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軌跡への遁走曲《フーガ》
一歩前進
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「………そっか、私達に聞きたかった事って
取り敢えずの拠点になりそうな所の心当たりなんだね」
ひとしきりリアのコーディネイトを楽しんだイメルダさんは
満足したのか興奮も冷め、私達の話を聞いてくれる。
………まぁ、リアを自分の膝の上に座らせてる状態ではあるんだけど。
リアの事よっぽど気に入ってくれたんだねぇ、これならリアの身元捜しも
協力して貰えそうだね、代わりにリアを1日貸してとか
言われそうな気もするけど。
「ええ、事情が事情ですから出来ればきちっとした所に
宿なり取りたいんですよね」
私はそう言いながら気づかれない様一瞬だけリアに視線を移す。
「まぁそうだよね、となればなるべく男の人がいない宿や借家が
候補って感じかな」
その視線で察してくれたイメルダさんがそう返してくれる。
「とは言えちょっと難しいかな、宿屋はお客を泊まらせて
なんぼの商売だから男の人がいないって事はまずないだろうし
冒険者が借りれそうな借家は基本男女共同の長屋が主だしね
………まぁ、そもそも冒険者って男女混合が普通だからね」
そう言葉を続けたイメルダさんがふと私の後方に視線を移す。
恐らくユージスさんを見たのだろう、一瞬だけ不快そうな表情になる。
………どうやらまだ虫料理を食べているみたいだね。
「それは分かってる、私達がかなり特殊な例ってのもね
理想を言えばギルドハウスみたいなところなんだけど………」
フィルが室内をぐるっと見回しながら言う、決して後ろは
振り向かないようにしながらだけど。
「まぁ流石にギルドハウスを借りるのは無理だね~
ドラゴン討伐の件でレンちゃん達はギルドに大きな貸しがあるけど
特別扱いはまずしないだろうね
エウジェニーさんってああ見えて規則に厳しいから」
イメルダさんは少し苦笑して言葉を返す。
確かに見た目では厳格そうに見えるし納得だけど、あの女言葉で
なよっとしたイメージがついてしまうのは私だけじゃなかったみたいだね。
「それにレンちゃん達をギルドハウスに泊まらせるのも無理なんだ
過去になんかトラブルがあったみたいで、緊急事態でもない限り
ギルドハウスにパーティメンバー以外は泊まらせちゃいけない事になってるんだ
私としてはリアちゃんがいるならいくらでも泊って欲しいんだけどね」
至極残念そうな声でイメルダさんは言葉を続ける。
ふむ…イメルダさんのこの様子だったら私達が依頼に出るときに
リアの事預かって貰えそうかもと思ったけどそれも無理か。
まぁ流石に甘い考えではあったか。
「う~ん、覚悟はしてたけどやっぱり簡単には見つからないか
さて、どうしたものかな」
椅子に体重をかけ、軽く伸びをしながら言葉を吐き出す。
流石に王国に来て2日目だしそんな早くには見つからないか。
………その2日でかなり濃密な時間を過ごした気はするけど。
「妥協はしたくないけど、そうも言ってられないかも知れないわね
取りあえずの宿をとって、ラミカ達の伝手を待ってた方が賢明かも」
フィルが少し沈んだ声で言う。
まぁフィルも本音を言えばあまり男の人と一緒に生活はしたくないんだろうけど
そんな事を言ってる場合じゃないって事は理解してる
だからこそ滅多に言わない妥協案を挙げてきた様だ。
「そだね、リアに関しては私達でガードなりなんなりするとして
私たち自身は基本自分で何とかする感じになるかなぁ」
「気は進まないけどそうするしか無いわね
ならあまりのんびりもしてられないわね、早めに宿の確保に向か………」
「2人共ちょっと待って、思い切りがいいのはいいけど
私の話はまだ終わって無いよ」
私とフィルがたちまちの行動指針を決めようとした時、イメルダさんが
それに割って入ってくる。
「話は終わって無い、ですか?」
予想外の言葉に思わず聞き返す、話が終わって無いってどういう事だろう?
「確かにレンちゃん達の希望する宿や借家を探すのは難しいとは言ったよ?
けど…私は紹介できない、なんて一言も言ってないよ」
イメルダさんはそう言ってにやりと笑う。
………そう言えばそうだ、イメルダさんは探すのは難しいとしか言ってない
という事は!?
「もしかして心当たりがあるの!?」
驚きの余りフィルが椅子から立ち上がりイメルダさんに
ずずいっと顔を近づける、その様子に驚いたリアが僅かにビクッとする。
「うん、丁度いま誰も泊ってない宿屋があるのを知ってるんだ
マルティーヌさん………ユージスのお母さんが1人で切り盛りしてる宿なんだけど
少し前にちょっと体…を壊して今は開店休業状態なんだよね」
イメルダさんはそう言って少しだけ心配そうな顔をする。
ユージスさんのお母さんって宿の女将なんだね、ならユージスさんは
その宿の跡取り息子って事なのかな?けどそれにしてはユージスさん
冒険者やってるよね、何か事情でもあるのかな。
「だけどレンちゃん達なら素泊まりで十分だろうし
何より長期滞在して貰えればユージスのお母さんも助かるだろうしさ
後は交渉して貸し切りにするなり男性客の宿泊を制限して貰うなり
色々やりようはあると思うよ」
ふむふむ、確かに私達にとっては都合のよさそうなとこだね。
イメルダさんの言う通り私達自身は素泊まりで十分だし、他の男性の
目が無いって事も大きい、それに何より女将さんがいてくれるなら
依頼の時にリアの事を頼めるかもしれない、行ってみる価値はありそうだね。
フィルに視線を向けるとこくりと頷いてくれる、どうやらフィルも賛成っぽい。
「そうですか、確かに私達の条件に合いそうな宿ですね
となれば早速行ってみたい所ですけど………」
「あら、もう行っちゃうんだ
それは残念、もうちょっとリアちゃんを遊んでいたかったんだけど」
イメルダさんは少しだけ残念な顔をするも、直ぐにリアを膝から降ろす。
「そのリボンやアクセサリーはリアちゃんにあげる
大事に使ってくれると嬉しいかな」
そう言ってリアに向かって微笑むイメルダさん、リアは一瞬だけ
困惑した顔をしたけど直ぐにちょこんと頭を下げて
「有難う………イメルダ」
と、か細い声で答える。
それを見たイメルダさんは再び目をキラキラさせ始め
「~~~~~~~~~ッッッ!!
や、やっぱり可愛い~~~~~~~~~~~!!」
感極まった様に絶叫をする。
「うわ~~、やっぱりリアちゃんとここでサヨナラは早過ぎるよ~~
ねねレンちゃん、もうちょっとここにいない!?
ほらほら、もうすぐお昼だしご馳走するからさ、ねっ!ねっ!!」
そう言いながらずいっと私に迫ってくるイメルダさん。
顔は笑ってるけど雰囲気からしてかなり必死な様子は伝わってくる。
そんなにリアと一緒にいたいんだろうか………いたいんだろうね。
再びフィルに視線を合わせると「仕方ないわね」
と言う感じの苦笑で返して来る。
「リア、イメルダさんはもう少しリアと
一緒にいたいって言ってるけど、どうする?」
リアに目線を合わせ問いかける、その横でイメルダさんが
固唾を飲んで様子を見守ってる、そんな凝視してたら却って
リアが怖がりそうな気もするけど………
「………レン、いいの?」
少しだけ遠慮がちに、だけどはっきりとした口調で聞き返して来るリア。
それを聞いてぱあっと笑顔満面になるイメルダさん。
これで首を振ったらイメルダさんに一生恨まれるんだろうなと心の中で
苦笑をしながら首を縦に振る。
「………分かった」
そう言ってリアは再びイメルダさんの前にとてとてと歩いていく。
「~~~~~~~~~ッッッ、ありがとレンちゃん!!
それじゃ、今度は私の部屋にいこっか!!
アクセだけじゃなくて、リアちゃんに似合いそうな服がいっぱいあるからね♪」
すぐさまリアの手を取り、今にもスキップしそうなテンションで
リアの手を引いて自分の部屋に連れて行くイメルダさん
それに素直について行くリア、やっぱりリアも可愛い格好をしたかったのかな?
「やれやれ、情報の対価と思えば物凄く安いんだけど
これじゃ件の宿に行けるのは少し先の様ね」
フィルが肩をすくめ苦笑しながら言った。
取り敢えずの拠点になりそうな所の心当たりなんだね」
ひとしきりリアのコーディネイトを楽しんだイメルダさんは
満足したのか興奮も冷め、私達の話を聞いてくれる。
………まぁ、リアを自分の膝の上に座らせてる状態ではあるんだけど。
リアの事よっぽど気に入ってくれたんだねぇ、これならリアの身元捜しも
協力して貰えそうだね、代わりにリアを1日貸してとか
言われそうな気もするけど。
「ええ、事情が事情ですから出来ればきちっとした所に
宿なり取りたいんですよね」
私はそう言いながら気づかれない様一瞬だけリアに視線を移す。
「まぁそうだよね、となればなるべく男の人がいない宿や借家が
候補って感じかな」
その視線で察してくれたイメルダさんがそう返してくれる。
「とは言えちょっと難しいかな、宿屋はお客を泊まらせて
なんぼの商売だから男の人がいないって事はまずないだろうし
冒険者が借りれそうな借家は基本男女共同の長屋が主だしね
………まぁ、そもそも冒険者って男女混合が普通だからね」
そう言葉を続けたイメルダさんがふと私の後方に視線を移す。
恐らくユージスさんを見たのだろう、一瞬だけ不快そうな表情になる。
………どうやらまだ虫料理を食べているみたいだね。
「それは分かってる、私達がかなり特殊な例ってのもね
理想を言えばギルドハウスみたいなところなんだけど………」
フィルが室内をぐるっと見回しながら言う、決して後ろは
振り向かないようにしながらだけど。
「まぁ流石にギルドハウスを借りるのは無理だね~
ドラゴン討伐の件でレンちゃん達はギルドに大きな貸しがあるけど
特別扱いはまずしないだろうね
エウジェニーさんってああ見えて規則に厳しいから」
イメルダさんは少し苦笑して言葉を返す。
確かに見た目では厳格そうに見えるし納得だけど、あの女言葉で
なよっとしたイメージがついてしまうのは私だけじゃなかったみたいだね。
「それにレンちゃん達をギルドハウスに泊まらせるのも無理なんだ
過去になんかトラブルがあったみたいで、緊急事態でもない限り
ギルドハウスにパーティメンバー以外は泊まらせちゃいけない事になってるんだ
私としてはリアちゃんがいるならいくらでも泊って欲しいんだけどね」
至極残念そうな声でイメルダさんは言葉を続ける。
ふむ…イメルダさんのこの様子だったら私達が依頼に出るときに
リアの事預かって貰えそうかもと思ったけどそれも無理か。
まぁ流石に甘い考えではあったか。
「う~ん、覚悟はしてたけどやっぱり簡単には見つからないか
さて、どうしたものかな」
椅子に体重をかけ、軽く伸びをしながら言葉を吐き出す。
流石に王国に来て2日目だしそんな早くには見つからないか。
………その2日でかなり濃密な時間を過ごした気はするけど。
「妥協はしたくないけど、そうも言ってられないかも知れないわね
取りあえずの宿をとって、ラミカ達の伝手を待ってた方が賢明かも」
フィルが少し沈んだ声で言う。
まぁフィルも本音を言えばあまり男の人と一緒に生活はしたくないんだろうけど
そんな事を言ってる場合じゃないって事は理解してる
だからこそ滅多に言わない妥協案を挙げてきた様だ。
「そだね、リアに関しては私達でガードなりなんなりするとして
私たち自身は基本自分で何とかする感じになるかなぁ」
「気は進まないけどそうするしか無いわね
ならあまりのんびりもしてられないわね、早めに宿の確保に向か………」
「2人共ちょっと待って、思い切りがいいのはいいけど
私の話はまだ終わって無いよ」
私とフィルがたちまちの行動指針を決めようとした時、イメルダさんが
それに割って入ってくる。
「話は終わって無い、ですか?」
予想外の言葉に思わず聞き返す、話が終わって無いってどういう事だろう?
「確かにレンちゃん達の希望する宿や借家を探すのは難しいとは言ったよ?
けど…私は紹介できない、なんて一言も言ってないよ」
イメルダさんはそう言ってにやりと笑う。
………そう言えばそうだ、イメルダさんは探すのは難しいとしか言ってない
という事は!?
「もしかして心当たりがあるの!?」
驚きの余りフィルが椅子から立ち上がりイメルダさんに
ずずいっと顔を近づける、その様子に驚いたリアが僅かにビクッとする。
「うん、丁度いま誰も泊ってない宿屋があるのを知ってるんだ
マルティーヌさん………ユージスのお母さんが1人で切り盛りしてる宿なんだけど
少し前にちょっと体…を壊して今は開店休業状態なんだよね」
イメルダさんはそう言って少しだけ心配そうな顔をする。
ユージスさんのお母さんって宿の女将なんだね、ならユージスさんは
その宿の跡取り息子って事なのかな?けどそれにしてはユージスさん
冒険者やってるよね、何か事情でもあるのかな。
「だけどレンちゃん達なら素泊まりで十分だろうし
何より長期滞在して貰えればユージスのお母さんも助かるだろうしさ
後は交渉して貸し切りにするなり男性客の宿泊を制限して貰うなり
色々やりようはあると思うよ」
ふむふむ、確かに私達にとっては都合のよさそうなとこだね。
イメルダさんの言う通り私達自身は素泊まりで十分だし、他の男性の
目が無いって事も大きい、それに何より女将さんがいてくれるなら
依頼の時にリアの事を頼めるかもしれない、行ってみる価値はありそうだね。
フィルに視線を向けるとこくりと頷いてくれる、どうやらフィルも賛成っぽい。
「そうですか、確かに私達の条件に合いそうな宿ですね
となれば早速行ってみたい所ですけど………」
「あら、もう行っちゃうんだ
それは残念、もうちょっとリアちゃんを遊んでいたかったんだけど」
イメルダさんは少しだけ残念な顔をするも、直ぐにリアを膝から降ろす。
「そのリボンやアクセサリーはリアちゃんにあげる
大事に使ってくれると嬉しいかな」
そう言ってリアに向かって微笑むイメルダさん、リアは一瞬だけ
困惑した顔をしたけど直ぐにちょこんと頭を下げて
「有難う………イメルダ」
と、か細い声で答える。
それを見たイメルダさんは再び目をキラキラさせ始め
「~~~~~~~~~ッッッ!!
や、やっぱり可愛い~~~~~~~~~~~!!」
感極まった様に絶叫をする。
「うわ~~、やっぱりリアちゃんとここでサヨナラは早過ぎるよ~~
ねねレンちゃん、もうちょっとここにいない!?
ほらほら、もうすぐお昼だしご馳走するからさ、ねっ!ねっ!!」
そう言いながらずいっと私に迫ってくるイメルダさん。
顔は笑ってるけど雰囲気からしてかなり必死な様子は伝わってくる。
そんなにリアと一緒にいたいんだろうか………いたいんだろうね。
再びフィルに視線を合わせると「仕方ないわね」
と言う感じの苦笑で返して来る。
「リア、イメルダさんはもう少しリアと
一緒にいたいって言ってるけど、どうする?」
リアに目線を合わせ問いかける、その横でイメルダさんが
固唾を飲んで様子を見守ってる、そんな凝視してたら却って
リアが怖がりそうな気もするけど………
「………レン、いいの?」
少しだけ遠慮がちに、だけどはっきりとした口調で聞き返して来るリア。
それを聞いてぱあっと笑顔満面になるイメルダさん。
これで首を振ったらイメルダさんに一生恨まれるんだろうなと心の中で
苦笑をしながら首を縦に振る。
「………分かった」
そう言ってリアは再びイメルダさんの前にとてとてと歩いていく。
「~~~~~~~~~ッッッ、ありがとレンちゃん!!
それじゃ、今度は私の部屋にいこっか!!
アクセだけじゃなくて、リアちゃんに似合いそうな服がいっぱいあるからね♪」
すぐさまリアの手を取り、今にもスキップしそうなテンションで
リアの手を引いて自分の部屋に連れて行くイメルダさん
それに素直について行くリア、やっぱりリアも可愛い格好をしたかったのかな?
「やれやれ、情報の対価と思えば物凄く安いんだけど
これじゃ件の宿に行けるのは少し先の様ね」
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