一重まぶたの目がどこか顔の印象を暗くしているが、なかなかの美人だ。

「あら、ごめんなさい。子供には目の毒ね。」

 ハンナがペロリと舌を出した。

 ギルドの受付業務は終わったが、酒場は営業中だ。
 ケーラが嫌な顔をするのは当然であり、これはクリフとハンナが非常識である。

 クリフは受付業務の時間も延長してやりたいが、これ以上は職員を増やさねば無理だろう。
 ちなみにクリフやハンナ以外にも事務員は当然いるが、交代で休みを取るために今日はいない。

「さて、帰るか。」

 クリフがしれっと書類を束ねて立ち上がる。彼も随分と図太くなった。

「また明日ね、ヘクター。」

 ハンナがヘクターに声を掛けると「おう」と短い返事が聞こえた。

 クリフとハンナは手を繋いで帰路につく。
 結局、この2人には子供はできなかった。

 ハンナが30才を迎えた頃に2人は話し合って子供を諦めた……別に作らぬと言うわけでは無いが、望むのをやめたのだ。

「産まれなかった子供の分も互いを大事にしよう」

 そう決めてから、この2人はずっとこの調子なのである。

 ヘクターなどは辟易(へきえき)としているが、ハンナが流産し、その後に気が触れたことも知っているだけに注意もし難く、思うようにさせてくれている。

……ハンナは寂しいんだ。

 クリフはそう理解している。
 ハンナの鬱(うつ)病は治ったとはいえ、もと通りになったわけではない。
 彼女の腰に曲刀は無いのだ。


 クリフは少しでもハンナの心の隙間を埋めようとしているのだ……彼女が情熱を傾けた剣術と、産まれなかった子供の分を。



………………



 ある夏の日。


「おい、クリフよ……衛兵隊からの依頼だ。特級だな。」

 ヘクターがクリフに書類を見せる。
 彼は冒険者ギルドへの依頼の受注や、ファロンを治める評議会への折衝を担当している。

 ちなみに特級とはヘクターが作ったギルド用語で「急ぎ」「危険」「高難度」の三拍子揃った依頼のことを言う。

 特級を片付ける冒険者は数少ない。

 クリフはヘクターから書類を受けとると「どれ……」と確認する。

……ふむ、蔵破りか……家人は皆殺し、犯行は連続……1番新しいのは……今朝だと?

「おい、ヘクター……日付が……」

 クリフが顔を上げるとヘクターの隣に衛兵がいた。
 衛兵はバツが悪そうにしている。

「できたてホヤホヤさ。」

 ヘクターが「がっはっは」と大笑いした。
 クリフは苦笑いしながらギルドの酒場を眺める。

「ガス! 着いてこい! 依頼だ!」

 クリフが大声で暇そうにしていた若いのを呼びつけ椅子から立ち上がる。

 ガスは頭をツルツルに剃り上げた18才の冒険者だ。
 顔が幼いので嘗(な)められないように髪(かみ)と眉(まゆ)を剃っているらしい。

「そこの衛兵さん、俺が行くよ。案内してくれ。」

 クリフが声を掛けると衛兵は恐縮して頭を下げた。
 猟犬クリフが乗り出したのだ……解決せぬはずがないと思えるが、心配事もある。

「あの、報酬が……その」

 衛兵隊からの依頼は報酬が安めで危険度は高い。
 皆が嫌がる仕事である。
 衛兵はクリフが出てくると報酬が足らぬのではないかと心配したのだ。

「書いてある分は貰うぞ。」

 クリフはニヤリと笑った。



………………



「ここです……昨夜遅くにやられたようです。」

 衛兵がクリフに案内したのは保存食の問屋であった。
 被害者の遺体は屋内の土間に6つ並べられている。
 夏の気温で痛まぬように少しでも涼しい所に置いてあるのだろう。

「ガス、これを見てみろ。」

 クリフが被害者の遺体を確認する。

「刺し傷が多い、槍か剣だ……そして……」

 クリフが若い女性の遺体の股間を覗(のぞ)き込む。
 ガスは「うえっ」としかめ面をした。

 ガスはまだ若く、クリフはこの手の仕事を経験させるために連れてきたのだ。

「見ろ、精液が残ってる。犯して、殺した……凶悪な奴らだが本職(プロ)じゃない。」

 ガスが恐る恐る覗き込み、こくこくと頷(うなず)いている。

「この種類が違う刺し傷と、これは切り傷だ、曲刀だ、分かるか?つまり敵は少なくとも3人以上はいるってことだ。」

 クリフの検死を見ていた衛兵が「うーん」と関心したように唸(うな)る。

「次は蔵を見よう。」

 クリフが蔵を覗くと「うっ」と顔をしかめる。
 ガスは「おえっ」とえずいた。
 凄まじい腐臭だ。

「これは……酷いな。」

 見れば保存用に油や塩に漬けてあった食材が散乱し、夏の日差しで早くも腐敗しているようだ。

「何を盗んだんだ? まさか魚の塩漬けじゃあるまい?」

 クリフが蔵から離れて衛兵に問いかけた。

「多分現金ですよ。この店には蔵は1つしかありませんから……」

……なるほど、全部お宝はこの蔵に仕舞い込んでたと、金を探して引っ掻き回し、漬け物樽を倒したのか。

「周辺の聞き込みは? 怪しい者は通ったのか?」
「いえ、目撃情報はありません。」

 違う衛兵が答えた。
 猟犬クリフが乗り出したと聞いて衛兵が集まってきたのだ。

……目撃情報が無いのはおかしい。手口からして恐らく5人以上はいるはずだ……潜んでいるのか? ならば……

「盗賊は潜んでいるぞ。」

 クリフの言葉を聞いて衛兵たちが不安げに周りをキョロキョロと見渡す。

 クリフはこの様子に苦笑した。

「近くの空き家や多人数が潜めそうな物陰を徹底的に洗え。それと、この臭いだ……犬を使ってみるといい。」

 衛兵たちは「わかりました」と頷いて駆け出す。
 普通は冒険者がここまで捜査の主導権は握らないが、猟犬クリフは特別である……何せ伝説の賞金稼ぎなのだ、クリフ以上に追跡術に長けた者はいない。

 クリフは「お前も行くんだよ」と突っ立っているガスの肩を押した。



………………



 程なくして怪しげな7人が近くの空き家に潜んでいるのが見つかり、クリフは呼び寄せたバーニーと共に捕り方の包囲網に加わった。

「指揮をお願いできませんか?」

 隊長であろう、少し年嵩の衛兵がクリフに申し出ると、クリフは首を横に振った。

「それはいけません……ただ助言をしますと、盗賊は屋根を伝って逃げるかもしれません。両隣の家の屋根に人を配置しましょう。」
「しかし、それでは厚みが……」

 衛兵が不安げな顔をする。
 この場にいるのはクリフたちを含めて11人である。
 兵を分散させては7人が固まって囲みを破るかも知れない。

「私と、このバーニーが1人で屋根に登ります。我らなら7人を足止めするのは訳もない。」

 クリフがニヤリと笑うと隊長はホッと息をついた。

 しかし、これはクリフの嘘だ。
 さすがに7人も立ち向かってきたらクリフもバーニーも身を守る戦いをせねばならない。

……まあ、一糸乱れず7人も屋根に登るような奴らがあんなヘマをするはず無いからな……大した奴らじゃない。

 クリフは先程の蔵の無様な様子を思い出していた。

「あの、俺は……?」

 ガスがクリフに尋ねると「突っ込めよ」と無慈悲な言葉を返された。
 ガスは半泣きである。


 クリフとバーニーが配置に付き、衛兵隊とガスは表と裏に別れて突撃した。

 凄まじい剣戟(けんげき)の音と怒号が巻き起こるが、外からは様子が見えない。

……おっ、1人来たな。

 クリフは屋根に手を掛け身を乗り出した盗賊の顔を無言で蹴り飛ばした。

 盗賊は何が起きたのか分からず悲鳴も上げれぬまま落下する。


 やがて喧騒は聞こえなくなる。
 盗賊どもが全滅したのだろう。

 ガスがヒイヒイ言いながら空き家から出てくるのが見えた。
 顔に傷を負った様で血塗(ちまみ)れの、ちょっと凄い顔をしている。

……ふん、いい面構えになるだろうよ。

 クリフはガスの顔を見てニヤリと笑った。
 髪(かみ)も眉(まゆ)も無く刀痕(とうこん)の走る面構えを想像したのだ。
 もはや、ガスの顔を見て童顔だとバカにする者はいまい。

「ふわ……」

 ふと、耳慣れぬ音を聞き、クリフが反対側の屋根を見るとバーニーが退屈そうに欠伸(あくび)をしているのが見えた。



………………



 この凶悪犯罪のスピード解決に世間は驚いた。
 衛兵隊から冒険者ギルドに依頼を出し、半日足らずの決着である。

「猟犬クリフが7人も捕らえたんだとよ。」
「ひえっ、さすがだね!」
「一睨(ひとにら)みで犯人を見つけたと言うぜ。」
「屋根の上で盗賊どもを切ったらしい。」

 噂が噂を呼び、ファロンの市民は猟犬クリフ健在を知ることになる。
 何せクリフは久しぶりに現場に出たのだ。市民はクリフの名を忘れかけていたことだろう。
 

 しかし


「クリフ、何か臭(くさ)いわ。」

 ハンナは帰宅したクリフを迎えるや顔をしかめた。

 夏の最中(さなか)に6人分も検死し、腐臭立ち込める蔵に入ったのだ……臭(にお)いの1つも移っているのは道理だ。

「そうか? 洗ったんだけどなあ。」

 クリフはくんくんと己の匂いを嗅ぐが、人に自分の匂いは分からない。

「嫌よ、臭(くさ)いのは嫌。」

 ハンナは意外とクリフにも容赦が無い。
 クリフとて中年男性の体臭がするお年頃である……ひょっとすれば加齢臭も混ざっているかもしれない。

「もう一回、洗ってきて。」
「わかったよ……ジーナ、臭(くさ)いか?」

 クリフはジーナに臭(にお)いを尋ねるが「さあ、どちらとも……」などと曖昧な答えが返ってきた。

 ジーナは結局、冒険者にならずバーニーのお嫁さんになった。
 以前バーニーが住んでいた離れは2人の愛の巣である。
 ちなみに兄であるゲリーは初志貫徹し、冒険者ギルドに所属している。吃(ども)りのゲリーと言えば若手のホープだ。

……臭いんだな。

 ジーナの反応を見たクリフは観念して井戸に向かった。

 この日、結局ハンナはクリフの同衾(どうきん)を許さず、クリフはエリーの使っていたベッドで一人寝をした。

……そんなに臭いかなあ。

 クリフは少なからず傷ついていたが、口には出さなかった。

……さすがに、少し小さいな……大きくなったんだな。


 このベッドにエリーの香りは残っていないが、不思議な気分に包まれながらクリフは眠る。


……今度、孫の顔を見に行こう。きっと、エリーに似た可愛い子だ。


 クリフはエリーの夢を見た。
 3才のエリーは嬉しそうに32才のハンナと遊んでいた。


 リィィィィ  リィィィィ

 鈴虫が寂しげに鳴いている。
 夏も終わりが近い。
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