とある悲しみの話

古代 こしろ

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その子は異常な魔力の持ち主で、まわりから避けられ疎まれていた。
寂しくてみつけた場所に、精霊王は生命の循環を見守っていた。
子は王から情を受け、他人とも関われるようになった。
社会にでて、誉めそやされても、子は何度も王に会い、時を過ごした。

シファールは大きな魔力を示し、人は彼を畏れるようになった。
孤立された彼は、王といるようになった。王の穏やかなところが大好きで一緒に居たかった。
王もそれを受け入れていた。好きなように生きていただけ。

彼は国から、その魔力を研究に協力、と申請され、戻っていった。
王とだけいては、人生を送れないと分かっていたから。ただ、戻ってくる所でいいか、とたずねて許してもらえていた。

彼は人から恐れられる存在だった、彼が何も望まなくとも。
王の所に戻ろうとしている時に暗殺者たちはシファールを追っていた。人が少ない場所、魔法を使われても街などの影響がでない場を狙い。

精霊王は特殊な存在で、よほどのことがない限り人には感知されにくい。
シファールが留まるだろう所、物理の刃は投げつけられて、斬りかかる人間。

彼が知ったのは、倒れている王がいたからだった。
シファールを守るため、物質を持った体として、大量の血が流れていく。
それは即死だった。

シファールがするどい悲鳴をあげると、暗殺者たちは吹き飛んでとんでいった、ばらばらに。
愛情をくれた唯一を失い、彼は狂った。怒りも悲しみも越えて、人を仇なす魔物(魔者)へと。
大魔法で破壊し続け、異界の魔物を呼びだし創り。

悪は滅されるものと言うか、シファールは封じられている。

王は死に力は世界へ還されているが、魂はただの人へと転生する。
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