転生令嬢は庶民の味に飢えている

柚木原みやこ(みやこ)

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【番外編/モブ視点ラスト】とある子爵令嬢の悩める取り巻き生活5

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「家畜の餌を……私が……⁉︎」
トリクシー様が動揺するのも無理はない。
あれだけクリステア様を貶めるために散々家畜の餌と馬鹿にしてきたラースを自分が食すことになるだなんて、夢にも思わないだろうから。

「はい。レイモンド王太子殿下の叱責やエリスフィード公爵家の報復を避けるには、クリステア様の好物を食べ、悪食と思っていたのは我々の誤解だったと公言するのです」
「それじゃあ私も悪食になれと⁉︎」
トリクシー様が手にしていたティーカップをガチャン! と叩きつけるように下ろした。
いつもの余裕はどこへやら、ひどい取り乱し様だわ。

「悪食かどうかは、これから食べるラースで判断するしかございませんわ」
「そんな……そんなことをしたら……フランシーヌ様に対する背信行為と受け取られかねないじゃない……ああ、フランシーヌ様に何と弁明すれば……」
そう言ってトリクシー様は頭を抱えてしまった。

確かにラースを食べて悪食ではない、これは美味しい食べ物だと公言することは先程アリシア様に言い放った「クリステアさまに阿る」のと変わりないものね。
フランシーヌ様派の私たちがクリステア様を持ち上げることになるので背信行為と判断されてもおかしくない。

でも、ここでラースを食べておけば「王太子殿下が召し上がられたので、臣下である私たちもそれに倣いました」という体裁を保ちつつ、クリステア様には「ラースが家畜の餌だなんて誤解でしたわ~!」という苦しいながらも言い訳ができる。

食事するだけでこの先起こりうる不幸を回避できるのなら、行動するより他ないと思うのだけれど……

「トリクシー様がいらっしゃらなくても、私はこれからそのカフェに向かいます。私の愚行で家を傾けさせるわけにはまいりませんから。私のことはフランシーヌ様をお慕いする会から除名いただいて構いません」
提案した令嬢がカタン、と席を立ち一礼してから部屋を出ようとドアへ向かった。

うわ、フランシーヌ派から除名って……高位貴族の庇護なしでやっていくと宣言したようなものだけど、大丈夫なの⁉︎
でも、自分の行動で家が没落だなんてことになったらと考えたら、今判断しないとトリクシー様もろとも共倒れは必至。

「わ、私も……」
「私もご一緒いたしますわ!」
数名のご令嬢が宣言して立ち上がり、同様に一礼して退場しようとした。
私もお父様やお母様、可愛い弟妹を路頭に迷わせるわけにはいかないとその後に続こうと立ち上がった。

「お待ちなさい!」
トリクシー様が叫ぶような声で引き留めた。
退場しようとした令嬢たちは一瞬立ち止まり、肩越しにトリクシー様を見たけれど、すぐに前を向いた。
今更命令されても、トリクシー様の命令を聞こうと思う人などいるわけがないわよね。

「お待ちなさいったら! わ、私も行きますわ!」
トリクシー様の発言に驚いて皆が注目した。
「わ……私も、ラース料理をいただき……ますわ!」
立ち上がり、テーブルに置かれたトリクシー様の手はぎゅっと握られ、プルプルと震えていた。その表情は屈辱だと言わんばかりに歪んでいた。

トリクシー様の言葉にどちらに付くべきか迷っていた残りの令嬢たちは密かにホッとした表情を見せたのだった。

食べにいくからには、人の多い昼休みを避け、いち早く個室を取っていただこうということになった。
家畜の餌を食べることになり、あまりのことに気を失う令嬢が出たりでもしたら醜聞となりかねないという理由からだ。

ラースを食べているところを第三者に見せておいたほうがいいのでは……と思ったものの、うっかり醜態を晒すのは避けたいと思う気持ちも理解できる。
そんなわけで、私たちはオープンしてすぐのカフェで個室を占領したのだった。

カウンターでラースを使った料理を、と人数分頼み、個室のテーブルに組み込まれた魔導具に注文の際受け取ったプレートを置くと程なくして料理が届けられた。
え? もう? 早くない⁉︎
「お嬢様方のご注文はこちら……ギュードンになります」
カタン、とそれぞれの席に配膳されたのは両手にすっぽりとおさまりそうな手頃なサイズのボウル皿に、茶色い肉のようなものが山と盛られた品だった。

「あの、私たちラース料理をお願いしたのだけれど?」
おずおずと令嬢の一人が給仕に問うと、彼はにこやかに振り返って答えた。
「はい! こちら当店の人気メニューでビッグホーンブルのすじ肉を柔らかく煮込んでラースにかけたものでございます!」
え? ビッグホーンブルって……美味しいけど可食部位があまりにも少ないゆえに希少だからかなりのお値段がするあの?

「ビッグホーンブル⁉︎」
「そんな高級食材がこんなカフェで……あ、いえ失礼。このような価格で? 何かの間違いではなくて?」
「ビッグホーンブルなのは間違いございません。ただ、使用している部位が違うため、格安で提供することができるのです」
「そ、そう……」
聞けば、今まで捨てるしかなかったスジを丁寧に下ごしらえすることで食べられるようになったとか。

「お嬢様方は初めて召し上がられるようですのでご説明いたしますね。こちらの料理は、肉の下にラースが入っておりますので、そちらのスプーンで肉と一緒にすくって召し上がってください。ミソシル……スープはランチタイムのサービスでごさいます」
給仕は説明を終えると、速やかに退室していった。

「ビッグホーンブルのお肉だなんて、家でも滅多に食べられませんのに……」
「わ、私は初めてですわ……」
「……でも、この下にあるラースと一緒に食べるのですわよね……」
「……」
思わぬ高級食材に湧き立つものの、何故家畜の餌であるラースと共に食べねばならぬのか……そんな葛藤でどの令嬢も中々手が出せない様子だった。

「ねえ貴女。貴女が今回のことを提案したのだから、責任とってはじめに食べてくださる?」
トリクシー様が言い出しっぺの令嬢に命令した。
当の令嬢も躊躇っていたようだけれど、覚悟を決めたのかスプーンを手に取り、ガッとギュードンに差し込んだ。

皆が注目する中、震える手でスプーンを口元に運び、ギュッと目を閉じて口の中へ。
「……ッ⁉︎」
皆が固唾を飲んで見守る中、目を閉じたまま咀嚼していた令嬢はカッと目を開いた。
「お、美味しい……⁉︎ な、なんて美味しいの!」
「え⁉︎」


「ビッグホーンブルのお肉は少し固いはずなのに、これはぷるぷると柔らかくて、甘さと辛さが同時に存在してなんて複雑な味なの……それに、一緒に食べたラースがそれらを上手く受け止めて……噛んでいくうちに甘みさえ感じられる……ラースってこんなに美味しかったのね……」
うっとりと味の感想を述べた令嬢はラースのくだりになると切なそうな表情を浮かべ、勢いよく食べはじめた。
え? 美味しいのになぜそんな顔をするの?

「美味しいのね? じゃ、じゃあ私も……」
「わ、私もいただきますわ!」
見ているうちに我慢しきれなくなったのか、他の令嬢も食べはじめた。
そして、そこかしこから「え……お、美味しい!」と驚く声が漏れ、その後は無言で食べ進めていく姿があちこちで見えた。

よ、よぉし、私も……!
他の令嬢方に続けてギュードンを口にした。
え……なにこれ。
お肉はぷるぷる、クニクニと弾力がありながら簡単に咀嚼できるし、味は濃いめに感じるのにいつもの料理ほどくどくなくて、もっと食べたくなってしまう!
それに、ラース! お肉とはまた違う弾力があって、お肉と一緒に食べることでより複雑に合わさって、まるで包み込まれるような気持ちになる……!
合間にいただくスープが舌を洗い流して、またギュードンが美味しくいただけるなんて、幸せが永遠に続くみたいだわ!

私は夢中になってギュードンをかき込んだ。
他の皆様も同じだったようで、私が食べ終わるのと同じくらいに皆様も満足気な表情を浮かべていた。
トリクシー様はというと、彼女も同様にうっとりとしていたけれど、皆の視線に気づいて「ま、まあ、悪くはなかったですわね!」なんて言いながら、名残惜しそうに空になった器を見ていた。

ちょうど昼休みの時間になり、他の生徒が昼食を求めて押しかけてきたようで、給仕が器を下げにきたところで私たちはカフェを出ることにした。
するとなんと、個室を出てすぐにクリステア様たちと鉢合わせしてしまった!

クリステア様たちも私たちに気が付かれたようで視線が合ったトリクシー様はピタリと歩みを止められた。
トリクシー様がどうするのかと皆で固唾を飲んで見守っていると、トリクシー様は動揺を気取られないためか口元を扇子で隠し、目を逸らしながらボソボソと話しはじめた。

「ラ、ラースを使ったお料理は、い、意外と食べられるものでしたわ、ねぇ皆様?」
口調が動揺を隠しきれていないけれど、これは挽回のチャンスと理解した令嬢たちの心はひとつになった。
「え、ええ! さすが、殿下が召し上がられるだけありますわぁ」
「殿下が召し上がられるものに対して悪食なんてあり得ませんわよね? 私たちとんだ誤解をしてましたわ」

……正直言ってわざとらしいことこの上ないけれど、人前でしっかり不敬を働いていないという証明をするために皆必死なのだから許してほしい。
私も発言こそしなかったけれど、同意したとわかるように大きく頷いていた。

「あら、クリステア様、アリシア様。ごきげんよう。お先に失礼いたしますわ~ほはほ」
トリクシー様のその一声で、私たちはそそくさと立ち去ったのだった。

それからしばらくは「不幸なこと」が起きないかどきどきしながら過ごしていたけれど、特に何事もなく、エリスフィード公爵家の不興を買わずにすんだのだと皆でほっと胸を撫で下ろした。

その間に、例の提案をした令嬢がフランシーヌ派から外れ、トリクシー様の取り巻きから離れると宣言した。
「私の領地では麦が育ちにくい土地のため、ラースを栽培しておりました。家畜の餌しか育てられないと馬鹿にされていたのをフランシーヌ様に守っていただいたことには感謝しています。ですが、ラースは美味しく食べられるのだと、家畜の餌などではないと、クリステア様が証明してくださった……恩ある方に敵対するわけにはまいりません」
クリステア様の傘下につくわけではないけれど、このままフランシーヌ様のもとにいるわけにはいかない、と言って。

それをきっかけに、トリクシー様の取り巻きでいるのは危険と感じた何人かの令嬢がフランシーヌ派ではありますが……と言ってお茶会から去っていった。
かくいう私もその一人だ。

今では、放課後は楽しく図書館で思う存分読書を楽しんでいる。
週末はメイヤー商会に行って、新作のショートブレッドを買わなくちゃ。
ああ、メイヤー商会でマリエル様と聖獣様とばったり、なんてことないのかしら。
あの可愛らしい聖獣様をもう一度見たいなあ……

そんなことを考えながら次に読む本を選んでいると、コツンと何かが頭に降ってきた。
「えっ⁉︎」
図書館で大声を出すのは厳禁なので、慌てて頭に載っている何かを手に取ると、可愛らしい紙包みが。
「え、何これ……?」
開いてみると、中にはショートブレッドが入っていた。
どうしてこんなものが頭上から?
思わず見上げると、書棚の上にマリエル様の聖獣様がいた。

「……っ!」
衝撃的すぎて声が出ないでいると、聖獣様が「貴女は見る目があるみたいだから、罰じゃなくてご褒美をあげるわ。可愛い弟さんや妹さんによろしくね」とウインクして消えてしまった。
「……ど、どういうこと……⁉︎」
私はびっくりしすぎてヘナヘナとその場にへたり込んでしまった。
え、どうして弟妹のことを知ってるの⁉︎

やっぱりエリスフィード公爵家の調査が入った? ひえぇ……公爵家怖い!
で……でも、今見る目があるからご褒美って言ってたわよね……?
私は聖獣様の真意がわからず、そのままへたり込んでいたところを司書さんに見つかり、寮へ送り届けられたのだった。

手元に残されたショートブレッドは、実は制裁のための毒入りだった、とかだったらどうしよう……と悩みに悩んだけれど、罰じゃなくてご褒美だと言う聖獣様の言葉を信じ、思い切って食べてみたら、ものすごく美味しかった……!
私はますます聖獣様やマリエル様、そしてメイヤー商会のファンになってしまった。
いちファンとして、今後は陰ながら応援していこうと決心したのだった。

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結局長くなってしまいましたがモブ令嬢番外編はこれが最終回です!
お読みいただきありがとうございました!

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