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3章 中年期
4話 顔無しウォーレス 下
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翌日
クリフは執務室で真面目にデスクワークをしていた。
正直に言えばクリフの事務処理能力は低く、あまり得意では無い。
しかし冒険者ギルドとしては、クリフのような貫禄ある冒険者が支配人(ギルドマスター)として睨(にら)みを効かせる意味は大きい。
「マリカ、この依頼の発注書を頼めるか?」
クリフが書類に決済印を押し、マリカに声を掛ける。
マリカは左手で書類を受けとり、何やらすぐに書き込んでいるようだ。
「すまんな、ついマリカの仕事を増やしてしまう……」
クリフが申し訳なさそうにすると、マリカが「いえ、仕事です」と恥ずかしそうに俯(うつむ)いた。
最近、マリカはクリフの秘書のような仕事をしている……これはアーサーやマリカの事務能力が高すぎてクリフの所で仕事が滞(とどこお)るために自然とこうなったのだ。
「クリフ、マリカちゃんならお嫁さんにしていいよ」
ハンナがニコニコとしながら唐突にとんでもないことを言う。
今は誰も冒険者が来ていないのでカウンター業務が暇なのだ。暇になると彼女はふらふらと執務室に現れたり、酒場に行きオヤツを食べたりと気儘(きまま)に振る舞う。
「あのっ、私っ! 困ります……その」
ハンナの突然の発言にマリカが狼狽(うろた)え顔を真っ赤にして困った顔をする。
「ああ、いや……ハンナ、そんなことを言ってマリカを困らせてはダメだぞ」
「でもさっ、クリフもマリカちゃん好きでしょ? 息もピッタリだしさ!」
……またハンナは答え難い質問をする……幼児(こども)かこいつは……
クリフは33才の幼児を半ば無視をして「仕事中だ」と次の書類に手を伸ばした。
ハンナはクリフに相手をされず、暫(しばら)くブーたれていたが、誰かが息を切らせて駆け込んで来たためにカウンターに戻った。
クリフも鬼気迫る様子を感じ、ただ事では無いらしいとカウンターに向かう。
「はあっ……はあっ……はあっ……兄貴っ、大変だっ!」
飛び込んできたのはギネスだ。ギネスは随分と駆けて来たらしい、息を激しく切らしている。
クリフたちはギネスが息を整えるまで暫(しば)し待つ。
マリカが気を効かせて水を満たしたコップをギネスに渡すと、彼は「すまねえ」と一気に飲み干した。
「ふう、あんがとよマリカちゃん……兄貴っ、ダンカンがウォーレスを殺りやがった!」
「何っ、ウォーレスが殺られたのか!? 他の飛竜党もか!?」
クリフには意外な知らせであった。
ダンカンはそこそこ腕は立つようだが、飛竜党とウォーレスを相手にして勝つほどかと言われれば難しい。
「いえ、違うんでさ! いきなり不意をついてブスリとやったんで!」
「あの馬鹿……」
クリフは頭を抱えた。
同じファロンの冒険者ギルドに出入りしていれば顔を合わすのも時間の問題だとは思ってはいた……どちらか、恐らくはダンカンが命を落とすとも思っていた……それは冒険者の倣(なら)いでもある。
しかし、闇討ちをしたとなれば話は全く変わってくる。
喧嘩ならば死に損で終わるが無抵抗な者を闇討ちしたならば殺人だ。
「……ダンカンは?」
「立て籠(こも)りです、16番通りの長屋(ながや)に人質をとって……」
クリフはガタッと椅子を倒して立ち上がり「早く言えっ」とギネスを怒鳴りつけ駆け出した。
「ちょっ、兄貴っ……待って!」
ギネスは「マジかよ」と呟きながら追い掛けた。彼も35才、若い頃のようには走れないのだ。
………………
クリフが現場に着くと大騒ぎになっていた。
衛兵や飛竜党が取り囲み、何やら怒号が聞こえる。
「ひい……ひい……あれ……そこ」
今にも息が止まりそうなほど喘(あえ)いでいるギネスが長屋を指で示す。
クリフは息を整えつつ、人混みを掻き分けて前へ出る。
「支配人っ! アイツですっ! あのガキ、ウォーレスさんを後ろから突いたんですっ!」
「名乗りもしませんでした! これはただの殺しだ!」
クリフを見つけた飛竜党の面々が口々にダンカンを罵(ののし)る。彼らとて不意討ちで頭(かしら)を暗殺されては収まらない。
「状況はどうですか?」
クリフは馴染みの衛兵を見つけ、状況を確認する。
「これはクリフさん……状況ですか……この長屋に立て籠っている凶賊はダンカンという冒険者です、他の冒険者に遺恨を持ち数名を殺害……逃走中に市民を何人も傷つけ、今は長屋の母子を人質にしています。衛兵も1人斬られました」
クリフは戦慄した。
ダンカンは飛竜党だけでなく、市民や衛兵も傷つけたと言う……完全に正気ではあるまい。
……これは、グズグズしては人質も危ない……
クリフはじっと長屋を見つめた。
「おいっ、飛竜党! それに衛兵隊のみなさん……先ずは俺に、ダンカンと話をさせて欲しい。」
クリフが前に出る、飛竜党も衛兵隊も猟犬クリフに言われては反対し難い。
この自由都市ファロンで猟犬クリフと対等に渡り合える貫禄の冒険者は隻眼ヘクターくらいしかいない。
また、衛兵も治安維持で世話になっている冒険者ギルドの支配人には強く言えないだろう。
どうやら反対が無いので、クリフは包囲の中に歩を進める。
そして固く閉ざされた長屋の戸の前で「おい」と中に声をかけた。中の気配が動くのを感じる。
「ダンカン、俺だよ……支配人のクリフだ」
戸の向こうは無言である……しかし、確かに気配は複数感じる。少なくとも人質は生きている。
「ダンカンよ、周りに迷惑を掛けるなって言ったじゃないか……」
クリフの口調はあくまでも穏やかだ。責めるのではなく、諭すような口振りである。
「このままじゃ獣のように追い殺されるぞ……だから、俺が始末をつけてやる」
数秒後、長屋の戸がスッと開いた。
ダンカンが姿を現す……返り血塗れの凄まじい形(なり)だが、表情は穏やかだ。
……意外だ、もっと荒れていると思っていたのに……
クリフはダンカンの態度から、ある種の覚悟を感じた。
それは戦士としてのものか、それとも逃げられぬと観念したのか……それはクリフには判らない。
ダンカンが姿を見せたことで包囲網がざわめく。
「支配人(ギルドマスター)……いや猟犬クリフ……」
「応(おう)、いつでも来い」
ダンカンがすらりと長剣を抜いた……散々に暴れたようで刃がギザギザに欠けている。
クリフはスッと剣を抜くような自然な動きをし、剣の柄のあたりで左手の籠手(こて)に右手を添え、ヒョイと右手を動かした。
籠手に仕込まれた棒手裏剣が飛んだ。そのさり気無い動きからは想像もつかぬ鋭さを秘めている。
「があっ!?」
ダンカンが顔を押さえて悲鳴を上げた。その右目には棒手裏剣が深々と突き刺さっている……素晴らしい狙いだ。
クリフはすらりと剣を抜き、そのままダンカンの右脇を突き刺した。
右目が潰れたダンカンには完全に死角からの攻撃となり、成す術もなくダンカンは絶命した。
……呆気(あっけ)ないものだ、人が死ぬのは……
クリフはダンカンの死に顔を見つめた……まだ幼さの残る18才の顔だった。
何とも言えない寂しさを感じ、クリフはため息をついた。
………………
翌日夕方
皆が仕事を終え、片付けを始めた頃にクリフは皆に声を掛けた。
今日は事務員が揃っており、話をしやすいと思ったからだ。
「あのさ、悪いけど暫(しばら)く休みを取りたいんだ……孫に会いに行きたくて」
クリフの言葉に真っ先に反応したのはジュディだった。
「マリカちゃんも?」
「なんでだよ……ハンナと俺に決まってるじゃないか……言っておくが、マリカは可愛いが娘と同い年なんだ」
クリフの言葉にハンナが「あはは」と笑い、マリカが微妙な顔つきをしている。
「その間はギネスに代理をしてもらおうと思う。ギネスなら問題は無いはずだ」
アーサーが「わかりました」と頷いた。
「でも急ね……いつから?」
「まあ、春だな。それまでにギネスに慣れて貰おう……俺も年だしさ……孫の顔を見たいんだ」
クリフが「ふ」と薄く笑う。
ハンナが「そうねー」と肯定したためにクリフは少し傷ついたが、別に口にはしなかった。
クリフは「そんなこと無いよ」と言って欲しかったのだが、正直者は残酷だ。
「春なら孫が増えてるかもね」
ハンナがニッコリと笑う。
そう、エリーは第2子を妊娠中である……春には2人の孫に会えるのだ。
「孫は良いものですよ」
アーサーがしみじみと語った。
……孫か……会ったらどんな気持ちだろう?
クリフはぼんやりと窓の外を見た……まだまだ春は遠い。
クリフは執務室で真面目にデスクワークをしていた。
正直に言えばクリフの事務処理能力は低く、あまり得意では無い。
しかし冒険者ギルドとしては、クリフのような貫禄ある冒険者が支配人(ギルドマスター)として睨(にら)みを効かせる意味は大きい。
「マリカ、この依頼の発注書を頼めるか?」
クリフが書類に決済印を押し、マリカに声を掛ける。
マリカは左手で書類を受けとり、何やらすぐに書き込んでいるようだ。
「すまんな、ついマリカの仕事を増やしてしまう……」
クリフが申し訳なさそうにすると、マリカが「いえ、仕事です」と恥ずかしそうに俯(うつむ)いた。
最近、マリカはクリフの秘書のような仕事をしている……これはアーサーやマリカの事務能力が高すぎてクリフの所で仕事が滞(とどこお)るために自然とこうなったのだ。
「クリフ、マリカちゃんならお嫁さんにしていいよ」
ハンナがニコニコとしながら唐突にとんでもないことを言う。
今は誰も冒険者が来ていないのでカウンター業務が暇なのだ。暇になると彼女はふらふらと執務室に現れたり、酒場に行きオヤツを食べたりと気儘(きまま)に振る舞う。
「あのっ、私っ! 困ります……その」
ハンナの突然の発言にマリカが狼狽(うろた)え顔を真っ赤にして困った顔をする。
「ああ、いや……ハンナ、そんなことを言ってマリカを困らせてはダメだぞ」
「でもさっ、クリフもマリカちゃん好きでしょ? 息もピッタリだしさ!」
……またハンナは答え難い質問をする……幼児(こども)かこいつは……
クリフは33才の幼児を半ば無視をして「仕事中だ」と次の書類に手を伸ばした。
ハンナはクリフに相手をされず、暫(しばら)くブーたれていたが、誰かが息を切らせて駆け込んで来たためにカウンターに戻った。
クリフも鬼気迫る様子を感じ、ただ事では無いらしいとカウンターに向かう。
「はあっ……はあっ……はあっ……兄貴っ、大変だっ!」
飛び込んできたのはギネスだ。ギネスは随分と駆けて来たらしい、息を激しく切らしている。
クリフたちはギネスが息を整えるまで暫(しば)し待つ。
マリカが気を効かせて水を満たしたコップをギネスに渡すと、彼は「すまねえ」と一気に飲み干した。
「ふう、あんがとよマリカちゃん……兄貴っ、ダンカンがウォーレスを殺りやがった!」
「何っ、ウォーレスが殺られたのか!? 他の飛竜党もか!?」
クリフには意外な知らせであった。
ダンカンはそこそこ腕は立つようだが、飛竜党とウォーレスを相手にして勝つほどかと言われれば難しい。
「いえ、違うんでさ! いきなり不意をついてブスリとやったんで!」
「あの馬鹿……」
クリフは頭を抱えた。
同じファロンの冒険者ギルドに出入りしていれば顔を合わすのも時間の問題だとは思ってはいた……どちらか、恐らくはダンカンが命を落とすとも思っていた……それは冒険者の倣(なら)いでもある。
しかし、闇討ちをしたとなれば話は全く変わってくる。
喧嘩ならば死に損で終わるが無抵抗な者を闇討ちしたならば殺人だ。
「……ダンカンは?」
「立て籠(こも)りです、16番通りの長屋(ながや)に人質をとって……」
クリフはガタッと椅子を倒して立ち上がり「早く言えっ」とギネスを怒鳴りつけ駆け出した。
「ちょっ、兄貴っ……待って!」
ギネスは「マジかよ」と呟きながら追い掛けた。彼も35才、若い頃のようには走れないのだ。
………………
クリフが現場に着くと大騒ぎになっていた。
衛兵や飛竜党が取り囲み、何やら怒号が聞こえる。
「ひい……ひい……あれ……そこ」
今にも息が止まりそうなほど喘(あえ)いでいるギネスが長屋を指で示す。
クリフは息を整えつつ、人混みを掻き分けて前へ出る。
「支配人っ! アイツですっ! あのガキ、ウォーレスさんを後ろから突いたんですっ!」
「名乗りもしませんでした! これはただの殺しだ!」
クリフを見つけた飛竜党の面々が口々にダンカンを罵(ののし)る。彼らとて不意討ちで頭(かしら)を暗殺されては収まらない。
「状況はどうですか?」
クリフは馴染みの衛兵を見つけ、状況を確認する。
「これはクリフさん……状況ですか……この長屋に立て籠っている凶賊はダンカンという冒険者です、他の冒険者に遺恨を持ち数名を殺害……逃走中に市民を何人も傷つけ、今は長屋の母子を人質にしています。衛兵も1人斬られました」
クリフは戦慄した。
ダンカンは飛竜党だけでなく、市民や衛兵も傷つけたと言う……完全に正気ではあるまい。
……これは、グズグズしては人質も危ない……
クリフはじっと長屋を見つめた。
「おいっ、飛竜党! それに衛兵隊のみなさん……先ずは俺に、ダンカンと話をさせて欲しい。」
クリフが前に出る、飛竜党も衛兵隊も猟犬クリフに言われては反対し難い。
この自由都市ファロンで猟犬クリフと対等に渡り合える貫禄の冒険者は隻眼ヘクターくらいしかいない。
また、衛兵も治安維持で世話になっている冒険者ギルドの支配人には強く言えないだろう。
どうやら反対が無いので、クリフは包囲の中に歩を進める。
そして固く閉ざされた長屋の戸の前で「おい」と中に声をかけた。中の気配が動くのを感じる。
「ダンカン、俺だよ……支配人のクリフだ」
戸の向こうは無言である……しかし、確かに気配は複数感じる。少なくとも人質は生きている。
「ダンカンよ、周りに迷惑を掛けるなって言ったじゃないか……」
クリフの口調はあくまでも穏やかだ。責めるのではなく、諭すような口振りである。
「このままじゃ獣のように追い殺されるぞ……だから、俺が始末をつけてやる」
数秒後、長屋の戸がスッと開いた。
ダンカンが姿を現す……返り血塗れの凄まじい形(なり)だが、表情は穏やかだ。
……意外だ、もっと荒れていると思っていたのに……
クリフはダンカンの態度から、ある種の覚悟を感じた。
それは戦士としてのものか、それとも逃げられぬと観念したのか……それはクリフには判らない。
ダンカンが姿を見せたことで包囲網がざわめく。
「支配人(ギルドマスター)……いや猟犬クリフ……」
「応(おう)、いつでも来い」
ダンカンがすらりと長剣を抜いた……散々に暴れたようで刃がギザギザに欠けている。
クリフはスッと剣を抜くような自然な動きをし、剣の柄のあたりで左手の籠手(こて)に右手を添え、ヒョイと右手を動かした。
籠手に仕込まれた棒手裏剣が飛んだ。そのさり気無い動きからは想像もつかぬ鋭さを秘めている。
「があっ!?」
ダンカンが顔を押さえて悲鳴を上げた。その右目には棒手裏剣が深々と突き刺さっている……素晴らしい狙いだ。
クリフはすらりと剣を抜き、そのままダンカンの右脇を突き刺した。
右目が潰れたダンカンには完全に死角からの攻撃となり、成す術もなくダンカンは絶命した。
……呆気(あっけ)ないものだ、人が死ぬのは……
クリフはダンカンの死に顔を見つめた……まだ幼さの残る18才の顔だった。
何とも言えない寂しさを感じ、クリフはため息をついた。
………………
翌日夕方
皆が仕事を終え、片付けを始めた頃にクリフは皆に声を掛けた。
今日は事務員が揃っており、話をしやすいと思ったからだ。
「あのさ、悪いけど暫(しばら)く休みを取りたいんだ……孫に会いに行きたくて」
クリフの言葉に真っ先に反応したのはジュディだった。
「マリカちゃんも?」
「なんでだよ……ハンナと俺に決まってるじゃないか……言っておくが、マリカは可愛いが娘と同い年なんだ」
クリフの言葉にハンナが「あはは」と笑い、マリカが微妙な顔つきをしている。
「その間はギネスに代理をしてもらおうと思う。ギネスなら問題は無いはずだ」
アーサーが「わかりました」と頷いた。
「でも急ね……いつから?」
「まあ、春だな。それまでにギネスに慣れて貰おう……俺も年だしさ……孫の顔を見たいんだ」
クリフが「ふ」と薄く笑う。
ハンナが「そうねー」と肯定したためにクリフは少し傷ついたが、別に口にはしなかった。
クリフは「そんなこと無いよ」と言って欲しかったのだが、正直者は残酷だ。
「春なら孫が増えてるかもね」
ハンナがニッコリと笑う。
そう、エリーは第2子を妊娠中である……春には2人の孫に会えるのだ。
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アーサーがしみじみと語った。
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