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連載
金髪縦巻きロールさん再び
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私たちはサロン棟へ向かう道すがら、お兄様に初等科の生徒が当面使用する一般教養棟の説明や実習棟などの行き方などを簡単に案内してもらい、その後は皆で昼食を摂るためにサロン棟に入った。
男子寮と女子寮の間に建てられたこのサロン棟の一階には食堂があり、基本的に皆ここで食事を摂るのだそう。
他にも学園内にカフェテリア的なスペースが点在しているそうなのだけれど、サロン棟まで戻る余裕のない専科の生徒が食事をしたり、授業の合間に貴族がお茶をする場所になっているそうだ。
サロン棟の一階にある食堂より上の階は個人的なお茶会を開いたり、話し合いをするための個室やホールが準備されている。
貴族の子女はここでお茶会を開いて貴族としての振る舞いや社交を学ぶのだ。
もちろん、ただ親しい友人との楽しいおしゃべりの場としても利用できる。
そしてこの施設はそれ以外の目的にも使われている。
卒業後、就職することになる低位の貴族や平民の子が、執事や侍女、メイドなどの職に就くための実習の場となっているのだそう。
ここで高い評価を得たというお墨付きがあれば、良い就職先を斡旋してもらえるんですって。
アデリア学園は社交の場でもあり、職業訓練校でもあるってわけね。
「テア、本当に食事は要らないのかい?」
「ええ。私が提供いたしますから、お茶だけいただけたら」
ここにいるメンバーは私がインベントリ持ちなのを知っているので備蓄から出すことにしたのだ。
試験を頑張った後のごはんがギトギトランチってのはちょっと、ねえ?
私の隣にいるマリエルちゃんは、とてもいい笑顔でうんうんと頷いていた。
「わかったよ。じゃあ受付でそのように伝えてくるから、君たちはここで待っていてくれ」
「おい、俺も行くぞ。俺の部屋に置いている茶葉を使わせよう」
お兄様とレイモンド王太子殿下が連れ立って受付に向かう間、私たちは2階のホールで待つことになった。
おお、王族御用達の茶葉かぁ……さぞかしいいお茶なんだろうなぁ、楽しみだわ。
私はそんなことを思いながら、初めて入ったサロン棟のホールをキョロキョロと見回した。
ドーム状の天井には大きなシャンデリアがぶら下がっており、そこに取り付けられたたくさんの小さな灯り用の魔石がキラキラと輝いてホール全体を照らしていた。
壁に飾られている絵画や調度品もなかなかのものだった。
「それにしてもすごいわねぇ。学園のサロンと聞いてどんなものかと思ったけれど、すごく豪華なのね」
マリエルちゃんはクスクスと笑いながら言った。
「そうですね。エリスフィード家のお屋敷ほどではありませんけど。サロン棟の運営費のほとんどは在学している貴族の親からの寄付で賄っているそうですよ」
へええ、そうなんだ。
……お父様のことだからすごい額の寄付をしているかもしれないわね。
私たちより先に校内の説明を受けていたマリエルちゃん情報によると、2階は私たちが今いるホールの他に、受付と生徒以外の実際に働いているメイドたちの控室、お茶会で出すお菓子やお茶を準備するための専用のキッチン、上階へ移動するためのエレベーターや転移部屋などがあるそう。
もちろん上階に行くための階段はあるけれど、高位の貴族ほど上の階を使うことになるため、貴族の子女はほとんど使わないみたい。
設備について簡単に説明してもらいながらホールから奥へ延びる廊下を見ていると、上階からエレベーターが降りてきた。
先客がいたのかとそちらを眺めていると、そのエレベーターから出てきたのは、例の金髪縦巻きロールさんとその取り巻きらしきグループだった。
「あっ……」
思わず私が小さく声をあげると、それが聞こえたのか彼女がこちらを見た。
「……貴女……」
金髪縦巻きロールさんは私をキッと睨むと、ツカツカと歩み寄ってきた。
「さっきレイモンド王太子殿下やノーマン様と親しげにお話していたと思ったら、今度は他の方とお茶会ですの⁉︎ なんてはしたないのかしら!」
「なっ⁉︎」
はしたないとはなんだ。失敬な。
お兄様とその学友である殿下と話すことはあって当たり前のことだし、セイは聖獣契約者として同じ寮で暮らす仲間だ。
そりゃあ、貴族のお嬢様が婚約者でもない男性と親しげにしているのは褒められたものじゃないかもしれないけれど、ここにいる経緯を知らない部外者の貴女に、はしたないとか罵られる筋合いはないよ⁉︎
ぐぬぬ……と反論しようとした私を無視して金髪縦巻きロールさんは続けた。
「大体、生まれてすぐに貴女のお父様がレイモンド王太子殿下との婚約の打診を断ったそうじゃないの。それって、貴女のお父様が殿下の婚約者として相応しくないと判断したということでしょう? なのに、聖獣契約者になったからって、未練がましく殿下のお側をうろついて……」
「……は?」
殿下の側を? 私が? 未練がましく?
……いや、むしろ殿下のほうが積極的に近寄ろうとしてると思うんだけど⁉︎ それは全くの誤解です!
反論したいけれど、下手な発言をしてそれが殿下に対して不敬になってしまうかもと思った私はぐっと黙りこんでしまった。
そんな私の態度を、金髪縦巻きロールさんは図星と受け取ったのか、勝ち誇ったように続けた。
「悪食令嬢だのとんでもない噂が流れた貴女を婚約者にしようだなんて奇特な方は、貴女のお兄様くらいではなくて? 王太子妃になろうだなんて大それたことは考えないほうがよろしくてよ!」
「……え?」
なんでそこでお兄様が出てくるの?
あ、お兄様のシスコンっぷりって、そこまで有名だってこと? えええ……
「これに懲りたら、殿下につきまとうのはおやめになってね?」
ホホホ……と子供のくせに板についた高笑いで金髪縦巻きロールさんは取り巻きと共に女子寮へ戻っていった。
「……クリステア様、大丈夫ですか?」
「下手に口出ししてはと思って庇えずにすまない……大丈夫か?」
マリエルちゃんとセイが心配そうに私を見た。
「ええ、まあ……あの方、適正検査の時も私に敵対心剥き出しだったのだけれど、何者なのかしら?」
「え? ご存知なかったんですか? 彼女はアリシア・グルージア様。グルージア侯爵家のご令嬢です」
「グルージア侯爵家の……」
確か西の領地の貴族だったかな?
あの様子から見るに、彼女は殿下の婚約者候補なのかしら。家格的にも釣り合うし……
そっか、それでか。
ぽっと出の私が殿下と親しげにしているのを見て許せなかった、と……
それなら気持ちはわからなくもないけど、あそこまで悪し様に言うことなくない?
子供の言うことだし、前世も含めて精神的に大人な私が反論するのは大人げないかもって思ったけど、さすがに気分が悪いよ。
「彼女はどうして面識のないクリステア嬢をあそこまで敵対視しているんだ?」
セイの疑問はもっともだよ。
その疑問に答えるように、マリエルちゃんが口を開いた。
「クリステア様は幼い頃からずっと魔力制御ができないという理由で領地で生活なさっていたこと、そして生後間もないうちに公爵様が殿下の婚約者の申し込みを辞退なさったことから、クリステア様は婚約者候補にならないだろうと他の貴族の皆様は考えていたのです」
うん。マリエルちゃんの言う通りだよ。
むしろならなくて正解だよ。
私にその気は全くないし。
「それがここ数年の間にクリステア様の魔力が安定したことや、ええと、その、料理に関する悪い噂やその逆の評判も流れてきて、殿下が視察を名目にエリスフィード領に向かわれたり、新年の交流パーティーで殿下と親しくされている様子に、これはもしかして婚約者候補に返り咲いたのでは……と憶測されていたんです。だから余計に例の悪評がなかなか消えなかったんですけど……」
なるほど、そこへきて入学式での聖獣契約者のお披露目とお兄様と一緒にいた殿下と親しげにしていたから一気にヘイトを集めてしまったと。うわあ、なんてこった。
「それにしたって、お兄様と婚約なんて冗談にしてもひどいわよね」
いくらお兄様が重度のシスコンでもそれはないわよ。中傷もいいとこだわ。
「え、でもクリステア様とノーマン様ならできますよね?」
「え?」
「……え? ……って、あ……」
私たちならって、どういうこと?
ドリスタン王国って、近親婚NGだったはずだけど⁉︎
「クリステア」
私が混乱していると、お兄様たちが戻ってきた。
「お兄様……」
「……? どうしたんだい?」
私の様子がおかしいことに気づいたお兄様が駆け寄った。
「お兄様と私って、婚約できるんですか?」
「な……っ! 誰がそんなことを⁉︎」
お兄様がすごい剣幕でマリエルちゃんとセイを見た。
「ひえっ! あ、あの申し訳ありません、私が……」
マリエルちゃんが青ざめた顔で謝罪しようとしたので、私は慌てて止めた。
「違います! 他の方に言われたことをマリエルさんが説明しようとしてくださっただけですわ!」
お兄様は私の制止にぐっと感情を抑えた様子で深く息を吐いた。
「……ここで話す内容ではないから、部屋に行こう」
「は……はい」
私たちは気まずい雰囲気のまま、予約していた部屋に向かったのだった。
---------------------------
気になるところで続いてしまいますが、次回更新までのお楽しみです( ´ ▽ ` )
そして、2月11日(木)はコミカライズ版「転生令嬢は庶民の味に飢えている」14話公開日です。
ちょっぴり原作と内容がリンクしていますのでこちらもお楽しみに!
男子寮と女子寮の間に建てられたこのサロン棟の一階には食堂があり、基本的に皆ここで食事を摂るのだそう。
他にも学園内にカフェテリア的なスペースが点在しているそうなのだけれど、サロン棟まで戻る余裕のない専科の生徒が食事をしたり、授業の合間に貴族がお茶をする場所になっているそうだ。
サロン棟の一階にある食堂より上の階は個人的なお茶会を開いたり、話し合いをするための個室やホールが準備されている。
貴族の子女はここでお茶会を開いて貴族としての振る舞いや社交を学ぶのだ。
もちろん、ただ親しい友人との楽しいおしゃべりの場としても利用できる。
そしてこの施設はそれ以外の目的にも使われている。
卒業後、就職することになる低位の貴族や平民の子が、執事や侍女、メイドなどの職に就くための実習の場となっているのだそう。
ここで高い評価を得たというお墨付きがあれば、良い就職先を斡旋してもらえるんですって。
アデリア学園は社交の場でもあり、職業訓練校でもあるってわけね。
「テア、本当に食事は要らないのかい?」
「ええ。私が提供いたしますから、お茶だけいただけたら」
ここにいるメンバーは私がインベントリ持ちなのを知っているので備蓄から出すことにしたのだ。
試験を頑張った後のごはんがギトギトランチってのはちょっと、ねえ?
私の隣にいるマリエルちゃんは、とてもいい笑顔でうんうんと頷いていた。
「わかったよ。じゃあ受付でそのように伝えてくるから、君たちはここで待っていてくれ」
「おい、俺も行くぞ。俺の部屋に置いている茶葉を使わせよう」
お兄様とレイモンド王太子殿下が連れ立って受付に向かう間、私たちは2階のホールで待つことになった。
おお、王族御用達の茶葉かぁ……さぞかしいいお茶なんだろうなぁ、楽しみだわ。
私はそんなことを思いながら、初めて入ったサロン棟のホールをキョロキョロと見回した。
ドーム状の天井には大きなシャンデリアがぶら下がっており、そこに取り付けられたたくさんの小さな灯り用の魔石がキラキラと輝いてホール全体を照らしていた。
壁に飾られている絵画や調度品もなかなかのものだった。
「それにしてもすごいわねぇ。学園のサロンと聞いてどんなものかと思ったけれど、すごく豪華なのね」
マリエルちゃんはクスクスと笑いながら言った。
「そうですね。エリスフィード家のお屋敷ほどではありませんけど。サロン棟の運営費のほとんどは在学している貴族の親からの寄付で賄っているそうですよ」
へええ、そうなんだ。
……お父様のことだからすごい額の寄付をしているかもしれないわね。
私たちより先に校内の説明を受けていたマリエルちゃん情報によると、2階は私たちが今いるホールの他に、受付と生徒以外の実際に働いているメイドたちの控室、お茶会で出すお菓子やお茶を準備するための専用のキッチン、上階へ移動するためのエレベーターや転移部屋などがあるそう。
もちろん上階に行くための階段はあるけれど、高位の貴族ほど上の階を使うことになるため、貴族の子女はほとんど使わないみたい。
設備について簡単に説明してもらいながらホールから奥へ延びる廊下を見ていると、上階からエレベーターが降りてきた。
先客がいたのかとそちらを眺めていると、そのエレベーターから出てきたのは、例の金髪縦巻きロールさんとその取り巻きらしきグループだった。
「あっ……」
思わず私が小さく声をあげると、それが聞こえたのか彼女がこちらを見た。
「……貴女……」
金髪縦巻きロールさんは私をキッと睨むと、ツカツカと歩み寄ってきた。
「さっきレイモンド王太子殿下やノーマン様と親しげにお話していたと思ったら、今度は他の方とお茶会ですの⁉︎ なんてはしたないのかしら!」
「なっ⁉︎」
はしたないとはなんだ。失敬な。
お兄様とその学友である殿下と話すことはあって当たり前のことだし、セイは聖獣契約者として同じ寮で暮らす仲間だ。
そりゃあ、貴族のお嬢様が婚約者でもない男性と親しげにしているのは褒められたものじゃないかもしれないけれど、ここにいる経緯を知らない部外者の貴女に、はしたないとか罵られる筋合いはないよ⁉︎
ぐぬぬ……と反論しようとした私を無視して金髪縦巻きロールさんは続けた。
「大体、生まれてすぐに貴女のお父様がレイモンド王太子殿下との婚約の打診を断ったそうじゃないの。それって、貴女のお父様が殿下の婚約者として相応しくないと判断したということでしょう? なのに、聖獣契約者になったからって、未練がましく殿下のお側をうろついて……」
「……は?」
殿下の側を? 私が? 未練がましく?
……いや、むしろ殿下のほうが積極的に近寄ろうとしてると思うんだけど⁉︎ それは全くの誤解です!
反論したいけれど、下手な発言をしてそれが殿下に対して不敬になってしまうかもと思った私はぐっと黙りこんでしまった。
そんな私の態度を、金髪縦巻きロールさんは図星と受け取ったのか、勝ち誇ったように続けた。
「悪食令嬢だのとんでもない噂が流れた貴女を婚約者にしようだなんて奇特な方は、貴女のお兄様くらいではなくて? 王太子妃になろうだなんて大それたことは考えないほうがよろしくてよ!」
「……え?」
なんでそこでお兄様が出てくるの?
あ、お兄様のシスコンっぷりって、そこまで有名だってこと? えええ……
「これに懲りたら、殿下につきまとうのはおやめになってね?」
ホホホ……と子供のくせに板についた高笑いで金髪縦巻きロールさんは取り巻きと共に女子寮へ戻っていった。
「……クリステア様、大丈夫ですか?」
「下手に口出ししてはと思って庇えずにすまない……大丈夫か?」
マリエルちゃんとセイが心配そうに私を見た。
「ええ、まあ……あの方、適正検査の時も私に敵対心剥き出しだったのだけれど、何者なのかしら?」
「え? ご存知なかったんですか? 彼女はアリシア・グルージア様。グルージア侯爵家のご令嬢です」
「グルージア侯爵家の……」
確か西の領地の貴族だったかな?
あの様子から見るに、彼女は殿下の婚約者候補なのかしら。家格的にも釣り合うし……
そっか、それでか。
ぽっと出の私が殿下と親しげにしているのを見て許せなかった、と……
それなら気持ちはわからなくもないけど、あそこまで悪し様に言うことなくない?
子供の言うことだし、前世も含めて精神的に大人な私が反論するのは大人げないかもって思ったけど、さすがに気分が悪いよ。
「彼女はどうして面識のないクリステア嬢をあそこまで敵対視しているんだ?」
セイの疑問はもっともだよ。
その疑問に答えるように、マリエルちゃんが口を開いた。
「クリステア様は幼い頃からずっと魔力制御ができないという理由で領地で生活なさっていたこと、そして生後間もないうちに公爵様が殿下の婚約者の申し込みを辞退なさったことから、クリステア様は婚約者候補にならないだろうと他の貴族の皆様は考えていたのです」
うん。マリエルちゃんの言う通りだよ。
むしろならなくて正解だよ。
私にその気は全くないし。
「それがここ数年の間にクリステア様の魔力が安定したことや、ええと、その、料理に関する悪い噂やその逆の評判も流れてきて、殿下が視察を名目にエリスフィード領に向かわれたり、新年の交流パーティーで殿下と親しくされている様子に、これはもしかして婚約者候補に返り咲いたのでは……と憶測されていたんです。だから余計に例の悪評がなかなか消えなかったんですけど……」
なるほど、そこへきて入学式での聖獣契約者のお披露目とお兄様と一緒にいた殿下と親しげにしていたから一気にヘイトを集めてしまったと。うわあ、なんてこった。
「それにしたって、お兄様と婚約なんて冗談にしてもひどいわよね」
いくらお兄様が重度のシスコンでもそれはないわよ。中傷もいいとこだわ。
「え、でもクリステア様とノーマン様ならできますよね?」
「え?」
「……え? ……って、あ……」
私たちならって、どういうこと?
ドリスタン王国って、近親婚NGだったはずだけど⁉︎
「クリステア」
私が混乱していると、お兄様たちが戻ってきた。
「お兄様……」
「……? どうしたんだい?」
私の様子がおかしいことに気づいたお兄様が駆け寄った。
「お兄様と私って、婚約できるんですか?」
「な……っ! 誰がそんなことを⁉︎」
お兄様がすごい剣幕でマリエルちゃんとセイを見た。
「ひえっ! あ、あの申し訳ありません、私が……」
マリエルちゃんが青ざめた顔で謝罪しようとしたので、私は慌てて止めた。
「違います! 他の方に言われたことをマリエルさんが説明しようとしてくださっただけですわ!」
お兄様は私の制止にぐっと感情を抑えた様子で深く息を吐いた。
「……ここで話す内容ではないから、部屋に行こう」
「は……はい」
私たちは気まずい雰囲気のまま、予約していた部屋に向かったのだった。
---------------------------
気になるところで続いてしまいますが、次回更新までのお楽しみです( ´ ▽ ` )
そして、2月11日(木)はコミカライズ版「転生令嬢は庶民の味に飢えている」14話公開日です。
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