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2.探求の時
4.女狩り(卵を奪われる女たち)
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人形坂がクローンに襲われ、その肉体を凌辱されつつあった時、一人の男が影の様に忍び寄る。一見15,6歳の少年に見える風貌だが、実はバイオテクノロジーの技術で肉体の若返りを図った改造人間、ドクターミカドだ。いきなりミカドが、神波クローンの腹をいきおいよく蹴り上げる。すかさずぶっ飛ぶクローン!
「神波のクローンよ。その女の肉体はワタシが預かるぞ。その被験体には貴重なES細胞の採取をさせてもらう必要があるのだ。」と言うと従えていた数人の白衣の男たちに指図して人形坂をたちまち拉致してしまった。
数時間後、人形坂は敵のアジトの研究施設にあった。すでに手術台の様な台座に横たわり拘束された状態だ。
「これから被験体の卵摘出手術を始める。」とドクターミカドの厳かな声が響き渡る。人形坂は全身麻酔のせいで意識が無いのか眠ったまま、ピクリとも動かない。彼女の両足に細いヒドラの触手の様なマジックアームがするすると生き物みたいに伸びていく。そして彼女の陰部へともぐりこんでいく。手術台の上部に大型のスクリーンがあり、手術の様子が鮮明に映し出されている。
ヒドラアームは彼女のクリトリスに先入していき、内部の子宮へと潜り込んでいく。クネクネとくねりながら進む様子はなんともいやらしく、さながらサナダムシのごとき寄生虫の様な動きにも似ている。膣の中を進んでいき、子宮頚部へと差し掛かる。頸部からさらに穴は小さくなる。ヒドラは先端を回転させて無理やり侵入して行く。もう子宮の深部まで進んでいる。ヒドラは子宮の肉の襞や真っ赤な子宮壁に沿って這うように進みながら、やがて輸卵管の入り口までやって来た。
「輸卵管に到達!。」とドクターミカドが叫ぶとヒドラはそこでいったん、進行を停止する。子宮内膜に埋もれる形で小さな穴が開いている。ここから卵は排卵されるのだ。その排卵口までヒドラがやってきたのだ。ヒドラはその無数の触手を穴の入り口に吸着させ、穴の入り口を拡張させるかの様に押し広げ始める。穴に入りやすくするためだということは見るだけでもよく分かった。そうしてスルスルと滑り込む様に中へと侵入して行く。穴の中はさらに狭く周囲は粘液が取り巻く環境だったがヒドラはその中を苦も無く進んでいく。ただし、そのスピードはかなり緩いものとなった。時々、停止しては着色液を噴出して、何かを探し出そうとしているかのようだ。もちろん、ターゲットは生殖細胞の一つである「卵」だ。やがて輸卵管の奥で一個のゼリー状の粘液に包まれた透明な球体を発見する。まさしく卵だ。「収穫する。」ミカドの声とともにヒドラの先端からポッカリとスポイト様の口吻が伸びて、卵を吸い込んでしまう。目的を達すると、ヒドラは進んできたのとは逆方向に向きを変えずに戻っていく。卵は採取されたのだ。
取り出された卵は直径約0.14mm(140μm)ほどの大きさだが、肉眼でようやく見える位で細胞の中では比較的、大きな部類に入るものだ。人形坂の体内から取り出された卵は特殊な細胞培養装置の中へと移され、その培養液の中で精子を浴びせられる。そして受精させてある程度分裂し胚胞期に至った段階で、内部細胞塊を取り出してES細胞として使用される。ES細胞は様々な体内組織や器官に分化、形成する機能(分化能)があるが、それのみでは個体にはなれない。これを「万能性」と呼んだりする。
「うへへへ、この卵にはオレの精子で受精させてやる。」赤く血走った狂気の目つきでミカドは自分の精子を装置の培養液中に投下させる。彼の精子で人形坂の卵を受精させるためだ。
「うえへへへへ・・・・。」いやらしい卑屈な声で笑いながら、ミカドは恍惚した表情でご満悦のようだ。
「う、う~ん・・・。」一方、人形坂は別の部屋で目を覚ました。手術後、30分以上経過していた。ようやく目覚めた彼女はあたりを見回し、自分が何をされようとしたのかを思い出して、震えながら両腕で身を庇った。
「目覚めたようだね。」ちょうどタイミングよく部屋へ入ってきたのは、ドクターミカドだ。
「キミの体から卵を頂戴させてもらったのだ。大丈夫、神波君のクローンに危なくレイプされかけたけど、助けたのはボクだから、安心して。」と図々しくも快活な少年の笑顔と声で言い放った。
「あ、アタシをどうする気?。」なおも警戒のまなざしで、人形坂は身を固くして尋ねる。
「いやなに、これからボクがキミを女にしてあげようというのさ。キミをここでレイプしても、もう妊娠はしないからね。キミの体内の卵はすっかりボクが取り除いてあげたんだ。もう性行為し放題だねっ!。」とうれしそうな表情で捲し立てるミカド。風貌は若い少年のそれだけにいっそう不気味に感じられる。
「き、きゃぁああああああ」凄まじい絶叫とともにミカドが、人形坂の艶めかしい肉体に躍りかかる。必死にもがく彼女の両腕を左右に万歳する形で押さえつけ、いきなり胸の乳房に吸い付く。「チュー、チュー・・・」といやらしい音を立てて乳房を吸う怪少年ミカド。女はもう顔を真っ赤に赤面しながらも息は、はあはあと悶絶し、性欲の虜になってきたようだ。
「お前から採取した卵細胞は、受精後オレの核を移植してntES細胞に産まれ変わるのだ。そしてオレの若さを取り戻すのに一役買ってもらうことになる。」ntES細胞というのは、卵細胞の核を除核して、他人の細胞の核を挿入しES細胞に仕立てたものだ。その他人にとってそのES細胞は、拒絶反応を示さなくなるのが特徴だ。
ともあれ、こうして人形坂は敵である超科学帝国デスネシアの魔手に落ちてしまった。一方、神波たちも人形坂が突然行方不明になったことで、ひどく神経質になっていた。一応、捜索もしたものの皆目、足取りは検討もつかなかった。
守が鬼道たちに襲われて以降、鬼道以下天才3人組の姿は予備校から消えていたが、神波は、守とも示し合わせて仮に彼らの姿を見かけたら、互いに連絡を取り合って尾行しようと決めていた。そんなある日、守はとうとう守によく似た天道の姿を予備校の近くで捉え、早速スマホで神波に連絡を入れていた。
「神波のクローンよ。その女の肉体はワタシが預かるぞ。その被験体には貴重なES細胞の採取をさせてもらう必要があるのだ。」と言うと従えていた数人の白衣の男たちに指図して人形坂をたちまち拉致してしまった。
数時間後、人形坂は敵のアジトの研究施設にあった。すでに手術台の様な台座に横たわり拘束された状態だ。
「これから被験体の卵摘出手術を始める。」とドクターミカドの厳かな声が響き渡る。人形坂は全身麻酔のせいで意識が無いのか眠ったまま、ピクリとも動かない。彼女の両足に細いヒドラの触手の様なマジックアームがするすると生き物みたいに伸びていく。そして彼女の陰部へともぐりこんでいく。手術台の上部に大型のスクリーンがあり、手術の様子が鮮明に映し出されている。
ヒドラアームは彼女のクリトリスに先入していき、内部の子宮へと潜り込んでいく。クネクネとくねりながら進む様子はなんともいやらしく、さながらサナダムシのごとき寄生虫の様な動きにも似ている。膣の中を進んでいき、子宮頚部へと差し掛かる。頸部からさらに穴は小さくなる。ヒドラは先端を回転させて無理やり侵入して行く。もう子宮の深部まで進んでいる。ヒドラは子宮の肉の襞や真っ赤な子宮壁に沿って這うように進みながら、やがて輸卵管の入り口までやって来た。
「輸卵管に到達!。」とドクターミカドが叫ぶとヒドラはそこでいったん、進行を停止する。子宮内膜に埋もれる形で小さな穴が開いている。ここから卵は排卵されるのだ。その排卵口までヒドラがやってきたのだ。ヒドラはその無数の触手を穴の入り口に吸着させ、穴の入り口を拡張させるかの様に押し広げ始める。穴に入りやすくするためだということは見るだけでもよく分かった。そうしてスルスルと滑り込む様に中へと侵入して行く。穴の中はさらに狭く周囲は粘液が取り巻く環境だったがヒドラはその中を苦も無く進んでいく。ただし、そのスピードはかなり緩いものとなった。時々、停止しては着色液を噴出して、何かを探し出そうとしているかのようだ。もちろん、ターゲットは生殖細胞の一つである「卵」だ。やがて輸卵管の奥で一個のゼリー状の粘液に包まれた透明な球体を発見する。まさしく卵だ。「収穫する。」ミカドの声とともにヒドラの先端からポッカリとスポイト様の口吻が伸びて、卵を吸い込んでしまう。目的を達すると、ヒドラは進んできたのとは逆方向に向きを変えずに戻っていく。卵は採取されたのだ。
取り出された卵は直径約0.14mm(140μm)ほどの大きさだが、肉眼でようやく見える位で細胞の中では比較的、大きな部類に入るものだ。人形坂の体内から取り出された卵は特殊な細胞培養装置の中へと移され、その培養液の中で精子を浴びせられる。そして受精させてある程度分裂し胚胞期に至った段階で、内部細胞塊を取り出してES細胞として使用される。ES細胞は様々な体内組織や器官に分化、形成する機能(分化能)があるが、それのみでは個体にはなれない。これを「万能性」と呼んだりする。
「うへへへ、この卵にはオレの精子で受精させてやる。」赤く血走った狂気の目つきでミカドは自分の精子を装置の培養液中に投下させる。彼の精子で人形坂の卵を受精させるためだ。
「うえへへへへ・・・・。」いやらしい卑屈な声で笑いながら、ミカドは恍惚した表情でご満悦のようだ。
「う、う~ん・・・。」一方、人形坂は別の部屋で目を覚ました。手術後、30分以上経過していた。ようやく目覚めた彼女はあたりを見回し、自分が何をされようとしたのかを思い出して、震えながら両腕で身を庇った。
「目覚めたようだね。」ちょうどタイミングよく部屋へ入ってきたのは、ドクターミカドだ。
「キミの体から卵を頂戴させてもらったのだ。大丈夫、神波君のクローンに危なくレイプされかけたけど、助けたのはボクだから、安心して。」と図々しくも快活な少年の笑顔と声で言い放った。
「あ、アタシをどうする気?。」なおも警戒のまなざしで、人形坂は身を固くして尋ねる。
「いやなに、これからボクがキミを女にしてあげようというのさ。キミをここでレイプしても、もう妊娠はしないからね。キミの体内の卵はすっかりボクが取り除いてあげたんだ。もう性行為し放題だねっ!。」とうれしそうな表情で捲し立てるミカド。風貌は若い少年のそれだけにいっそう不気味に感じられる。
「き、きゃぁああああああ」凄まじい絶叫とともにミカドが、人形坂の艶めかしい肉体に躍りかかる。必死にもがく彼女の両腕を左右に万歳する形で押さえつけ、いきなり胸の乳房に吸い付く。「チュー、チュー・・・」といやらしい音を立てて乳房を吸う怪少年ミカド。女はもう顔を真っ赤に赤面しながらも息は、はあはあと悶絶し、性欲の虜になってきたようだ。
「お前から採取した卵細胞は、受精後オレの核を移植してntES細胞に産まれ変わるのだ。そしてオレの若さを取り戻すのに一役買ってもらうことになる。」ntES細胞というのは、卵細胞の核を除核して、他人の細胞の核を挿入しES細胞に仕立てたものだ。その他人にとってそのES細胞は、拒絶反応を示さなくなるのが特徴だ。
ともあれ、こうして人形坂は敵である超科学帝国デスネシアの魔手に落ちてしまった。一方、神波たちも人形坂が突然行方不明になったことで、ひどく神経質になっていた。一応、捜索もしたものの皆目、足取りは検討もつかなかった。
守が鬼道たちに襲われて以降、鬼道以下天才3人組の姿は予備校から消えていたが、神波は、守とも示し合わせて仮に彼らの姿を見かけたら、互いに連絡を取り合って尾行しようと決めていた。そんなある日、守はとうとう守によく似た天道の姿を予備校の近くで捉え、早速スマホで神波に連絡を入れていた。
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