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国民に最も愛された王妃の生涯
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前世を思い出し悪役令嬢になる未来を知ったので、超頑張った。
学園には通わない。
社交とかにどうしても参加しないといけないときは髪の色と目の色を変え、ドレスではなくスーツを着る。
王子よりも王や王妃からの信用を得るなどなど。
*
王からしたら姉の娘だし、親戚の中で唯一の女子、可愛がられている。
王妃からもそう。
でも、王子と会う時間はあまり作らない。
本当の娘になってくれたら良いのにとか言われてるが、私には国を支えるよりもやりたい事があるからと断っている。
やりたいこと? 野球観戦ですわ!
それと冷えたビール!
魔法のある世界での球技なんてどんなに派手になるのかわからない、それが良い!
*
最初は魔法無しでやろうと思ったのですが、身体強化魔法を無意識に使う人が多くて…。
そこで範囲を指定して魔法を封じる道具を作ったのですが、魔術師の地位を脅かす危険な道具だと取り上げられた…。何故? ただ、これは使えると一部の者たちからは評価されている。
改良して腕輪型を作らされたくらいには使える道具だったみたい。
せっかく作った道具だけど、派手さが無くなるで野球では使わない。
研究して魔法を消滅させる魔法陣や危険な打球が失速する魔法陣を作り出したわ。魔法野球だとネットだけじゃ不安だものね、観客には無傷で帰ってもらわないと!
そしたらこれは使えると軍のお偉いさんがやってきたわ。
何故か国境にまで出かけて魔法陣を描いたりしたけど、代わりにユニフォームに使えそうな魔獣の皮や布などを定期的に届けてくれると言うので良かったわ!
ユニフォームもなかなかの出来よ!
身体強化をした体で投げる硬球が魔獣の身体を貫いたのを見て、楽しいはずの野球観戦で死人が出ると考えたのですごく頑張ったのよ!
最初はユニフォームの強度を上げる為に厚めの布にしたのだけど、それだと思うように走れない人も出たので強度を上げる魔法陣を作って縫い上げることにしたわ! これでスライディングもバッチリね! 頭や手の露出部分はバリアでガード出来るようにもしてあるわ!
軍の人が何故か硬球とユニフォームを大量に注文してくれたおかげで、スタジアムの建設費用がまた増えたわ! これでドームもいけるわね!
ただ、硬球は完成品じゃなくて試作品を大量注文されたのが解せぬ。あれは魔力を込めて投げると当たった瞬間に爆発する危険な物だから野球には向かないのに。
*
「婚約を破棄する!」
「通っても居ない学園の卒業式に呼ばれたから何かと思えば、なんでそんなことを言われないとならないんです?」
「お前は派閥の者に命じてなんたら男爵令嬢に嫌がらせをしただろう!」
「殿下、怖いです! 私を殺そうと言う目で見てます!」
「…本気でわからないんだけど」
「しらを切る気か!」
なんなのこいつら?
王様たちも王子の取り巻きの面談とかした方が良いんじゃないの? 将来も近場に居させるつもりならさ。
「いやー、あのさ、まず私はその男爵令嬢のことを知らないんだけど…、なんで通っても居ない学園の生徒のことを知ってるのが当たり前みたいな話になっているんです? その人、学校の外でも名前が出るようなすごい功績とか立ててるの?」
「…学園の外では特になにも」
「じゃあ、なんで知ってると思ったの?」
「それは、お前の派閥の者が」
「私の派閥って…、野球製作委員会の連中がこんな女に興味を持つとでも?」
「…そう言えばそうだな。何故そう思ったんだ私は?」
「そもそもあんたとの婚約は何時でも無しに出来る約束でしょ、こんな茶番しなくても」
「そうだよな、何故こんなことをしているんだ私は…」
「王子、その女の言うことに耳をかしちゃダメ!」
なんか様子がおかしいぞ?
これはアレかしら?
魔法耐性低いから上げろって何度も言ったのに改善してなかったのかしらね。
こんな茶番に付き合ってる時間は勿体ないし、さっさと終わりにしましょう。
「あったあった。これ飲んで」
「なんだ?」
「エナジードリンクよ、状態異常を打ち消して精神を高揚させるわ」
「飲んだ方が良い状態なのか?」
「私が知ってるアンタはこんなことしないし、そもそもそんな身分の違いを理解出来ない女を近づけたりしないでしょ。国を第一に考えるアンタなら」
「確かに…」
飲む邪魔をしようとする女とかその取り巻きを魔法で縛り付ける。
精神支配系の魔法にかかりやすいけど解けやすくもあるのである意味楽なのよね王子。
「長い、長い夢を見ていたようだ」
「おはよう」
「ああ。腕輪を持ってるか?」
「どの?」
「魔封じのだ」
「5つで足りる?」
「ああ。あとエナジードリンクも頼む」
「全校生徒分必要?」
「そうだな。いや、男爵家の関係者にも一応飲ませたいな」
「そうね、それはあり得そうだわ」
男爵令嬢を名乗る女は交戦中の国から王子を籠絡する為に派遣された兵士なんだそうな。
男爵家の本物の娘は殺されていてなり代わりに気が付かないよう残された家族は洗脳済み。
意外だったのは王子の取り巻きは精神支配系の魔法で縛られておらずガチで頭悪かったことくらいか。
「馬鹿な国だな、私を籠絡するより君を捕まえた方が勝ち筋が見えただろうに」
「何言ってるの?」
「本気で言ってる?」
「私を捕まえたところで戦争に勝てるわけないでしょ?」
「君、意外と鈍かったんだね…」
*
それから数年後、王都に野球場を作るのを条件に王妃になりました。
私たちの結婚パレードには沢山の人が集まり祝福してくれました。
普段はこのようなことに金を使うならもっと軍事費を上げろとか文句を言う軍の人が凄い張り切ってくれたらしいのだけど何故かしら?
私が王妃になってから数年が経ち、王都に野球場が出来ました。
初めは開閉式屋根型にしようと思ったのだけど、雨風凌ぐだけなら魔法でバリアっぽい物を貼ればよいだけなので見た目はオープンスタイルだ。ちなみに、この球場には私の名前が付いている、いつの間にかそうなっていたのよ…。
野球場が出来て2年経つ。
この日は戦争終結記念特別試合として、戦場で活躍した兵隊さんたちが選手としてプレイをしてくれることになっている。
兵士たちの再就職先も用意してくれるなんてと軍の偉い人にお礼を言われたが、そんなことは考えてなかったので笑って誤魔化した。
兵士プレイヤーは凄かった、これが超人野球なのね!
それから30年くらい経った。
伯爵以上が治める領都に野球場が作られプロ野球チームもそれぞれの領に6球団ずつ有り、切磋琢磨している。
貴族の間では野球チームを持つのがステータスとなっていて、中には自らスカウトに出掛ける人も居るのだとか。
今日は領のオールスター同士で対決する王都スタジアム決戦の開会式だ。
その挨拶をする為に私は今ここに立っている。
「みなさん、野球は好きですか? 私は大好きです、あと冷えたビールも!」
私の挨拶は毎年変わらない。
そして、私が始球式をするのもお約束だ。
ただ、最近はホームベースまで届かないことも有りそろそろ息子か孫にでも代わってもらおうと考えている。
そんなことを野球新聞の記者に言ったら、色んな人に辞めないでと言われたのでまだまだ続きそうだ。
学園には通わない。
社交とかにどうしても参加しないといけないときは髪の色と目の色を変え、ドレスではなくスーツを着る。
王子よりも王や王妃からの信用を得るなどなど。
*
王からしたら姉の娘だし、親戚の中で唯一の女子、可愛がられている。
王妃からもそう。
でも、王子と会う時間はあまり作らない。
本当の娘になってくれたら良いのにとか言われてるが、私には国を支えるよりもやりたい事があるからと断っている。
やりたいこと? 野球観戦ですわ!
それと冷えたビール!
魔法のある世界での球技なんてどんなに派手になるのかわからない、それが良い!
*
最初は魔法無しでやろうと思ったのですが、身体強化魔法を無意識に使う人が多くて…。
そこで範囲を指定して魔法を封じる道具を作ったのですが、魔術師の地位を脅かす危険な道具だと取り上げられた…。何故? ただ、これは使えると一部の者たちからは評価されている。
改良して腕輪型を作らされたくらいには使える道具だったみたい。
せっかく作った道具だけど、派手さが無くなるで野球では使わない。
研究して魔法を消滅させる魔法陣や危険な打球が失速する魔法陣を作り出したわ。魔法野球だとネットだけじゃ不安だものね、観客には無傷で帰ってもらわないと!
そしたらこれは使えると軍のお偉いさんがやってきたわ。
何故か国境にまで出かけて魔法陣を描いたりしたけど、代わりにユニフォームに使えそうな魔獣の皮や布などを定期的に届けてくれると言うので良かったわ!
ユニフォームもなかなかの出来よ!
身体強化をした体で投げる硬球が魔獣の身体を貫いたのを見て、楽しいはずの野球観戦で死人が出ると考えたのですごく頑張ったのよ!
最初はユニフォームの強度を上げる為に厚めの布にしたのだけど、それだと思うように走れない人も出たので強度を上げる魔法陣を作って縫い上げることにしたわ! これでスライディングもバッチリね! 頭や手の露出部分はバリアでガード出来るようにもしてあるわ!
軍の人が何故か硬球とユニフォームを大量に注文してくれたおかげで、スタジアムの建設費用がまた増えたわ! これでドームもいけるわね!
ただ、硬球は完成品じゃなくて試作品を大量注文されたのが解せぬ。あれは魔力を込めて投げると当たった瞬間に爆発する危険な物だから野球には向かないのに。
*
「婚約を破棄する!」
「通っても居ない学園の卒業式に呼ばれたから何かと思えば、なんでそんなことを言われないとならないんです?」
「お前は派閥の者に命じてなんたら男爵令嬢に嫌がらせをしただろう!」
「殿下、怖いです! 私を殺そうと言う目で見てます!」
「…本気でわからないんだけど」
「しらを切る気か!」
なんなのこいつら?
王様たちも王子の取り巻きの面談とかした方が良いんじゃないの? 将来も近場に居させるつもりならさ。
「いやー、あのさ、まず私はその男爵令嬢のことを知らないんだけど…、なんで通っても居ない学園の生徒のことを知ってるのが当たり前みたいな話になっているんです? その人、学校の外でも名前が出るようなすごい功績とか立ててるの?」
「…学園の外では特になにも」
「じゃあ、なんで知ってると思ったの?」
「それは、お前の派閥の者が」
「私の派閥って…、野球製作委員会の連中がこんな女に興味を持つとでも?」
「…そう言えばそうだな。何故そう思ったんだ私は?」
「そもそもあんたとの婚約は何時でも無しに出来る約束でしょ、こんな茶番しなくても」
「そうだよな、何故こんなことをしているんだ私は…」
「王子、その女の言うことに耳をかしちゃダメ!」
なんか様子がおかしいぞ?
これはアレかしら?
魔法耐性低いから上げろって何度も言ったのに改善してなかったのかしらね。
こんな茶番に付き合ってる時間は勿体ないし、さっさと終わりにしましょう。
「あったあった。これ飲んで」
「なんだ?」
「エナジードリンクよ、状態異常を打ち消して精神を高揚させるわ」
「飲んだ方が良い状態なのか?」
「私が知ってるアンタはこんなことしないし、そもそもそんな身分の違いを理解出来ない女を近づけたりしないでしょ。国を第一に考えるアンタなら」
「確かに…」
飲む邪魔をしようとする女とかその取り巻きを魔法で縛り付ける。
精神支配系の魔法にかかりやすいけど解けやすくもあるのである意味楽なのよね王子。
「長い、長い夢を見ていたようだ」
「おはよう」
「ああ。腕輪を持ってるか?」
「どの?」
「魔封じのだ」
「5つで足りる?」
「ああ。あとエナジードリンクも頼む」
「全校生徒分必要?」
「そうだな。いや、男爵家の関係者にも一応飲ませたいな」
「そうね、それはあり得そうだわ」
男爵令嬢を名乗る女は交戦中の国から王子を籠絡する為に派遣された兵士なんだそうな。
男爵家の本物の娘は殺されていてなり代わりに気が付かないよう残された家族は洗脳済み。
意外だったのは王子の取り巻きは精神支配系の魔法で縛られておらずガチで頭悪かったことくらいか。
「馬鹿な国だな、私を籠絡するより君を捕まえた方が勝ち筋が見えただろうに」
「何言ってるの?」
「本気で言ってる?」
「私を捕まえたところで戦争に勝てるわけないでしょ?」
「君、意外と鈍かったんだね…」
*
それから数年後、王都に野球場を作るのを条件に王妃になりました。
私たちの結婚パレードには沢山の人が集まり祝福してくれました。
普段はこのようなことに金を使うならもっと軍事費を上げろとか文句を言う軍の人が凄い張り切ってくれたらしいのだけど何故かしら?
私が王妃になってから数年が経ち、王都に野球場が出来ました。
初めは開閉式屋根型にしようと思ったのだけど、雨風凌ぐだけなら魔法でバリアっぽい物を貼ればよいだけなので見た目はオープンスタイルだ。ちなみに、この球場には私の名前が付いている、いつの間にかそうなっていたのよ…。
野球場が出来て2年経つ。
この日は戦争終結記念特別試合として、戦場で活躍した兵隊さんたちが選手としてプレイをしてくれることになっている。
兵士たちの再就職先も用意してくれるなんてと軍の偉い人にお礼を言われたが、そんなことは考えてなかったので笑って誤魔化した。
兵士プレイヤーは凄かった、これが超人野球なのね!
それから30年くらい経った。
伯爵以上が治める領都に野球場が作られプロ野球チームもそれぞれの領に6球団ずつ有り、切磋琢磨している。
貴族の間では野球チームを持つのがステータスとなっていて、中には自らスカウトに出掛ける人も居るのだとか。
今日は領のオールスター同士で対決する王都スタジアム決戦の開会式だ。
その挨拶をする為に私は今ここに立っている。
「みなさん、野球は好きですか? 私は大好きです、あと冷えたビールも!」
私の挨拶は毎年変わらない。
そして、私が始球式をするのもお約束だ。
ただ、最近はホームベースまで届かないことも有りそろそろ息子か孫にでも代わってもらおうと考えている。
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