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第一章 最強呪符使い故郷を追われる
サバイバル試験⑧(女の子退出)
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亜空間からクッキーを取り出すと、豚ちゃん達にもお裾分けをすることにした。
ログハウスの警備をしてもらった上、美味しい紅茶まで煎れてもらって悪いからね!
「はい。豚ちゃん。ボク特製のクッキーだよ♪ 沢山あるから、みんなで分けて食べてね」
「ブヒッ、ブヒッ!(ありがとうございます!)」
そう鳴くと、豚ちゃんはボク特製クッキーを持ち、そのままログハウスを後にする。
「ゴブッ、ゴブッ!(こんにちは、昨日はどうも!)」
すると今度は、昨日、助けてあげたゴブちゃん達が総出でログハウスを訪れた。
「あー、ゴブちゃんだ! いまはキングちゃんかな? もう集落の復興が終わったの?」
「ゴブッ、ゴブッ!(はい。お陰様で集落を復興することができました!)」
「うんうん。そっかぁ~! それは良かった」
相変わらず、なにを言っているのかわからない。
嬉しそうな表情を見るに復興が終わったとか、多分、そんな感じの話をしているのだろう。
「そうだ。これ、復興祝いだよ♪ みんなで食べてね!」
「ゴブ、ゴブゴブッ!(おお、ありがとうございます!)」
復興祝いに特製クッキーを手渡すと、ゴブリンが歓声を上げた。
ボクとゴブリンが笑顔で語り合うその傍らで、お姉さんが盛大に顔を引き攣らせている。
「も、もう嫌ああああっ!」
そして絶叫を上げると、そのままログハウスから出て行ってしまった。
ゴブリン達と顔を見合わせると、互いに顔を横に傾ける。
「ゴブ、ゴブッ?(なんですか、あれ?)」
「さあ? なんだろうね?」
まあ、どうでもいいか。
むしろ、自発的にログハウスから出て行ってくれて本当に良かった。
「ゴブ! ゴブッゴブッ!(そうだ! 昨日、我々の集落に入り込んだ獲物を捕らえてきたんです。もしよろしければお納め下さい!)」
「えっ?」
ゴブリンキングがホブゴブリンに指示を出すと、ログハウスの床に猿轡をかまされ縛られた上、パンツ一丁となった男達が転がされる。
どこかで見た顔だなと思えば、試験官をかって出てくれたDランク冒険者のマクスウェルさんとローレンスさんだった。
「ゴブ? ゴブゴブッ?(どうです? 筋張っていて美味しそうでしょ?)」
「えっと、これは流石に食べられないかなぁ……」
マクスウェルもローレンスも、恐怖で顔が強張っている。
助けてくれという心の声が聞こえてくるようだ。
「ゴブ? ゴブゴブッ(そうですか? それじゃあ、この獲物は我々で……)」
ゴブリンキングが残念そうな表情を浮かべると、それに呼応してホブゴブリンが二人を担ぎ、外に連れ出そうとする。
その瞬間、マクスウェルとローレンスが絶望とした表情を浮かべた。
「い、いや、やっぱり貰おうかなっ! キングちゃんありがとう!」
「ゴブ、ゴブッ!(おお、受け取って頂けますか。光栄です!)」
「う、うん! とっても嬉しいなぁ……なんてっ! ほら、バトちゃんとポメちゃんも喜んでるし……」
正直、嬉しくもなんともないけど、ここでそう言っておかなければ、マクスウェルさんとローレンスさんが食用肉になってしまいそうな勢いだ。
ボクがそう言うとゴブリンキングは笑顔を浮かべ、マクスウェルさんとローレンスさんは目を血走らせ見開いた。
ゴブリンキングから貰い受けたマクスウェルさんとローレンスさんを、バトちゃんとポメちゃんがペロペロ舐めている。
「ブルッ、ブルッ!(うん! 不味い!)」
「キャン、キャン(本当だねー。クソみたいな味がするー)」
そして二匹とも不味そうな表情を浮かべた。
いや、その人達、食べ物じゃないから、そんな表情を浮かべるの止めて……。
「ゴブ、ゴブッ!(それでは我々はこれで……。立派な集落を築きましたので、近くに立ち寄ったらぜひお声かけ下さい!)」
「う、うん。そうだね! ありがとう!」
「ゴブ、ゴブッ(いえいえ、それでは失礼します)」
そう言うと、ログハウスから去っていく。
ログハウスに残されたマクスウェルさんとローレンスさんを見て、ボクは苦笑いを浮かべた。
「……えっと、マクスウェルさんにローレンスさん。大丈夫ですか?」
猿轡を解きながらそう言うと、マクスウェルさんとローレンスさんが泣きだした。
「ぼ、坊主ぅぅぅぅ!」
「俺はもうダメかと……。本当にダメかと思ったぜぇ」
パンツ一丁で男泣きする二人組。
今、ボクはなにを見せられているのだろうか……。
「まあまあ、落ち着いて下さい。お二人共試験官でしたよね? キングちゃんに捕まるなんて、一体、なにがあったんですか?」
縄を解きながら訪ねると、マクスウェルさんとローレンスさんは泣きながら事の経緯を話始めた。
「じ、実は俺達、試験官として坊主の事を見張っていたんだ」
「ボクの事を?」
「ああ……」
それは知らなかった。
いつから見張っていたんだろ?
「事の始まりは夜襲、いや……試験官として坊主を監視していた所、突然、オークキングに襲われて……」
「身包みを剥がされ、途方に暮れていた時、立派な集落を見つけ助けを求めたんだ……。なんでダンジョン内にこんな立派な集落がと思ったんだが、俺達は必死で……」
「藁にも縋る思いで建物内に入ったら、ゴブリンの集落だったんだ……」
ログハウスの警備をしてもらった上、美味しい紅茶まで煎れてもらって悪いからね!
「はい。豚ちゃん。ボク特製のクッキーだよ♪ 沢山あるから、みんなで分けて食べてね」
「ブヒッ、ブヒッ!(ありがとうございます!)」
そう鳴くと、豚ちゃんはボク特製クッキーを持ち、そのままログハウスを後にする。
「ゴブッ、ゴブッ!(こんにちは、昨日はどうも!)」
すると今度は、昨日、助けてあげたゴブちゃん達が総出でログハウスを訪れた。
「あー、ゴブちゃんだ! いまはキングちゃんかな? もう集落の復興が終わったの?」
「ゴブッ、ゴブッ!(はい。お陰様で集落を復興することができました!)」
「うんうん。そっかぁ~! それは良かった」
相変わらず、なにを言っているのかわからない。
嬉しそうな表情を見るに復興が終わったとか、多分、そんな感じの話をしているのだろう。
「そうだ。これ、復興祝いだよ♪ みんなで食べてね!」
「ゴブ、ゴブゴブッ!(おお、ありがとうございます!)」
復興祝いに特製クッキーを手渡すと、ゴブリンが歓声を上げた。
ボクとゴブリンが笑顔で語り合うその傍らで、お姉さんが盛大に顔を引き攣らせている。
「も、もう嫌ああああっ!」
そして絶叫を上げると、そのままログハウスから出て行ってしまった。
ゴブリン達と顔を見合わせると、互いに顔を横に傾ける。
「ゴブ、ゴブッ?(なんですか、あれ?)」
「さあ? なんだろうね?」
まあ、どうでもいいか。
むしろ、自発的にログハウスから出て行ってくれて本当に良かった。
「ゴブ! ゴブッゴブッ!(そうだ! 昨日、我々の集落に入り込んだ獲物を捕らえてきたんです。もしよろしければお納め下さい!)」
「えっ?」
ゴブリンキングがホブゴブリンに指示を出すと、ログハウスの床に猿轡をかまされ縛られた上、パンツ一丁となった男達が転がされる。
どこかで見た顔だなと思えば、試験官をかって出てくれたDランク冒険者のマクスウェルさんとローレンスさんだった。
「ゴブ? ゴブゴブッ?(どうです? 筋張っていて美味しそうでしょ?)」
「えっと、これは流石に食べられないかなぁ……」
マクスウェルもローレンスも、恐怖で顔が強張っている。
助けてくれという心の声が聞こえてくるようだ。
「ゴブ? ゴブゴブッ(そうですか? それじゃあ、この獲物は我々で……)」
ゴブリンキングが残念そうな表情を浮かべると、それに呼応してホブゴブリンが二人を担ぎ、外に連れ出そうとする。
その瞬間、マクスウェルとローレンスが絶望とした表情を浮かべた。
「い、いや、やっぱり貰おうかなっ! キングちゃんありがとう!」
「ゴブ、ゴブッ!(おお、受け取って頂けますか。光栄です!)」
「う、うん! とっても嬉しいなぁ……なんてっ! ほら、バトちゃんとポメちゃんも喜んでるし……」
正直、嬉しくもなんともないけど、ここでそう言っておかなければ、マクスウェルさんとローレンスさんが食用肉になってしまいそうな勢いだ。
ボクがそう言うとゴブリンキングは笑顔を浮かべ、マクスウェルさんとローレンスさんは目を血走らせ見開いた。
ゴブリンキングから貰い受けたマクスウェルさんとローレンスさんを、バトちゃんとポメちゃんがペロペロ舐めている。
「ブルッ、ブルッ!(うん! 不味い!)」
「キャン、キャン(本当だねー。クソみたいな味がするー)」
そして二匹とも不味そうな表情を浮かべた。
いや、その人達、食べ物じゃないから、そんな表情を浮かべるの止めて……。
「ゴブ、ゴブッ!(それでは我々はこれで……。立派な集落を築きましたので、近くに立ち寄ったらぜひお声かけ下さい!)」
「う、うん。そうだね! ありがとう!」
「ゴブ、ゴブッ(いえいえ、それでは失礼します)」
そう言うと、ログハウスから去っていく。
ログハウスに残されたマクスウェルさんとローレンスさんを見て、ボクは苦笑いを浮かべた。
「……えっと、マクスウェルさんにローレンスさん。大丈夫ですか?」
猿轡を解きながらそう言うと、マクスウェルさんとローレンスさんが泣きだした。
「ぼ、坊主ぅぅぅぅ!」
「俺はもうダメかと……。本当にダメかと思ったぜぇ」
パンツ一丁で男泣きする二人組。
今、ボクはなにを見せられているのだろうか……。
「まあまあ、落ち着いて下さい。お二人共試験官でしたよね? キングちゃんに捕まるなんて、一体、なにがあったんですか?」
縄を解きながら訪ねると、マクスウェルさんとローレンスさんは泣きながら事の経緯を話始めた。
「じ、実は俺達、試験官として坊主の事を見張っていたんだ」
「ボクの事を?」
「ああ……」
それは知らなかった。
いつから見張っていたんだろ?
「事の始まりは夜襲、いや……試験官として坊主を監視していた所、突然、オークキングに襲われて……」
「身包みを剥がされ、途方に暮れていた時、立派な集落を見つけ助けを求めたんだ……。なんでダンジョン内にこんな立派な集落がと思ったんだが、俺達は必死で……」
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