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四話 スキル習得
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それから数日が経ち、時折街に戻っては雑貨屋で棍棒を換金し、買い込んだ食料を荷袋に詰め込んだ。
マナの換金はギルドでしかできないが、もうパーティーを組むつもりのない俺が寄ることはしなかった。
そんな俺がフードで姿を隠す必要もないわけで、衣服を着替えた俺を俺だと認識できる奴など誰もいなかった。
倒したゴブリンの数も数えなくなって、大体200匹は倒しただろうか?
レベルの恩恵は素晴らしい。レベル3にもなると、正面から戦いを挑んでもなんとか勝つことは可能だったのだ。
まぁ、俺の油断が生んでしまった戦闘だったので、同じ轍は二度踏まないようにしようと思うのだが。
レベルが上がると、ステータスは徐々に上がっていった。
皆が見ていた表示は、俺の目の前に映し出されたものよりも、もっともっと大きな数値が並んでいるのだろう。
ゴブリンを一撃で屠る力、巨大な火の玉を生み出す魔法攻撃力。
そんなものと比べても仕方がない事だったが、俺が悲観しないのには訳があった。
【クリエイト:素材を組み合わせてアイテムを作成可能】
【出来上がったアイテムは、遊び人のみが使用可能】
アイテム作成スキルというのは、作りたいアイテムに対して必要な素材を集めるというのが普通だ。
鍛治士だけでなく薬師のスキル、はたまた砲撃士の特殊武器作成スキルというものも、決まった素材から決まったアイテムを作り出すものと聞いている。
そう、俺のステータスに一つのスキルが表示されているのだ。
それはどのような素材も扱える一風変わった作成スキルだったのだ。
レベル5で入手できるスキルとは思えない、非常に面白そうなものではないだろうか?
ただし、出来上がりは素材に準ずるので狙って作るのは難しいかもしれない。
なるほど、強くなれるとも限らないし素材が無駄になるかもしれない。
だからこその遊び心。
これが『遊び人』というジョブだったのだろう。
工夫次第では十分に戦力となる……が、何故レベル5なのだ?
どんなジョブも初期レベルから何かしらのスキルは持っているものだろう。
神の考えは理解ができない。
しかしまぁいい、このスキルの事は黙っておくとしよう。
『俺だけが使える謎のスキル』なんだから、せいぜい俺を楽しませてほしいものだ……
そうと決まれば、まずはスキルの確認をしなくてはいけないだろう。
せっかくレベルが上がったというのに、ここで死んでは元も子もない。
入り口が狭く、奥には人が数人ばかしは入れる程度の小さな洞窟内。そこで俺は集めた棍棒を保管していた。
「クリエイトっ!」
俺は置いておいた棍棒を1つ手に取り、今はもう使っていないアースの杖と掛け合わせてクリエイトスキルを使用する。
スキルが発動すると、目の前の二つの素材は瞬時に消えて、一枚のカードが現れた。
パァッと光った一瞬の間に、木の棍棒と鉄の杖は跡形もなく消滅したのだ。
俺にも遂にスキルが使えるのだと思うと、身体は自然と震えてしまった。
15になった直後までずっと思い描いていた自分の姿を、ここでようやく取り戻せたのかと思うと、あふれる涙も止まらなかった。
嬉しくて再びクリエイトスキルを使う。
完成したアイテムは、一時的に手のひらに乗る小さな板状のアイテムとなり、それらは全てで10枚にもなってしまった。
「金属製のギルドカードとも材質が違う。曲がらないし非常に硬い、が……とても薄いんだな」
カード化したアイテムなど見たことがなかった。
クリエイトで作成したアイテムは遊び人にしか使えない、という説明と関係があるのだろうか?
俺が完成した『回復の杖』なるアイテムを手に持って実体化を望むと、すぐにそれは杖へと形を変える。
カードの裏に記載されていたのだが、ステータスと効果は大して強くはない。
使用することで自身の体力が微量回復できる以外は、ゴブリンの棍棒とあまり変わらないステータスだった。
見た目もシンプルなものである。
「ははっ……期待しちまったが、考えるまでもねぇ。俺の武器適性は全部Eランクだったじゃねーか」
とにかく、少しでも回復できないかと杖を握る手に力を入れる。
薬草が効いているので痛みや出血は落ち着いているが、怪我はまだ残っていた。
せめて特殊能力くらいは適性と関係なくあってほしいものだ。
そう願ってみると、不思議なことに魔物にやられた傷はみるみると治っていくではないか。
まるで賢者の治癒魔法を見ているようだった。
アースの持つ杖は、確かに回復魔法と相性が良いとは聞いていたが、それでもこれほどの治癒効果は見たことが無い。
「グギャッ!」
入り口から醜い姿のゴブリンが顔を覗かせる。
迂闊だった、危険だとわかっていたというのに、カードに気を取られすぎて声を荒らげてしまっていたのだ。
別のゴブリンを呼ばれては大変なことになる。
俺はすぐに洞窟から這い出て応戦する。
思い切り振りかぶってきた棍棒が、頭を庇った俺の左腕に直撃する。
「ぐ、ぐぁぁっ!」
ボキッと、嫌な音を立てながら激痛が襲い掛かる。
たまらず叫ぶと、ゴブリンは気味悪い笑いをあげ続けている。
冒険者をいたぶって殺すという魔物ではあるが、こうやって現に目の前で笑っている姿を見ると非常に憎らしい。
激昂して戦いたくなってしまうが、ここは杖で突き飛ばした隙を狙って逃げ出すのが良いだろう。
俺は右手に握られた回復の杖をゴブリンの喉元目掛けて一気に……
グサっ!
「ギャッ!!」
これまで、どれだけ叩いても突いても、一撃でゴブリンを葬ることなどできなかった。
だが、俺の手に握られた杖はゴブリンの喉元を貫き通し、次の瞬間には光となりマナだけが残っていた。
偶然かとも思ったが、その手応えは今までのものとは全く違う。
確実に俺の力は増していた。
そしてその理由は、再度ステータスを確認した時に知ることになったのだった。
【NEW:適性SS カード】
この杖は杖という武器ではない。
新しくステータスに刻まれたということは、それはそういう種類の武器であるということだ。
俺にはきっとカード以外の適正は無いのだろう。
だが、カード化してさえあれば最適であるということらしい。
【適正はEが最も低く、DCBAと上がり、Sが更に高く、SSが最高位となる】
なんといってもステータスがそう説明しているのだから。
マナの換金はギルドでしかできないが、もうパーティーを組むつもりのない俺が寄ることはしなかった。
そんな俺がフードで姿を隠す必要もないわけで、衣服を着替えた俺を俺だと認識できる奴など誰もいなかった。
倒したゴブリンの数も数えなくなって、大体200匹は倒しただろうか?
レベルの恩恵は素晴らしい。レベル3にもなると、正面から戦いを挑んでもなんとか勝つことは可能だったのだ。
まぁ、俺の油断が生んでしまった戦闘だったので、同じ轍は二度踏まないようにしようと思うのだが。
レベルが上がると、ステータスは徐々に上がっていった。
皆が見ていた表示は、俺の目の前に映し出されたものよりも、もっともっと大きな数値が並んでいるのだろう。
ゴブリンを一撃で屠る力、巨大な火の玉を生み出す魔法攻撃力。
そんなものと比べても仕方がない事だったが、俺が悲観しないのには訳があった。
【クリエイト:素材を組み合わせてアイテムを作成可能】
【出来上がったアイテムは、遊び人のみが使用可能】
アイテム作成スキルというのは、作りたいアイテムに対して必要な素材を集めるというのが普通だ。
鍛治士だけでなく薬師のスキル、はたまた砲撃士の特殊武器作成スキルというものも、決まった素材から決まったアイテムを作り出すものと聞いている。
そう、俺のステータスに一つのスキルが表示されているのだ。
それはどのような素材も扱える一風変わった作成スキルだったのだ。
レベル5で入手できるスキルとは思えない、非常に面白そうなものではないだろうか?
ただし、出来上がりは素材に準ずるので狙って作るのは難しいかもしれない。
なるほど、強くなれるとも限らないし素材が無駄になるかもしれない。
だからこその遊び心。
これが『遊び人』というジョブだったのだろう。
工夫次第では十分に戦力となる……が、何故レベル5なのだ?
どんなジョブも初期レベルから何かしらのスキルは持っているものだろう。
神の考えは理解ができない。
しかしまぁいい、このスキルの事は黙っておくとしよう。
『俺だけが使える謎のスキル』なんだから、せいぜい俺を楽しませてほしいものだ……
そうと決まれば、まずはスキルの確認をしなくてはいけないだろう。
せっかくレベルが上がったというのに、ここで死んでは元も子もない。
入り口が狭く、奥には人が数人ばかしは入れる程度の小さな洞窟内。そこで俺は集めた棍棒を保管していた。
「クリエイトっ!」
俺は置いておいた棍棒を1つ手に取り、今はもう使っていないアースの杖と掛け合わせてクリエイトスキルを使用する。
スキルが発動すると、目の前の二つの素材は瞬時に消えて、一枚のカードが現れた。
パァッと光った一瞬の間に、木の棍棒と鉄の杖は跡形もなく消滅したのだ。
俺にも遂にスキルが使えるのだと思うと、身体は自然と震えてしまった。
15になった直後までずっと思い描いていた自分の姿を、ここでようやく取り戻せたのかと思うと、あふれる涙も止まらなかった。
嬉しくて再びクリエイトスキルを使う。
完成したアイテムは、一時的に手のひらに乗る小さな板状のアイテムとなり、それらは全てで10枚にもなってしまった。
「金属製のギルドカードとも材質が違う。曲がらないし非常に硬い、が……とても薄いんだな」
カード化したアイテムなど見たことがなかった。
クリエイトで作成したアイテムは遊び人にしか使えない、という説明と関係があるのだろうか?
俺が完成した『回復の杖』なるアイテムを手に持って実体化を望むと、すぐにそれは杖へと形を変える。
カードの裏に記載されていたのだが、ステータスと効果は大して強くはない。
使用することで自身の体力が微量回復できる以外は、ゴブリンの棍棒とあまり変わらないステータスだった。
見た目もシンプルなものである。
「ははっ……期待しちまったが、考えるまでもねぇ。俺の武器適性は全部Eランクだったじゃねーか」
とにかく、少しでも回復できないかと杖を握る手に力を入れる。
薬草が効いているので痛みや出血は落ち着いているが、怪我はまだ残っていた。
せめて特殊能力くらいは適性と関係なくあってほしいものだ。
そう願ってみると、不思議なことに魔物にやられた傷はみるみると治っていくではないか。
まるで賢者の治癒魔法を見ているようだった。
アースの持つ杖は、確かに回復魔法と相性が良いとは聞いていたが、それでもこれほどの治癒効果は見たことが無い。
「グギャッ!」
入り口から醜い姿のゴブリンが顔を覗かせる。
迂闊だった、危険だとわかっていたというのに、カードに気を取られすぎて声を荒らげてしまっていたのだ。
別のゴブリンを呼ばれては大変なことになる。
俺はすぐに洞窟から這い出て応戦する。
思い切り振りかぶってきた棍棒が、頭を庇った俺の左腕に直撃する。
「ぐ、ぐぁぁっ!」
ボキッと、嫌な音を立てながら激痛が襲い掛かる。
たまらず叫ぶと、ゴブリンは気味悪い笑いをあげ続けている。
冒険者をいたぶって殺すという魔物ではあるが、こうやって現に目の前で笑っている姿を見ると非常に憎らしい。
激昂して戦いたくなってしまうが、ここは杖で突き飛ばした隙を狙って逃げ出すのが良いだろう。
俺は右手に握られた回復の杖をゴブリンの喉元目掛けて一気に……
グサっ!
「ギャッ!!」
これまで、どれだけ叩いても突いても、一撃でゴブリンを葬ることなどできなかった。
だが、俺の手に握られた杖はゴブリンの喉元を貫き通し、次の瞬間には光となりマナだけが残っていた。
偶然かとも思ったが、その手応えは今までのものとは全く違う。
確実に俺の力は増していた。
そしてその理由は、再度ステータスを確認した時に知ることになったのだった。
【NEW:適性SS カード】
この杖は杖という武器ではない。
新しくステータスに刻まれたということは、それはそういう種類の武器であるということだ。
俺にはきっとカード以外の適正は無いのだろう。
だが、カード化してさえあれば最適であるということらしい。
【適正はEが最も低く、DCBAと上がり、Sが更に高く、SSが最高位となる】
なんといってもステータスがそう説明しているのだから。
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