366 / 423
連載
いよいよ炊くぞぉ!
しおりを挟む
精米の魔導具が誕生したことにより、精米が格段に楽になったのは喜ばしいことだけれど、もう少し早い段階で出してほしかったなあぁ?
身体強化魔法で当初より効率よく精米できるようになったとはいえ、ボタンをポチッとするだけで楽に時短できるならその方がいいに決まってるじゃんね?
「おお……ドリスタン王国では精米専用の魔導具まで開発されているのか⁉︎」
延々と地味に力仕事を続けることにうんざりしていたのだろうカルド殿下が嬉しそうに魔導具を見つめた。
「ええと、あの、ドリスタン王国……といいますか、エリスフィード公爵家ではラースの消費が他所より格段に多いものですから特別に製作を依頼したものです。精米機そのものはそう簡単に増産できるものでもお求めやすい価格でもございませんので、現状では市場には出回っておりません。王宮には先日献上いたしましたが」
料理長が慌てて訂正した。
伝説の鍛冶師ガルバノおじさまと病的なオタクレベルの魔導具師オーウェンさんがタッグを組んで作った精米機だものね、高額になるのは間違いない。
私が調理道具や魔導具を製作を依頼するときは多少高額になろうと支払うつもりだけど、おじさまは私相手だと最低限しか受け取ってくれないし、オーウェンさんに至っては、魔導具製作に必要な希少な魔石が手に入るならばと複雑な魔法陣を組み込む厄介な依頼でもほいほい受けてくれるので実際にどれくらい高額なものなのか見当もつかなかったりする。
それに、おじさまは気が向かないと本来の取り扱い品目である武器ですら今は作らないし、オーウェンさんは新しい魔導具を作るのは全力で取り組むけれど、量産品を作るのは飽きるからいやだと初対面でオタクトークに付き合わされていた時に聞いたような気がする。
私以外には寡作な職人たちだったりするのだ。
「そうか……俺も購入できればと思っていたのだが……いや、高額そうだし、量産できないのであれば持ち帰ってもムダか」
がっかりしたように肩を落とすカルド殿下。
「高額なのは間違いありませんね。量産については、設計図や仕様書が魔導具ギルドに登録されましたので、購入者が作る分には制限はございません」
「おお、それなら……!」
料理長の言葉に希望の光を見出したカルド殿下が顔を上げた。
「ただ、魔導具師ギルドの職員が納品した仕様書を見て、誰がこんな変態的な魔法陣を組んだんだ⁉︎ 複雑すぎて作れるかぁ! と叫んだとか、なんとか……」
「……今回は諦めた方が無難なようだな」
我が領地の変態的な魔導具師がすみません……
今度オーウェンさんに会う機会があれば、もう少し量産しやすい仕様にしてもらうようお願いしなければ。
「当面は、水車で精米してはいかがでしょう? 確か、商業ギルドでラースの炊き方が広まった後に水車精米の仕組みも徐々に作られたはずですわ」
水車精米ならゆっくり時間をかけて精米するから熱を持つことなく味が落ちにくいはず。
「おお、そうか! その手があったな!」
その後ひとしきり精米について盛り上がり、いよいよ調理することになった。
「それでは、イディカを炊いてみようと思います」
「うむ、頼むぞ! クリステア嬢!」
期待たっぷりに私を見るカルド殿下と、やんややんやと盛り上げようとするティカさん。
や、やりにくいな……
「ええと、まず大前提として、イディカはラースと似ていますが調理方法はおそらく異なります」
「うむ、そのようだな」
「ですから、ラースとは違う調理法を試してみようと思います」
「うむ、頼むぞ!」
カルド殿下がこくりと頷くのを確認してから精米し終えたイディカを洗米すべく水場へ移動した。
「まず、イディカを水で洗います。これはラース同様に水が濁らなくなるまで洗うのが理想ですが、多少水が濁るくらいなら問題ありません」
ラースと同じく、初めに注いだ水はすぐに流してぬか臭くならないように気をつけて洗う。これ大事。
「それから、四半時程度浸水……水に浸します。こちらがその浸しておいたものになります」
お茶している間に料理長に頼んでおいたものが今研ぎ終えたものと入れ替えられる。
料理番組的な段取りにカルド殿下とティカさんが「おおー!」と歓声をあげた。
素直に反応されてちょっと恥ずかしいんだけど……?
いかん、気を取り直して次の工程にいこう。
「たっぷりの湯を沸かした鍋に浸水させておいたイディカを入れ、煮立たせながらヘラでかき混ぜ、煮ていきます。全体が透き通って膨らんできたらザルに上げて水気を切ります」
いわゆる「湯取り法」というやつだ。
長粒米を鍋で炊くならこれが一番確実に、美味しくできるはず。
おっと、水気を切る間にサッと鍋を洗って、と。
「すすいだ鍋にイディカを戻し、弱火で混ぜながら加熱します。鍋底から音がし始めるまで水分を飛ばします」
交代で混ぜながらパチパチと音がし始めたら火を止めて蓋をして10分くらい蒸らす。
タイ米ならともかく、イディカを炊くのは初めてだから、蒸らし時間は回数をこなさないとベストな時間はわからないけれど、とりあえずやってみよう。
しかしこの香り……前世ではジャスミン米と呼ばれるタイ米のような長粒米の中でも高級米の部類に入る香り米なのではなかろうか。
「む……なんというか、独特の香りがするな」
「ええ、ラースとはまた違う香りですな……」
蒸らしに入り、あとは炊き上がるのを待つだけの状態になると、私の側で見守っていたカルド殿下や料理長以外の料理人たちもイディカの炊ける香りに釣られてか鍋の周りに集まってきた。
「……そろそろよさそうね」
私は満を辞して鍋の蓋を開けた。
ふわぁ……なにこれ、いい香り。
ラースの炊き上がる香りも前世日本人の私にとっては特別な香りだけど、これはまた……!
「なんと……これが、あのイディカなのか?」
「マジっすか……美味そうっすね」
カルド殿下とティカさんは信じられないとばかりにスンスンと匂いを嗅いだ
鍋底からさっくりと混ぜ合わせて、しゃもじ代わりのヘラから炊き上がったイディカをつまみあげてパクッと。
「……ん! 成功!」
ラースとは別物の、パラリとしたお米だけど、イディカの美味しさがちゃんと引き出せていると思う。
「お、おいずるいぞ。俺にも試食させろ!」
「は、運んできた俺にも権利あるっすよね⁉︎」
二人がババっと手を差し出してきたので、料理長が慌てて小皿を用意するのを笑いながら受け取り、少しずつイディカをよそって皆に振る舞った。
カルド殿下とティカさんは、はじめの勢いはどこへいったのか、イディカをよそった小皿をじいっと見つめていた。
やっぱり、イディカも家畜の餌だったから食べるのに抵抗があるのかな?
「よ、よし……食うぞ」
「うっす」
恐る恐るといった様子でスプーンで掬ったイディカを口に運んだ。
さあ、お味はいかが⁉︎
---------------------------
いつもコメントやエール・いいねをポチッとありがとうございます( ´ ▽ ` )
執筆の励みになっております~!
身体強化魔法で当初より効率よく精米できるようになったとはいえ、ボタンをポチッとするだけで楽に時短できるならその方がいいに決まってるじゃんね?
「おお……ドリスタン王国では精米専用の魔導具まで開発されているのか⁉︎」
延々と地味に力仕事を続けることにうんざりしていたのだろうカルド殿下が嬉しそうに魔導具を見つめた。
「ええと、あの、ドリスタン王国……といいますか、エリスフィード公爵家ではラースの消費が他所より格段に多いものですから特別に製作を依頼したものです。精米機そのものはそう簡単に増産できるものでもお求めやすい価格でもございませんので、現状では市場には出回っておりません。王宮には先日献上いたしましたが」
料理長が慌てて訂正した。
伝説の鍛冶師ガルバノおじさまと病的なオタクレベルの魔導具師オーウェンさんがタッグを組んで作った精米機だものね、高額になるのは間違いない。
私が調理道具や魔導具を製作を依頼するときは多少高額になろうと支払うつもりだけど、おじさまは私相手だと最低限しか受け取ってくれないし、オーウェンさんに至っては、魔導具製作に必要な希少な魔石が手に入るならばと複雑な魔法陣を組み込む厄介な依頼でもほいほい受けてくれるので実際にどれくらい高額なものなのか見当もつかなかったりする。
それに、おじさまは気が向かないと本来の取り扱い品目である武器ですら今は作らないし、オーウェンさんは新しい魔導具を作るのは全力で取り組むけれど、量産品を作るのは飽きるからいやだと初対面でオタクトークに付き合わされていた時に聞いたような気がする。
私以外には寡作な職人たちだったりするのだ。
「そうか……俺も購入できればと思っていたのだが……いや、高額そうだし、量産できないのであれば持ち帰ってもムダか」
がっかりしたように肩を落とすカルド殿下。
「高額なのは間違いありませんね。量産については、設計図や仕様書が魔導具ギルドに登録されましたので、購入者が作る分には制限はございません」
「おお、それなら……!」
料理長の言葉に希望の光を見出したカルド殿下が顔を上げた。
「ただ、魔導具師ギルドの職員が納品した仕様書を見て、誰がこんな変態的な魔法陣を組んだんだ⁉︎ 複雑すぎて作れるかぁ! と叫んだとか、なんとか……」
「……今回は諦めた方が無難なようだな」
我が領地の変態的な魔導具師がすみません……
今度オーウェンさんに会う機会があれば、もう少し量産しやすい仕様にしてもらうようお願いしなければ。
「当面は、水車で精米してはいかがでしょう? 確か、商業ギルドでラースの炊き方が広まった後に水車精米の仕組みも徐々に作られたはずですわ」
水車精米ならゆっくり時間をかけて精米するから熱を持つことなく味が落ちにくいはず。
「おお、そうか! その手があったな!」
その後ひとしきり精米について盛り上がり、いよいよ調理することになった。
「それでは、イディカを炊いてみようと思います」
「うむ、頼むぞ! クリステア嬢!」
期待たっぷりに私を見るカルド殿下と、やんややんやと盛り上げようとするティカさん。
や、やりにくいな……
「ええと、まず大前提として、イディカはラースと似ていますが調理方法はおそらく異なります」
「うむ、そのようだな」
「ですから、ラースとは違う調理法を試してみようと思います」
「うむ、頼むぞ!」
カルド殿下がこくりと頷くのを確認してから精米し終えたイディカを洗米すべく水場へ移動した。
「まず、イディカを水で洗います。これはラース同様に水が濁らなくなるまで洗うのが理想ですが、多少水が濁るくらいなら問題ありません」
ラースと同じく、初めに注いだ水はすぐに流してぬか臭くならないように気をつけて洗う。これ大事。
「それから、四半時程度浸水……水に浸します。こちらがその浸しておいたものになります」
お茶している間に料理長に頼んでおいたものが今研ぎ終えたものと入れ替えられる。
料理番組的な段取りにカルド殿下とティカさんが「おおー!」と歓声をあげた。
素直に反応されてちょっと恥ずかしいんだけど……?
いかん、気を取り直して次の工程にいこう。
「たっぷりの湯を沸かした鍋に浸水させておいたイディカを入れ、煮立たせながらヘラでかき混ぜ、煮ていきます。全体が透き通って膨らんできたらザルに上げて水気を切ります」
いわゆる「湯取り法」というやつだ。
長粒米を鍋で炊くならこれが一番確実に、美味しくできるはず。
おっと、水気を切る間にサッと鍋を洗って、と。
「すすいだ鍋にイディカを戻し、弱火で混ぜながら加熱します。鍋底から音がし始めるまで水分を飛ばします」
交代で混ぜながらパチパチと音がし始めたら火を止めて蓋をして10分くらい蒸らす。
タイ米ならともかく、イディカを炊くのは初めてだから、蒸らし時間は回数をこなさないとベストな時間はわからないけれど、とりあえずやってみよう。
しかしこの香り……前世ではジャスミン米と呼ばれるタイ米のような長粒米の中でも高級米の部類に入る香り米なのではなかろうか。
「む……なんというか、独特の香りがするな」
「ええ、ラースとはまた違う香りですな……」
蒸らしに入り、あとは炊き上がるのを待つだけの状態になると、私の側で見守っていたカルド殿下や料理長以外の料理人たちもイディカの炊ける香りに釣られてか鍋の周りに集まってきた。
「……そろそろよさそうね」
私は満を辞して鍋の蓋を開けた。
ふわぁ……なにこれ、いい香り。
ラースの炊き上がる香りも前世日本人の私にとっては特別な香りだけど、これはまた……!
「なんと……これが、あのイディカなのか?」
「マジっすか……美味そうっすね」
カルド殿下とティカさんは信じられないとばかりにスンスンと匂いを嗅いだ
鍋底からさっくりと混ぜ合わせて、しゃもじ代わりのヘラから炊き上がったイディカをつまみあげてパクッと。
「……ん! 成功!」
ラースとは別物の、パラリとしたお米だけど、イディカの美味しさがちゃんと引き出せていると思う。
「お、おいずるいぞ。俺にも試食させろ!」
「は、運んできた俺にも権利あるっすよね⁉︎」
二人がババっと手を差し出してきたので、料理長が慌てて小皿を用意するのを笑いながら受け取り、少しずつイディカをよそって皆に振る舞った。
カルド殿下とティカさんは、はじめの勢いはどこへいったのか、イディカをよそった小皿をじいっと見つめていた。
やっぱり、イディカも家畜の餌だったから食べるのに抵抗があるのかな?
「よ、よし……食うぞ」
「うっす」
恐る恐るといった様子でスプーンで掬ったイディカを口に運んだ。
さあ、お味はいかが⁉︎
---------------------------
いつもコメントやエール・いいねをポチッとありがとうございます( ´ ▽ ` )
執筆の励みになっております~!
1,600
あなたにおすすめの小説
婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました
kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」
王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。
Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。
そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。
そんな夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。
これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。
(1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)
【完結・全3話】不細工だと捨てられましたが、貴方の代わりに呪いを受けていました。もう代わりは辞めます。呪いの処理はご自身で!
酒本 アズサ
恋愛
「お前のような不細工な婚約者がいるなんて恥ずかしいんだよ。今頃婚約破棄の書状がお前の家に届いているだろうさ」
年頃の男女が集められた王家主催のお茶会でそう言ったのは、幼い頃からの婚約者セザール様。
確かに私は見た目がよくない、血色は悪く、肌も髪もかさついている上、目も落ちくぼんでみっともない。
だけどこれはあの日呪われたセザール様を助けたい一心で、身代わりになる魔導具を使った結果なのに。
当時は私に申し訳なさそうにしながらも感謝していたのに、時と共に忘れてしまわれたのですね。
結局婚約破棄されてしまった私は、抱き続けていた恋心と共に身代わりの魔導具も捨てます。
当然呪いは本来の標的に向かいますからね?
日に日に本来の美しさを取り戻す私とは対照的に、セザール様は……。
恩を忘れた愚かな婚約者には同情しません!
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。