リ・インカーネーション

ウォーターブルーム

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1.訪れの時

14.オトコの頭をカプッと噛むとオイシイわあ~💛

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「さあ、またアタシにカミカミしてもらいたいオトコ達が増えたみたいネっ、ウレシイわあ~💛。」と金髪外国人の若い女が小躍りして喜びはしゃいでいるそばで、神波と早瀬のグッタリした体が次々に黒づくめの男達によって運ばれてくる。金髪吸血女はその様子を見て、もうたまらなくうれしい様子で感情を抑えられないようだ。
「しかも、健康そうに日焼けまでしている・・・特にこの子供っぽい顔の子、もうカプカプしちゃいたいわあ~」とまだはしゃぎ続けている。金髪吸血女は早瀬のことが特に気に入ったらしく、運び込まれてさっきから彼の顔を両手で触り続けたり、髪の毛をイタズラしたり短パンの上からその陰部を揉んだりして、もて遊んでいる。どうも早瀬という男子は女難の相でもあるのだろうか、いつも襲われたり、性的狂態の対象に選ばれたりとヒドイ目?ばかりに会っている感じだ。

「フフ。姿形は見えなくても、赤外線探知センサーで侵入者ネズミ取りをしていたとは、このボウヤどもも分からなかったのが運のツキね、ふふふふふ。」と吸血女はうれしさのあまり、かなり饒舌じょうぜつになっている。
「周囲を確認しましたが他にはいない様です、ドクトル・ワルキューラ様。」と黒づくめの男の一人が報告をする。
「そう。それじゃ、このボウヤ達からはたっぷりと生体材料とウマい血液を搾り取って、これからの研究や実験もまあ~すますハッピィーになるわねっ、うふふふふ。」と手を擦り合わせてうれしそうな様子は、まさにゴキブリが手を擦り合わせる様子そのものだった。
「ところで例の準備はできてるかい?。」とドクトル・ワルキューラは黒づくめの一人に問いかける。
「ええ、それはもう準備万端、整っていますぜ。」と黒づくめも満足そうにうなずく。
一体、ワルキューラは神波達をどうしようというのだろうか。

 その頃、人形坂と恋町は夜の貸し切りワークスペースで話し合いをしていた。
「さっきから、連絡を取ろうとしてるんだけど、駿もマモルもメールや電話にも出ないのよ。一体、どうしたのかな。」と心配そうな人形坂。
「う~ん、行方不明ってやつか。なんかあったと考えるべきだけど・・・こんなこともあろうかと神波には超小型のGPS追跡装置を渡してあるの。それで位置は特定できるわ。」恋町はあくまで冷静に対処するタイプだ。
「じゃ、それで何処に二人がいるのかだけでもハッキリさせて。それからどうするか決めましょうよ。」

 30分後、女性陣は1台のバイクに跨り、夜のアクアラインを疾走していた。
「まさか千葉までとはね。飛ばすわよ!。」とアクセルを吹かす恋町。その後部にはしっかり彼女にしがみ付く人形坂の姿があった。
「2人に何かあったことは確かだわ。注意して事にあたらないと、油断はできないわ。」と人形坂。
アクアラインを抜け千葉県内に入る。段々人家もまばらになり、やがてある一軒家の前にたどり着く。そこは神波達が連れ込まれた例のあの家だ。家からは灯りが漏れていて中には人がいる様に見える。恋町達は忍び足で周囲を確認する。もちろん、ステルス迷彩服を着て攻撃準備はできている。と、恋町が足を止めた。
「見て、アレ。」と指をある方向に指す。屋敷の周囲には監視カメラが何台か設置されていたが、カメラだけではなく赤外線を感知するための特殊な装置も所々仕掛けられていた。
「アレはただのカメラじゃないわ。赤外線感知センサーよ。神波達はアレに引っ掛かったみたいね。」と呟く。
「どうするの?。赤外線感知には捕まるよ。」
「そうね・・・。でも今は夏だし、少し気温が下がった位ならこちらも調節できるわ。それと・・。」と言うと恋町はいったん、その場を離れてどこかへ行くようだ。

 しばらくすると大きなガラス板を抱えてやって来る2人の姿があった。
「このガラス板を盾にして進むのよ。ガラスは赤外線を通しにくい物質なのよ。これですぐには見破られないわ。」と言うとすでに体中に冷感カイロを巻き付けた彼女達は果敢にも、光の漏れる屋敷の窓際に近づいていく。
窓際まで数分とかからず辿り着いた恋町が、カーテンの切れ目からそっと中をうかがう。途端に恋町の目はカッと見開かれたまま、そのまま立ち尽くしてしまう。それを見た人形坂も恐る恐る中を覗いてみると・・・。
(アッ!)と思わず心の中で叫んでしまう程の光景が繰り広げられていた。
3人のほぼ半裸になった男子達がベッドの上に寝転ばされて、その上を蜘蛛の様に妖しい金髪全裸の女体が一匹、クネクネと覆いかぶさって男子達の体をもてあそび、蹂躙していたのだった。それはおぞましいとも思える狂気の出来事だった。金髪の吸血女ワルキューラが男の体を愛撫しながら、金属製の細いストローを体のあちこちに差し込んで、そこから吹き出る真っ赤な血液をチューチューと吸い取ると、ゲラゲラ笑い狂っていたからだ。
「アアアッ!オ・イ・シ・いわあ~。」と言いながらワルキューラはストローから手を放すと、今度は男子の性器をもてあそぶ。するともてあそばれた男子は、気持ちよさそうに上体をのけぞらせる。するとワルキューラがまたもや体にストローをぶすっと突き立てると、チューチューとうまそうな音を立てて吹き出る血液を吸い取っていく・・。
「性欲に悶えて、ボッキする瞬間の男の血が最もおいしいわあ。さあ、もっと、もっと感じるのよ、オホホホホ。」

 「そこまでよ、この吸血ド変態女!。」と声がしてドアが開く。恋町と人形坂が乗り込んで来る。2人とも手には電極のついた電撃武器を持っている。恋町はすかさず、吸血女に近づくとビリッと電極を押し当てた。
「きゃあ~っ、よ、よくもこ、この小娘が!。」反射的に身を翻し、男子達の体からパッと飛び離れると美しい裸体がまるで芸術品の様に輝いて見えた。
「そっちこそ、何しているのよ、このヘンタイ!。」と恋町も負けてはいない。しかも相手は全裸で無防備。勝算はあった。
「ちっ!ここは引くけど、また来るわよ。グッバ~イ!。」と言うがいなや、窓を開け放って外へ逃れる。実にすばやい動きだった。
恋町達もそれ以上追うことはせず、すぐにベッドの上の男子達の所にかけより状態を確認する。惨憺たる状況だったが、とりあえず介抱することとした。

 「や、やられた・・。」と言いながら、しばらくして神波が目を覚ます。体中のあちこちに金属製のストローで穴をあけられた部分が痛々しかったが、命に別状は無いようだ。
「少し、貧血気味だが、気分は悪くない・・。」と言いながら何とか立ち上がりズボンをはき直している。
「大丈夫?。なんかスゴイコトされてたみたいだけど・・・。」と心配そうに顔を見つめる人形坂。
「ああ。大丈夫じゃないけど、大したことはなかったさ。それよか、マモルの方が心配だよ。」と神波。
それから10分位経ってから早瀬達も目覚めたが、早瀬は顔を赤くして今にも泣きだしそうな様子だ。
「ボ、ボク・・・またエッチいこと、さ、されちゃったあ・・・。」と言うと顔を手で覆ってシクシク泣き出してしまった。

 それから、神波たちは他の屋敷の部屋を確認して回ったが、特にこれという目ぼしいものも見つからなかった。ただ、どうやらあのワルキューラという金髪外人吸血女は何かの生体実験のために精液や血液を収集していたらしいことは確かなようだ。
一方、別の、とある研究施設の建物の一室に、金髪のワルキューラと別の件で五百蔵いおろい少年を襲った小人の雪女、そして男子高校生を誘惑して暴行し、もてあそんだあの女子高校生の3人が一堂に会していた。
「今日からこの日本支部の支部長に着任した、ドクトル・ワルキューラよ。ヨロシクね。」と金髪外人吸血女が微笑む。
「アタシたちもいろいろと男子どもから精子を集めたわ。趣味を兼ねた収集でしたけどね。」と雪女。
「こっちもそうだよ。楽しめてサイコーじゃん。もっとやりたいな。」と女子高生。
「ええ、アナタたちには満足よ。みんなお得意の分野をお持ちですものね。ほんと、オトコをカプッと噛むとオイシイわあ😻。でも、邪魔な奴らもいるようですわ。」とワルキューラ。
「分かってるよ。あの予備校生達でしょ。今はまだ正面きってガチ込んでいないけど。でもいずれまた会うから、その時が楽しみね。」と女子高生が不敵に笑う。
「あの神波という子は、上からもまだ使えるからって指示が出てるので目立って敵対的な行動は取れないのよ。そこんトコロは注意してね。」とクギをさすように言うワルキューラ。
「ま、別の部署も動いているようですし、しばらく様子も見ますわ。」と雪女。
「いずれにせよ、計画は順調よ。みんなご苦労様。またボウヤ達に会えるのが楽しみね、ウフフフ。」と妖艶な吸血女の笑いとともに魔女たちの集会サバトは幕を閉じた。 
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